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第七章
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「とにかく、今夜は寝ましょう」
シルベスターがジョナスに目配せすると、耳元で何かを囁く。わかったと言いながらアシュリーのベッドに何か魔法をかけた。この魔法は周りの音を遮断するものだ。寮のベッドにもかけてある魔法だけど、それよりも強力なもの。
喧しい音を聞かずゆっくり寝ろってことなのかな?
「アシュリー、ジュリアンの魔力が大分減っている。旅を続けるには問題がある。回復することはできるか?」
「ああ、できる」
「じゃあ、よろしく。それじゃあ、寝ようか」
それぞれお休みと言葉を交わしベッドに入った。
『アシュ、僕、どうしたらいいの?』
普通より大きな魔力を持っているから、魔力の消費で疲れたことはほとんどない。アシュリーが守ってくれるまで、一年生の時の魔法学の後は少し疲れたけどそれだけだった。
だからさっきまでみんなの前だというのにアシュリーから離れることができず、ずっと後ろから抱きしめられていた。こうしていると、落ち着くのは知っている。でも、その他の魔力の回復方法を知らない。
「普通にしゃべっても大丈夫だよ。ジョナスが魔法をかけてくれた」
「あっ、そうだった」
「ジュリ、愛してる。俺から離れないで」
「でも…」
「ギルバートが言ってただろ?俺が居ないとジュリがあんなになってしまうなら、余計置いてなんか帰れない。弱ったジュリを見てアルシャントがどう思うか…」
「…アシュ…」
「今はこの話は止めよう。先ずは魔力を回復しないと。俺と離れるって話しただけでジュリの力が弱る。俺に任せて」
アシュリーが僕を抱きしめキスをする。
「ぁぁっん…」
なけなしの力を込めて、アシュリーの胸を押して離れようとする。
止められなくなる。
だから…ここでは、ダメだ。
「どうして?」
今まで、キスを拒んだことはなかった。
「だって、ここでは……欲しくなっちゃうよ…」
「大丈夫だよ。ほら魔法が…」
「でも…」
「ジュリの回復方法は…多分みんな知ってる。ジュリは特別だから。…だから、ジョナスはこのベッドに魔法をかけたんだ」
そんなこと聞いたら…もう抑えられない。
顔を寄せ、僕からキスをした。
多分みんなの前でもキスしたんだ。気を失った僕を回復させるために。僕はと言えば、アシュリーから離れることができなかった。一瞬でも離れてしまえばまた気を失ってしまうだろう。
「ぁっ…ふぅ…んっ」
『ジュリ…離さない。俺のジュリアン』
『そうだよ、アシュのだよ。だから……離さないで』
『勿論だ。何があっても……一緒だよ』
アシュリーの手が労わるように僕の髪を梳く。指先に魔力を貯めて丁寧に身体を撫でてくれる。服を脱がせ素肌に触れる手に悦楽の吐息を漏らす。
『ア、アシュ…そんなに力を使ったら、アシュの魔力が減っちゃうよ』
『大丈夫だよ。ジュリはこんなに弱ってても俺を癒してるんだ。ジュリはどんな時でも俺を癒してくれる。俺はジュリだけだ。ジュリの癒しは誰の病でも治すけど、俺はジュリを、ジュリだけを癒すために存在する。だから、全てを俺に預けて』
『うん…アシュ、嬉しい』
舌を絡ませ、唾液を交換し合う。魔力が少し落ち着いてきたからか、キスは唇を離れ顔中に降り注ぐ。まるで神聖な儀式のようにおでこや目、頬や鼻にチュッチュと触れる。そして首筋にねっとりと舌を這わせ、鎖骨にチリッと痛みを残し更に下へ向かう。胸に、アザにキスを受ける頃にはここがどこだかわからなくなるくらい、アシュリーに夢中になる。
「ぁっ、ぁぁ…ひゃぁ…アシュ、好き」
「俺も、大好きだよ」
アシュリーの手が背中を撫でて、お尻を撫でる。いつもの花の香りがした。
「アシュ…持って、来てたの?」
「当たり前さ。この匂いが落ち着くんだろう?でも、今日は魔法でも、解すからね」
「うん…アシュに、任せる」
首に腕を回し、アシュリーの頬にキスをする。さっきのお返しのようにおでこや目に触れる唇は、指が僕の中に挿入り込み蠕くと、もう喘ぎ声しか発しなくなる。
僕の中に挿入るためにアシュリーが身体を起こした。今までくっ付いていたから離れると寂しくなる。
「嫌だ、アシュ…離れないって、言ったのに…」
「ジュリ、可愛い。離れないよ。これ、欲しいでしょう?」
おちんちんを僕の後孔にあてがい、抱きしめてくれる。
「うん。欲しぃ…」
「いっぱいあげるから…」
シルベスターがジョナスに目配せすると、耳元で何かを囁く。わかったと言いながらアシュリーのベッドに何か魔法をかけた。この魔法は周りの音を遮断するものだ。寮のベッドにもかけてある魔法だけど、それよりも強力なもの。
喧しい音を聞かずゆっくり寝ろってことなのかな?
