32 / 39
第4章 人生をやり直すためなら、人は悪魔にもなれるのか
4-1 聴くべきことほど耳に入れたくはないもの
しおりを挟む
私の名前はフォスター。
幼少期からずっと将軍になるべく英才教育を受けてきた。
前世ではそこまで魔法は得意ではなかったが、その分闘気術については随一の実力を持っていたことが私の誇りだった。
「流石だな、フォスター? 将軍になるのが楽しみだ」
「ええ……そういっていただけると、私も嬉しく思いますよ」
「この間の成績もすごかったのね? 成績3位に入るなんて。今夜はお祝いね!」
「いえ……テルソスに勝てなかったのは残念でした……」
父上や母上からも、すでに『次期将軍』として大きな期待をかけられていた。
それは私にとってプレッシャーになることも多かったが、それでもその期待に応えられると、そのたびに自信がついてくるのを感じていた。
「はじめまして、私はフォスターと申します。オルティーナ様。どうぞお見知りおきを」
「…………」
「どうされました?」
「いえ……フォスター将軍ね? うん、楽しみにしているから」
聖女オルティーナ様に初めてお目通りしたときに、彼女は少し驚いたような表情をしていた。……今にして思うと、あれは私に対して好意を持ってくれていたことなのだと分かった。
そして将軍として就任した後も、彼女は私をことあるごとに誘ってきた。
……だが、それは私にとって好ましいものではなかった。
彼女は公の場でのあり方よりも私人としての幸福を優先させていたからだ。
「ねえ、フォスター将軍? 明日一緒に遠乗りしませんか?」
「え? ……しかし、私は城門の警備が明日はあるので……」
「それなら大丈夫! ウノーが変わってくれるって言ってましたから!」
「ウノーが?」
よくあるのが、こんな風に警備のシフトを変えてしまうことだった。
ウノーは私と同じ4英傑の一人で、私にとっては信頼できる部下の一人だ。
彼とオルティーナ様は幼馴染ということもあり、二人は気安い間柄でもある。
……だが最近は、ウノーの疲労がたまっていたのを知っている。
明日は休ませたかったのだが、立場上オルティーナ様に逆らうことは出来ない。
「分かりました……では、ご一緒しましょう」
「よかった! 私、あなたのためにお弁当作っておくから楽しみにしていてね!」
オルティーナ様は、かなりわがままで自己中心的なところがある。
彼女が幼いうちはそれでも『かわいらしい』程度で済まされていたが、思春期を迎えてもそれは改善されなかった。
そのため周囲は少し彼女のことを疎ましく思い始めていた。
「ねえ、オルティーナ様ってさ。ちょっとわがままが過ぎないか?」
「ああ。フォスター将軍が逆らえないのをいいことに、いつも連れ出してさ……」
「そうよね。……将軍がかっこいいのは分かるけど……独占欲強すぎ!」
そんな風に陰口をいうのは、よく私がいさめていた。
……けんかっ早いウノーが聞いたら、大体大事になるからでもあるが。
「ねえ、フォスター将軍? 話聞いてる?」
「ええ、聞いてますよ。この間侍女の方と揉めた件ですよね? それは、向こうにも非がありますね……」
「でしょ? それでさ!」
彼女の話題は殆ど愚痴か自慢だった。
しかも、それに同意しないと不機嫌になってしまうこともあり、私はいつも同意しなければならなかった。
「ありがと、フォスター将軍。あなたに相談したらスッキリしたよ」
「それなら、私も嬉しく思います……」
そんなオルティーナ様だったが、それでも彼女が私のことを慕ってくれるということは、嬉しかった。
……だが、あの時私は、彼女の言動をいさめるべきだったと後悔している。
私との生活にかまけて国政をおろそかにしていたため、気づいたときにはラウルド共和国との国力差はどうしようもないほど開いていたからだ。
そして最悪のタイミング……いや、恐らく泳がされていただけなのだろうが……で、エイドのスパイ行為がラウルド共和国に気づかれた。
