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work!
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再び響くドアベルに向かって挨拶すればワンピースの女の子一名様。その子の名前は直ぐに思考の中から呼び起こせた。
「まきちゃんこんにちは。今日もアールグレイでよろしいですか?」
「こんにちは、それでお願いします。えへへ、また来ちゃった」
照れ笑いの彼女はまきちゃんという最近の常連様だ。フルネームは知らないけれど、1人でくることが多いこの子にお店を楽しんでもらおうと話しかけてから仲良しに。ワンピーススタイルがよく似合う女性らしい女の子で、少し控えめなところと、照れた笑い方と、大好きなアールグレイを飲むときのホッとした表情がおれ的に素晴らしく癒される。
「……なんだか目立つ人がカウンターに居るね」
カウンターの後ろの席に案内するとすぐに先輩たちを見つけたようだ。顔がは見えないが後ろ姿だけでも目を惹く。
「おれのね、先輩達なんだけど……ちょーカッコイイよ」
大きな声で言わないように、手で声を隠す。おれの異様な真面目顔にまきちゃんは笑った。
カウンターから呼ばれたので振り返ると、優もまきちゃんを見つけていたのかすでにアールグレイが用意されていた。さすが気配り上手優様。
「はい、お待たせしました。ごゆっくりどうぞ」
「ありがとう、唯斗くん。うん、今日もいい香り~」
「まきちゃんも、今日もワンピースがよく似合ってますよ~」
女の子のいいと思ったところはちゃんとすぐに伝えるがモットー。照れたまきちゃんやはり最高。
頭を下げてまきちゃんの席から離れて、次の知っているお客様の元へ。オーダー取りつつ空いている時間に会話をしにいく。バイトの接客、特にお話するのが大好きなおれのルーティーンはこんな感じだ。
午前中のおじさまの渋い経済の話や俳句の話を聞くのも好きだし、家族連れの子供と遊ぶのも癒される。接客業大変なことももちろんあるけどこれがまた楽しいんだな。
秋も優もフロアもちろん出来るけど、作業が多い方が好きらしい。大人気春さんは基本はフロアに立っているのでこの人員配置はバッチリだ。
ふとカウンターに視線を配れば先輩達3人がこちらを見ていた。え、なんだろう。イケメンに凝視される覚えがない。とりあえずにこにこしながら手を振れば、先輩達にドリンクを差し出していた優が呆れ顔をしていた。
なんだ、なんだ、なんなんだ。
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