30 / 39
第3章 自慢は励ましという名の仮面をかぶって現れる
3-4 推しキャラの出ないムービーシーンを何度も見る人は珍しい
「さ、寒いな……」
未夏は思わずつぶやいた。
すでに季節は初夏に近づいている(この世界はヨーロッパ風の世界だが、四季の移り変わりは日本のそれに近い)のだが、やはり氷におおわれた洞窟は全身を貫くような寒さだった。
「未夏様。どうぞこれを」
そういうと、テルソスは自分の荷物袋からマントを取り出し未夏にかぶせた。
「あ、ありがとうございます……」
「寒いですからね。体を冷やさないようにご注意ください」
そう微笑む彼を見て、未夏は少し顔を赤らめた。
(テルソス様はやっぱり、気遣いが出来る人よね……)
長身のテルソスと自分とでは服のサイズが合わないはずだ。
だが、未夏はそのマントが自分の身体に合っていることがわかり、わざわざ自分のために用意してくれたものだということがすぐに理解できた。
「ところで地底湖まではどのくらいですか?」
「ええ。私の記憶が確かなら、次の曲がり角を曲がったところです」
「そうですか。……想定よりも犠牲は少なく済みそうですね」
幸い、洞窟の中のモンスターたちは門番のスノー・ドラゴンほどの強敵は出てきていない。
そもそも、先刻の兵士の犠牲も未夏を庇ったものだ。そのため、未夏を中央に囲う形で周囲に注意をめぐらせれば、こちらの被害は抑えられる。
実際、あれ以降兵士たちに死亡者は出ていなかった。
「そうね……。早いとこ用を果たして、あいつを回収しないとね」
「そうっすね。あいつのいるあたりは安全だから、焦らなくてもいいとは思いますが」
被害といえば、戦闘でタンク役をやっていた兵士が一名、負傷によって動けなくなってしまっている程度だ。
彼は洞窟近くに作ったキャンプで、荷物の番をかねて待機させている。
そんな風に話していると、地底湖に到着した。
「あそこが地底湖よ」
「思ったよりずいぶん広いですね……」
「なんかいるかもしれないわね……」
テルソスや護衛の兵士たちは、その地底湖の広さを見て、思わず声を上げた。
それはそうだろう。入り口の洞窟の大きさに対して、地底湖の大きさは不釣り合いだったからだ。
未夏は一行に対してつぶやく。
「それより、ご注意を。……あの地底湖には主『キング・クラーケン』がいます。下手に近づくと、奴に襲われますので」
「ふむ……。なぜ、未夏様はそのことをご存じなのですか? 未夏様は転生者ではないはず……仮にそうでも、ここまで来た経験はないはずですよね?」
「えっと……」
「ここが乙女ゲームの世界であり、自身がプレイヤーだったから」などと話しても、そもそも『ゲームとはなんだ?』というレベルから話が始まるので、理解してもらうのは難しい。
「あの、言ってしまえば『神の視点』みたいなものでしょうか……。私は、それがあるんです……」
説明を面倒に思った未夏は、そう言った。
……少なくとも嘘をついているわけではない。
テルソスはその発言だけである程度納得できたようだ。
「なるほど……。いずれにせよ、地底湖の存在を説明し、かつそれがここに実在するという事実だけで……未夏様の話は信用に値すると判断できるでしょう」
「それで、どうしやすか? 上手くやり過ごす方法はあるんですか?」
兵士の人がそういうが、未夏は首を振る。
「いえ……近づいただけでイベントが発生……もとい、敵に勘づかれるので……私がここは囮になります」
「危険です! 囮役であれば私たちが……」
「だめです。これ以上犠牲者を出すことは、薬師として許可できません」
未夏はそうはっきり答えた。
元々は単に『薬を調合できるから』という理由で薬師になったのだが、現在では多くの兵士の死や病気の治療を経て、薬師の矜持を持っている。
「皆様は私の合図ともに、一斉攻撃を私の頭上に放ってください」
「……頭上に?」
「ええ。最初の不意の一撃で攻撃を叩き込めば、そのキング・クラーケンを鎮めることが出来るはずです」
この戦闘では本来、味方が一人キング・クラーケンに捕まった状態で始まる。当然そのキャラは動くことが出来ない。
そのため、一番戦力にならない未夏が掴まれた状態になる方がいいと判断したのだ。
テルソスはそれを聞いて、仕方ないといったようにうなづく。
「分かりました……。では、我々は後ろで魔法を充填します」
「来るとわかってるんなら……今からチャージしておいたほうがいいですよね……」
そういってテルソスたちは魔法の準備をした。
他の魔法が使える兵士たちも同様だ。剣を使えるものは闘気を高め始めた。
(1ターン力を溜めて2ターン目に発動するタイプの魔法を……戦闘前に溜めておき、最初にぶっぱなすことが出来れば、どれほど楽なんだって思ってたなあ……)
そう思いながら未夏は湖に足を運ぶ。
「来るかな……!」
そう思った瞬間、シュルン、とイカの足が未夏の足を掴もうとする。
……だが、その足はにゅるん、と未夏の足から滑った。
(甘いわよ、クラーケン! あんたの行動はお見通しだから!)