「すみません、フォスター将軍。エイドが……命を落としたようです……」
「そうか……どんな最期だったのだ?」
「燃え盛る炎の中で……妹の遺体を膝の上において、死んでいたとのことです……」
そんなテルソスの親友エイドの訃報を聴いてすぐに、大規模な合戦が始まった。
そして私も奮戦したが、やはり国力差……特に一部の英雄達の実力には及ばなかった。
「やはり、手ごわいか……竜族ビクトリアは……」
「はい……我々は恐らく勝てないでしょう……」
「分かった。……私がここを食い止めるから、お前たちは撤退しろ」
そういって、私は竜族ビクトリアと戦って命を落とした。
……もしもあの時、何か出来ることがあったのなら来世ではもっと上手くやれたらいいと考えながら。
「どうしたの、フォスター将軍?」
アフタヌーンティーを飲みながら、私はそのことを思い出した。
……なぜだろう。私は前世でそう誓ったはずなのに、今世では今までオルティーナ様を一度もいさめることが出来なかった。
「いえ……昔を思い出したのです……」
少し前まで私はどうも前世の記憶について、
「前世では職務にかまけてオルティーナ様に優しくしていなかったから、今世ではもっと優しくしよう」
「前世では彼女の愚痴や不満を聴いてあげられなかったから、今世ではしっかり耳を傾けよう」
という考えを持っていたようだ。
……だが、それは間違いだったようだ。
これは私の仮説だが、恐らく我々は単に前世の記憶を持って転生しただけではなく、一部の記憶を改ざんされていたのだ。
……だが、大きな脅威であったラウルド共和国との終戦が決まったことで、オルティーナ様への忠誠をもとに一枚岩になる必要性がなくなった。
その危機意識の減退が原因らしく、我々の洗脳が解け始めている。
そう考えれば辻褄があった。
だが、仮にそうでも、私が前世でオルティーナ様の力になれなかったことは事実だ。
「それでさ、この間孤児院の子どもたちに会いに行ったのね! そしたら『何しに来たの、お姉ちゃん?』って嫌な顔されてさ! あれだけ優しくしてあげたのに酷くない?」
……これは私以外の者たちも同様だ。
前世以上に傍若無人な振舞いをするオルティーナ様に対し、明らかに周囲は彼女への風あたりが強くなっている。
そう考えながらも、私は彼女の愚痴に同意した。
「ええ……それは酷いですね……後で子どもに注意しなくては」
「でしょ? はあ……なんで最近、私の周りの人はこんなに冷たくなったんだろうな……」
そしてそれはオルティーナ様にも自覚はあるようだ。
ここ最近、どうも思いつめたような表情で私に相談をすることが多い。
(オルティーナ様に原因があることだ……やはり、これは諫めるべきか……)
……本来、このような場で説教をするのは望ましくないのは分かっている。
だが、彼女はこの聖ジャルダン国を担う立場にいるお方だ。私は嫌われ者になってでも、はっきり言わなくてはならない。
そう思って、私は彼女の言動について思うところを口にしてみた。
「ですが、正直なところ……オルティーナ様は、ご自身の考えをはっきりとお伝えしすぎなのではないでしょうか?」
「どういうこと?」
「その……。相手が傷つくことでも、思ったらそのまま言ってしまうことが……嫌われる原因なのでは?」
そういうと、オルティーナ様の顔がみるみる赤くなる。
「けどそれってさ! 相手のために心にもないおべんちゃらを言わなきゃいけないってこと? そんなの最低じゃない?」
やはりこうなったか。
そう思いながらも私はあえてはっきり伝える。
「相手を傷つけない発言を『おべんちゃら』と変換してしまう。そういう、物事を極端にしか考えられない点も治されるほうがよろしいと思います」
「はあ?」
「誰だって、本音を隠したり、方便を使ったりする場面はあります。それを否定してしまったら……人が生身で傷つけあうだけです。人づきあいでは、本心を伝えるよりも優先するべきことがあるのですから」
