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第3章 ディエラ帝国への潜入調査
チャロとの別れ
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「やっぱりか……」
宿を出ると、そこには帝国兵と思しき兵士が集まっていた。
だが、やはりこのタイミングで宿を飛び出すとは思っていなかったのだろう、まだ包囲は完成しきっていなかった。
「この刹那、お前たちには見切れまい!くらえ!」
リオは詠唱を終えるとそう余計な口上を加え、睡眠魔法を唱えた。効果時間は短いが、発動が早いことが売りの呪文だ。
「く……」
「うう……」
魔法耐性は強いエルフだが、不意を突かれれば対処のしようはない。
ふらつくエルフたちの向こうに、大通りが見える。
「よし、行くぞお前たち!」
「キミが命令しないでよ!」
ここぞとばかりに得意げな顔で指示をし、走り出した。
空は星明りも見えない厚い雲に覆われ、そして滝のような雨が地面を濡らし続けている。
リオ達は、セドナが荷物袋から持ち出したカンテラの明かりを頼りに、大通りを走り続けた。
しばらく走ると、下り坂に差し掛かる。
「……よし、こっちだ!」
そこでリオは屋根に飛び移ろうとする……が、セドナが制止した。
「何すんだよ、セドナ!」
「それはこっちのセリフだ! 追われてる時に高所に上るバカがいるか! 『俺はここに居るぞ』って叫んでるようなもんだろ!」
「それに、雨降ってるでしょ? 屋根の上で足滑らせたらどうするのさ?」
セドナに呼応するように、チャロも怒りを込めた口調になる。
「けどさ、雨の中で屋根の上を駆け抜けるスパイって滅茶苦茶かっこいいじゃん。だから……」
「だから?」
「……はい、ごめんなさい」
二人の怒声に、リオは小さくなった。
「にしても、どうしてロナが裏切り者って分かったの?」
走る足を止めないまま、チャロが尋ねた。
「ああ、最初から一番怪しいのはロナだって思ってたんだよ」
「なんでだよ?」
同じく、リオも尋ねてくる。チャロほど瞬発力は無いが、中距離・長距離の持久力はセドナの率いる小隊の中でもトップなのが売りだ。
「だって、山賊は『俺たちの国』の荷物ばかり襲ってたろ? なら、誰かが荷運びのスケジュールを流していたって考えた方が納得いくだろ。だとすれば、新兵のリオよりロナが怪しいって思ったんだよ」
「けど、それなら別にロナ以外でも出来るでしょ?」
「そう。……だから、カマをかけたかったんだよ。宝飾品の話って覚えてるだろ?」
「うん。宝飾品は積み込まれていなかったんじゃないかって話でしょ?それが嘘だったってこと?」
セドナは走りながら首を横に振る。
「ああ。そもそも、宝飾品を夢魔に運ばせる時点で、盗難を警戒するに決まってるだろ?積み込んだ後、中身を確認したよ」
「確かに、ね……」
チャロはリオの方を皮肉を込めた目で見やった。
「悪かったって……。ただ、ああいうのが好きなのは、俺たちの種族の特性なんだよ……」
けど、あの質問で本当に確かめたかったのは『ロナが、俺が戦っている間、起きてたのか』ってことだったんだよ」
「そうか! そこからロナを内通者だと決められるな、さすがセドナ!」
リオは、はっと来たようにポン、と手を叩く。
「どういうこと、リオ?」
「それはセドナの口からきいた方が良いだろ?」
「…………」
絶対知ったかぶりだろ、こいつ……と言いたげな目をチャロは向けた。
セドナは続ける。
「で、次に本について聞いたよな?この本について知ってるかって?」
「そうだね。あれも嘘だったの?」
「ああ。あの術師は後生大事に本を抱きかかえて逃げてったんだよ」
「え、そうなの?」
「仮にそうじゃなかったら、そんな重要な証拠品、姫様に提出するに決まってるだろ?」
ああ、と納得したようにチャロはうなづいた。
「あの本は行きがけに読もうと思ってた、普通の本だよ。装丁だけは似てるけどな」
「マジで?……あ、いや、そんなことは分かってたけどな」
リオは驚くそぶりを必死に隠しながら、コホンと咳払いをした。
「あそこで、ロナが内通者だと確信した」
「どうして?」
「だって、俺は『夢魔』としか言ってないのに、なんで『サキュバス』だって分かったんだ?しかも、そいつが本を持っていたことも知っていた素振りだった」
