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第83話 461さんとアイル、気合を入れる。
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~461さん~
シィーリアの屋敷に来てから3週間が経った。
午前の戦闘訓練を終えた俺とアイルは噴水のヘリに座わって休憩を取ることになった。毎日午前は体力訓練。午後はコンビネーション。最近では、俺が指示をしなくてもアイルが先読みしてサポートしてくれることも増えて来ていい感じだ。
俺達は屋敷で訓練しつつ、ハンターシティ出場を目指している。出場して、九条商会の動きにも対処する為に。
視線のはるか向こう、広大な草原ではジークとミナセがシィーリアと戦闘を繰り広げている。
初日に見た時には手も足も出ない様子の2人だったが、シィーリアに一本取れることも増えて来た。シィーリアは魔族、加減はしているだろうがそれでも大きな一歩だろう。
特にジーク。その行動全てを閃光で補助することで、その動きが格段に向上している。今のジークなら、渋谷のスキルイーターでもスキルを奪われることは無いだろう。
俺も何度かジークとミナセと戦ったが、中々に追い詰めて来て楽しかった。1番楽しかったのはシィーリア戦だけどな。ただ、シィーリアの攻撃モーションを覚えようと3時間回避に専念したらシィーリアに「オヌシとはもうやらん!」と怒鳴られてしまった。だいぶイラついてたな、アレは。
「見てみて! 速雷魔法の命中率上がったわ!」
数メートル先にある木。そこからヒラリと落ちる木の葉を狙い、アイルが速雷魔法を発射する。その軌道は見事なもので、6発の電撃の弾丸は、6枚の木の葉を撃ち抜いてしまった。
「すげえじゃん」
「へへ~! いっぱい練習したもんね!」
アイルが頭を差し出して来る。ポンポンと手を置くと、彼女が嬉しそうに笑った。最近は妙にアイルの距離が近い。できることが増えると真っ先に俺に見せてコレをさせる。なんなんだ一体?
だが、アイルの新魔法の仕上がりも着実に良くなって来ている。それは良い変化だ、成長だ。そこはやっぱ褒めてあげたいとも思う。たまにリレイラさんが真似をして頭差し出してくるのが困りものだけど……。
後は攻略用に消費アイテム類を揃えたいな。リレイラさんとシィーリアに相談するか。
そんなことを考えていると、アイルがスマホを操作してため息を吐いた。先ほどの嬉しそうな顔から一転、本当にコロコロ表情の変わるヤツだな。
アイルの薄いブルーの髪が日光に照らされ、ぼんやりと光る。紫色のメッシュがキラキラと光を放つ。そのコントラストが、妙に絵になっていた。
絵になっていた?
……俺の感性も変わった気がするな。前は他人の装備とか力量しか興味無かったのに。まぁ、いいか。
「はぁ……もうしばらく配信してないわね……できないと気持ち悪いわ」
「アイルの配信は渋谷以来やってなかったか?」
「うん。モモチーの配信出たり、ヨロイさんが武史って人の配信に出たりしてるからツェッターの話題には上がってるみたいだけど……やってないと忘れられそうで……」
膝を抱えるアイル。寂しそうな様子を見て、無意識にその頭にポンと手を置いた。本日2回目。アイルのツインテールがフワリと持ち上がる。
「心配すんな。速雷魔法の使い方もマスターしただろ? ハンターシティでみんな驚くさ」
「……そうね。やってみせる! でも……」
今度はシュンと落ちてしまうツインテール。なんだかこうしてると小動物みたいだな。
「ミナセとジークのことが心配か?」
「うん、もしミナセさんがいなくなっちゃったりしたら……」
暗い顔のアイル……以前、アイルの親父さんの話を聞いた。幼かった頃に家を出て、未だ連絡が付かないらしい。そのことはアイルの中でトラウマになっているんだろう。
