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第二章
2ー05
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「ユキ、これどう思う?」
「奈津美にはちょっと可愛いんじゃない?こっちの方が似合うよ」
奈津美はまだ高校生だけど、大人っぽい雰囲気があって、落ち着いて見える。
小さい頃は双子みたいだねと言われるくらいよく似ていたけど、奈津美はいつの間にか可愛いから綺麗と言われるようになった。
いつかは追い抜かしてやるぞと思っていた身長もまだ願いは叶わない。
親戚で集まっても僕の評価は可愛いままだ。いや、可愛いって…。
嬉しくないよ。
「違うよ?ユキにだよ」
「………」
無言でその場を離れようとすると「冗談よ」と手を引かれた。僕が勧めた服の他数着を試着したけど、結局買わなかった。
そんな調子で幾つかの店を回り、昼には少し早いけどどこかで食べようとフードコートを歩いていると、人垣の向こうに見慣れた姿を見つけた。
『月島君だ!』
ふふっ、休みの日に会えると思わなかった。
私服なんて見たこと無かったけど、やっぱりかっこいいな。アクセサリーもシルバーのネックレスがとても似合ってる。
「!………」
なんて喜んでいたけれど、その直ぐ後ろに女の子がいた。
あっ。月島君の腕に腕を絡めて仲良さそうに何か話してる。
「奈津美、あっち行こう」
「ユキ、なに?待ってよ!ユキ!」
見ていられなくて、奈津美の手を引いてその場を離れた。
「奈津美にはちょっと可愛いんじゃない?こっちの方が似合うよ」
奈津美はまだ高校生だけど、大人っぽい雰囲気があって、落ち着いて見える。
小さい頃は双子みたいだねと言われるくらいよく似ていたけど、奈津美はいつの間にか可愛いから綺麗と言われるようになった。
いつかは追い抜かしてやるぞと思っていた身長もまだ願いは叶わない。
親戚で集まっても僕の評価は可愛いままだ。いや、可愛いって…。
嬉しくないよ。
「違うよ?ユキにだよ」
「………」
無言でその場を離れようとすると「冗談よ」と手を引かれた。僕が勧めた服の他数着を試着したけど、結局買わなかった。
そんな調子で幾つかの店を回り、昼には少し早いけどどこかで食べようとフードコートを歩いていると、人垣の向こうに見慣れた姿を見つけた。
『月島君だ!』
ふふっ、休みの日に会えると思わなかった。
私服なんて見たこと無かったけど、やっぱりかっこいいな。アクセサリーもシルバーのネックレスがとても似合ってる。
「!………」
なんて喜んでいたけれど、その直ぐ後ろに女の子がいた。
あっ。月島君の腕に腕を絡めて仲良さそうに何か話してる。
「奈津美、あっち行こう」
「ユキ、なに?待ってよ!ユキ!」
見ていられなくて、奈津美の手を引いてその場を離れた。
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