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第7話 461さん、迷いの森で野営する
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モルデンクロウを倒して先に進んだ俺達。しばらく歩いていると水が流れる回廊に出た。
「ここはダンジョン化する前の代々木公園と変わらないわね」
アイルが水路を覗き込む。杖で水の中をちょんちょんと突くと、魚型モンスター「バイトフィッシュ」が杖に噛みつき、慌ててそれを振り払った。
「ひぃっ!? やっぱり変わってるわ!?」
「落ち着けって。アイルは電撃魔法も使えるって言ったよな?」
「使えるわよ」
「この水路は狭い。電撃魔法使ってみな」
「なんで?」
「良いからやってみろって」
彼女の視線に合わせるように屈み、水路の中心にある金属製モニュメントを指す。
「え? 近くない……?」
すぐ近くにあるアイルの顔。彼女がなぜか頬を赤らめる。
「集中しろ。あのモニュメントへ真っ直ぐ電撃を撃つんだ」
「う、うん」
アイルが戸惑った様子で水路へと杖を向けた。
「電撃魔法」
杖から電撃の球体が放たれる。しかし、魔法を放つタイミングで杖の先端が逸れてしまった。撃たれた電撃の球体は、カーブを描くように空中を進んでいく。
「あ……軌道がズレちゃった……」
「大丈夫だって」
金属のモニュメントの近くまで飛んだ電撃は、モニュメントに吸い込まれるように軌道を修正していく。それがモニュメントに直撃すると、電撃が一気に水路へと広まった。
「ギギギギュウウウウ……ッ!?」
「やった!」
水路を泳いでいたバイトフィッシュ達がプカリと水面に浮く。その体から現れた大量の光がアイルのスマホへと吸収されていった。
全ての光を吸収したアイルのスマホ。その画面が一瞬青白く発光し、機械音が流れる。
『レベルポイントが30ptまで蓄積されました』
「すごっ! 一気に20ptも貯まったわ!」
アイルが嬉しそうな顔で見上げてくる。
「こういう所は魔法職にとって格好の稼ぎ場所なんだよ」
「そうなんだ! 次からやってみるわ」
アイルがしゃがみ混んでスマホを開く。ホーム画面を開いて、探索者メニューを開く。
そこから「スキルツリー」を選択すると、画面上にアイルのスキルツリーが開かれた。
中心にアイルのアイコンが浮かび上がり、その隣に1つ解放されたスキルが。そこから扇形にスキルが連なっている。その中で解放された物が氷結魔法に電撃魔法だった。
スキルツリーはダンジョン探索者になることで得る能力の1つだ。ダンジョン管理局に登録し、加護を受けることで人としてのスキルや魔法の成長を可視化する……リレイラさんはそうやって言っていた。
ツリーの形や配置されているスキルはその人間の性格や本質で変わる。
ん?
アイルの最初に解放されたスキル……ライフリンク? 一時的にパーティメンバーと体力を共有する補助魔法か。なんだか攻撃魔法ばっかりのツリーにしては違和感あるな。
そんなことを考えている間に、アイルがスキルツリー画面をスクロールしてしまった。
「ふっふ~ん♪ 今回はこれを解放しよっかな~♪」
上機嫌のアイルが火炎魔法を選択する。
「ちょっと待て」
「何よ?」
「使える魔法を増やすのはいいがここは魔力20%増にしておけよ。長丁場になるぞ?」
「え~? だってそんな地味な能力あげても目立たないじゃない。他の配信者はもっと派手なスキルに振ってるわよ」
「いや、地味かもしれないけど大切な……」
「いいもーん! 炎使えたら対応できる幅も広がるし~」
俺の話を最後まで聞かず、アイルは炎魔法のアイコンをタップした。
『炎魔法が解放されました』
「やったぁ♪ これでもっと戦えるわ!」
アイルが嬉しそうに飛び跳ねる。なんだかその様子を見ていたらダンジョンに挑み始めたばかりの頃を思い出した。
……まぁいいか。1人で挑んでる訳じゃないしな。
回廊の突き当たりを右へ。さらにその先を進む。途中で何度も敵と戦いながら、迷路のような森を進み、モルデンクロウ達の死骸が転がった広場を横切り、遺跡のような建物からアイテムを入手。さらに奥を目指した。
……。
スマホを向けて筆記魔法《ワーダイト》で印を付ける。
〈8、南西に出口〉
「ふぅ。結構奥まで来たわね……もうすぐボス?」
「いや、今日はもう野営の準備に入る」
「えぇ!? まだ明るいじゃない!」
腰から取り出したスマホをアイルに見せる。画面には18時00分と表示されていた。
「……嘘。もう10時間も経ってるの?」
アイルがキョロキョロと辺りを見渡した。その視線の先には一面の霧。うっすらと光に照らされた白い景色が目の前に広がっている。
「確かに……朝からずっとこの明るさだし、景色も変わってないかも」
「この霧には微量の幻覚成分があるみたいだ。時間感覚や疲労を忘れさせ、知らない内に体力を消費させる……そういうダンジョンらしい」
俺も戦闘や筆記魔法を使う度に時間を確認していたから気付けた。このダンジョン自体がデカい捕食者みたいな物だな。
「だけどな、そのギミックが分かれば対処は簡単だって。休めば良いってことだ」
先程通った道に宝箱が保管された建物があった。あそこなら夜が明かせるハズだ。
……。
アイルと2人、石造りの建物へ戻る。
周囲をくまなく見て回り、モンスターがいないことを確認する。
……この辺りの敵は片付けたみたいだな。
さらに2階へと登り、休めそうな場所を探す。いくつか部屋を見て回ると、入り口が2箇所ある部屋を見つけた。
「ここなら壁を背にして休めるな」
左右の入り口は同時に見張ることができ、いざとなればどちらからでも逃げられる。休むにはうってつけの場所だな。
「何時間も経ってると思うと急に疲れてくるわね……」
「それがこのダンジョンの狙いだからな」
アイルがへたり込む。そんな彼女の肩にドローンがフワリと着地した。
「はぁ……配信はボス戦までお預けね。こんな間延びする動画見せられないわ」
集めた木の枝を組み、新聞紙を丸めた火種にライターで火を付けた。乾燥した枝は、細いものから火が灯り、徐々に燃え広がっていく。そこに少しずつ太い枝を投入し焚き火を作った。
「手際いいわね」
「森系のダンジョンにも慣れてるからな」
鞄から折り畳み式グリルスタンドを出し、焚き火の上にセット。そこにミネラルウォーターを注いだステンレスカップを2つ置く。
お湯が沸くと、そこにスティックのインスタントコーヒーを入れる。砂糖とミルクの入った甘いヤツを。
「ほら」
コーヒーとブロックタイプの栄養食を渡す。
「ありがと」
「もし何日も野営することになったらモンスター狩って食うからな」
「うえぇ……」
アイルが思い切り顔をしかめる。その顔を見て少し笑ってしまった。
「明日中にはボス倒せるようにがんばろうぜ」
「……うん。明日はしっかり配信するからね」
「好きにしてくれ」
非常用のアルミシート寝袋を広げる。床がゴツゴツして痛いが、外でモンスターに警戒しながら寝るよりマシか。
「見張りは交代な。まずはアイルが寝ろよ」
「いいの?」
「俺は慣れてるからな」
「ふふっありがと。じゃあこれ頂いたら寝るわね」
アイルがカップに口を付ける。しかし熱かったらしくフーフーと息を吹きかける。その様子を見ていると普通の女子高生に見える。今日の一連の動きでも初心者だと分かるしな。
死ぬかもしれないのにアイルがダンジョンに潜る理由はなんだ?
