461さんバズり録〜ダンジョンオタク、攻略ガチ勢すぎて配信者達に格の違いを見せ付けてしまう 〜

三丈夕六

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第156話 話す者。

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 ~シン~

 僕とタルパちゃんは交代しながらリザードマンの門番を観察した。翌日の14時頃まで観察して、分かったことは2つ。

 ヤツらは3時間おきに見張りを交代する。その10分後に街の巡回をしたリザードマンがやってくる。そこからは1時間刻みに巡回が。つまり、交代から10分後の巡回を過ぎれば、あの入り口周辺は1時間もの間、2体のリザードマンだけになるということだ。

 それだけの時間があれば、あのルミネエストを探索して見つかる前に新宿駅に入ることもできそうだ。僕達はそう話し合って突入のタイミングを決めた。

「門番が交代したよ。次の巡回が通り過ぎたら行こう」

 タルパちゃんが呟いた。2人でパソコンの画面を覗き込むと、彼女の吐息が頬を掠める。

「どうしたのシンくん? 顔が赤いよ?」

「な、なんでもない。緊張してるだけだから。その、今から敵の棲家を通る訳だからさ」

 適当に誤魔化して視線を画面に戻す。画面の中では巡回のリザードマンがやって来る所だった。数度会話を交わすリザードマン達。しばらく待っていると、巡回リザードマン達が去っていく。

 よし、行くぞ。

 立ち上がろうとした時、タルパちゃんに腕を掴まれる。彼女は慌てたように画面を指差した。

「見て」

 画面へと目を向ける。すると、3人の探索者達が門番の元へ飛び込む姿が目に入った。

断鉄斬だんてつざん!!』

 画面から聞こえる技名。飛び込んだのは使い込んだ鎧を着た男の人……スタート地点で声をかけてくれた志村さんだった。志村さんも突入の隙を覗っていたのか。

 志村さんは一撃でリザードマンを真っ二つにすると、後方に向かって叫んだ!

『今だサリア!!』

電光魔法サンダーボルト!!』

 サリアと呼ばれた女性探索者が杖から電撃魔法を放つ。辺りが眩いまでの光に包まれ、直撃したリザードマンは跡形もなく消え去ってしまう。

「すごい……」

 あの人もスタート地点にいた人だ。確かあの場にいた人達は僕達と鯱女王オルカ以外みんなA級だったはずだ。敵が少なくなるタイミングを見計らっていたとはいえ、こんなに簡単に突破するなんて……A級はやっぱりすごいな。

『グアアグ!!』

 ビルの中から現れた新手。しかし、そのリザードマンが飛びかかろうとした瞬間に、槍を持った男性探索者が飛び込む。

『ギャアァ!?』

 胴体を貫かれて絶命するリザードマン。槍を持った探索者はブンブンと槍を払うと、その肩に担いだ。

『楽勝だったな。待たなくても良かったんじゃないか?』

『油断するなよジャルム』

『お前と組んだのはここを突破するためだ。リーダー気取りするんじゃねぇって』


 志村さんの注意を軽く受け流すジャルムという探索者。そこに先程のサリアさんが加わり3人がビルの入り口へと駆け出した。

「この人達は一時的に協力してる雰囲気だね」

「志村さん達が門番を突破してくれた。僕達も急ごう」


 僕が立ち上がろうとしたその時。



 入り口からゆらりと1体のリザードマンが現れた。


 いや、リザードマン、なのか……あれ。


 それはリザードマンよりもずっと深い緑色をしたヤツだった。他のリザードマンの体色は灰色や茶色が混ざった緑なのに対して、アイツの体は綺麗な深緑色。顔には2本の髭が生えており、ツノもある。体もリザードマンより二回りほど大きい。鎧や武器も明らかに他のリザードマン達とは一線を画すような物を装備していた。

『フン……』

 ボスリザードマンは腰からロングソードを抜くと右手を掲げる。そして、何事かを告げると、その口元に一瞬だけ紫色の魔法陣が現れた。

 ボスリザードマンが鋭い視線で志村さん達を見つめる。

『貴様達……見たところ冒険者・・・のようだな』

 え……!? モンスターが、言葉を話してる!?