そういった瞬間、
「……もういい! 別に説教なんて聞きたいわけじゃないから! 普通に話聴いてくれたらそれでいいのに!」
そういうと彼女は怒って立ち上がり、庭園から出て行ってしまった。
そして去り際に、
「はあ……私ばっかりこんな目に会うなんて酷いよ……人生、もう一度やり直せたらな……」
そんな風に言っている声が聞こえてきた。
(やっぱり、この言い方はまずかったか……)
確かに私がやったことは、いわゆる『耳の痛いお説教』だ。
もしも私とオルティーナ様が単なる恋人同士であるならするべきではないかもしれない。……だが、我々は聖ジャルダン国の重鎮であり、責任ある立場でもある。
私達4英傑は『私自身より国家を第一にする人』でなければ愛せないし、私達自身もそうである。だからこそはっきり伝えたのだが、やはり彼女の耳には届かなかった。
(それでも……オルティーナ様のために出来ることを考えなくては……)
確かに、今世で私がオルティーナ様を慕っていたのは『作られた感情』だったのだろう。
だが、それでも彼女を一時とはいえ愛していた事実は消えないし、その時に彼女に感じていた恋愛感情もはっきり覚えている。
……あの気持ちが仮に嘘でも、私はオルティーナ様の力になりたい。
(オルティーナ様は……最近、私以外の人と話す機会も減っていたな……)
そして、急激にある種の『洗脳』が解けたこともあり、彼女の周りにはみるみる人が減っていた。
今彼女の話し相手……つまり、心のよりどころとなっているのは私だけなのかもしれない。
そして……彼女は『他者に愛されていたい』という欲求がとても強いことは分かっている。
そう思うと、私は自身の行動が軽率だったようにも感じた。
「私は……何があっても……何をされたとしても、絶対に最後まで……あなたの味方でい続けます……」
そんな風に、彼女の座っていた席に対してつぶやいた。
幼少期からずっと将軍になるべく英才教育を受けてきた。
前世ではそこまで魔法は得意ではなかったが、その分闘気術については随一の実力を持っていたことが私の誇りだった。
「流石だな、フォスター? 将軍になるのが楽しみだ」
「ええ……そういっていただけると、私も嬉しく思いますよ」
「この間の成績もすごかったのね? 成績3位に入るなんて。今夜はお祝いね!」
「いえ……テルソスに勝てなかったのは残念でした……」
父上や母上からも、すでに『次期将軍』として大きな期待をかけられていた。
それは私にとってプレッシャーになることも多かったが、それでもその期待に応えられると、そのたびに自信がついてくるのを感じていた。
「はじめまして、私はフォスターと申します。オルティーナ様。どうぞお見知りおきを」
「…………」
「どうされました?」
「いえ……フォスター将軍ね? うん、楽しみにしているから」
聖女オルティーナ様に初めてお目通りしたときに、彼女は少し驚いたような表情をしていた。……今にして思うと、あれは私に対して好意を持ってくれていたことなのだと分かった。
そして将軍として就任した後も、彼女は私をことあるごとに誘ってきた。
……だが、それは私にとって好ましいものではなかった。
彼女は公の場でのあり方よりも私人としての幸福を優先させていたからだ。
「ねえ、フォスター将軍? 明日一緒に遠乗りしませんか?」
「え? ……しかし、私は城門の警備が明日はあるので……」
「それなら大丈夫! ウノーが変わってくれるって言ってましたから!」
「ウノーが?」
よくあるのが、こんな風に警備のシフトを変えてしまうことだった。
ウノーは私と同じ4英傑の一人で、私にとっては信頼できる部下の一人だ。
彼とオルティーナ様は幼馴染ということもあり、二人は気安い間柄でもある。
……だが最近は、ウノーの疲労がたまっていたのを知っている。
明日は休ませたかったのだが、立場上オルティーナ様に逆らうことは出来ない。
