73 / 302
第71話 西のB級探索者、鉄塊の武史
しおりを挟む
翌日。
俺は反射魔法を符呪された剣を受け取り、指定された中野ブロードウェイ1階へと向かった。リレイラさんはルリアの所で待つ段取りになっていたはずなのだが、見送ると言って聞かなかった。昨日の事を思い出して妙に恥ずかしい。
入り口のすぐ脇、細い通路に入ると警備の探索者に守られている入り口がある。その中には上階のマンションへ入るエレベーター。そこで、約束通り武史が待っていた。相変わらずの黒い鎧に馬鹿でかい剣を背負って。白い歯をニカリと見せて武史が元気の良い声を上げた。
「お~! 来たなヨッさん! 待ってたで!」
「は? ヨッさんってなんだよ?」
「親しみを込めてヨッさんや! あだ名の方が呼びやすいやん?」
ケラケラと笑う武史。妙に距離の近いヤツだな。
「ヨロイ君」
リレイラさんが俺の両手をそっと握る。彼女は複雑そうな顔をしていた。俺の事を心配してくれているような、だけど信頼してくれているような顔。それに答えるように、その手を握り返す。
「行って来るよ」
「うん……気を付けてね」
昨晩、中野ダンジョンについては相当情報を仕入れた。急遽の探索になったが大丈夫。そうリレイラさんに告げて、彼女に背を向けると武史が苦笑しながら顔を背けた。
「ちっ、ええなぁ~。オレなんかなぁ……ホンマ、泣けるで……」
「あんまり見るなよ」
恥ずかしいから。
「はいはい。邪魔して悪かったっての」
武史はブンブンと顔を振るとキリッとした表情で俺達を見た。
「じゃ、行くでヨッさん! 魔族のネーさんもヨッさんは俺がしっかり守ったるからな!」
リレイラさんへ別れを告げ、俺達はエレベーターに乗る。
「10階」のボタンを押すと、エレベーターが動き出す。ダンジョンに挑むのにエレベーターから入るなんて新鮮だ。だが、中野ブロードウェイは下層階が商業地区。電気が通っていても不思議じゃない。
ゆっくり進むエレベーターは、最上階の10階まで15分ほどかかる。これは中野ダンジョンの歪みのせいらしい。恐らく、時空の歪みとかそういうものなのだろう。
……。
2階、3階、4階……階数が進む度に心臓の鼓動が増して行く。未知のダンジョン、未知の敵。これは……。
「なんや、緊張しとるんか?」
横目で俺を見た武史がおどけたように言って来る。
「いや、ワクワクしてる」
「ワクワク? ははは! やっぱりオモロイ男やなアンタ! 六本木や渋谷の時もそんな感じやったんか?」
「なんだ? 俺達の配信知ってるのか?」
「知ってるも何もめちゃくちゃ有名やで。俺も六本木攻略のアーカイブ見てから天王洲アイルの配信を追っとる。配信者としてライバルの実力は知っとく必要があるからな」
「武史も配信者なのか」
「せやで。そういやちゃんと自己紹介してなかったな。俺の探索者名は『鉄塊の武史』! 西日本のダンジョンを中心に攻略してるB級探索者や!」
鉄塊の……。
……。
……。
いいな、それ。
「いい探索者名だな。2つ名というのはとても良い」
「せやろ!? いや~名前決めるのに苦労したんや! 1週間もかかってなぁ」
照れ臭そうに頭を掻く武史。一度挑んだとはいえ、これからダンジョンに向かうのにリラックスしている。おごりではなく自然体。これは……中々やりそうだな。
「以前B級の槍使いと戦ったことがあるが……武史の方がやりそうだな」
以前戦った九条商会の鳴石はその素振り、風格から「強者」を演出していた。いや、演出していたというより、強者であろうとしていた感覚がした。そういうヤツは隙がデカい。
上手く言葉にはできないが、実力以上を見せようとすることに慣れると、人は自分の力を過信する。武史にはそれが感じられない。
「ホントか!? まぁこれでも登録者数80万人抱えてるからな~! 日々精進は怠っとらん! B級に恥じん実力を付けたいもんやで!」
両手を組んでうんうんと頷く武史。彼は急に目をギラリと光らせると俺を見た。