「あ、そう言えば!サキュバスが本を持ってるなんて、珍しいことだよね!」
この国の識字率の殆どはエルフによるものであり、夢魔で文字が読み書きを出来るものはほとんどいない。その為、一般的に読書をするものの殆どはエルフである。
リオも文字の読み書きは多少できるものの、あまり読書を好むことは無い。
「つまり、ロナはあの時『すでに山賊と面識があった』ってことが分かるだろ?」
「ああ……。確かに、山賊に襲われるまで意識を保ってたのなら『宝飾品が盗まれた時に寝ていた』って発言と矛盾するから、それしかないか……」
そこで合点がいったように、チャロはうなづいた。
「俺を犯人だって言ったのは?」
「ああいえば『自分が容疑から外れた』と思って安堵するだろ? それに、自分以外の内通者がいるって思うと、そのことにも頭が行くようになる。そうすれば、さすがのロナでも口を滑らせると思ったんだよ」
「確かにロナ隊長は頭いいからな。そうでもしないと、上手く行かないわけか」
セドナは少し笑みを浮かべながら、リオの方を見やる。
「にしても、お前たちの種族って珍しいよな。性別で種族の名称が違うんだから。……ただ、今回はそのおかげで助かったけどな」
「うーん……。言われてみれば、俺たちだけだな。普通に話してると忘れちまうけど、かなり珍しいかもな」
リオは何度も頷きながら、足を進めた。
それからしばらく走り続け、セドナ達は国境近くの広場に到着した。
「……っと、こいつはまずいな……」
偶然か、あるいはロナが呼び寄せたのかは不明だが、そこには数十人の守備隊が居た。
「いたぞ!」
「見つけた!」
また、追い詰められたり道に迷ったりするリスクを恐れて大通りばかり走っていたのが災いした。
周囲からもエルフたちの声と松明の明かりが近づいてきている。
「こいつはまずいな……」
ぼそっとセドナはつぶやいた。
「兵士を倒して、狭い通りに逃げ込むしかないか? けど……」
「セドナ?」
チャロは、決心したような表情で、セドナに声をかけた。
「なんだ?」
「確か、ここから東に行った場所が、私たちの来た馬車だったよね?」
「ああ。けど、東は……」
セドナは通りに目をやったが、そこは一段と兵士の層が厚い箇所だった。
「……私が囮になるから、その間にセドナは逃げて?」
「バカ、何言ってんだ!それは俺の役目だっての!」
「……セドナより、私の方が強いでしょ。それに……」
「それに?」
「セドナが捕まったら、私じゃ、助けられないよ。セドナなら、私を助けられるでしょ?」
「チャロ……けど……」
そこで、リオはセドナの後ろに回り込み、セドナを羽交い絞めにした。
「お、おい、リオ!ふざけてる場合じゃないだろ!」
「あのな、チャロがあんなに言ってるんだろ?チャロを信じてあげろよ?自分を信じてやれよ!」
「…………」
ほら、チャロ、と促すような目線を見せるリオ。
それを見て、チャロはすっと前に出て、セドナの首に手を回す。そして、
「セドナ……」
セドナの唇にキスをした。
「チャロ……」
「セドナ、好きだよ」
「……俺も、チャロのことは好きだけど……けど……」
「知ってる。私の『好き』とは違うって。けど、言ったよね?私が好きだって思うのは勝手だって。それに、キミの『好き』って気持ちにも嘘はないでしょ?」
「……ああ……」
「どっちにしても、もう選択の余地はないよ」
あちこちから近づく松明の明かりが近づくのがセドナ達にも分かった。
セドナが逃げ込もうとした通りからも兵士がやってきた。もし、あそこに逃げ込んでいたら、3人とも捕まっていただろう。
チャロは、セドナからカンテラを預かった。
「これを私が持ってれば、セドナ達は闇に隠れて逃げられるはずだよ」
「やっぱり、俺も一緒に囮に……」
「何言ってるのさ、リオ。キミが居たら逆に足手まといだよ」
「チャロ……」
リオが目を潤ませるのを見て、チャロは少し苦笑するような表情を見せた。
「勘違いしないで。キミがいると足手まといなのは本当だから。その気持ちに嘘はないよ」
先ほどと同じ言葉を投げかけられ、リオは泣き笑いの表情を浮かべた。
「……け、バーカ。……けど、必ず助けに来るからな」
「……うん」
リオとは強く拳を突き合せ、チャロは拳を握って通りの敵にとびかかる。
「うわ、来やがった!」
「こいつ、速い……!ひょっとして『天才』か?」
「逃がすな!絶対に捕らえろ!」
兵士たちがチャロに気を取られ、僅かに隙が出来た。
「よし、行くぞ!」
そしてセドナとリオは、全速力で闇夜の中に逃げ込んだ。
宿を出ると、そこには帝国兵と思しき兵士が集まっていた。
だが、やはりこのタイミングで宿を飛び出すとは思っていなかったのだろう、まだ包囲は完成しきっていなかった。
「この刹那、お前たちには見切れまい!くらえ!」
リオは詠唱を終えるとそう余計な口上を加え、睡眠魔法を唱えた。効果時間は短いが、発動が早いことが売りの呪文だ。
「く……」
「うう……」
魔法耐性は強いエルフだが、不意を突かれれば対処のしようはない。
ふらつくエルフたちの向こうに、大通りが見える。
「よし、行くぞお前たち!」
「キミが命令しないでよ!」
ここぞとばかりに得意げな顔で指示をし、走り出した。
空は星明りも見えない厚い雲に覆われ、そして滝のような雨が地面を濡らし続けている。
リオ達は、セドナが荷物袋から持ち出したカンテラの明かりを頼りに、大通りを走り続けた。
しばらく走ると、下り坂に差し掛かる。
「……よし、こっちだ!」
そこでリオは屋根に飛び移ろうとする……が、セドナが制止した。
「何すんだよ、セドナ!」
「それはこっちのセリフだ! 追われてる時に高所に上るバカがいるか! 『俺はここに居るぞ』って叫んでるようなもんだろ!」
「それに、雨降ってるでしょ? 屋根の上で足滑らせたらどうするのさ?」
セドナに呼応するように、チャロも怒りを込めた口調になる。
「けどさ、雨の中で屋根の上を駆け抜けるスパイって滅茶苦茶かっこいいじゃん。だから……」
「だから?」
「……はい、ごめんなさい」
二人の怒声に、リオは小さくなった。
「にしても、どうしてロナが裏切り者って分かったの?」
走る足を止めないまま、チャロが尋ねた。
「ああ、最初から一番怪しいのはロナだって思ってたんだよ」
「なんでだよ?」
同じく、リオも尋ねてくる。チャロほど瞬発力は無いが、中距離・長距離の持久力はセドナの率いる小隊の中でもトップなのが売りだ。
「だって、山賊は『俺たちの国』の荷物ばかり襲ってたろ? なら、誰かが荷運びのスケジュールを流していたって考えた方が納得いくだろ。だとすれば、新兵のリオよりロナが怪しいって思ったんだよ」
「けど、それなら別にロナ以外でも出来るでしょ?」
「そう。……だから、カマをかけたかったんだよ。宝飾品の話って覚えてるだろ?」
「うん。宝飾品は積み込まれていなかったんじゃないかって話でしょ?それが嘘だったってこと?」
セドナは走りながら首を横に振る。
「ああ。そもそも、宝飾品を夢魔に運ばせる時点で、盗難を警戒するに決まってるだろ?積み込んだ後、中身を確認したよ」
「確かに、ね……」
チャロはリオの方を皮肉を込めた目で見やった。
「悪かったって……。ただ、ああいうのが好きなのは、俺たちの種族の特性なんだよ……」
けど、あの質問で本当に確かめたかったのは『ロナが、俺が戦っている間、起きてたのか』ってことだったんだよ」
「そうか! そこからロナを内通者だと決められるな、さすがセドナ!」
リオは、はっと来たようにポン、と手を叩く。
「どういうこと、リオ?」
「それはセドナの口からきいた方が良いだろ?」
「…………」
絶対知ったかぶりだろ、こいつ……と言いたげな目をチャロは向けた。
セドナは続ける。
「で、次に本について聞いたよな?この本について知ってるかって?」
「そうだね。あれも嘘だったの?」
「ああ。あの術師は後生大事に本を抱きかかえて逃げてったんだよ」
「え、そうなの?」
「仮にそうじゃなかったら、そんな重要な証拠品、姫様に提出するに決まってるだろ?」
ああ、と納得したようにチャロはうなづいた。
「あの本は行きがけに読もうと思ってた、普通の本だよ。装丁だけは似てるけどな」
「マジで?……あ、いや、そんなことは分かってたけどな」
リオは驚くそぶりを必死に隠しながら、コホンと咳払いをした。
「あそこで、ロナが内通者だと確信した」
「どうして?」
「だって、俺は『夢魔』としか言ってないのに、なんで『サキュバス』だって分かったんだ?しかも、そいつが本を持っていたことも知っていた素振りだった」
「あ、そう言えば!サキュバスが本を持ってるなんて、珍しいことだよね!」
この国の識字率の殆どはエルフによるものであり、夢魔で文字が読み書きを出来るものはほとんどいない。その為、一般的に読書をするものの殆どはエルフである。
リオも文字の読み書きは多少できるものの、あまり読書を好むことは無い。
「つまり、ロナはあの時『すでに山賊と面識があった』ってことが分かるだろ?」
「ああ……。確かに、山賊に襲われるまで意識を保ってたのなら『宝飾品が盗まれた時に寝ていた』って発言と矛盾するから、それしかないか……」
そこで合点がいったように、チャロはうなづいた。
「俺を犯人だって言ったのは?」
「ああいえば『自分が容疑から外れた』と思って安堵するだろ? それに、自分以外の内通者がいるって思うと、そのことにも頭が行くようになる。そうすれば、さすがのロナでも口を滑らせると思ったんだよ」
「確かにロナ隊長は頭いいからな。そうでもしないと、上手く行かないわけか」
セドナは少し笑みを浮かべながら、リオの方を見やる。
「にしても、お前たちの種族って珍しいよな。性別で種族の名称が違うんだから。……ただ、今回はそのおかげで助かったけどな」
「うーん……。言われてみれば、俺たちだけだな。普通に話してると忘れちまうけど、かなり珍しいかもな」
リオは何度も頷きながら、足を進めた。
それからしばらく走り続け、セドナ達は国境近くの広場に到着した。
「……っと、こいつはまずいな……」
偶然か、あるいはロナが呼び寄せたのかは不明だが、そこには数十人の守備隊が居た。
「いたぞ!」
「見つけた!」
また、追い詰められたり道に迷ったりするリスクを恐れて大通りばかり走っていたのが災いした。
周囲からもエルフたちの声と松明の明かりが近づいてきている。
「こいつはまずいな……」
ぼそっとセドナはつぶやいた。
「兵士を倒して、狭い通りに逃げ込むしかないか? けど……」
「セドナ?」
チャロは、決心したような表情で、セドナに声をかけた。
「なんだ?」
「確か、ここから東に行った場所が、私たちの来た馬車だったよね?」
「ああ。けど、東は……」
セドナは通りに目をやったが、そこは一段と兵士の層が厚い箇所だった。
「……私が囮になるから、その間にセドナは逃げて?」
「バカ、何言ってんだ!それは俺の役目だっての!」
「……セドナより、私の方が強いでしょ。それに……」
「それに?」
「セドナが捕まったら、私じゃ、助けられないよ。セドナなら、私を助けられるでしょ?」
「チャロ……けど……」
そこで、リオはセドナの後ろに回り込み、セドナを羽交い絞めにした。
「お、おい、リオ!ふざけてる場合じゃないだろ!」
「あのな、チャロがあんなに言ってるんだろ?チャロを信じてあげろよ?自分を信じてやれよ!」
「…………」
ほら、チャロ、と促すような目線を見せるリオ。
それを見て、チャロはすっと前に出て、セドナの首に手を回す。そして、
「セドナ……」
セドナの唇にキスをした。
「チャロ……」
「セドナ、好きだよ」
「……俺も、チャロのことは好きだけど……けど……」
「知ってる。私の『好き』とは違うって。けど、言ったよね?私が好きだって思うのは勝手だって。それに、キミの『好き』って気持ちにも嘘はないでしょ?」
「……ああ……」
「どっちにしても、もう選択の余地はないよ」
あちこちから近づく松明の明かりが近づくのがセドナ達にも分かった。
セドナが逃げ込もうとした通りからも兵士がやってきた。もし、あそこに逃げ込んでいたら、3人とも捕まっていただろう。
チャロは、セドナからカンテラを預かった。
「これを私が持ってれば、セドナ達は闇に隠れて逃げられるはずだよ」
「やっぱり、俺も一緒に囮に……」
「何言ってるのさ、リオ。キミが居たら逆に足手まといだよ」
「チャロ……」
リオが目を潤ませるのを見て、チャロは少し苦笑するような表情を見せた。
「勘違いしないで。キミがいると足手まといなのは本当だから。その気持ちに嘘はないよ」
先ほどと同じ言葉を投げかけられ、リオは泣き笑いの表情を浮かべた。
「……け、バーカ。……けど、必ず助けに来るからな」
「……うん」
リオとは強く拳を突き合せ、チャロは拳を握って通りの敵にとびかかる。
「うわ、来やがった!」
「こいつ、速い……!ひょっとして『天才』か?」
「逃がすな!絶対に捕らえろ!」
兵士たちがチャロに気を取られ、僅かに隙が出来た。
「よし、行くぞ!」
そしてセドナとリオは、全速力で闇夜の中に逃げ込んだ。
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