人口比率が『エルフ80%、人間1%』の世界に、 チート能力もなしで転移した俺が「勇者」と呼ばれるまで

フーラー

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第4章 ディエラ帝国での救出劇

強敵を追い払うための手紙

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10分ほど簡単に作戦の確認を行った後、セドナ達は物置を後にした。

夜のとばりが完全に降りた城内は、僅かに部屋の窓から漏れる明かりと兵士たちの持つカンテラの明かり以外に、周囲を照らすものはない。
セドナ達はロナの持つカンテラを頼りに、少し後ろを歩く。
いくら帝国兵の服と似せたものを作ったとはいえ、素材や細かい意匠などはさすがに完全に再現できていない。その為、光源から少し離れて歩くようにしている。

「おい、リオ。靴ひもが緩んでる。結んどきなよ」
「え?……あ、ほんとだ、サンキュ」
セドナの指摘に少し驚いた様子で、リオは靴ひもを結びなおす。
「にしても、こんな暗いところで良く見えるな」
「ああ。俺の目には暗視機能が付いているからな。この間帝国軍から逃げるときも、そうだったろ?」
「そういえば……カンテラをチャロに渡してたのに、あんな雨の中で全力疾走出来たもんな、セドナは。……いいな、その目」
その時は、リオはずっとセドナに手を引かれて走っていたのを思い出し、リオは少しうらやむような目を向けた。
だが、セドナは苦笑しながら首を振る。
「けどさ。見たものを『自分のイメージ』にすることは出来ないだろ?だから俺たち『セドナ型ロボット』は、みんな見たものをそのまま絵にすることしか出来ないんだよ。そのあたりは、お前たちの方が凄いと思うけどな」
「ハハハ、そうか? なら今度、俺も何か絵でも描いてみるかな……」
サキュバス・インキュバスには絵画をたしなむものが多い。描くモチーフは人物や自然風景よりも、王宮や宝飾品など、きらびやかなものが多いのが特徴だ。
二人はそう談笑するのをロナは少したしなめるように言う。
「あなた達、そろそろ兵士たちがいるところだから、私語は慎んで……」
「ああ」
「そうか、敵兵に見つからないようにってことか。じゃあ、『スタイルA』に切り替えねえとな……」
そう言うと、リオは急に背中を丸め、つま先で歩くようなそぶりを見せる。
「……何やってんだよ?」
「だって、帝国兵に見つからないように気配を殺さなきゃ、だろ? ……みろよ、このスニーキング・スキル!」
そう言いながら、ちょこちょことつま先で歩くリオ。その、見苦しい佇まいは思わず見る人の目をひきつけてやまない。
「……あのねえ、リオ?」
「え?」
ロナは呆れたように頭に手を当てながらリオに話しかける。
「何のために帝国兵の服装をしてるの?……あなたがそんなみっともない動きをしたら『私は侵入者です』って触れ回ってるようなものじゃない!普通に歩きなさい、普通に!」
「ロナ、あまり大声を出さない方が……」
「セドナは黙って!」
ロナの剣幕に気おされ、リオは静かになった。

それから何人かの帝国兵とすれ違ったが、この暗がりだ。時折ロナに挨拶をするものもいたが、こちらを怪しむ様子はない。
(ロナ、最近までずっと王国で働いていたのに、なんで怪しまれないんだ?)
セドナは声を潜めて尋ねる。ロナはこともなげにつぶやいた。
(だって、王国で働いていたのはせいぜい30年くらいだからよ。……その前は80年くらい、この帝国領地で働いていたから、知り合いはこっちの方が多いくらいよ。当時は人間が支配してた時代だったけどね)
それを聞き、セドナは少し驚いた様子を見せたが、すぐに納得したようにうなづいた。
(そうか、エルフは長命だからな。……あまり俺たちの基準で考えちゃだめだな)
(そうね……というか、あなたがまだ10歳にもなってないなんて、そっちの方が驚きよ。しかも、あなたの年だともう『お年寄り』なんですって?)
(ああ。そうでもなきゃ、今もまだ介護現場で働いてたよ、俺はな……)
少し寂しそうにセドナはつぶやく。
セドナの居た世界では、ロボットは10年もたてば旧型になる。セドナが軍隊に送られたのも、それが原因だ。
(それにしても、あなたみたいなゴーレムが沢山いる世界か……。一度見に行きたいわね)
(そう言ってくれると嬉しいよ。けど……多分生き物は『転移物』にはならない気がするな)
(そうよね……。けどいつか、あなたみたいな『ロボット』が出来る日が来るのを楽しみにしてるわ)
「…………」
さっき思いっきり叱られたせいで会話に入れないのだろう、二人が楽しそうに話すのを、少しうらやむような様子で、リオは見ていた。