未夏は事前に足に油を塗っておいたのだ。
そして次の瞬間、ざばあ……という音とともに大きなイカが現れた。
捕獲にしくじったことに気づいて、確認のため水面から顔を出したのだろう。
「今よ!」
そう未夏が大声を上げると、兵士とテルソスは一斉に魔法を放つ。
「喰らいなさい! フレア・アロー!」
「当たれ! ワールド・サンダー!」
どちらも強力な『チャージ攻撃』だ。
それを喰らったクラーケンは大きく身体を傾ける。
「さあ、とどめだ!」
そういうと、剣士たちが闘気をみなぎらせた剣を大きく振りかぶり、クラーケンに突き刺す。
「…………」
するとクラーケンはそのまま足を力なく下げ、地底湖にぷかぷかと浮かび上がった。
「……私たちの……勝利ね……」
そういうと、未夏は安堵したようにへたり込む。
そしてイカを見て、
(こいつ、料理したら美味しいのかな……)
と、どうでもいいことを考えていた。
「未夏様、お怪我は?」
「ええ、大丈夫です。……テルソス様も皆様も、ありがとうございます」
「本当に無茶な作戦でしたが……被害なしで突破できたのは、未夏様のおかげです……」
このボスであるキング・クラーケンも真っ向から戦えばかなりの強敵だ。
もし最初の一撃が決まらなかったら、誰かしら地底湖に放り込まれて命を落としたものがいたかもしれない。
そう思うと、未夏は役に立てた気がして嬉しく思った。
「いえ……それでは先に進んでいきましょうか?」
地底湖の奥には、確かにプログリオの言った通り道が続いていた。
そこを進めば、恐らく『十六夜の花』の群生地だろう。
そういって未夏は洞窟の奥をゆっくりと歩く。
ゲーム本編では細かい道順まで覚えていた未夏だったが、ここから先は見覚えがない道である。
幸いなことにモンスターの気配はないが、テルソスや兵士たちは油断せずに周囲を警戒しながら進む。
(けど、何だろうこの感じ……。なにか、嫌な予感がする……)
だが、未夏はその状態に少し不安を覚えていた。
というのも洞窟の中を進むにつれて、周囲の様子が自然に作られた外壁から、近未来的な垂直な壁に変わっていっているからだ。
その様子を見て、テルソスや他の兵士たちも疑問の表情を浮かべていた。
(確か、このダンジョンの形って……)
未夏は思った。
このダンジョン……というより、地底湖の先には本来プレイヤーは到達できない。
だが、なぜかこのダンジョンの外壁には既視感があり、疑問を感じていた。
(なんでだろう、思い出せない……)
そう考えていると、未夏たちは袋小路に到着した。
「あれ、未夏様……この洞窟……いえ、遺跡というべきですね……は、ここで終わりなのですか?」
「ってことは……『十六夜の花』はここにはないってことか?」
そういう兵士たちだが、その表情には未夏を非難する様子はない。
犠牲者こそ出たが、この遺跡の発見だけでも、その犠牲を補える収穫だったというのもあるのだろう。
「……いえ……ここは行き止まりではありません……」
未夏は首を振り、目の前にあった大きな操作盤を指さした。
「恐らく……あれを使えば……そこにあるエレベーターが起動して、先に進めるはずです……」
今度は左手にある昇降床を指さして、未夏は答える。
「エレベーター……とは何ですか?」
「いわゆる『自動で昇降する床』と思ってください」
そうか、テルソスたちはエレベーターの概念がないから、ここを行き止まりだと思ったのか、と未夏は思った。
(ゲームなんかだと、PCキャラは普通にエレベーターを操作するけど……今にして思うと、彼らにはエレベーターなんて概念もないのに、床が動くのを驚かないのって不思議よね……)
そして、この操作盤はどうやら『この世界の遺跡全体の起動スイッチ』だ。
そして操作盤の前に立って、未夏は気づいた。
(そうか……。このダンジョンは初めて見るのに既視感があったのは……。ここはゲーム中の『ムービーシーン』に出た場所なのね……。本来は、敵側が到達する場所……確か、起動すると……)