「アシュリー、ジュリアンの魔力が大分減っている。旅を続けるには問題がある。回復することはできるか?」
「ああ、できる」
「じゃあ、よろしく。それじゃあ、寝ようか」
それぞれお休みと言葉を交わしベッドに入った。
『アシュ、僕、どうしたらいいの?』
普通より大きな魔力を持っているから、魔力の消費で疲れたことはほとんどない。アシュリーが守ってくれるまで、一年生の時の魔法学の後は少し疲れたけどそれだけだった。
だからさっきまでみんなの前だというのにアシュリーから離れることができず、ずっと後ろから抱きしめられていた。こうしていると、落ち着くのは知っている。でも、その他の魔力の回復方法を知らない。
「普通にしゃべっても大丈夫だよ。ジョナスが魔法をかけてくれた」
「あっ、そうだった」
「ジュリ、愛してる。俺から離れないで」
「でも…」
「ギルバートが言ってただろ?俺が居ないとジュリがあんなになってしまうなら、余計置いてなんか帰れない。弱ったジュリを見てアルシャントがどう思うか…」
「…アシュ…」
「今はこの話は止めよう。先ずは魔力を回復しないと。俺と離れるって話しただけでジュリの力が弱る。俺に任せて」
アシュリーが僕を抱きしめキスをする。
「ぁぁっん…」
なけなしの力を込めて、アシュリーの胸を押して離れようとする。
止められなくなる。
だから…ここでは、ダメだ。
「どうして?」
今まで、キスを拒んだことはなかった。
「だって、ここでは……欲しくなっちゃうよ…」
「大丈夫だよ。ほら魔法が…」
「でも…」
「ジュリの回復方法は…多分みんな知ってる。ジュリは特別だから。…だから、ジョナスはこのベッドに魔法をかけたんだ」
そんなこと聞いたら…もう抑えられない。
顔を寄せ、僕からキスをした。
多分みんなの前でもキスしたんだ。気を失った僕を回復させるために。僕はと言えば、アシュリーから離れることができなかった。一瞬でも離れてしまえばまた気を失ってしまうだろう。
「ぁっ…ふぅ…んっ」
『ジュリ…離さない。俺のジュリアン』
『そうだよ、アシュのだよ。だから……離さないで』
『勿論だ。何があっても……一緒だよ』
アシュリーの手が労わるように僕の髪を梳く。指先に魔力を貯めて丁寧に身体を撫でてくれる。服を脱がせ素肌に触れる手に悦楽の吐息を漏らす。
『ア、アシュ…そんなに力を使ったら、アシュの魔力が減っちゃうよ』
『大丈夫だよ。ジュリはこんなに弱ってても俺を癒してるんだ。ジュリはどんな時でも俺を癒してくれる。俺はジュリだけだ。ジュリの癒しは誰の病でも治すけど、俺はジュリを、ジュリだけを癒すために存在する。だから、全てを俺に預けて』
『うん…アシュ、嬉しい』
舌を絡ませ、唾液を交換し合う。魔力が少し落ち着いてきたからか、キスは唇を離れ顔中に降り注ぐ。まるで神聖な儀式のようにおでこや目、頬や鼻にチュッチュと触れる。そして首筋にねっとりと舌を這わせ、鎖骨にチリッと痛みを残し更に下へ向かう。胸に、アザにキスを受ける頃にはここがどこだかわからなくなるくらい、アシュリーに夢中になる。
「ぁっ、ぁぁ…ひゃぁ…アシュ、好き」
「俺も、大好きだよ」
アシュリーの手が背中を撫でて、お尻を撫でる。いつもの花の香りがした。
「アシュ…持って、来てたの?」
「当たり前さ。この匂いが落ち着くんだろう?でも、今日は魔法でも、解すからね」
「うん…アシュに、任せる」
首に腕を回し、アシュリーの頬にキスをする。さっきのお返しのようにおでこや目に触れる唇は、指が僕の中に挿入り込み蠕くと、もう喘ぎ声しか発しなくなる。
僕の中に挿入るためにアシュリーが身体を起こした。今までくっ付いていたから離れると寂しくなる。
「嫌だ、アシュ…離れないって、言ったのに…」
「ジュリ、可愛い。離れないよ。これ、欲しいでしょう?」
おちんちんを僕の後孔にあてがい、抱きしめてくれる。
「うん。欲しぃ…」
「いっぱいあげるから…」
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