461さんバズり録〜ダンジョンオタク、攻略ガチ勢すぎて配信者達に格の違いを見せ付けてしまう 〜

三丈夕六

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第200話 タイムアップ

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 ~タルパマスター~

「お願い! 461さんを受け止めて!」

 ぬいぐるみ達が私の声に反応して461さんの落下地点に折り重なる。幾重にも重なって山のようになったぬいぐるみ達は、落下の衝撃から461さんを受け止めた。

 イァク・ザァドの体が弾けて光になる。その光が都庁に沿うように空へと昇っていく。そこからレベルポイントの光が溢れ出し、みんなのスマホに吸収された。当然私のスマホにも。私のスマホが読み上げたレベルポイントは2万pt。それが全員分……って考えると、とんでもない敵だったと分かる。

 3つ首竜の体が消えた瞬間、みんなの歓声と大量のコメントが周囲に流れた。


「ヨロイさん!!」
「やったな鎧!!」
「良かったあ……っ!!」
「すごいにゃ!!」


 アイルさん達パーティメンバーが一斉に461さんに抱き付く。461さんは苦笑したように声を上げると彼らを抱きしめた。


「うぅ……良かったねぇ……アイルちゃん……っ!」
「なんでミナセさんが1番泣いてるのよ!?」
「感極まっちゃってるにゃ!?」
「ミナセ、俺のこと心配してくれてたしなぁ」
「ミナセは涙もろいんだ。家で映画を観てる時もよく……」
「ちょ!? やめてカズ君!!」

 顔を真っ赤にしてジークさんを殴り始めるミナセさん。ジークさんが「理不尽だ!」と悲痛な叫び声を上げた。勝者マンが、彼らの様子を見て満足気に頷いてる。微笑ましい物を見るような顔の勝者マンも珍しいな……。

 ふと目を向けると、パララもん達が手を取りあって回っていた。ぐるぐる回るパララもん達。やがてフィリナさんは目を回しはじめてしまう。彼女達のはしゃぎ方に子供みたいだなと笑ってしまった。


「うお~!! やったぜ~!!!」
「やったで!! これで帰れるよな!?」
「わ、私……帰る場所が……」
「フィリナもボク達の家に来るのだ!」
「俺も賛成や。部屋空いてるからええやろ社長!?」
「フィリナも一緒に帰るのだ! いいでしょポイ君?」
「いいんじゃねぇか~? 俺もそのつもりだったしな!」
「みなさん……っ!?」


「あ!? フィリナが障壁通れるようにしてもらわねーと!!」


 ポイズン社長がどこかに連絡をする。きっと担当者に連絡をしているんだろう。その様子を見つめるフィリナさんも少し頬を赤らめていて……彼女はたった1人でこの世界に迷い込んでしまった人だし、彼らがこうやって言ってくれるのが嬉しいんだろうな。


「はぁ……1番良いところを461に譲っちゃったよ。僕らしくなかったな……」


 鯱女王オルカは、彼らの輪の中に入らず遠くでスマホをいじっていたけど……。


「来るのだ鯱女王オルカ!! 鯱女王のおかげで勝てたのだ!!」

「え……」

「そうよ! ほら早くこっち来て!!」

「な、なんだよ……引っ張らないでよ」

 鯱女王は、駆け寄って来たパララもんとアイルさんに手を引かれてグイグイ連れて行かれてしまう。

 そのままみんなの輪に入れられて揉みくちゃにされる鯱女王。その顔は、混乱が頂点に達して完全に固まっている。その様子にみんな笑い転げていた。コメントもさっきから止まらなくて、ずっとすごい量が流れてる。まるでお祭りみたいだ。

 私はその様子を遠巻きに見ていた。私も行こうと思ったけど……シン君がみんなの所に行かなかったから私も彼の側にいることにした。

 シン君の顔を見る。出会ったばかりの頃から少しだけ大人っぽくなったその表情に……胸が高鳴る感覚がした。

 私も、アイルさん達みたいに抱き付けたらなぁ……。

 自分がシン君に抱き付くことを想像したら、顔が一気に熱くなってしまう。な、何考えてるの私……っ!?