未夏は2週目以降は、お気に入りのキャラの出ない『ムービーシーン』をカットしていた。
だから、すぐに思い出すことは出来なかったのだと思いながらも、未夏は操作盤に触れた。
未夏は思わずつぶやいた。
すでに季節は初夏に近づいている(この世界はヨーロッパ風の世界だが、四季の移り変わりは日本のそれに近い)のだが、やはり氷におおわれた洞窟は全身を貫くような寒さだった。
「未夏様。どうぞこれを」
そういうと、テルソスは自分の荷物袋からマントを取り出し未夏にかぶせた。
「あ、ありがとうございます……」
「寒いですからね。体を冷やさないようにご注意ください」
そう微笑む彼を見て、未夏は少し顔を赤らめた。
(テルソス様はやっぱり、気遣いが出来る人よね……)
長身のテルソスと自分とでは服のサイズが合わないはずだ。
だが、未夏はそのマントが自分の身体に合っていることがわかり、わざわざ自分のために用意してくれたものだということがすぐに理解できた。
「ところで地底湖まではどのくらいですか?」
「ええ。私の記憶が確かなら、次の曲がり角を曲がったところです」
「そうですか。……想定よりも犠牲は少なく済みそうですね」
幸い、洞窟の中のモンスターたちは門番のスノー・ドラゴンほどの強敵は出てきていない。
そもそも、先刻の兵士の犠牲も未夏を庇ったものだ。そのため、未夏を中央に囲う形で周囲に注意をめぐらせれば、こちらの被害は抑えられる。
実際、あれ以降兵士たちに死亡者は出ていなかった。
「そうね……。早いとこ用を果たして、あいつを回収しないとね」
「そうっすね。あいつのいるあたりは安全だから、焦らなくてもいいとは思いますが」
被害といえば、戦闘でタンク役をやっていた兵士が一名、負傷によって動けなくなってしまっている程度だ。
彼は洞窟近くに作ったキャンプで、荷物の番をかねて待機させている。
そんな風に話していると、地底湖に到着した。
「あそこが地底湖よ」
「思ったよりずいぶん広いですね……」
「なんかいるかもしれないわね……」
テルソスや護衛の兵士たちは、その地底湖の広さを見て、思わず声を上げた。
それはそうだろう。入り口の洞窟の大きさに対して、地底湖の大きさは不釣り合いだったからだ。
未夏は一行に対してつぶやく。
「それより、ご注意を。……あの地底湖には主『キング・クラーケン』がいます。下手に近づくと、奴に襲われますので」
「ふむ……。なぜ、未夏様はそのことをご存じなのですか? 未夏様は転生者ではないはず……仮にそうでも、ここまで来た経験はないはずですよね?」
「えっと……」
「ここが乙女ゲームの世界であり、自身がプレイヤーだったから」などと話しても、そもそも『ゲームとはなんだ?』というレベルから話が始まるので、理解してもらうのは難しい。
「あの、言ってしまえば『神の視点』みたいなものでしょうか……。私は、それがあるんです……」
説明を面倒に思った未夏は、そう言った。
……少なくとも嘘をついているわけではない。
テルソスはその発言だけである程度納得できたようだ。
「なるほど……。いずれにせよ、地底湖の存在を説明し、かつそれがここに実在するという事実だけで……未夏様の話は信用に値すると判断できるでしょう」
「それで、どうしやすか? 上手くやり過ごす方法はあるんですか?」
兵士の人がそういうが、未夏は首を振る。
「いえ……近づいただけでイベントが発生……もとい、敵に勘づかれるので……私がここは囮になります」
「危険です! 囮役であれば私たちが……」
「だめです。これ以上犠牲者を出すことは、薬師として許可できません」
未夏はそうはっきり答えた。
元々は単に『薬を調合できるから』という理由で薬師になったのだが、現在では多くの兵士の死や病気の治療を経て、薬師の矜持を持っている。
「皆様は私の合図ともに、一斉攻撃を私の頭上に放ってください」
「……頭上に?」
「ええ。最初の不意の一撃で攻撃を叩き込めば、そのキング・クラーケンを鎮めることが出来るはずです」
