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第159話 461さんパーティ、救出に向かう。
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~461さん~
地下街を支配していたボス「悪夢の重装騎士」を倒し、新宿駅の地下へと入ろうとした時、ハチ型モンスター「ジガルビー」の亜種に襲われている女子と遭遇した。
麻痺を使うジガルビーに襲われた彼女へ麻痺治療薬を飲ませ、戦闘を継続。ジガルビー達はジーク達が引き付け、アイルの速雷魔法と電撃魔法の組み合わせで消し飛んだ。
戦闘が終わり、ナーゴに任せていたゴスロリ女子の様子を見に行くと、アイルが驚いたように声を上げた。
「この子、ハンターシティに出てたタルパマスターじゃない」
タルパマスター? そういえばリザルトでその名前を見たな。
「最近人気になってる配信者の子よ。試験でも見かけたけど、なんでこんな所にいるの……?」
確かにそうだ。この場所は俺達が通った地下ルートの出口に位置している。ここにいるということは地上から新宿駅に入り、また地下に引き返したってことになる。一体なぜだ?
アイルがしゃがみ込み、タルパマスターの頬を軽く叩く。すると彼女はハッとした顔になり、ゆっくりと起き上がった。
俺達の顔を見て泣きそうな顔をするタルパマスター。彼女は突然、俺の鎧に掴みかかった。
「どうした?」
「助けて下さい! シンくんが!!」
シン?
「落ち着け、シンがどうかしたのか?」
「ご、ごめんなさい! でも、時間がないんです!」
この焦り方……相当ヤバいボスでも出たのか。
俺達は、焦る彼女を落ち着かせながら、何が起こったのかを聞いた。
◇◇◇
タルパマスターから事情を聞いた俺達は、物陰から「ルミネエスト」と書かれたガラス扉を見ていた。
「あそこにシンがいるんだな?」
「はい、屋上で今も戦ってるはずです」
タルパマスターが悔しそうに唇を噛み締める。シンが戦っているのは人語を話す竜人と言っていた……そんなヤツは見たことが無いな。
過去に人語を話したのは渋谷のボス化したスキルイーターくらいだ。基本的にモンスターは野生動物と同じ。人型もいるが、やはり知性は俺達には程遠い。だが、そのラムルザとかいうヤツは違うみたいだな。突然変異種なのか?
考え込みそうになって思考を追いやる。とにかく、今はソイツを倒してシン達を助けることが先決だな。
「タルパ……でいいよな? 長いと指示出しにくいからよ」
「はい。かまいません」
頷くタルパ。彼女を含めて全員の顔を見る。
「俺とアイルが先行して屋上に行く。タルパには案内を頼みたい」
「頼んだわね、タルパちゃん!」
「がんばります……っ!」
タルパがその手を握りしめる。さっきまでとは別人のような気合いの入った顔……これなら大丈夫そうだな。
次にジーク達へと視線を送り、彼らへの指示を告げた。
「ジーク、ミナセ、ナーゴは各階のリザードマン達を殲滅してくれ。魔力消費は気にしなくていい」
「そう言うと思っていたぞ」
「派手に暴れて引き付けるんだね」
「任せておくにゃ!」
「お、おう」
食い気味な3人。地下攻略してから全員俺の指示内容を先読みするようになってきたな。俺の思考ってそんなに読みやすいのか?
まぁいいや。パーティでの指示は短く的確にが必須だからな。それができるようになってきたってことにしておくか。
「よっしゃ。トカゲ野郎達の城攻略に行くか!」
俺達は、ルミネエストへと突入した。
◇◇◇
~ジークリード~
ガラス扉の影から奥を覗き込む。先に潜入した鎧達。タルパマスターの案内で鎧と天王洲が奥の階段に到着したのが見えた。
クルリと振り返った鎧が俺に向かってハンドサインを出した。地下の攻略中に決めた短縮指示。それは「攻撃」の意味だった。俺達にも動けということだな。
ミナセとナーゴを見る。コクリと頷く彼女達と共に全力で走り出す。
「うおおおおお!!!」
両脚に閃光を発動。電流のような感覚が両脚に伝わる。地面を蹴ったと感じた瞬間にはリザードマンの目の前に飛んでいた。
「グア?」
間抜けな声を上げたリザードマンの首をバルムンクではね飛ばす。着地と同時に自分の脳に閃光を発動する。一瞬の頭痛。その直後、世界が急速に遅くなる。フロア全体を確認し、リザードマンの数を把握する。
このフロアにいるリザードマンは前方に5体のみ。これなら俺1人でいける。
閃光解除と同時にミナセ達へ向かって叫んだ。
「新手が来たら頼む!!」
「オッケー!」
「了解にゃ!」
2人の声を確認して再び閃光を発動。大地を蹴った。
目の前のリザードマンへ膝蹴りを放ち、それを踏み台にもう1体の元へと飛ぶ。面食らったリザードマンの首を飛ばし、その体を蹴って縦に回転する。バルムンクを構え、高速回転したままリザードマンに突撃する。
「グア゛ッ」
声ともならぬ声を上げてリザードマンが真っ二つになる。振り向き様にバルムンクを薙ぎ払った。
「波動斬!!」
放たれる風の刃。それは、残っていた2体のリザードマンへと真っ直ぐに放たれ、その盾ごと真っ二つにした。
「グギャッ!?」
「グゲッ!?」
上半身が飛ばされたリザードマン達は何が起こったのか分からないという顔で地面へ転がった。
「カズ君やるね~!」
「こっちも終わったにゃ~」
ミナセ達の声に振り返る。彼女達の足元には3体のリザードマンが倒れていた。やはり新手が来たか。だが、この短時間で3体仕留めるとは。ミナセとナーゴも万全なようだ。
その時、背後に気配を感じた。
「グアアアッ!!」
「踏み台にしたリザードマンか」
放たれたロングソードをバルムンクでいなし、その胴体へ袈裟斬りに斬撃を放つ。
「グア、ア……ぁぁ‥‥」
ドサリという音と共にリザードマン達からレベルポイントの光が溢れ出した。これで1階は制圧した。次は2階か。
「この調子ならすぐ制圧できそうだね~」
「油断するなミナセ」
「わ、分かってるよぉ……」
窘めたものの、ミナセ自身に隙は無い。調子が戻っただけか。
地下にいる時は相当参っていたからな。いつものミナセに戻って良かった。
「よし、次は2階を制圧する。派手に行くぞ」
「オッケー! 暴れまくっちゃうから!」
「ナーゴもがんばるにゃ!!」
俺達は、止まったエスカレーターを駆け上った。
地下街を支配していたボス「悪夢の重装騎士」を倒し、新宿駅の地下へと入ろうとした時、ハチ型モンスター「ジガルビー」の亜種に襲われている女子と遭遇した。
麻痺を使うジガルビーに襲われた彼女へ麻痺治療薬を飲ませ、戦闘を継続。ジガルビー達はジーク達が引き付け、アイルの速雷魔法と電撃魔法の組み合わせで消し飛んだ。
戦闘が終わり、ナーゴに任せていたゴスロリ女子の様子を見に行くと、アイルが驚いたように声を上げた。
「この子、ハンターシティに出てたタルパマスターじゃない」
タルパマスター? そういえばリザルトでその名前を見たな。
「最近人気になってる配信者の子よ。試験でも見かけたけど、なんでこんな所にいるの……?」
確かにそうだ。この場所は俺達が通った地下ルートの出口に位置している。ここにいるということは地上から新宿駅に入り、また地下に引き返したってことになる。一体なぜだ?
アイルがしゃがみ込み、タルパマスターの頬を軽く叩く。すると彼女はハッとした顔になり、ゆっくりと起き上がった。
俺達の顔を見て泣きそうな顔をするタルパマスター。彼女は突然、俺の鎧に掴みかかった。
「どうした?」
「助けて下さい! シンくんが!!」
シン?
「落ち着け、シンがどうかしたのか?」
「ご、ごめんなさい! でも、時間がないんです!」
この焦り方……相当ヤバいボスでも出たのか。
俺達は、焦る彼女を落ち着かせながら、何が起こったのかを聞いた。
◇◇◇
タルパマスターから事情を聞いた俺達は、物陰から「ルミネエスト」と書かれたガラス扉を見ていた。
「あそこにシンがいるんだな?」
「はい、屋上で今も戦ってるはずです」
タルパマスターが悔しそうに唇を噛み締める。シンが戦っているのは人語を話す竜人と言っていた……そんなヤツは見たことが無いな。
過去に人語を話したのは渋谷のボス化したスキルイーターくらいだ。基本的にモンスターは野生動物と同じ。人型もいるが、やはり知性は俺達には程遠い。だが、そのラムルザとかいうヤツは違うみたいだな。突然変異種なのか?
考え込みそうになって思考を追いやる。とにかく、今はソイツを倒してシン達を助けることが先決だな。
「タルパ……でいいよな? 長いと指示出しにくいからよ」
「はい。かまいません」
頷くタルパ。彼女を含めて全員の顔を見る。
「俺とアイルが先行して屋上に行く。タルパには案内を頼みたい」
「頼んだわね、タルパちゃん!」
「がんばります……っ!」
タルパがその手を握りしめる。さっきまでとは別人のような気合いの入った顔……これなら大丈夫そうだな。
次にジーク達へと視線を送り、彼らへの指示を告げた。
「ジーク、ミナセ、ナーゴは各階のリザードマン達を殲滅してくれ。魔力消費は気にしなくていい」
「そう言うと思っていたぞ」
「派手に暴れて引き付けるんだね」
「任せておくにゃ!」
「お、おう」
食い気味な3人。地下攻略してから全員俺の指示内容を先読みするようになってきたな。俺の思考ってそんなに読みやすいのか?
まぁいいや。パーティでの指示は短く的確にが必須だからな。それができるようになってきたってことにしておくか。
「よっしゃ。トカゲ野郎達の城攻略に行くか!」
俺達は、ルミネエストへと突入した。
◇◇◇
~ジークリード~
ガラス扉の影から奥を覗き込む。先に潜入した鎧達。タルパマスターの案内で鎧と天王洲が奥の階段に到着したのが見えた。
クルリと振り返った鎧が俺に向かってハンドサインを出した。地下の攻略中に決めた短縮指示。それは「攻撃」の意味だった。俺達にも動けということだな。
ミナセとナーゴを見る。コクリと頷く彼女達と共に全力で走り出す。
「うおおおおお!!!」
両脚に閃光を発動。電流のような感覚が両脚に伝わる。地面を蹴ったと感じた瞬間にはリザードマンの目の前に飛んでいた。
「グア?」
間抜けな声を上げたリザードマンの首をバルムンクではね飛ばす。着地と同時に自分の脳に閃光を発動する。一瞬の頭痛。その直後、世界が急速に遅くなる。フロア全体を確認し、リザードマンの数を把握する。
このフロアにいるリザードマンは前方に5体のみ。これなら俺1人でいける。
閃光解除と同時にミナセ達へ向かって叫んだ。
「新手が来たら頼む!!」
「オッケー!」
「了解にゃ!」
2人の声を確認して再び閃光を発動。大地を蹴った。
目の前のリザードマンへ膝蹴りを放ち、それを踏み台にもう1体の元へと飛ぶ。面食らったリザードマンの首を飛ばし、その体を蹴って縦に回転する。バルムンクを構え、高速回転したままリザードマンに突撃する。
「グア゛ッ」
声ともならぬ声を上げてリザードマンが真っ二つになる。振り向き様にバルムンクを薙ぎ払った。
「波動斬!!」
放たれる風の刃。それは、残っていた2体のリザードマンへと真っ直ぐに放たれ、その盾ごと真っ二つにした。
「グギャッ!?」
「グゲッ!?」
上半身が飛ばされたリザードマン達は何が起こったのか分からないという顔で地面へ転がった。
「カズ君やるね~!」
「こっちも終わったにゃ~」
ミナセ達の声に振り返る。彼女達の足元には3体のリザードマンが倒れていた。やはり新手が来たか。だが、この短時間で3体仕留めるとは。ミナセとナーゴも万全なようだ。
その時、背後に気配を感じた。
「グアアアッ!!」
「踏み台にしたリザードマンか」
放たれたロングソードをバルムンクでいなし、その胴体へ袈裟斬りに斬撃を放つ。
「グア、ア……ぁぁ‥‥」
ドサリという音と共にリザードマン達からレベルポイントの光が溢れ出した。これで1階は制圧した。次は2階か。
「この調子ならすぐ制圧できそうだね~」
「油断するなミナセ」
「わ、分かってるよぉ……」
窘めたものの、ミナセ自身に隙は無い。調子が戻っただけか。
地下にいる時は相当参っていたからな。いつものミナセに戻って良かった。
「よし、次は2階を制圧する。派手に行くぞ」
「オッケー! 暴れまくっちゃうから!」
「ナーゴもがんばるにゃ!!」
俺達は、止まったエスカレーターを駆け上った。
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