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第23話 461さん、相棒に困惑する。
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六本木ヒルズ攻略の翌日、夕方。
リレイラさんが六本木ヒルズ攻略祝いにと食事をご馳走してくれることになった。
場所は御徒町と秋葉原をつなぐ高架下。探索者向けの店が並ぶ一角。そこにひっそりと構える個人経営の飲食店だった。看板には店名を表す「冒険家B」という文字。マスターが元探索者だったりするのだろうか?
それにしても……。
「えへへ~♪」
アイルの顔はニヤけまくっていた。
「なんでそんなニヤけてるんだよ?」
「だって~昨日はヨロイさんに奢ってもらって今日はリレイラだもん! ラッキー♪」
アイルがニヤニヤしながらフライドポテトをかじる。一人暮らしって言ってたしなぁ。こういう所ちゃっかりしてるよなアイルのヤツ……。
「こちらで店を決めてすまないな。魔族がいても気にしない店というのはそう多くないんだ」
リレイラさんがテーブルのワインを飲む。その顔はどことなく微笑んでいた。
「いや、2人とも良くやってくれた。あの六本木ヒルズのボスはダンジョン管理局としても初観測のモンスターだったしな。それに、ヨロイ君もよく……」
潤んだような瞳で見つめてくるリレイラさん。顔も赤いし随分酔うの早いな。初見でどう倒したかって聞きたいのか? 仕事熱心だなリレイラさん。
「あのクイーンスパイダーを倒せたのはジークリードのおかげですかね。アイツの戦闘を見ていなかったら突破口を掴むのに苦労しただろうから」
「そういうことではないのだがぁ……」
リレイラさんがガックリと肩を落とし、潤んだ目が涙目になってしまう。なんだか分からないが申し訳無い気持ちになった。
「んん~何か忘れてない?」
アイルがニヤニヤした顔で俺の顔を覗き込んでくる。
「何だよ?」
「……」
アイルが自分の顔をチョンチョンと指差す。なんだ?どういう仕草なんだこれ?
……。
あ、そうか。
「もちろんアイルのおかげだぜ。お前の機転と火炎魔法にすごく助けられた」
「ふふんっ! 分かればいいのよ!」
大袈裟な仕草で胸を張るアイル。彼女のツインテールがフルンと揺れる。なんだかその仕草が特に子供っぽくて笑ってしまう。
実際、アイルのサポートは的確だった。地上と最上階、2体のクモ型ボスと戦ったことで彼女の中で敵の動きが予測できるようになったのかもしれない。
「私もアイル君のことは評価しているよ。君がいなかったらヨロイ君は……本当に、ありがとう」
「な、なんかリレイラにそうやって褒められると変な感じするわね」
笑みが抑えられない様子でアイルがストローに口を付ける。オレンジジュースが半透明の筒を通り抜け、彼女の喉がコクコクと鳴った。
そうしているうちに分厚いピザが置かれる。店のマスターはピザと言っていたが、明らかに違う料理に見える。尋ねてみるとシカゴピザという料理らしい。
「何これ!? 美味しそ~!!」
「これって、どうやって切るのが正解なんですか?」
「厚いからな。ナイフとフォークで食べるんだ」
そう言うとリレイラさんがシカゴピザを切り分けてくれる。取り皿に乗せたシカゴピザを差し出し、彼女は優しく微笑んだ。
「ここの名物だ。食べてみるといい」
「い、いただきます」
アイルがシカゴピザをフォークとナイフで一口大に切って口に運ぶ。チーズがとろけて、落ちそうになるのをアイルは慌てて頬張った。
「……」
無言で食べるアイル。何も言わないが、突然その両眼がキラキラと輝き出した。
「美味しーーーい! 何これ!? チーズが! チーズがこんなに入ってていいの!?」
大袈裟なリアクションにリレイラさんが吹き出す。バカにされたと思ったのか、アイルが怒り出したのでなだめるのが大変だった。
◇◇◇
小1時間ほど経った頃、アイルがスマホを開いて画面を見せてきた。
「そうそうヨロイさん。スキルツリーで次に解放するアプリで聞きたいことがあって」
「なんだ?」
「今度は補助系にしようかと思うんだけど、前ヨロイさんが言ってた『魔力20%増』にするか『魔法攻撃力15%増』とどっちがいいと思う?」
