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第一章
1ー08
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「……でも、何で僕、この人の名前知りたいのかな……」
「ん?何か言ったか?」
「あっ、いえ。何でもありません。それより前回もありがとうございました。今日も…とても助かります」
ぺこり。
恥ずかしい…。
「いつもどうしてるの?中学と比べて移動教室多いだろ?」
「はい。いつもは和希…いえ、友達と一緒に行って貰ってますので。芸術は別の選択なんです。前回はクラスの子に頼んでくれたので、今日も安心してたんだと思いま……はい?」
じっと、見られてしまった。
イケメンさんに見つめられて赤くなってしまう。
「いや、本当に迷子になるの?」
「あ~、はい。建物の中は同じに見えますね。もう少ししたら慣れると思うんですけど…あっ、トイレへは行けるようになりました」
「なんだそりゃ、……待ち伏せされてた訳じゃなかったんだ…」
「え?何ですか?」
「いや、何でもないよ。まあ、良かったな。いつも連れションじゃあな」
何だか、歯切れが悪いけれど…。
「俺、月島彰。そっちは矢嶋伊織。お前は?」
「橘 裕樹(ゆうき)です」
「ん?何か言ったか?」
「あっ、いえ。何でもありません。それより前回もありがとうございました。今日も…とても助かります」
ぺこり。
恥ずかしい…。
「いつもどうしてるの?中学と比べて移動教室多いだろ?」
「はい。いつもは和希…いえ、友達と一緒に行って貰ってますので。芸術は別の選択なんです。前回はクラスの子に頼んでくれたので、今日も安心してたんだと思いま……はい?」
じっと、見られてしまった。
イケメンさんに見つめられて赤くなってしまう。
「いや、本当に迷子になるの?」
「あ~、はい。建物の中は同じに見えますね。もう少ししたら慣れると思うんですけど…あっ、トイレへは行けるようになりました」
「なんだそりゃ、……待ち伏せされてた訳じゃなかったんだ…」
「え?何ですか?」
「いや、何でもないよ。まあ、良かったな。いつも連れションじゃあな」
何だか、歯切れが悪いけれど…。
「俺、月島彰。そっちは矢嶋伊織。お前は?」
「橘 裕樹(ゆうき)です」
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