この戦闘では本来、味方が一人キング・クラーケンに捕まった状態で始まる。当然そのキャラは動くことが出来ない。
そのため、一番戦力にならない未夏が掴まれた状態になる方がいいと判断したのだ。
テルソスはそれを聞いて、仕方ないといったようにうなづく。
「分かりました……。では、我々は後ろで魔法を充填します」
「来るとわかってるんなら……今からチャージしておいたほうがいいですよね……」
そういってテルソスたちは魔法の準備をした。
他の魔法が使える兵士たちも同様だ。剣を使えるものは闘気を高め始めた。
(1ターン力を溜めて2ターン目に発動するタイプの魔法を……戦闘前に溜めておき、最初にぶっぱなすことが出来れば、どれほど楽なんだって思ってたなあ……)
そう思いながら未夏は湖に足を運ぶ。
「来るかな……!」
そう思った瞬間、シュルン、とイカの足が未夏の足を掴もうとする。
……だが、その足はにゅるん、と未夏の足から滑った。
(甘いわよ、クラーケン! あんたの行動はお見通しだから!)
未夏は事前に足に油を塗っておいたのだ。
そして次の瞬間、ざばあ……という音とともに大きなイカが現れた。
捕獲にしくじったことに気づいて、確認のため水面から顔を出したのだろう。
「今よ!」
そう未夏が大声を上げると、兵士とテルソスは一斉に魔法を放つ。
「喰らいなさい! フレア・アロー!」
「当たれ! ワールド・サンダー!」
どちらも強力な『チャージ攻撃』だ。
それを喰らったクラーケンは大きく身体を傾ける。
「さあ、とどめだ!」
そういうと、剣士たちが闘気をみなぎらせた剣を大きく振りかぶり、クラーケンに突き刺す。
「…………」
するとクラーケンはそのまま足を力なく下げ、地底湖にぷかぷかと浮かび上がった。
「……私たちの……勝利ね……」
そういうと、未夏は安堵したようにへたり込む。
そしてイカを見て、
(こいつ、料理したら美味しいのかな……)
と、どうでもいいことを考えていた。
「未夏様、お怪我は?」
「ええ、大丈夫です。……テルソス様も皆様も、ありがとうございます」
「本当に無茶な作戦でしたが……被害なしで突破できたのは、未夏様のおかげです……」
このボスであるキング・クラーケンも真っ向から戦えばかなりの強敵だ。
もし最初の一撃が決まらなかったら、誰かしら地底湖に放り込まれて命を落としたものがいたかもしれない。
そう思うと、未夏は役に立てた気がして嬉しく思った。
「いえ……それでは先に進んでいきましょうか?」
地底湖の奥には、確かにプログリオの言った通り道が続いていた。
そこを進めば、恐らく『十六夜の花』の群生地だろう。
そういって未夏は洞窟の奥をゆっくりと歩く。
ゲーム本編では細かい道順まで覚えていた未夏だったが、ここから先は見覚えがない道である。
幸いなことにモンスターの気配はないが、テルソスや兵士たちは油断せずに周囲を警戒しながら進む。
(けど、何だろうこの感じ……。なにか、嫌な予感がする……)
だが、未夏はその状態に少し不安を覚えていた。
というのも洞窟の中を進むにつれて、周囲の様子が自然に作られた外壁から、近未来的な垂直な壁に変わっていっているからだ。
その様子を見て、テルソスや他の兵士たちも疑問の表情を浮かべていた。
(確か、このダンジョンの形って……)
未夏は思った。
このダンジョン……というより、地底湖の先には本来プレイヤーは到達できない。
だが、なぜかこのダンジョンの外壁には既視感があり、疑問を感じていた。
(なんでだろう、思い出せない……)
そう考えていると、未夏たちは袋小路に到着した。
「あれ、未夏様……この洞窟……いえ、遺跡というべきですね……は、ここで終わりなのですか?」
「ってことは……『十六夜の花』はここにはないってことか?」
そういう兵士たちだが、その表情には未夏を非難する様子はない。
犠牲者こそ出たが、この遺跡の発見だけでも、その犠牲を補える収穫だったというのもあるのだろう。