「ん~俺なら『魔力20%増』かな」
「でも攻撃力が上がればもっと戦闘も楽になるでしょ?」
「魔力は魔法を使うためのスタミナだぜ? 少しでも長く戦えるようにした方が俺はいいと思うけど……」
アイルがうんうん唸り、何度もスマホと睨めっこする。そしてひとしきり悩んだ後、真剣な眼差しで俺を見つめた。
「そうね。今回はやっぱり『魔力20%増加』で行くわ。その方がホーラの杖の発動時間短縮とも相性良いと思うし」
……中々筋の良い考えだな。発動時間短縮と魔力増は上手く噛み合うし。
「いいと思うぜ」
「ずっと考えてたのよね~♪ 今回魔法がいっぱい使えたから461さんのこと助けられたと思うし」
アイルがスマホを操作する。スキルツリーの画面から『魔力20%増加』のアイコンをタップすると、キラリとした光と共に電子音が流れた。
『魔力20%増加スキルを解放しました』
合わせてアイルも青い光に包まれる。眩く輝いたあと、彼女は自分の体を見回した。
「これでいいの? 補助系初めてだから実感無いわね」
「実際に魔法使って試してみるしかないぜ。じゃ、次のダンジョンはアイルが感覚を掴みやすい所にするか」
「え、いいわよ。ヨロイさんが行きたいダンジョンにすれば」
「? 俺が行きたいのはアイルが成長できそうなダンジョンだけど?」
なぜかアイルは暗い顔で視線を逸らした。どういう顔なんだこれ? なんか変なこと言ったか?
「なんで……」
「は? 当然だろ。仲間の成長が第一じゃん。パーティなんだから」
「なんで……そんなに優しいのよ……今回だって危うくヨロイさんを引退させそうになったのに……怒ら、ないし……」
アイルの目が今度はウルウルと潤んでいく。
「お、おい! 泣くなよ」
「ごめんなさい……ヨロイさんの大切な物、私のせいで無くしちゃうところだった……」
リレイラさんと顔を見合わせてしまう。彼女に促され、アイルに声をかけようとするが突然のことで何と声をかければ良いか分からなかった。
「ごめんね……ごめんね……」
嗚咽混じりのアイルの声。困惑していると、リレイラさんが彼女のとなりにそっと近付き、その背中を摩った。
「アイル君は責任を感じてしまったんだな。私がヨロイくんのことを頼んだりしたから……すまない」
「う゛うん……私が……ひぐっ……私のせいだからぁ……」
「だが、君はそうさせまいと必死に動いてくれた。だから私は嬉しいよ?」
「うん……ごめんねヨロイさん……ごめんねリレイラ……」
泣きじゃくるアイル。それを慰めるリレイラさん。2人の間でどんな約束があったのか分からないけど、あの戦闘での必死さはジークとの約束を気にしてたのか。
……。
なんて声をかけていいか分からないけど。
今の俺にはやっぱりこれしか言えないな。
「それにしてもよぉ~六本木ヒルズ攻略最高だったよな!?」
「……え?」
アイルが涙でぐしゃぐしゃになった顔をあげる。まんまるな瞳の中に俺が映った。それを見た瞬間、急に恥ずかしくなって顔を背けた。
「緊張感の中での戦闘! A級探索者の実力を目の当たりにして! それをも超えるボス! こんな体験中々できねぇよなぁ~! 俺はアイルと組んで正解だったと思うぜ!」
「ヨロイさん……」
涙を拭いて、少しだけマシな顔になったアイル。俺達を見守るように微笑むリレイラさん。今まで1人だったからこんなこと言うのはすごく恥ずかしいけど、目の前の相棒が笑ってくれるなら、その恥ずかしさも心地良い物に思えた。
「な? だから気にすんなよ。明日からも頼むぜ」
「うん……」
「じゃあさリレイラさん。なんかオススメのダンジョンとかある? 候補挙げてくれると嬉しいぜ!」
「あぁ。アイル君にもちょうど良いダンジョンがあるぞ!」
リレイラさんが嬉しそうに鞄から端末を取り出す。
その日は、夜遅くまで次のダンジョンについて話し合った。
リレイラさんが六本木ヒルズ攻略祝いにと食事をご馳走してくれることになった。
場所は御徒町と秋葉原をつなぐ高架下。探索者向けの店が並ぶ一角。そこにひっそりと構える個人経営の飲食店だった。看板には店名を表す「冒険家B」という文字。マスターが元探索者だったりするのだろうか?
それにしても……。
「えへへ~♪」
アイルの顔はニヤけまくっていた。
「なんでそんなニヤけてるんだよ?」
「だって~昨日はヨロイさんに奢ってもらって今日はリレイラだもん! ラッキー♪」
アイルがニヤニヤしながらフライドポテトをかじる。一人暮らしって言ってたしなぁ。こういう所ちゃっかりしてるよなアイルのヤツ……。
「こちらで店を決めてすまないな。魔族がいても気にしない店というのはそう多くないんだ」
リレイラさんがテーブルのワインを飲む。その顔はどことなく微笑んでいた。
「いや、2人とも良くやってくれた。あの六本木ヒルズのボスはダンジョン管理局としても初観測のモンスターだったしな。それに、ヨロイ君もよく……」
潤んだような瞳で見つめてくるリレイラさん。顔も赤いし随分酔うの早いな。初見でどう倒したかって聞きたいのか? 仕事熱心だなリレイラさん。
「あのクイーンスパイダーを倒せたのはジークリードのおかげですかね。アイツの戦闘を見ていなかったら突破口を掴むのに苦労しただろうから」
「そういうことではないのだがぁ……」
リレイラさんがガックリと肩を落とし、潤んだ目が涙目になってしまう。なんだか分からないが申し訳無い気持ちになった。
「んん~何か忘れてない?」
アイルがニヤニヤした顔で俺の顔を覗き込んでくる。
「何だよ?」
「……」
アイルが自分の顔をチョンチョンと指差す。なんだ?どういう仕草なんだこれ?
……。
あ、そうか。
「もちろんアイルのおかげだぜ。お前の機転と火炎魔法にすごく助けられた」
「ふふんっ! 分かればいいのよ!」
大袈裟な仕草で胸を張るアイル。彼女のツインテールがフルンと揺れる。なんだかその仕草が特に子供っぽくて笑ってしまう。
実際、アイルのサポートは的確だった。地上と最上階、2体のクモ型ボスと戦ったことで彼女の中で敵の動きが予測できるようになったのかもしれない。
「私もアイル君のことは評価しているよ。君がいなかったらヨロイ君は……本当に、ありがとう」
「な、なんかリレイラにそうやって褒められると変な感じするわね」
笑みが抑えられない様子でアイルがストローに口を付ける。オレンジジュースが半透明の筒を通り抜け、彼女の喉がコクコクと鳴った。
そうしているうちに分厚いピザが置かれる。店のマスターはピザと言っていたが、明らかに違う料理に見える。尋ねてみるとシカゴピザという料理らしい。
「何これ!? 美味しそ~!!」
「これって、どうやって切るのが正解なんですか?」
「厚いからな。ナイフとフォークで食べるんだ」
そう言うとリレイラさんがシカゴピザを切り分けてくれる。取り皿に乗せたシカゴピザを差し出し、彼女は優しく微笑んだ。
「ここの名物だ。食べてみるといい」
「い、いただきます」
アイルがシカゴピザをフォークとナイフで一口大に切って口に運ぶ。チーズがとろけて、落ちそうになるのをアイルは慌てて頬張った。
「……」
無言で食べるアイル。何も言わないが、突然その両眼がキラキラと輝き出した。
「美味しーーーい! 何これ!? チーズが! チーズがこんなに入ってていいの!?」
大袈裟なリアクションにリレイラさんが吹き出す。バカにされたと思ったのか、アイルが怒り出したのでなだめるのが大変だった。
◇◇◇
小1時間ほど経った頃、アイルがスマホを開いて画面を見せてきた。
「そうそうヨロイさん。スキルツリーで次に解放するアプリで聞きたいことがあって」
「なんだ?」
「今度は補助系にしようかと思うんだけど、前ヨロイさんが言ってた『魔力20%増』にするか『魔法攻撃力15%増』とどっちがいいと思う?」
「ん~俺なら『魔力20%増』かな」
「でも攻撃力が上がればもっと戦闘も楽になるでしょ?」