「だが……俺には分かるで? ランクは違えどヨッさんの方が実力は上。他の探索者達はランクでしか物を測っとらん。渋谷の件もジークリード達がいたから攻略できたと思っとるヤツもおる。アンタが中心やったにも関わらず……や」
武史はエレベーターを殴りつけると苦虫を噛み潰したような顔をした。
「伊達のオッサンの反応を見たやろ? アレが今の探索者の認識や。正直めちゃくちゃ腹立ったで。ヤツらは本質を見とらんのや。そうは思わんか?」
「うぅん……俺は別にランクとかに興味無いからな」
答えると武史がニヤリと笑い、俺を指差した。
「そこや。アンタのそういう所がオレは好きや。生粋の探索者。タイプは違えど鯱女王に通ずる所がある」
「やめてくれ。体が痒くなる」
「そんな謙遜せんでも~! ……っと到着したで」
ベルのような音と共に扉が開く。その先にあったのは石壁の広い空間、マンションの面積は超えているな。それに加えて現代の建造物と異なる意匠。異世界の建物がそのまま転移したタイプか。
「歪みの話は聞いとるやろ? この中野ブロードウェイは変なことになっとるらしくてな。外観とダンジョン内の広さは全く関係ないんや。大学のセンセ達も頭抱えとるらしいで」
「だが、歪み以外は王道なダンジョン。正統派な攻略で対応できるはずだ」
「よう勉強しとるやんけ。そう、ストレートなダンジョンや。だから難易度自体はさほど高くない。あの新しいボスを除いてな」
「分かってる。気合い入れて行くぞ」
「案内は任せとけ! ヨッさんの攻略法、しっかり学ばせて貰うで!」
それぞれの武器を構え、俺達はダンジョンの攻略を開始した。
俺は反射魔法を符呪された剣を受け取り、指定された中野ブロードウェイ1階へと向かった。リレイラさんはルリアの所で待つ段取りになっていたはずなのだが、見送ると言って聞かなかった。昨日の事を思い出して妙に恥ずかしい。
入り口のすぐ脇、細い通路に入ると警備の探索者に守られている入り口がある。その中には上階のマンションへ入るエレベーター。そこで、約束通り武史が待っていた。相変わらずの黒い鎧に馬鹿でかい剣を背負って。白い歯をニカリと見せて武史が元気の良い声を上げた。
「お~! 来たなヨッさん! 待ってたで!」
「は? ヨッさんってなんだよ?」
「親しみを込めてヨッさんや! あだ名の方が呼びやすいやん?」
ケラケラと笑う武史。妙に距離の近いヤツだな。
「ヨロイ君」
リレイラさんが俺の両手をそっと握る。彼女は複雑そうな顔をしていた。俺の事を心配してくれているような、だけど信頼してくれているような顔。それに答えるように、その手を握り返す。
「行って来るよ」
「うん……気を付けてね」
昨晩、中野ダンジョンについては相当情報を仕入れた。急遽の探索になったが大丈夫。そうリレイラさんに告げて、彼女に背を向けると武史が苦笑しながら顔を背けた。
「ちっ、ええなぁ~。オレなんかなぁ……ホンマ、泣けるで……」
「あんまり見るなよ」
恥ずかしいから。
「はいはい。邪魔して悪かったっての」
武史はブンブンと顔を振るとキリッとした表情で俺達を見た。
「じゃ、行くでヨッさん! 魔族のネーさんもヨッさんは俺がしっかり守ったるからな!」
リレイラさんへ別れを告げ、俺達はエレベーターに乗る。
「10階」のボタンを押すと、エレベーターが動き出す。ダンジョンに挑むのにエレベーターから入るなんて新鮮だ。だが、中野ブロードウェイは下層階が商業地区。電気が通っていても不思議じゃない。
ゆっくり進むエレベーターは、最上階の10階まで15分ほどかかる。これは中野ダンジョンの歪みのせいらしい。恐らく、時空の歪みとかそういうものなのだろう。
……。
2階、3階、4階……階数が進む度に心臓の鼓動が増して行く。未知のダンジョン、未知の敵。これは……。
「なんや、緊張しとるんか?」
横目で俺を見た武史がおどけたように言って来る。
「いや、ワクワクしてる」
「ワクワク? ははは! やっぱりオモロイ男やなアンタ! 六本木や渋谷の時もそんな感じやったんか?」