「……いえ……ここは行き止まりではありません……」
未夏は首を振り、目の前にあった大きな操作盤を指さした。
「恐らく……あれを使えば……そこにあるエレベーターが起動して、先に進めるはずです……」
今度は左手にある昇降床を指さして、未夏は答える。
「エレベーター……とは何ですか?」
「いわゆる『自動で昇降する床』と思ってください」
そうか、テルソスたちはエレベーターの概念がないから、ここを行き止まりだと思ったのか、と未夏は思った。
(ゲームなんかだと、PCキャラは普通にエレベーターを操作するけど……今にして思うと、彼らにはエレベーターなんて概念もないのに、床が動くのを驚かないのって不思議よね……)
そして、この操作盤はどうやら『この世界の遺跡全体の起動スイッチ』だ。
そして操作盤の前に立って、未夏は気づいた。
(そうか……。このダンジョンは初めて見るのに既視感があったのは……。ここはゲーム中の『ムービーシーン』に出た場所なのね……。本来は、敵側が到達する場所……確か、起動すると……)
未夏は2週目以降は、お気に入りのキャラの出ない『ムービーシーン』をカットしていた。
だから、すぐに思い出すことは出来なかったのだと思いながらも、未夏は操作盤に触れた。
あなたにおすすめの小説
お兄様、冷血貴公子じゃなかったんですか?~7歳から始める第二の聖女人生~
みつまめ つぼみ
ファンタジー
17歳で偽りの聖女として処刑された記憶を持つ7歳の女の子が、今度こそ世界を救うためにエルメーテ公爵家に引き取られて人生をやり直します。
記憶では冷血貴公子と呼ばれていた公爵令息は、義妹である主人公一筋。
そんな義兄に戸惑いながらも甘える日々。
「お兄様? シスコンもほどほどにしてくださいね?」
恋愛ポンコツと冷血貴公子の、コミカルでシリアスな救世物語開幕!
召喚とか聖女とか、どうでもいいけど人の都合考えたことある?
浅海 景
恋愛
水谷 瑛莉桂(みずたに えりか)の目標は堅実な人生を送ること。その一歩となる社会人生活を踏み出した途端に異世界に召喚されてしまう。召喚成功に湧く周囲をよそに瑛莉桂は思った。
「聖女とか絶対ブラックだろう!断固拒否させてもらうから!」
ナルシストな王太子や欲深い神官長、腹黒騎士などを相手に主人公が幸せを勝ち取るため奮闘する物語です。
無一文で追放される悪女に転生したので特技を活かしてお金儲けを始めたら、聖女様と呼ばれるようになりました
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
スーパームーンの美しい夜。仕事帰り、トラックに撥ねらてしまった私。気づけば草の生えた地面の上に倒れていた。目の前に見える城に入れば、盛大なパーティーの真っ最中。目の前にある豪華な食事を口にしていると見知らぬ男性にいきなり名前を呼ばれて、次期王妃候補の資格を失ったことを聞かされた。理由も分からないまま、家に帰宅すると「お前のような恥さらしは今日限り、出ていけ」と追い出されてしまう。途方に暮れる私についてきてくれたのは、私の専属メイドと御者の青年。そこで私は2人を連れて新天地目指して旅立つことにした。無一文だけど大丈夫。私は前世の特技を活かしてお金を稼ぐことが出来るのだから――
※ 他サイトでも投稿中
聖女なんかじゃありません!~異世界で介護始めたらなぜか伯爵様に愛でられてます~
トモモト ヨシユキ
ファンタジー
川で溺れていた猫を助けようとして飛び込屋敷に連れていかれる。それから私は、魔物と戦い手足を失った寝たきりの伯爵様の世話人になることに。気難しい伯爵様に手を焼きつつもQOLを上げるために努力する私。
そんな私に伯爵様の主治医がプロポーズしてきたりと、突然のモテ期が到来?
エブリスタ、小説家になろうにも掲載しています。
【完結】聖女召喚に巻き込まれたバリキャリですが、追い出されそうになったのでお金と魔獣をもらって出て行きます!
チャらら森山
恋愛
二十七歳バリバリキャリアウーマンの鎌本博美(かまもとひろみ)が、交差点で後ろから背中を押された。死んだと思った博美だが、突如、異世界へ召喚される。召喚された博美が発した言葉を誤解したハロルド王子の前に、もうひとりの女性が現れた。博美の方が、聖女召喚に巻き込まれた一般人だと決めつけ、追い出されそうになる。しかし、バリキャリの博美は、そのまま追い出されることを拒否し、彼らに慰謝料を要求する。
お金を受け取るまで、博美は屋敷で暮らすことになり、数々の騒動に巻き込まれながら地下で暮らす魔獣と交流を深めていく。
婚約破棄された「無能」聖女、拾った子犬が伝説の神獣だったので、辺境で極上もふもふライフを満喫します。~捨てた国が滅びそう?知りません~
ソラ
ファンタジー
「エリアナ、貴様との婚約を破棄し、この国から追放する!」
聖女としての魔力を使い果たし、無能と蔑まれた公爵令嬢エリアナ。
妹に婚約者を奪われ、身一つで北の最果て、凍てつく「死の森」へと捨てられる。
寒さに震え死を覚悟した彼女が出会ったのは、雪に埋もれていた一匹の小さなしっぽ。
「……ひとりぼっちなの? 大丈夫、私が温めてあげるわ」
最後の手向けに、残されたわずかな浄化の力を注いだエリアナ。
だが、その子犬の正体は――数千年の眠りから目覚めた、世界を滅ぼす伝説の神獣『フェンリル』だった!
ヒロインの淹れるお茶に癒やされ、ヒロインのブラッシングにうっとり。
最強の神獣は、彼女を守るためだけに辺境を「極上の聖域」へと作り替えていく。
一方、本物の聖女(結界維持役)を失った王国では、災厄が次々と降り注ぎ、崩壊の危機を迎えていた。
今さら「戻ってきてくれ」と泣きついてくる王子たち。
けれど、エリアナの膝の上には、甘えん坊の神獣様(執着心MAX)が陣取っていて――。
「聖女の仕事? いえ、今は神獣様とのお昼寝の方が忙しいので」
無自覚チートな聖女と、彼女にだけはデレデレな神獣様による、逆転溺愛スローライフが幕を開ける!
失われた力を身に宿す元聖女は、それでも気楽に過ごしたい~いえ、Sランク冒険者とかは結構です!~
紅月シン
ファンタジー
聖女として異世界に召喚された狭霧聖菜は、聖女としての勤めを果たし終え、満ち足りた中でその生涯を終えようとしていた。
いや嘘だ。
本当は不満でいっぱいだった。
食事と入浴と睡眠を除いた全ての時間で人を癒し続けなくちゃならないとかどんなブラックだと思っていた。
だがそんな不満を漏らすことなく死に至り、そのことを神が不憫にでも思ったのか、聖菜は辺境伯家の末娘セーナとして二度目の人生を送ることになった。
しかし次こそは気楽に生きたいと願ったはずなのに、ある日セーナは前世の記憶と共にその身には聖女としての癒しの力が流れていることを知ってしまう。
そしてその時点で、セーナの人生は決定付けられた。
二度とあんな目はご免だと、気楽に生きるため、家を出て冒険者になることを決意したのだ。
だが彼女は知らなかった。
三百年の時が過ぎた現代では、既に癒しの力というものは失われてしまっていたということを。
知らぬままに力をばら撒く少女は、その願いとは裏腹に、様々な騒動を引き起こし、解決していくことになるのであった。
※完結しました。
※小説家になろう様にも投稿しています
追放された偽物聖女は、辺境の村でひっそり暮らしている
潮海璃月
ファンタジー
辺境の村で人々のために薬を作って暮らすリサは“聖女”と呼ばれている。その噂を聞きつけた騎士団の数人が現れ、あらゆる疾病を治療する万能の力を持つ聖女を連れて行くべく強引な手段に出ようとする中、騎士団長が割って入る──どうせ聖女のようだと称えられているに過ぎないと。ぶっきらぼうながらも親切な騎士団長に惹かれていくリサは、しかし実は数年前に“偽物聖女”と帝都を追われたクラリッサであった。