「魔力は魔法を使うためのスタミナだぜ? 少しでも長く戦えるようにした方が俺はいいと思うけど……」
アイルがうんうん唸り、何度もスマホと睨めっこする。そしてひとしきり悩んだ後、真剣な眼差しで俺を見つめた。
「そうね。今回はやっぱり『魔力20%増加』で行くわ。その方がホーラの杖の発動時間短縮とも相性良いと思うし」
……中々筋の良い考えだな。発動時間短縮と魔力増は上手く噛み合うし。
「いいと思うぜ」
「ずっと考えてたのよね~♪ 今回魔法がいっぱい使えたから461さんのこと助けられたと思うし」
アイルがスマホを操作する。スキルツリーの画面から『魔力20%増加』のアイコンをタップすると、キラリとした光と共に電子音が流れた。
『魔力20%増加スキルを解放しました』
合わせてアイルも青い光に包まれる。眩く輝いたあと、彼女は自分の体を見回した。
「これでいいの? 補助系初めてだから実感無いわね」
「実際に魔法使って試してみるしかないぜ。じゃ、次のダンジョンはアイルが感覚を掴みやすい所にするか」
「え、いいわよ。ヨロイさんが行きたいダンジョンにすれば」
「? 俺が行きたいのはアイルが成長できそうなダンジョンだけど?」
なぜかアイルは暗い顔で視線を逸らした。どういう顔なんだこれ? なんか変なこと言ったか?
「なんで……」
「は? 当然だろ。仲間の成長が第一じゃん。パーティなんだから」
「なんで……そんなに優しいのよ……今回だって危うくヨロイさんを引退させそうになったのに……怒ら、ないし……」
アイルの目が今度はウルウルと潤んでいく。
「お、おい! 泣くなよ」
「ごめんなさい……ヨロイさんの大切な物、私のせいで無くしちゃうところだった……」
リレイラさんと顔を見合わせてしまう。彼女に促され、アイルに声をかけようとするが突然のことで何と声をかければ良いか分からなかった。
「ごめんね……ごめんね……」
嗚咽混じりのアイルの声。困惑していると、リレイラさんが彼女のとなりにそっと近付き、その背中を摩った。
「アイル君は責任を感じてしまったんだな。私がヨロイくんのことを頼んだりしたから……すまない」
「う゛うん……私が……ひぐっ……私のせいだからぁ……」
「だが、君はそうさせまいと必死に動いてくれた。だから私は嬉しいよ?」
「うん……ごめんねヨロイさん……ごめんねリレイラ……」
泣きじゃくるアイル。それを慰めるリレイラさん。2人の間でどんな約束があったのか分からないけど、あの戦闘での必死さはジークとの約束を気にしてたのか。
……。
なんて声をかけていいか分からないけど。
今の俺にはやっぱりこれしか言えないな。
「それにしてもよぉ~六本木ヒルズ攻略最高だったよな!?」
「……え?」
アイルが涙でぐしゃぐしゃになった顔をあげる。まんまるな瞳の中に俺が映った。それを見た瞬間、急に恥ずかしくなって顔を背けた。
「緊張感の中での戦闘! A級探索者の実力を目の当たりにして! それをも超えるボス! こんな体験中々できねぇよなぁ~! 俺はアイルと組んで正解だったと思うぜ!」
「ヨロイさん……」
涙を拭いて、少しだけマシな顔になったアイル。俺達を見守るように微笑むリレイラさん。今まで1人だったからこんなこと言うのはすごく恥ずかしいけど、目の前の相棒が笑ってくれるなら、その恥ずかしさも心地良い物に思えた。
「な? だから気にすんなよ。明日からも頼むぜ」
「うん……」
「じゃあさリレイラさん。なんかオススメのダンジョンとかある? 候補挙げてくれると嬉しいぜ!」
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