「おーい! タルパちゃんもシンもこっちに来なさいよ~!」


 アイルさんが手招きする。空を見ると、竜人が張っていた金色の魔法障壁はすっかり消えていて、私達が通れる魔族の魔法障壁だけになってる。

 そこで一気に実感が湧いて来た。私は新宿迷宮を攻略したんだ! みんなと一緒にだけど……攻略できたんだ!

「行こうシン君!」

 嬉しくなって手を差し出す。いつもなら握り返してくれるのに、シン君は申し訳なさそうな顔をして項垂れた。

「どうしたの?」

「……ごめんタルパちゃん。僕、探さなきゃいけない物があるんだ。先にみんなと帰ってて」

「えぇ!? 1人で残るなんて危ないよ!?」

「大丈夫。後で連絡するからさ」

 真剣な表情。私も行くと言ったけど、彼は静かに首を振った。何か、大切な事なのかな……。

 笑顔だけどハッキリと感じる拒絶。彼に嫌われたくなくて、頷いてしまう。


「……分かった。で、でも! 絶対連絡してね? パーティ組むって約束……したから」


「うん。絶対に連絡するよ」


 微笑むシン君。彼は私に手を振ると、走って行ってしまった。



 ◇◇◇

 ~シン~

 イァク・ザァドの光。その一部が都庁の北棟に入って行くのを僕は見逃さなかった。内なる声がイァク・ザァドは死ぬ時に宝玉を残すと言っていた。なら、あの光の先に宝玉があるはずだ。

 ……。

 階段を駆け上がり、45階展望台に戻って来た。広い円形の空間に入ると、空間の中央に誰かが膝を付いていた。床を叩き、嘆くように声を上げる人物が。


「はぁ……はぁ……ウソだ……ウソだ……私が竜王の力に飲み込まれるなど……」



 司祭!? アイツ生きていたのか!?


 ──イァク・ザァドは死の間際に宝玉と竜人を残したという伝説がある。今回のイァク・ザァドはヤツが変化した姿……おかしい事ではないな。


「私はこれからどうすれば……い、いや……初の変化で身体が慣れていなかったからだ。そうに決まっている!」

 司祭が宝玉を見つめる。ヤツは、自分に言い聞かせるように呟いた。

「そうだ。光は放出してしまったが一部のみ……我ら竜人が長い年月をかけて集めた光はまだ残っている。再び宝玉を満たせば、もう一度……」

 司祭が宝玉を手に魔法陣を展開する。アイツが現れた時の移動魔法の模様……アイツ、ここから別の場所に逃げるつもりか。

 この広い新宿の中で一度逃すと大変な事になってしまう。


 ──ここでヤツを止めるぞ。


 内なる声の言う通り、そうするしか無い。


 ダガーを構え、部屋の陰から全力で駆け出した。


「何者だ!?」


 司祭が魔法陣を消して火球を放つ。それをローリングで避けると、司祭は怒りを込めた眼で僕の事を睨み付けた。


「また貴様か鬱陶しい!!」


 全力で走る。あの火球は動きが直線的だ。ジグザグに走れば狙いを定められないはず。

「うおおおおおおお!!!」

 今度は油断しない。足元にも注意を払いながら司祭との距離を詰めていく。


 再び火球が迫る。僕のスキルが発動し、ピタリと動きを止める火球。それを避けて、司祭の懐に飛び込み、腹部をダガーで貫いた。


「があ゛っ……っ!?」

「絶対に逃さない……その宝玉は僕が貰う!!」

「な、んだと……宝玉を狙うとは不届き者がぁ!!!」

 司祭の手元に魔力が渦巻く。嫌な予感がして司祭から離れると、僕の目の前に火柱が上がった。

「くっ……!?」

「渡さん……絶対に渡さんぞ!! 宝玉は私の物だ!!!」

 円形の空間を駆け抜ける。足元に光が浮かび、火柱が上がっては消える。足を止めれば黒焦げだ。避けながら次の攻撃の機会を狙うしかない。

「死ねぇ!!!」

 一瞬早いタイミングで光が浮かぶ。それを地面に飛び込んで避ける。すぐ横で上がる火柱。危なかった、危うく……。

「私の前から消えろぉ!!」

 司祭が全身から魔力を放出させる。次の瞬間、聞いた事のない魔法名と共に、僕の周囲を火柱が包囲した。


「なっ!?」

 ヤツにまだこんなに力があったのか!?