「なんだ? 俺達の配信知ってるのか?」
「知ってるも何もめちゃくちゃ有名やで。俺も六本木攻略のアーカイブ見てから天王洲アイルの配信を追っとる。配信者としてライバルの実力は知っとく必要があるからな」
「武史も配信者なのか」
「せやで。そういやちゃんと自己紹介してなかったな。俺の探索者名は『鉄塊の武史』! 西日本のダンジョンを中心に攻略してるB級探索者や!」
鉄塊の……。
……。
……。
いいな、それ。
「いい探索者名だな。2つ名というのはとても良い」
「せやろ!? いや~名前決めるのに苦労したんや! 1週間もかかってなぁ」
照れ臭そうに頭を掻く武史。一度挑んだとはいえ、これからダンジョンに向かうのにリラックスしている。おごりではなく自然体。これは……中々やりそうだな。
「以前B級の槍使いと戦ったことがあるが……武史の方がやりそうだな」
以前戦った九条商会の鳴石はその素振り、風格から「強者」を演出していた。いや、演出していたというより、強者であろうとしていた感覚がした。そういうヤツは隙がデカい。
上手く言葉にはできないが、実力以上を見せようとすることに慣れると、人は自分の力を過信する。武史にはそれが感じられない。
「ホントか!? まぁこれでも登録者数80万人抱えてるからな~! 日々精進は怠っとらん! B級に恥じん実力を付けたいもんやで!」
両手を組んでうんうんと頷く武史。彼は急に目をギラリと光らせると俺を見た。
「だが……俺には分かるで? ランクは違えどヨッさんの方が実力は上。他の探索者達はランクでしか物を測っとらん。渋谷の件もジークリード達がいたから攻略できたと思っとるヤツもおる。アンタが中心やったにも関わらず……や」
武史はエレベーターを殴りつけると苦虫を噛み潰したような顔をした。
「伊達のオッサンの反応を見たやろ? アレが今の探索者の認識や。正直めちゃくちゃ腹立ったで。ヤツらは本質を見とらんのや。そうは思わんか?」
「うぅん……俺は別にランクとかに興味無いからな」
答えると武史がニヤリと笑い、俺を指差した。
「そこや。アンタのそういう所がオレは好きや。生粋の探索者。タイプは違えど鯱女王に通ずる所がある」
「やめてくれ。体が痒くなる」
「そんな謙遜せんでも~! ……っと到着したで」
ベルのような音と共に扉が開く。その先にあったのは石壁の広い空間、マンションの面積は超えているな。それに加えて現代の建造物と異なる意匠。異世界の建物がそのまま転移したタイプか。
「歪みの話は聞いとるやろ? この中野ブロードウェイは変なことになっとるらしくてな。外観とダンジョン内の広さは全く関係ないんや。大学のセンセ達も頭抱えとるらしいで」
「だが、歪み以外は王道なダンジョン。正統派な攻略で対応できるはずだ」
「よう勉強しとるやんけ。そう、ストレートなダンジョンや。だから難易度自体はさほど高くない。あの新しいボスを除いてな」
「分かってる。気合い入れて行くぞ」
「案内は任せとけ! ヨッさんの攻略法、しっかり学ばせて貰うで!」
それぞれの武器を構え、俺達はダンジョンの攻略を開始した。
35
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~
喰寝丸太
ファンタジー
おっさんは経済的に、そして冒険者としても底辺だった。
庭にダンジョンができたが最初のザコがスライムということでFランクダンジョン認定された。
そして18年。
おっさんの実力が白日の下に。
FランクダンジョンはSSSランクだった。
最初のザコ敵はアイアンスライム。
特徴は大量の経験値を持っていて硬い、そして逃げる。
追い詰められると不壊と言われるダンジョンの壁すら溶かす酸を出す。
そんなダンジョンでの15年の月日はおっさんを最強にさせた。
世間から隠されていた最強の化け物がいま世に出る。
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる