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第五章
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「ちょっと、待てよ!話が違う。ここでやってくれよ。俺の目の前でこいつをメチャクチャにしてくれると約束したじゃないか!」
「お前、本気だったのか?こいつになんか恨みでもあるのか?」
「お前たちには関係ない。早くやってくれ」
僕とガイの接点はほぼケントを通じてしかない。あるとすれば、あまり話さないクラスメイトってだけ。
その僕をそんなに恨みを込めた声で罵り、凌辱しろと声高に言われるほど何かしたのだろうか?
「ケントさまを…いや、何でもない。早く!」
「そんなに急かすなよ。こんなことは…」
そう言って目隠しを取ると、
「雰囲気も楽しまなくっちゃ【そうだろ?坊や】」
不気味に笑う男の顔が目の前にあって全身がそそけ立った。
そんなことより…、今のガイが言った一言が引っ掛かる。…ケントさまを…何と言おうと思ったのか?
ガイは明らかに主従関係だけではない目でケントを見ていた。ケントに降りかかる何もかもを排除する。
ケントの愛らしい容姿はクラスメイトからも注目されていて、僕も一度襲われそうになったけど、ケントは社交的な性格で誰とも気さくに話すから余計に告白されることは多いらしい。
そしてそれを守っているのはガイだった。
ケントも剣の腕は上級生でも敵わないくらい強く、守ってもらわなくてはならないような柔な人ではない。
ケントはそんなガイを「過保護だよね、ガイは」と言いながらもどこか嬉しそうで傍から見ると恋人のいちゃいちゃでしかない。
二人はそんなつもりはないみたいだけど。
もしかしてガイがマールクだと嘘を言ってこの二人を騙し、僕を国外に連れ出し…その前に僕を…。
「んっ…んっ…」
「怖がらなくても大丈夫だ。直ぐに気持ち良くしてやるからな…」
僕が怖がっていると勘違いしている男は嫌らしく笑い、顎を持つ。
「んっ…」
睨みながら言葉を発しようとする僕に勘違い男は続ける。
「それ、その目、唆るな」
その時だった。
『ジュリ!ジュリ!聞こえる?』
『アシュ!聞こえる』
『怪我はしてない?』
『大丈夫だよ。でも、ここがどこかはわからない。学園の外だと思うけど』
『大丈夫だ。ギルバートが見つけてくれる』
『アシュ、他には誰が居るの?』
『兄上とルシアンが一緒だ』
『お願いがあるんだ。アシュだけで来て。僕は大丈夫だから』
『何かあったのか?』
『うん…来てくれたら話す。よそ者が二人居るから気を付けて』
『わかった。無茶はするなよ』
僕の落ち着いた様子でそこまで危険はないと判断したのか、それ以上は何も言わなかった。
「【おっ、こいつ笑ってやがる】楽しもうぜ!」
僕がアシュリーと話してる間、多少崩れてしまった睨みをまたまた勘違いして僕の服のボタンに手をかける。
「んっ…んっ…」
もう縛っている全てを外して欲しい。
【おい、俺もヤりたい。そいつ、俺の好みだ】
【この前の酒場の女とは全然似てないぞ?】
【こいつの方が良いよ】
【お前な…】
そんな二人のやり取りは僕にはどうでも良いけど、時間稼ぎにはなった。ガイはイライラとしているみたいだけど、僕を見ることはない。それ以上罵声を浴びせることもなく、床を睨み付け何かに耐えているようだった。
男が僕の服に手をかけると、気を放って僕に触ろうとする男を吹っ飛ばした。杖も、ましてや手も括られているのでそんなに大した力は出ない筈…あらら…吹っ飛んだ男は壁にぶち当たり気絶しているのか、動かない。
「【おい、大丈夫か?】お前、何しやがった?」
何をしたのか聞きたいなら先ずこの口のハンカチを外して欲しい。言うつもりはないけど。
僕は積極的に攻撃する魔法は上手くない。かかってこられて初めて刎ね飛ばすことが出来る。寮の階段下で突き飛ばしたのはアシュリーがしてくれたと思ってたけど、あれも僕がしたみたいなんだ。その時は自覚はなかったけど。
ドンと大きな音がして扉が開いた。
アシュリーが剣を構えて入ってくる。気絶した男の前で膝をついていた男の後頭部を一撃し気絶させると、腕を背後に捻り、持っていた紐で括ると自殺防止なのか口にハンカチを括り付けた。
アシュリーは男二人を拘束してからガイを見た。
「お前は…」
アシュリーのローブのポケットから這い出て、可愛いギルバートが走ってくる。
こんな時なのに短い脚で一所懸命な姿は癒される。アシュリーが僕を拘束していた物、全てを取ってくれた。
「お前、本気だったのか?こいつになんか恨みでもあるのか?」
「お前たちには関係ない。早くやってくれ」
僕とガイの接点はほぼケントを通じてしかない。あるとすれば、あまり話さないクラスメイトってだけ。
その僕をそんなに恨みを込めた声で罵り、凌辱しろと声高に言われるほど何かしたのだろうか?
「ケントさまを…いや、何でもない。早く!」
「そんなに急かすなよ。こんなことは…」
そう言って目隠しを取ると、
「雰囲気も楽しまなくっちゃ【そうだろ?坊や】」
不気味に笑う男の顔が目の前にあって全身がそそけ立った。
そんなことより…、今のガイが言った一言が引っ掛かる。…ケントさまを…何と言おうと思ったのか?
ガイは明らかに主従関係だけではない目でケントを見ていた。ケントに降りかかる何もかもを排除する。
ケントの愛らしい容姿はクラスメイトからも注目されていて、僕も一度襲われそうになったけど、ケントは社交的な性格で誰とも気さくに話すから余計に告白されることは多いらしい。
そしてそれを守っているのはガイだった。
ケントも剣の腕は上級生でも敵わないくらい強く、守ってもらわなくてはならないような柔な人ではない。
ケントはそんなガイを「過保護だよね、ガイは」と言いながらもどこか嬉しそうで傍から見ると恋人のいちゃいちゃでしかない。
二人はそんなつもりはないみたいだけど。
もしかしてガイがマールクだと嘘を言ってこの二人を騙し、僕を国外に連れ出し…その前に僕を…。
「んっ…んっ…」
「怖がらなくても大丈夫だ。直ぐに気持ち良くしてやるからな…」
僕が怖がっていると勘違いしている男は嫌らしく笑い、顎を持つ。
「んっ…」
睨みながら言葉を発しようとする僕に勘違い男は続ける。
「それ、その目、唆るな」
その時だった。
『ジュリ!ジュリ!聞こえる?』
『アシュ!聞こえる』
『怪我はしてない?』
『大丈夫だよ。でも、ここがどこかはわからない。学園の外だと思うけど』
『大丈夫だ。ギルバートが見つけてくれる』
『アシュ、他には誰が居るの?』
『兄上とルシアンが一緒だ』
『お願いがあるんだ。アシュだけで来て。僕は大丈夫だから』
『何かあったのか?』
『うん…来てくれたら話す。よそ者が二人居るから気を付けて』
『わかった。無茶はするなよ』
僕の落ち着いた様子でそこまで危険はないと判断したのか、それ以上は何も言わなかった。
「【おっ、こいつ笑ってやがる】楽しもうぜ!」
僕がアシュリーと話してる間、多少崩れてしまった睨みをまたまた勘違いして僕の服のボタンに手をかける。
「んっ…んっ…」
もう縛っている全てを外して欲しい。
【おい、俺もヤりたい。そいつ、俺の好みだ】
【この前の酒場の女とは全然似てないぞ?】
【こいつの方が良いよ】
【お前な…】
そんな二人のやり取りは僕にはどうでも良いけど、時間稼ぎにはなった。ガイはイライラとしているみたいだけど、僕を見ることはない。それ以上罵声を浴びせることもなく、床を睨み付け何かに耐えているようだった。
男が僕の服に手をかけると、気を放って僕に触ろうとする男を吹っ飛ばした。杖も、ましてや手も括られているのでそんなに大した力は出ない筈…あらら…吹っ飛んだ男は壁にぶち当たり気絶しているのか、動かない。
「【おい、大丈夫か?】お前、何しやがった?」
何をしたのか聞きたいなら先ずこの口のハンカチを外して欲しい。言うつもりはないけど。
僕は積極的に攻撃する魔法は上手くない。かかってこられて初めて刎ね飛ばすことが出来る。寮の階段下で突き飛ばしたのはアシュリーがしてくれたと思ってたけど、あれも僕がしたみたいなんだ。その時は自覚はなかったけど。
ドンと大きな音がして扉が開いた。
アシュリーが剣を構えて入ってくる。気絶した男の前で膝をついていた男の後頭部を一撃し気絶させると、腕を背後に捻り、持っていた紐で括ると自殺防止なのか口にハンカチを括り付けた。
アシュリーは男二人を拘束してからガイを見た。
「お前は…」
アシュリーのローブのポケットから這い出て、可愛いギルバートが走ってくる。
こんな時なのに短い脚で一所懸命な姿は癒される。アシュリーが僕を拘束していた物、全てを取ってくれた。
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