「分かりました……では、ご一緒しましょう」
「よかった! 私、あなたのためにお弁当作っておくから楽しみにしていてね!」
オルティーナ様は、かなりわがままで自己中心的なところがある。
彼女が幼いうちはそれでも『かわいらしい』程度で済まされていたが、思春期を迎えてもそれは改善されなかった。
そのため周囲は少し彼女のことを疎ましく思い始めていた。
「ねえ、オルティーナ様ってさ。ちょっとわがままが過ぎないか?」
「ああ。フォスター将軍が逆らえないのをいいことに、いつも連れ出してさ……」
「そうよね。……将軍がかっこいいのは分かるけど……独占欲強すぎ!」
そんな風に陰口をいうのは、よく私がいさめていた。
……けんかっ早いウノーが聞いたら、大体大事になるからでもあるが。
「ねえ、フォスター将軍? 話聞いてる?」
「ええ、聞いてますよ。この間侍女の方と揉めた件ですよね? それは、向こうにも非がありますね……」
「でしょ? それでさ!」
彼女の話題は殆ど愚痴か自慢だった。
しかも、それに同意しないと不機嫌になってしまうこともあり、私はいつも同意しなければならなかった。
「ありがと、フォスター将軍。あなたに相談したらスッキリしたよ」
「それなら、私も嬉しく思います……」
そんなオルティーナ様だったが、それでも彼女が私のことを慕ってくれるということは、嬉しかった。
……だが、あの時私は、彼女の言動をいさめるべきだったと後悔している。
私との生活にかまけて国政をおろそかにしていたため、気づいたときにはラウルド共和国との国力差はどうしようもないほど開いていたからだ。
そして最悪のタイミング……いや、恐らく泳がされていただけなのだろうが……で、エイドのスパイ行為がラウルド共和国に気づかれた。
「すみません、フォスター将軍。エイドが……命を落としたようです……」
「そうか……どんな最期だったのだ?」
「燃え盛る炎の中で……妹の遺体を膝の上において、死んでいたとのことです……」
そんなテルソスの親友エイドの訃報を聴いてすぐに、大規模な合戦が始まった。
そして私も奮戦したが、やはり国力差……特に一部の英雄達の実力には及ばなかった。
「やはり、手ごわいか……竜族ビクトリアは……」
「はい……我々は恐らく勝てないでしょう……」
「分かった。……私がここを食い止めるから、お前たちは撤退しろ」
そういって、私は竜族ビクトリアと戦って命を落とした。
……もしもあの時、何か出来ることがあったのなら来世ではもっと上手くやれたらいいと考えながら。
「どうしたの、フォスター将軍?」
アフタヌーンティーを飲みながら、私はそのことを思い出した。
……なぜだろう。私は前世でそう誓ったはずなのに、今世では今までオルティーナ様を一度もいさめることが出来なかった。
「いえ……昔を思い出したのです……」
少し前まで私はどうも前世の記憶について、
「前世では職務にかまけてオルティーナ様に優しくしていなかったから、今世ではもっと優しくしよう」
「前世では彼女の愚痴や不満を聴いてあげられなかったから、今世ではしっかり耳を傾けよう」
という考えを持っていたようだ。
……だが、それは間違いだったようだ。
これは私の仮説だが、恐らく我々は単に前世の記憶を持って転生しただけではなく、一部の記憶を改ざんされていたのだ。
……だが、大きな脅威であったラウルド共和国との終戦が決まったことで、オルティーナ様への忠誠をもとに一枚岩になる必要性がなくなった。
その危機意識の減退が原因らしく、我々の洗脳が解け始めている。
そう考えれば辻褄があった。
だが、仮にそうでも、私が前世でオルティーナ様の力になれなかったことは事実だ。
「それでさ、この間孤児院の子どもたちに会いに行ったのね! そしたら『何しに来たの、お姉ちゃん?』って嫌な顔されてさ! あれだけ優しくしてあげたのに酷くない?」