「イァク・ザァドの力はまだ残っている!! 人間如きが私に勝てると思うな!」


 司祭が左手を握りしめると、周囲の火柱が一斉に僕へと向かって来る。


 避けられない!? どうする!? 僕は絶対に宝玉を手に入れなきゃいけないのに……っ!?


「己の愚かさを呪いながら焼け死ぬがいい!!!」


 半狂乱となって叫ぶ司祭。迫る火柱。逃げ場のない状況の中で、時間が遅く感じる。思考が上手く回らない。ふと地面を見ると、僕のスマホが転がっていた。さっき地面に飛び込んだ時に落としたのか。


 スマホは、僕のスキルツリーを映し出していた。取得したスキルが真っ黒に塗り潰された、気味の悪い画面を。

 目が離せない。よく見たら、時間を遅く感じているのではなくて、止まっている・・・・・・ように感じる。

 動けない……なんだ、これ……?

 止まった時間の中で、スマホを見つめているとスキルツリーの黒塗りが消え始めた。


 ──時間切れだな。


 冷たい口調、その声にゾワリと悪寒が走った。


 時間切れ? な、にを……。



 ──お前の時間はここまで。そろそろ返してもらうぜ。



 僕の口が勝手に動き、スキルツリーの中にあった「魔法名」を告げる。



時壊魔法タイムクラッシュ



 瞬間、僕の周囲を包んでいた火柱が動きを止めた。不思議に思って視線を動かそうとしても、視線が動かせない。目の前の景色だけで状況を読み取る。僕の体を半透明の黒球体が包んでいて、その内側は時間が止まっているように見えた。


「た、時壊魔法タイムクラッシュだと!? なぜ人間がそのような魔法を……っ!?」


 視界の奥で司祭が叫ぶ。この球体の外では普通に動けるのか?


 そう思った次の瞬間、暴風のような力を感じ、背後へ吹き飛ばされた。


 地面に体を打ち付けるかと身構えたが、そうはならなかった。目の前には動きを止めた僕の体がある。自分の身体を客観的に見る事なんて経験したことがなくて、僕の頭は混乱した。

 目の前で物凄い速度で自分の体が変化していく。背が伸びて、服装も何故か黒いスーツのような姿に変わる。

 周囲にあった火柱はその場で燃え尽き、消滅してしまった。


 ──何だこれ!? 僕の体が……。


 声に出した瞬間違和感に気付く。この感じ……僕の声が内なる声と同じになってる……!?


 球体が消えて、時間が動き出す。目の前にいる僕だった存在が、その口を開いた──。



 ◇◇◇

 顔を引き攣らせる司祭へと言い放つ。

「俺達のスキルツリーってのは宿主の精神によって変化するんだよ。強い後悔は時壊魔法・・・・を引き寄せる」


 急激にの意識が体に吸い寄せられる。試しに手を動かしてみると、自分の考えた通りに手が開いた。元通り。俺の意識は、俺の体に帰還した。何回やっても慣れねぇな、これ。


 ──内なる声! どういうことだ!?


 俺の頭の中でぎゃあぎゃあと煩い声が響く。うるせぇな。お前は俺の事を何かの「スキル」だと思ってたみたいだが、俺自体がこの体の持ち主・・・なんだよ。

 ──持ち主……?

 最後に教えてやるよ。お前は俺が自分の肉体……「脳」を巻き戻した結果生まれた副産物。それだけの存在だ。


 ──僕が、副産物……?


 背後で響いていた声が弱くなる。自我が揺らいだな? 自分の存在に疑いを持った瞬間お前は終わる。俺の意識に統合されるのさ。


 ──い、嫌だ……僕は……。


 無駄だ。さっさと消えな。


「き、貴様は誰だ!? なぜ宝玉を狙う!?」


 目の前で司祭が喚く。あぁ……うるせぇヤツはもう1人いた。さっさと片付けるか。

 司祭を見る。その顔はなんとも情けない顔をしていた。とても竜人達のボスには思えないな。

「スージニアを覚えているか? 俺はアイツの依頼で宝玉を頂きに来た。ま、正確には……どうでもいいか、お前には」

「す、スージニアだと!? 私をめたのか!?」

「さぁ? 俺は知らないね」

「時壊魔法は魔族の魔法だ! なぜ人間如きがそれを……っ!?」

「スキルツリーを作ったのは魔族だ。俺達がヤツらの魔法を使えない道理は無い」

 司祭が後退りする。構わず近付いていくと、ヤツは情けない声をあげた。


「わ、私に近付くな!!」


 司祭に手をかざし、時壊魔法タイムクラッシュを発動する。魔法を発動しようとしていた司祭のときが、急激に遅くなる。司祭の元へと歩いていき、胸にダガーを突き刺した。


「が……っ!?」


「ずっと思っていたが……お前さ、竜王の器じゃねぇよ。ただの小物だ」

「わ……た……しを愚弄する、のか……!?」

 ゆっくりとだが、言葉を発する司祭。その眼は、怒りに満ち溢れていた。己を侮辱されるとキレる……つくづく救えねぇな、コイツ。

「愚弄? 真実を言ってるだけだぜ? クソ野郎」

「があ、あ……あ゛っ!?」

 司祭の心臓に突き刺したダガーを捻りあげる。ヤツは、小さな呻き声をあげて息絶えた。

 ナイフを引き抜くと、傷口からゆっくりと赤い血が溢れ出す。ヤツから離れて指を鳴らし、魔法を解除した。

 司祭がドサリと地面に倒れ込む。死んでいる事を確認し、その手から宝玉を奪い取る。


「これがイァク・ザァドの力の結晶……ねぇ。ずいぶん苦労させられたな」


 スマホを拾い上げた時、コール音が鳴る。通話ボタンをオンにすると聞き慣れた声が聞こえた。


九条様・・・


「早いじゃねぇか。スー」


『近くでイァク・ザァドと戦うのを見てたからそろそろだと思った。移動魔法ブリンクを発動するから待ってて』

 近くで? ってことはスタート地点からずっと監視してやがったなスージニアのヤツ。

 新宿に入った探索者は18人。シン・・が出会ったのが16人だからな。1人会っていないヤツがいる。スージニアは新宿迷宮突入前にどこぞの探索者と入れ替わってやがったか。

 ま、いいや。どうせ名前も聞いた事のねぇ探索者だ。姿を消しても気に止めるヤツすらいねぇだろ。

「懐かしの司祭様が殺されたのに気にもしないんだな」

『……別に。司祭と接触したのは命令だった』

「ドライだな」

『そんなことより……精神に影響は無い? 体の時間を巻き戻すのを繰り返すと人格が分岐してしまうかも』

「本当に鬱陶しいぜこの副作用。だが、今のところはなんともねぇよ」

 時壊魔法タイムクラッシュときことわりを歪め、操作する魔族の魔法。これを応用すれば俺は自分の身体をどんな年齢にもできる。

 だが、問題もある。最も大きいのが副作用……脳を巻き戻した時に「過去の自分」に体を渡さなければいけない事だ。

 魔法を発動した主人格が消える事はないが、奪い返すのも中々に面倒だ。制約も多い。万能の魔法なんて無いと……思い知らされる。

 ……この魔法を解放した時のぬか喜びも消してしまいたい所だな。

『……何も無いなら良かった。私は手助けできなかったから』

「まぁでも助かったぜ? 担当魔族のフリしてシンに色々吹き込んでくれたからよ。おかげで誘導しやすかった」

 電話越しにスーが言い淀むのを感じる。彼女は恐る恐るという様子で声を発した。

『私には分からない。なぜ九条様がここまでするのか……桜田賢人がそんなに大切なの? このままじゃ九条様が……』

「……お前には関係無いことだ」

『ごめんなさい……迎え、行くから』

「ああ、待ってるぜ」


 通話が切れると同時に頭の中に声が響いた。


 ──賢人……。


 なんだ、まだ意識が統合されて無かったのか。粘るねぇ。

 シンの声を振り払い、スマホを開く。ふぅん……レベルポイントは全部合わせて3万弱か。シンのヤツ、結構稼いだな。

 その時、スマホにメッセージが届いた。シンが接触したタルパマスターからだ。どうやら俺が戦闘している間にもメッセージを送っていたようだな。


 数通送られたメッセージは、徐々に深刻さを増している。このダンジョンから帰った者がいないと騒がれても面倒だ。適当に返信しておくか。



 ──タルパちゃん……約束……守る……絶対……。



 ちっ。


「これだからガキは嫌いなんだ」





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