アイルとコンビを組んでから分かった。アイルは、一度心を開いた人間を物凄く大切にする。口では色んなことを言っていても。それだけ彼女の中で他者の存在は大きいということだろう。
それは探索者として甘いと思う反面……。
良いなと思えた。俺には無かったことだから。
今の俺はどうだろう……やっぱ、仲間のみんなは大事だと思う。俺もアイルやリレイラさんに影響受けてるなぁ。だけど、俺はアイルとは少し違うのかも。
「そっちも大丈夫だ。ミナセもジークもA級探索者だぜ? 自分達で乗り越えられるって」
そう、みんな自立できる力を持っている。それを信じるのも、仲間だと思うから。
我ながら恥ずかしいセリフだ。こんなこと、昔ならとてもじゃないが言えなかった。だけど、アイルがそれで不安なら声をかけてやりたい。俺は探索者のことしか分からないが、だからこそアイツらの実力を認めてやれる。ハッキリと。
「ジーク達なら、大丈夫だ。アイルも2人の成長見てるだろ? 俺らはアイツらを信じてできることをする。それでなんとかなるさ」
「……うん。ありがとう、ヨロイさん」
「よし! じゃ、休憩終わったし訓練の続きするぞ!」
「え゛!? 待ってよ! 朝からずっと訓練ばっかりなんだからもうちょっと休ませてよ!!」
「ハンターシティまではあと1週間だろ? のんびりしてる訳にはいかねぇぞ」
「う~!! 分かったわよ! やってやるわ!!」
2人でジーク達の戦う草原へと歩いて行く。さて、シィーリアには嫌がられるだろうが、2対1の戦闘訓練させて貰うか。アイルと俺の最終調整の為に。
残り1週間。それが終われば池袋ハンターシティ。ジークやミナセへの心配と、九条商会への懸念を抱きながら時間は過ぎて行く……。
だが。
初めてのイベント。街中で狩りをするなんて見たことのない世界。会ったことの無い探索者達。
不謹慎かもしれないが……俺はワクワクしている。その思いが俺を突き動かす。それが俺だから。
例えどんな状況であったとしても、俺は。俺達は……。
全力で楽しんでやるぜ。
シィーリアの屋敷に来てから3週間が経った。
午前の戦闘訓練を終えた俺とアイルは噴水のヘリに座わって休憩を取ることになった。毎日午前は体力訓練。午後はコンビネーション。最近では、俺が指示をしなくてもアイルが先読みしてサポートしてくれることも増えて来ていい感じだ。
俺達は屋敷で訓練しつつ、ハンターシティ出場を目指している。出場して、九条商会の動きにも対処する為に。
視線のはるか向こう、広大な草原ではジークとミナセがシィーリアと戦闘を繰り広げている。
初日に見た時には手も足も出ない様子の2人だったが、シィーリアに一本取れることも増えて来た。シィーリアは魔族、加減はしているだろうがそれでも大きな一歩だろう。
特にジーク。その行動全てを閃光で補助することで、その動きが格段に向上している。今のジークなら、渋谷のスキルイーターでもスキルを奪われることは無いだろう。
俺も何度かジークとミナセと戦ったが、中々に追い詰めて来て楽しかった。1番楽しかったのはシィーリア戦だけどな。ただ、シィーリアの攻撃モーションを覚えようと3時間回避に専念したらシィーリアに「オヌシとはもうやらん!」と怒鳴られてしまった。だいぶイラついてたな、アレは。
「見てみて! 速雷魔法の命中率上がったわ!」
数メートル先にある木。そこからヒラリと落ちる木の葉を狙い、アイルが速雷魔法を発射する。その軌道は見事なもので、6発の電撃の弾丸は、6枚の木の葉を撃ち抜いてしまった。
「すげえじゃん」
「へへ~! いっぱい練習したもんね!」
アイルが頭を差し出して来る。ポンポンと手を置くと、彼女が嬉しそうに笑った。最近は妙にアイルの距離が近い。できることが増えると真っ先に俺に見せてコレをさせる。なんなんだ一体?
だが、アイルの新魔法の仕上がりも着実に良くなって来ている。それは良い変化だ、成長だ。そこはやっぱ褒めてあげたいとも思う。たまにリレイラさんが真似をして頭差し出してくるのが困りものだけど……。
後は攻略用に消費アイテム類を揃えたいな。リレイラさんとシィーリアに相談するか。
そんなことを考えていると、アイルがスマホを操作してため息を吐いた。先ほどの嬉しそうな顔から一転、本当にコロコロ表情の変わるヤツだな。
アイルの薄いブルーの髪が日光に照らされ、ぼんやりと光る。紫色のメッシュがキラキラと光を放つ。そのコントラストが、妙に絵になっていた。
絵になっていた?
……俺の感性も変わった気がするな。前は他人の装備とか力量しか興味無かったのに。まぁ、いいか。
「はぁ……もうしばらく配信してないわね……できないと気持ち悪いわ」
「アイルの配信は渋谷以来やってなかったか?」
「うん。モモチーの配信出たり、ヨロイさんが武史って人の配信に出たりしてるからツェッターの話題には上がってるみたいだけど……やってないと忘れられそうで……」
膝を抱えるアイル。寂しそうな様子を見て、無意識にその頭にポンと手を置いた。本日2回目。アイルのツインテールがフワリと持ち上がる。
「心配すんな。速雷魔法の使い方もマスターしただろ? ハンターシティでみんな驚くさ」
「……そうね。やってみせる! でも……」
今度はシュンと落ちてしまうツインテール。なんだかこうしてると小動物みたいだな。
「ミナセとジークのことが心配か?」
「うん、もしミナセさんがいなくなっちゃったりしたら……」
暗い顔のアイル……以前、アイルの親父さんの話を聞いた。幼かった頃に家を出て、未だ連絡が付かないらしい。そのことはアイルの中でトラウマになっているんだろう。
アイルとコンビを組んでから分かった。アイルは、一度心を開いた人間を物凄く大切にする。口では色んなことを言っていても。それだけ彼女の中で他者の存在は大きいということだろう。
それは探索者として甘いと思う反面……。
良いなと思えた。俺には無かったことだから。
今の俺はどうだろう……やっぱ、仲間のみんなは大事だと思う。俺もアイルやリレイラさんに影響受けてるなぁ。だけど、俺はアイルとは少し違うのかも。
「そっちも大丈夫だ。ミナセもジークもA級探索者だぜ? 自分達で乗り越えられるって」
そう、みんな自立できる力を持っている。それを信じるのも、仲間だと思うから。
我ながら恥ずかしいセリフだ。こんなこと、昔ならとてもじゃないが言えなかった。だけど、アイルがそれで不安なら声をかけてやりたい。俺は探索者のことしか分からないが、だからこそアイツらの実力を認めてやれる。ハッキリと。
「ジーク達なら、大丈夫だ。アイルも2人の成長見てるだろ? 俺らはアイツらを信じてできることをする。それでなんとかなるさ」
「……うん。ありがとう、ヨロイさん」
「よし! じゃ、休憩終わったし訓練の続きするぞ!」
「え゛!? 待ってよ! 朝からずっと訓練ばっかりなんだからもうちょっと休ませてよ!!」
「ハンターシティまではあと1週間だろ? のんびりしてる訳にはいかねぇぞ」
「う~!! 分かったわよ! やってやるわ!!」
2人でジーク達の戦う草原へと歩いて行く。さて、シィーリアには嫌がられるだろうが、2対1の戦闘訓練させて貰うか。アイルと俺の最終調整の為に。
残り1週間。それが終われば池袋ハンターシティ。ジークやミナセへの心配と、九条商会への懸念を抱きながら時間は過ぎて行く……。
だが。
初めてのイベント。街中で狩りをするなんて見たことのない世界。会ったことの無い探索者達。
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例えどんな状況であったとしても、俺は。俺達は……。
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