……これは私以外の者たちも同様だ。
前世以上に傍若無人な振舞いをするオルティーナ様に対し、明らかに周囲は彼女への風あたりが強くなっている。
そう考えながらも、私は彼女の愚痴に同意した。
「ええ……それは酷いですね……後で子どもに注意しなくては」
「でしょ? はあ……なんで最近、私の周りの人はこんなに冷たくなったんだろうな……」
そしてそれはオルティーナ様にも自覚はあるようだ。
ここ最近、どうも思いつめたような表情で私に相談をすることが多い。
(オルティーナ様に原因があることだ……やはり、これは諫めるべきか……)
……本来、このような場で説教をするのは望ましくないのは分かっている。
だが、彼女はこの聖ジャルダン国を担う立場にいるお方だ。私は嫌われ者になってでも、はっきり言わなくてはならない。
そう思って、私は彼女の言動について思うところを口にしてみた。
「ですが、正直なところ……オルティーナ様は、ご自身の考えをはっきりとお伝えしすぎなのではないでしょうか?」
「どういうこと?」
「その……。相手が傷つくことでも、思ったらそのまま言ってしまうことが……嫌われる原因なのでは?」
そういうと、オルティーナ様の顔がみるみる赤くなる。
「けどそれってさ! 相手のために心にもないおべんちゃらを言わなきゃいけないってこと? そんなの最低じゃない?」
やはりこうなったか。
そう思いながらも私はあえてはっきり伝える。
「相手を傷つけない発言を『おべんちゃら』と変換してしまう。そういう、物事を極端にしか考えられない点も治されるほうがよろしいと思います」
「はあ?」
「誰だって、本音を隠したり、方便を使ったりする場面はあります。それを否定してしまったら……人が生身で傷つけあうだけです。人づきあいでは、本心を伝えるよりも優先するべきことがあるのですから」
そういった瞬間、
「……もういい! 別に説教なんて聞きたいわけじゃないから! 普通に話聴いてくれたらそれでいいのに!」
そういうと彼女は怒って立ち上がり、庭園から出て行ってしまった。
そして去り際に、
「はあ……私ばっかりこんな目に会うなんて酷いよ……人生、もう一度やり直せたらな……」
そんな風に言っている声が聞こえてきた。
(やっぱり、この言い方はまずかったか……)
確かに私がやったことは、いわゆる『耳の痛いお説教』だ。
もしも私とオルティーナ様が単なる恋人同士であるならするべきではないかもしれない。……だが、我々は聖ジャルダン国の重鎮であり、責任ある立場でもある。
私達4英傑は『私自身より国家を第一にする人』でなければ愛せないし、私達自身もそうである。だからこそはっきり伝えたのだが、やはり彼女の耳には届かなかった。
(それでも……オルティーナ様のために出来ることを考えなくては……)
確かに、今世で私がオルティーナ様を慕っていたのは『作られた感情』だったのだろう。
だが、それでも彼女を一時とはいえ愛していた事実は消えないし、その時に彼女に感じていた恋愛感情もはっきり覚えている。
……あの気持ちが仮に嘘でも、私はオルティーナ様の力になりたい。
(オルティーナ様は……最近、私以外の人と話す機会も減っていたな……)
そして、急激にある種の『洗脳』が解けたこともあり、彼女の周りにはみるみる人が減っていた。
今彼女の話し相手……つまり、心のよりどころとなっているのは私だけなのかもしれない。
そして……彼女は『他者に愛されていたい』という欲求がとても強いことは分かっている。
そう思うと、私は自身の行動が軽率だったようにも感じた。
「私は……何があっても……何をされたとしても、絶対に最後まで……あなたの味方でい続けます……」
そんな風に、彼女の座っていた席に対してつぶやいた。
0
あなたにおすすめの小説
ゲーム未登場の性格最悪な悪役令嬢に転生したら推しの妻だったので、人生の恩人である推しには離婚して私以外と結婚してもらいます!
クナリ
ファンタジー
江藤樹里は、かつて画家になることを夢見ていた二十七歳の女性。
ある日気がつくと、彼女は大好きな乙女ゲームであるハイグランド・シンフォニーの世界へ転生していた。
しかし彼女が転生したのは、ヘビーユーザーであるはずの自分さえ知らない、ユーフィニアという女性。
ユーフィニアがどこの誰なのかが分からないまま戸惑う樹里の前に、ユーフィニアに仕えているメイドや、樹里がゲーム内で最も推しているキャラであり、どん底にいたときの自分の心を救ってくれたリルベオラスらが現れる。
そして樹里は、絶世の美貌を持ちながらもハイグラの世界では稀代の悪女とされているユーフィニアの実情を知っていく。
国政にまで影響をもたらすほどの悪名を持つユーフィニアを、最愛の恩人であるリルベオラスの妻でいさせるわけにはいかない。
樹里は、ゲーム未登場ながら圧倒的なアクの強さを持つユーフィニアをリルベオラスから引き離すべく、離婚を目指して動き始めた。
お兄様、冷血貴公子じゃなかったんですか?~7歳から始める第二の聖女人生~
みつまめ つぼみ
ファンタジー
17歳で偽りの聖女として処刑された記憶を持つ7歳の女の子が、今度こそ世界を救うためにエルメーテ公爵家に引き取られて人生をやり直します。
記憶では冷血貴公子と呼ばれていた公爵令息は、義妹である主人公一筋。
そんな義兄に戸惑いながらも甘える日々。
「お兄様? シスコンもほどほどにしてくださいね?」
恋愛ポンコツと冷血貴公子の、コミカルでシリアスな救世物語開幕!
身代わりで呪いの公爵に嫁ぎましたが、聖女の力で浄化したら離縁どころか国一番の溺愛妻になりました〜実家が泣きついてももう遅い〜
しょくぱん
恋愛
「お前のような無能は、死神の生贄にでもなっていろ」
魔力なしの無能と蔑まれ、家族に虐げられてきた伯爵令嬢レティシア。 彼女に命じられたのは、近づく者すべてを病ませるという『呪いの公爵』アレクシスへの身代わり結婚だった。
鉄格子の馬車で運ばれ、たどり着いたのは瘴気に満ちた死の城。 恐ろしい怪物のような男に殺される――。 そう覚悟していたレティシアだったが、目の前の光景に絶望よりも先に別の感情が湧き上がる。
(な、何これ……汚すぎるわ! 雑巾とブラシはどこ!?)