 驚いてタルパちゃんの顔を見てしまう。彼女も困惑したような顔をしていた。

「タルパちゃん、人の言葉を話すモンスターなんて見たことある?」

「天王洲アイルの配信で人語を話すスキルイーターは見たことあるけど、アレはもっとカタコトだったよ。こんな、ちゃんとした日本語は話してなかった」

『な、なんだお前……!? なぜリザードマンなのに言葉を……?』

 画面内の志村さんも驚いている。A級の人でも初めて遭遇したタイプなのか。

 志村さんの言葉にボスリザードマンは不快感を露わにした。眉間に皺を寄せ、口元に生えた2本の髭が小刻みに震えている。その眼は、怒りに満ちた眼をしていた。

『リザードマン? 貴様、私を下僕共と同じだと? にえの資質を確かめようと翻訳魔法を使用したが、よもやこのような侮蔑を受けるとは……』

 ボスリザードマンが肩を落とし、ゆっくりとロングソードを構える。ヤツは志村さん達に向けて吠えた。

『私は竜人の剣士ラムルザ。我が種族を愚弄した下等生物共よ。贄となる前に後悔させてやろう!!』

 竜人……? 初めて聞いた言葉だ。

 そう思った矢先……ラムルザが剣を構えて志村さん達へ向かって駆け出した。

『な、なんなのアイツ!?』

『狼狽えるなサリア! 魔法を頼む!』

『そ、そうね! 獄炎魔法ヘルブレイズ!!』

 サリアさんが火属性の上級魔法を放つ。それはラムルザを飲み込むほどの大きさを持つ火球だった。いくら体がデカくてもあれの直撃を受ければ……。

『効かん!!!』

 ラムルザがロングソードで火球を縦に一閃する。燃え盛る巨大な火球は真っ二つになり、アムルザを避けるように地面へ着弾した。

『嘘でしょ……!?』

 茫然とするサリアさん。彼女の元へラムルザが飛び込み、ロングソードを叩き付ける。

 その切先が彼女の首を捉える瞬間、志村さんとジャルムさんがその間に割って入った。2人の持つ剣と槍が、ラムルザの剣撃を受け止める。

『む』

『な、なんだこの重い一撃は……!?』
『まともに食らったらヤベェぞこれ!?』

 攻撃を止められたことでラムルザが後ろへと飛び退く。志村さんとジャルムさんは怯むことなく武器を構えた。

『志村ぁ!! 援護任せたぜ!!』
『おう!!』

 ジャルムさんが槍をクルリと回転させると体勢を低く構える。


一陣双封殺いちじんそうふうさつ・嵐舞《らんぶ》!!』


 突風を巻き起こしながらジャルムさんがラムルザへと飛び込む。鋭い槍の切先がヤツの上半身を捉えた。


『死ねええぇぇぇ!!!』


 が。


『先制の一撃にスキルを放つ? 宝の持ち腐れだな』


 ラムルザが槍先を剣で叩き折る。


「なんだと!?」

 驚愕の表情を浮かべるジャルムさん。ラムルザは、その首筋を掴むと、そのまま地面へ叩き付けた。

「がはぁ!?」

 蜘蛛の巣のように大地にヒビが入る。援護の剣技を放とうとしていた志村さんは突然の決着に戸惑いを隠せないようだった。

『ジャルムのあの技を……!?』

『次は貴様だ。来い』

 志村さんの手がワナワナと震える。怒りなのか恐怖なのか分からない表情だ。彼は、雄叫びを上げると剣を肩に担いだ。

『クソがああああああ!!! 炎撃斬えんげきざん

 志村さんが、叫びと共にスキルを放つ。炎の斬撃がラムルザに襲いかかる。

 しかし、ヤツは怯みもせず静かに剣を下段に構える。


『やはりスキル……。技にしか頼れぬ雑魚共が』

 その直後、ラムルザの全身から凄まじい魔力が溢れ出した。


『そこまで技にこだわるならば、貴様には真の剣技というものを見せてやろう』


 色が付いているようにハッキリと認識できる魔力。それがヤツのロングソードへと集約していく。下段に構えた刀身が赤黒く光った。


『ストルムブレイド』


 聞いたこともない技名と共にラムルザが剣技を放つ。その一撃は、炎撃斬を一振りで消し飛ばし、志村さんをその衝撃波で吹き飛ばした。


『が……あ゛っ……』

『あ、あんなヤツに、勝てる訳ないわ……』


 苦しそうにうめく志村さんにへたり込むサリアさん。ラムルザは志村さんにゆっくりと近付くと胸ぐらを掴んで持ち上げた。ヤツが何事かを呟くと、志村さんの頭上に文字が浮かび上がる。ラムルザは、それをしげしげと見つめると「ほう」と静かに呟いた。

『か……は……は、なせ……』

『大した力量はないがスキルだけは溜め込んでいる。贄としては優秀だな』

 ラムルザが志村さんを担ぎ上げ、空に向かって吠える。数秒後、リザードマンが数体現れ、サリアさんも取り囲んでしまった。


『う、うわあああああ!!』

 かろうじて動けたのか、倒れていたジャルムさんが路地の方へと走った。その表情は必死だった。A級をここまでさせる相手……あ、あんなの……どうしたら……。


『私が追う。貴様達はこの2人を連れて行け』

『グアっ!』

 志村さんとサリアさんを連れたリザードマン達がルミネエストの中へ入って行く。門番の2体を残して周囲に誰もいなくなり、辺りは静けさに包まれた。


「こんなの……」


 それ以上僕は何も言えなかった。志村さん達の使っていた技はどれも上級技だ。実力が無ければ使いこなすことはできない。なのに、あんなに一方的に……。

「アイツ、って言ってた。それって生贄のことだよね? 志村さん達を、た、助けないと……」

 ポツリと呟くタルパちゃん。僕は思わず彼女の肩を掴んだ。

「僕らが行っても同じ目に遭うだけだ!」

「見捨てるの? 志村さん達を?」

「うっ!? それは……」

「今なら……あのラムルザってヤツはいないよ? アイツが戻って来たらそれこそ取り返しがつかないことになる」

 一切の曇りがないタルパちゃんの瞳。それが真っ直ぐに僕を見つめる。だけどその体は震えていた。タルパちゃんも怖いんだ……。

「シンくんが怖いなら私1人で行くよ」


 ……。


 クソ、確かにそうだ。アイツが戻って来たら志村さん達が……時間が無い。


 やるしか、ないか。


「だからシンくんは先に」


 彼女が言おうとしたことを首を振って否定する。

「僕も行く。タルパちゃんを1人にはさせたくない」

「シンくん……うん! 行こう!」


 嬉しそうな顔をするタルパちゃん。彼女はすぐに準備を整えると、僕の手を取って駆け出した。


 ──何をやっているんだお前は。


 うるさい。


 ──昨日今日会ったばかりの奴らなど気にするな。


 そんなこと言ってられないだろ。人が死ぬんだぞ?


 ──この女もそうだ。わざわざ死地に行く義理はない。


 うるさいんだよ!! 黙っててくれ!!


 内なる声を振り払う。そうだけど、そうかもしれないけど……僕は、タルパちゃんを死なせたくない。


 ──目的を忘れるな。


 忘れてない。だけど、もう嫌なんだ。僕が知らない間に友達を失うのは。もう……嫌なんだ。あんな想いはしたくない。


 内なる声は最後にポツリと「好きにしろ」と呟くと静かになった。その事に一瞬罪悪感が浮かんだが、すぐに頭から追い払う。


 僕達はビルを出て志村さん達が捕まったルミネエストへと走った。


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