「……ねぇ」
「ん?」
「461さんはなんで探索者なんてやってるの?」
「なんでって……」
俺が逆に聞かれるのかよ。
「配信者なら分かるわよ。莫大なお金が欲しい、有名になりたい、認められたい……普通じゃ叶えられない願いでも、配信者ならできるかもしれない。命を賭けるだけの理由があるって分かるから」
ダンジョン配信者っていうのはそういう理由でダンジョンに挑んでるのか。
アイルはコーヒーを一口飲んで、焚き火をじっと眺めた。
「でも貴方のことはイマイチ分からないわ。配信者じゃないのにダンジョンに潜るなんて。今じゃ企業の雇われ探索者くらいしかいないわよ」
「うーん……」
俺が探索者である理由、か。
そんなの1つしかないよな。
「好きだからだよ」
「え?」
「俺はダンジョンが……冒険が好きなんだ」
「好き?」
「ダンジョン探索は楽しい。冒険も成長も、達成感も全てが詰まってる。だから俺は好きなんだ。命を懸けてでもやりたいね」
「ふぅん……」
納得いったのかいかないのか、彼女はそれ以上何も言わなかった。
◇◇◇
交代に休憩して6時間。探索を再開して8時間。合計14時間かけて俺達は最深部へと到達した。
目の前にそびえ立つ遺跡の門。この先にボスがいるだろうと伝えると、アイルがスマホの配信アプリを立ち上げる。
「はい♪ これから代々木公園迷いの森のボスに挑むわよ~!」
〈キターーーーー!!〉
〈待ってた〉
〈通知から1週間……長かったなぁ〉
〈アイルちゃん可愛い〉
アイルがドローンに向かって何か話している。言ってたコメントってのが見えてるんだろうな。俺は気が散るから見えないようにしてもらったままだけど。
それにしても流石だな。さっきまであんなにキツそうな顔してたのに……ある意味プロだな。
「そして~みんなの期待通り! 今回からパーティに461さんが加わっているわ!」
ドローンが俺の方へと飛んでくる。
〈461さんwww〉
〈ボス戦期待!〉
〈相変わらず装備ショボw〉
〈初回見れなかったからな~〉
〈アイルちゃん怪我させるんじゃねぇぞ~〉
……鬱陶しいな。
「よし。行くぞアイル」
〈呼び捨てwww〉
〈呼びw捨てww〉
〈おっさん調子乗んな〉
〈アイルちゃんが……汚い男に……〉
〈ふざけんな!〉
デカい門を開き、俺達はダンジョン最深部へと脚を踏み入れた。
「ここはダンジョン化する前の代々木公園と変わらないわね」
アイルが水路を覗き込む。杖で水の中をちょんちょんと突くと、魚型モンスター「バイトフィッシュ」が杖に噛みつき、慌ててそれを振り払った。
「ひぃっ!? やっぱり変わってるわ!?」
「落ち着けって。アイルは電撃魔法も使えるって言ったよな?」
「使えるわよ」
「この水路は狭い。電撃魔法使ってみな」
「なんで?」
「良いからやってみろって」
彼女の視線に合わせるように屈み、水路の中心にある金属製モニュメントを指す。
「え? 近くない……?」
すぐ近くにあるアイルの顔。彼女がなぜか頬を赤らめる。
「集中しろ。あのモニュメントへ真っ直ぐ電撃を撃つんだ」
「う、うん」
アイルが戸惑った様子で水路へと杖を向けた。
「電撃魔法」
杖から電撃の球体が放たれる。しかし、魔法を放つタイミングで杖の先端が逸れてしまった。撃たれた電撃の球体は、カーブを描くように空中を進んでいく。
「あ……軌道がズレちゃった……」
「大丈夫だって」
金属のモニュメントの近くまで飛んだ電撃は、モニュメントに吸い込まれるように軌道を修正していく。それがモニュメントに直撃すると、電撃が一気に水路へと広まった。
「ギギギギュウウウウ……ッ!?」
「やった!」
水路を泳いでいたバイトフィッシュ達がプカリと水面に浮く。その体から現れた大量の光がアイルのスマホへと吸収されていった。
全ての光を吸収したアイルのスマホ。その画面が一瞬青白く発光し、機械音が流れる。
『レベルポイントが30ptまで蓄積されました』
「すごっ! 一気に20ptも貯まったわ!」
アイルが嬉しそうな顔で見上げてくる。
「こういう所は魔法職にとって格好の稼ぎ場所なんだよ」
「そうなんだ! 次からやってみるわ」
アイルがしゃがみ混んでスマホを開く。ホーム画面を開いて、探索者メニューを開く。
そこから「スキルツリー」を選択すると、画面上にアイルのスキルツリーが開かれた。
中心にアイルのアイコンが浮かび上がり、その隣に1つ解放されたスキルが。そこから扇形にスキルが連なっている。その中で解放された物が氷結魔法に電撃魔法だった。
スキルツリーはダンジョン探索者になることで得る能力の1つだ。ダンジョン管理局に登録し、加護を受けることで人としてのスキルや魔法の成長を可視化する……リレイラさんはそうやって言っていた。
ツリーの形や配置されているスキルはその人間の性格や本質で変わる。
ん?
アイルの最初に解放されたスキル……ライフリンク? 一時的にパーティメンバーと体力を共有する補助魔法か。なんだか攻撃魔法ばっかりのツリーにしては違和感あるな。
そんなことを考えている間に、アイルがスキルツリー画面をスクロールしてしまった。
「ふっふ~ん♪ 今回はこれを解放しよっかな~♪」
上機嫌のアイルが火炎魔法を選択する。
「ちょっと待て」
「何よ?」
「使える魔法を増やすのはいいがここは魔力20%増にしておけよ。長丁場になるぞ?」
「え~? だってそんな地味な能力あげても目立たないじゃない。他の配信者はもっと派手なスキルに振ってるわよ」
「いや、地味かもしれないけど大切な……」
「いいもーん! 炎使えたら対応できる幅も広がるし~」
俺の話を最後まで聞かず、アイルは炎魔法のアイコンをタップした。
『炎魔法が解放されました』
「やったぁ♪ これでもっと戦えるわ!」
アイルが嬉しそうに飛び跳ねる。なんだかその様子を見ていたらダンジョンに挑み始めたばかりの頃を思い出した。
……まぁいいか。1人で挑んでる訳じゃないしな。
回廊の突き当たりを右へ。さらにその先を進む。途中で何度も敵と戦いながら、迷路のような森を進み、モルデンクロウ達の死骸が転がった広場を横切り、遺跡のような建物からアイテムを入手。さらに奥を目指した。
……。
スマホを向けて筆記魔法《ワーダイト》で印を付ける。
〈8、南西に出口〉
「ふぅ。結構奥まで来たわね……もうすぐボス?」
「いや、今日はもう野営の準備に入る」
「えぇ!? まだ明るいじゃない!」
腰から取り出したスマホをアイルに見せる。画面には18時00分と表示されていた。
「……嘘。もう10時間も経ってるの?」
アイルがキョロキョロと辺りを見渡した。その視線の先には一面の霧。うっすらと光に照らされた白い景色が目の前に広がっている。
「確かに……朝からずっとこの明るさだし、景色も変わってないかも」
「この霧には微量の幻覚成分があるみたいだ。時間感覚や疲労を忘れさせ、知らない内に体力を消費させる……そういうダンジョンらしい」
俺も戦闘や筆記魔法を使う度に時間を確認していたから気付けた。このダンジョン自体がデカい捕食者みたいな物だな。
「だけどな、そのギミックが分かれば対処は簡単だって。休めば良いってことだ」
先程通った道に宝箱が保管された建物があった。あそこなら夜が明かせるハズだ。
……。
アイルと2人、石造りの建物へ戻る。
周囲をくまなく見て回り、モンスターがいないことを確認する。
……この辺りの敵は片付けたみたいだな。
さらに2階へと登り、休めそうな場所を探す。いくつか部屋を見て回ると、入り口が2箇所ある部屋を見つけた。
「ここなら壁を背にして休めるな」
左右の入り口は同時に見張ることができ、いざとなればどちらからでも逃げられる。休むにはうってつけの場所だな。
「何時間も経ってると思うと急に疲れてくるわね……」
「それがこのダンジョンの狙いだからな」
アイルがへたり込む。そんな彼女の肩にドローンがフワリと着地した。
「はぁ……配信はボス戦までお預けね。こんな間延びする動画見せられないわ」
集めた木の枝を組み、新聞紙を丸めた火種にライターで火を付けた。乾燥した枝は、細いものから火が灯り、徐々に燃え広がっていく。そこに少しずつ太い枝を投入し焚き火を作った。
「手際いいわね」
「森系のダンジョンにも慣れてるからな」
鞄から折り畳み式グリルスタンドを出し、焚き火の上にセット。そこにミネラルウォーターを注いだステンレスカップを2つ置く。
お湯が沸くと、そこにスティックのインスタントコーヒーを入れる。砂糖とミルクの入った甘いヤツを。
「ほら」
コーヒーとブロックタイプの栄養食を渡す。
「ありがと」
「もし何日も野営することになったらモンスター狩って食うからな」
「うえぇ……」
アイルが思い切り顔をしかめる。その顔を見て少し笑ってしまった。
「明日中にはボス倒せるようにがんばろうぜ」
「……うん。明日はしっかり配信するからね」
「好きにしてくれ」
非常用のアルミシート寝袋を広げる。床がゴツゴツして痛いが、外でモンスターに警戒しながら寝るよりマシか。
「見張りは交代な。まずはアイルが寝ろよ」
「いいの?」
「俺は慣れてるからな」
「ふふっありがと。じゃあこれ頂いたら寝るわね」
アイルがカップに口を付ける。しかし熱かったらしくフーフーと息を吹きかける。その様子を見ていると普通の女子高生に見える。今日の一連の動きでも初心者だと分かるしな。
死ぬかもしれないのにアイルがダンジョンに潜る理由はなんだ?
「……ねぇ」
「ん?」
「461さんはなんで探索者なんてやってるの?」
「なんでって……」
俺が逆に聞かれるのかよ。
「配信者なら分かるわよ。莫大なお金が欲しい、有名になりたい、認められたい……普通じゃ叶えられない願いでも、配信者ならできるかもしれない。命を賭けるだけの理由があるって分かるから」
ダンジョン配信者っていうのはそういう理由でダンジョンに挑んでるのか。
アイルはコーヒーを一口飲んで、焚き火をじっと眺めた。
「でも貴方のことはイマイチ分からないわ。配信者じゃないのにダンジョンに潜るなんて。今じゃ企業の雇われ探索者くらいしかいないわよ」
「うーん……」
俺が探索者である理由、か。
そんなの1つしかないよな。
「好きだからだよ」
「え?」
「俺はダンジョンが……冒険が好きなんだ」
「好き?」
「ダンジョン探索は楽しい。冒険も成長も、達成感も全てが詰まってる。だから俺は好きなんだ。命を懸けてでもやりたいね」
「ふぅん……」
納得いったのかいかないのか、彼女はそれ以上何も言わなかった。
◇◇◇
交代に休憩して6時間。探索を再開して8時間。合計14時間かけて俺達は最深部へと到達した。
目の前にそびえ立つ遺跡の門。この先にボスがいるだろうと伝えると、アイルがスマホの配信アプリを立ち上げる。
「はい♪ これから代々木公園迷いの森のボスに挑むわよ~!」
〈キターーーーー!!〉
〈待ってた〉
〈通知から1週間……長かったなぁ〉
〈アイルちゃん可愛い〉
アイルがドローンに向かって何か話している。言ってたコメントってのが見えてるんだろうな。俺は気が散るから見えないようにしてもらったままだけど。
それにしても流石だな。さっきまであんなにキツそうな顔してたのに……ある意味プロだな。
「そして~みんなの期待通り! 今回からパーティに461さんが加わっているわ!」
ドローンが俺の方へと飛んでくる。
〈461さんwww〉
〈ボス戦期待!〉
〈相変わらず装備ショボw〉
〈初回見れなかったからな~〉
〈アイルちゃん怪我させるんじゃねぇぞ~〉
……鬱陶しいな。
「よし。行くぞアイル」
〈呼び捨てwww〉
〈呼びw捨てww〉
〈おっさん調子乗んな〉
〈アイルちゃんが……汚い男に……〉
〈ふざけんな!〉
デカい門を開き、俺達はダンジョン最深部へと脚を踏み入れた。
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