(……っと、あの下に居るんだよな、チャロは……)
そうつぶやきながら、地下牢に進む階段をリオは見据えた。
(ええ。……思った通り、厳重ね……)
地下牢の前には5人ほどの兵士がいる。
屈強なものから強力な魔力を蓄えていると思しき杖を持つものまで、その誰もが高い能力を持つことが見て取れる。
服装も、他の兵士とは異なりきらびやかな文様が刻まれた鎧。男性兵は金細工の腕輪を身に着けており、女性兵は高価であることが見て取れる髪留めを身に着けていた。
(うおおお……なんて素敵な人なんだ……)
リオは少し感激したように、女性兵士を見やった。リオが色めき立つということは、高い身分の兵士なのだろう。
それを見て、少し呆れたようにロナはうなづく。
(はあ……。あなたって、そう言うのは目ざといのね。彼らは帝国自慢の近衛兵団よ。一人一人が王国の団長くらいはあるわね)
(団長か……)
セドナは、チャロが戦っていた時のことを思い出した。
元々チャロには天性の武術の素質があることに加え、あくまでも『テスト』という建前上、彼女は強力な魔法を用いてこなかった。そもそも、エルフがあんな簡単に距離を詰めさせるわけがない。
もしも相手がチャロでなかったら、あるいは団長が本気でチャロを仕留める気でかかっていたら、勝負は一瞬で付いていただろう。
(特に強いのは、中央のあいつね。10年ほど前に入った新人だけど、もう副隊長の地位を持ってるわ)
その男は、見たところ全身に無数の傷を持っていた。よく発達した腕は、人間のそれをも上回っている。そのうえで強化魔法をかけて弓を射るのであれば、相当な実力を誇ることだろう。
(問題ねえよ!俺の睡眠魔法で全員眠らせれば良いじゃねえか!)
リオの冗談を真に受けたロナは、眉を顰めるようにして憤りの表情を見せる。
(バカじゃないの? あいつらは魔法もエキスパートよ? あなたの魔法なんか、よっぽど至近距離で隙を見せた状態じゃないと、無効化されると思いなさい!)
(……分かってますよ。ちょっと言ってみただけじゃねえっすか……)
ロナに再び叱られ、しゅんとするリオ。だが、彼はこの作戦のキーパーソンである。
(とにかくもう一度言うわね。この作戦で大事なのは3つ。相手に警戒されずに近づくこと、リオの魔法の詠唱をごまかすこと、そして一番大事なのは……)
(副隊長殿に退場してもらうってことだな。……一振りの剣より1通の手紙の方が強力ってのも、面白い話だよな)
そういたずらっぽく笑みを浮かべたセドナは、ロナに一通の手紙を渡した。

「あれ、ロナじゃんか!」
先頭を歩くロナの姿に気づいた近衛兵たちは、ロナの姿を見て声をかけてきた。
なお、セドナ達は、なるべく普通の兵士のふりをして、ロナの後ろからついてきている。
「お疲れ様。久しぶりね、あなたたち」
「そうだな! なんか、王国でスパイとして働いてたって聞いたけど、本当かよ?」
「ええ、そうよ」
「てっきり本当に王国に行っちゃったと思ったわよ。しかも人間と結婚するなんて言ってさ!」
「そうそう。……まあ、人間なんかと結婚するなんて、ありえねえと思ってたからさ。何か裏があるって絶対思ってたんだよ!」
親しげに話をする近衛兵たちに一切悪気がないことは口ぶりから見て取れた。
ロナは拳を震わせながらも、それを悟られないように手紙を出した。
「ところでさ、あなたの下駄箱にこんな手紙が入ってたわよ?」
「え?……何これ、ラブレターじゃん!」
手紙には、矢羽根の形を模した封蝋が押されている。これはチャロも以前使用していたが『愛情表現』を示す記号だ。
「へえ、久しぶりに見たわね。宛先も副隊長の名前が書いてあるじゃない!」
「すげーな。副隊長!……折角だから見てみましょうよ!」
近衛兵たちは少し警戒を緩め興味深そうにその手紙を見やる。

人間の世界で『ラブレター』をもらったことがある人は、どれほどいるだろうか。また、ラブレターをもらえる時期は多くの場合、学生までだと思われる。
その為、もし兵士たちが人間であれば、こんな見え見えの手法では一発で怪しまれてしまうだろう。
しかし、以前も解説したようにエルフたちには『モテ・非モテ』の概念がなく、年代による差異も小さい。その為、誰もがどの年代であっても、ラブレターをもらうことは決して珍しいことではない。
……とはいえ、やはりラブレターはもらって嬉しいものなのだろう。副隊長はいそいそと封を切って中身を覗いた。
「ふん……へえ……」
それを読むにつれ、副隊長の目は輝いていった。
「どうなんすか、副隊長!」
「ふっふっふ……。どうやら、相手はこの国の侍女みたいでな!俺の武術大会の姿を見て惚れたって話らしい!」
子どものように自慢する副隊長の姿に、素直に他の兵士たちは感心した。ラブレターを持ってきたのが『ジョーク』と一番縁遠いロナだったこともあるのだろう。
「すげーじゃないっすか、副隊長!」
「本当よね!相手はどんな人なの?」
「それがさ!普段は王宮の厩舎で働いてるらしいんだよ!今日も働いてるって書いてある!」
「厩舎で?でも、こんな夜中になんで働いてるんだ?」
「何でも、病気になった馬の看病を買って出たんだってよ!く~っ!優しい子だろ?早く会ってみてーなあ……!」
そう言いながら、副隊長は手紙に何度もキスをする。その様子を見た近衛兵の一人が、副隊長の肩をポン、と叩いて尋ねる。

「へえ……。そうだ、副隊長!ちょっと見に行ったらどうっすか?」
「え?」
それを聞いたセドナは心の中でよし!とガッツポーズをした。
当然、この手紙を書いたのはセドナだ。だが、この手紙は単に副隊長を遠ざけること、近衛兵たちに近づくこと以外にもう一つ狙いがあった。
ロナは素知らぬ顔をして話しかける。
「そうね……。私も少しの間ならここに居ても大丈夫だし……。ちょっとだけなら抜けても良いんじゃない?」
「いいのか?まあ、ロナが居てくれるんなら、ここの守りも問題ないか……」
少し逡巡する様子を見せたが、すでにその足はバタバタと落ち着きがない。
近衛兵たちが会いに行くように促したのも、この場に副隊長がとどまっていては仕事にならないと考えたからでもあるのだろう。
「ええ。……けど、こんなことが陛下にバレたら大変よ? だから、『絶対にほかの兵士と話さないで、全速力で走って、厩舎まで向かうこと』。これは守りなさいね?」
念を押すように、ロナは副隊長に語り掛ける。
その真意を汲もうとせずに、副隊長は笑って、
「ああ、ありがとな、ロナ!それじゃあ!」
そう言って去っていった。

副隊長が居なくなって少しほっとしたような空気が場に流れた。
「にしても、副隊長がいないと、やっぱり気が緩むわよね……」
ロナはだめ押しとばかりに、そうつぶやく。それによって、兵士たちは完全に気を緩めてしまった。
「そうそう。何かっていうと『周りを警戒しろ!』とか『気配を読め!』とかいうんだもんなあ……」
「いくらあの子が『天才』って言っても、たった一人のために助けに来るわけないのにね?」
「そうそう! 隊長も人間にビビりすぎだよなあ?」
堰を切ったように談笑を開始する近衛兵たち。その後ろでリオは呪文の詠唱を開始していた。
「そうよね。……あれ、あなた、その髪飾り、どこで買ったの?」
その様子を悟られないように、リオの対面に居る近衛兵に注目を集めるべく、ロナは彼女の髪飾りを指さした。
「え?やっぱ良いですよね、これ!これ、この間広場の露店で買ったものなんですよ!」
「ああ、あのドワーフのやっているお店か!あの店、良いよな!」
「へえ、あなたも知ってるんだ、その店?」
「ああ!ほん……とう…に……」
その発言を言う前に、近衛兵たちは倒れ始めた。それに呼応するようにセドナ達も倒れるそぶりをする。
「う……一体……なに……が……」
同じように、ロナも体を傾けながらも、他の兵士たちの腕を抑えるようにもたれかかる。
これはロナが怪しまれないためであると同時に、呪文が完全に効く前に、刃物で自らを指す・薬を用いるなどにより状態異常を解除する動作を防ぐためでもある。
「…………」
そして数分後。ロナはポケットからハンカチを取り出し、口に仕込んでいた眠気覚まし用の薬草を吐き出し、上品にたたんだ後にポケットに戻す。
「うん、これでみんな10分は起きないわ。急いでね」
「ああ」
当然術者であるリオと、ロボットであるセドナに睡眠魔法は効かない。
ロナは近衛兵たちと共に再び横たわり、セドナとリオは、寝ている兵士たちを起こさないように、そっと地下室に入っていった。
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