実は、彼女が「無能」と言われていたのは、その力が『洗浄』と『浄化』に特化した特殊な聖女の魔力だったから。
レティシアが掃除をすれば、呪いの瘴気は消え去り、枯れた大地には花が咲き、不気味だった公爵城はまたたく間にピカピカの聖域に塗り替えられていく。 さらには、呪いで苦しんでいたアレクシスの素顔は、見惚れるほどの美青年で――。
「レティシア、君は一体何者なんだ……? 体が、こんなに軽いのは初めてだ」
冷酷だったはずの公爵様から、まさかの執着と溺愛。 さらには、呪いが解けたことで領地は国一番の豊かさを取り戻していく。
一方で、レティシアを捨てた実家は、彼女の『浄化』を失ったことで災厄に見舞われ、今さら「戻ってきてくれ」と泣きついてくるが……。
「私は今、お城の掃除と旦那様のお世話で忙しいんです。お引き取りくださいませ」
これは、掃除を愛する薄幸令嬢が、その愛と魔力で死神公爵を救い、最高に幸せな居場所を手に入れるまでのお話。
冷酷騎士団長に『出来損ない』と捨てられましたが、どうやら私の力が覚醒したらしく、ヤンデレ化した彼に執着されています
放浪人
恋愛
平凡な毎日を送っていたはずの私、橘 莉奈(たちばな りな)は、突然、眩い光に包まれ異世界『エルドラ』に召喚されてしまう。 伝説の『聖女』として迎えられたのも束の間、魔力測定で「魔力ゼロ」と判定され、『出来損ない』の烙印を押されてしまった。
希望を失った私を引き取ったのは、氷のように冷たい瞳を持つ、この国の騎士団長カイン・アシュフォード。 「お前はここで、俺の命令だけを聞いていればいい」 物置のような部屋に押し込められ、彼から向けられるのは侮蔑の視線と冷たい言葉だけ。
元の世界に帰ることもできず、絶望的な日々が続くと思っていた。
──しかし、ある出来事をきっかけに、私の中に眠っていた〝本当の力〟が目覚め始める。 その瞬間から、私を見るカインの目が変わり始めた。
「リリア、お前は俺だけのものだ」 「どこへも行かせない。永遠に、俺のそばにいろ」
かつての冷酷さはどこへやら、彼は私に異常なまでの執着を見せ、甘く、そして狂気的な愛情で私を束縛しようとしてくる。 これは本当に愛情なの? それともただの執着?
優しい第二王子エリアスは私に手を差し伸べてくれるけれど、カインの嫉妬の炎は燃え盛るばかり。 逃げ場のない城の中、歪んだ愛の檻に、私は囚われていく──。
虚弱体質?の脇役令嬢に転生したので、食事療法を始めました
たくわん
恋愛
「跡継ぎを産めない貴女とは結婚できない」婚約者である公爵嫡男アレクシスから、冷酷に告げられた婚約破棄。その場で新しい婚約者まで紹介される屈辱。病弱な侯爵令嬢セラフィーナは、社交界の哀れみと嘲笑の的となった。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
政治家の娘が悪役令嬢転生 ~前パパの教えで異世界政治をぶっ壊させていただきますわ~
巫叶月良成
ファンタジー
政治家の娘として生まれ、父から様々なことを学んだ少女が異世界の悪徳政治をぶった切る!?
////////////////////////////////////////////////////
悪役令嬢に転生させられた琴音は政治家の娘。
しかしテンプレも何もわからないまま放り出された悪役令嬢の世界で、しかもすでに婚約破棄から令嬢が暗殺された後のお話。
琴音は前世の父親の教えをもとに、口先と策謀で相手を騙し、男を篭絡しながら自分を陥れた相手に復讐し、歪んだ王国の政治ゲームを支配しようという一大謀略劇!
※魔法とかゲーム的要素はありません。恋愛要素、バトル要素も薄め……?
※注意:作者が悪役令嬢知識ほぼゼロで書いてます。こんなの悪役令嬢ものじゃねぇという内容かもしれませんが、ご留意ください。
※あくまでこの物語はフィクションです。政治家が全部そういう思考回路とかいうわけではないのでこちらもご留意を。
隔日くらいに更新出来たらいいな、の更新です。のんびりお楽しみください。
無魔力の令嬢、婚約者に裏切られた瞬間、契約竜が激怒して王宮を吹き飛ばしたんですが……
タマ マコト
ファンタジー
王宮の祝賀会で、無魔力と蔑まれてきた伯爵令嬢エリーナは、王太子アレクシオンから突然「婚約破棄」を宣告される。侍女上がりの聖女セレスが“新たな妃”として選ばれ、貴族たちの嘲笑がエリーナを包む。絶望に胸が沈んだ瞬間、彼女の奥底で眠っていた“竜との契約”が目を覚まし、空から白銀竜アークヴァンが降臨。彼はエリーナの涙に激怒し、王宮を半壊させるほどの力で彼女を守る。王国は震え、エリーナは自分が竜の真の主であるという運命に巻き込まれていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる