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誘拐編
8.こぼれ落ちて行く幸せ
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まだ昼前の酒場は開店しておらず、中では店主が仕込みで忙しそうにしている。
「お客さん、まだ店を開ける前だ。酒を飲みたいなら、また夕方に来てくれ」
「悪いな、オヤジ、客じゃないんだ」
「おや? また騎士様ですか? どこの貴族の騎士様かは知りませんが、そう何度も来られると……」
「分かっている、これで最後だよ。聞きたい事があるんだ、これで足りるかな?」
ヤーヴェは銀貨3枚を渡すと、店主から酒場の周りをうろつく浮浪児の情報を手に入れた。
そして、浮浪児たちを見つけると銅貨を渡し、身なりの良い者が入って行った屋敷へ案内するように頼んだ。
ヤーヴェの予想通りやはり子供たちは覚えており、案内された所は瀟洒な屋敷の前だった。
「お兄ちゃんは優しい人だね! 僕たちにお金までくれて、ありがとう」
「俺もガキの頃は同じような事をしていた。でも、この生活から抜け出せる道を諦めちゃダメだ。逃げ足でも、殴られてやり返す根性でも、金持ちを見極める目でも、何だっていい。可能性を信じて、腐るなよ――分かったかい?」
「よく分かんないけど、うん! あっ、頼まれたお使いは任せてよ。それじゃぁ、またね、お兄ちゃん!」
子供たちが駆けて行く後ろ姿を、目を細めてヤーヴェは見つめた。
(ここは……オルメ子爵家じゃないか。お嬢様、何としても助けますから――)
ヤーヴェは子爵家の裏手に回り、警備の手薄そうな場所を選ぶとヒョイっと塀を乗り越えた。
(お嬢様はオルメ家の令息があまりお好きではなかったな。確か、要注意人物リストに入っていたが、少し前に他国へ留学したと聞いて警戒を緩めていたはず……)
使用人が出入りする屋敷の裏口を細工し開けると、静かに中に入った。
(お嬢様が監禁されているとしたら、二階か屋根裏部屋、もしくは地下か……ん?)
オルメ家令息と思われる者がキョロキョロと辺りを窺い、人の気配が無いことを確認すると、廊下の何の変哲もない壁を手で押した。
すると、驚くことに壁の一部が音も無く開いた。
「クソッ、思ったより早くあの侍従が口を割ったようだな。ミレイユ嬢を乗せる船はまだ到着していないと言うのに……」
不満げに呟きながら、令息は壁の奥へと消えて行った。
急いでヤーヴェも後を追いかけようとしたが、もう壁の入り口は閉じられてしまっている。
(しまった! 遅かったか。この壁はどんなカラクリなんだ? 落ち着け……落ち着いて考えろ……)
壁の表面を指先でなぞりながら、軽く叩いたり押したりしてみる。
ふと足元に目を遣ると、小さな突起があるのに気づいた。
迷わず突起を踏むと、先ほどと同じように壁の一部が開き、地下へと続く階段が現れた。
腰の剣を抜刀すると、慎重に階段を下りる。
「んんっ、うーっ、ううっ」
「ミレイユ嬢、大人しくして頂かないと、手荒なマネをすることになりますよ。ああ、『白薔薇の乙女』は僕だけのものだ」
角に隠れ様子を窺うと、ミレイユは猿轡をされた状態で手足を縛られている。
(クソッ、獣め。お嬢様に何てことを!)
ミレイユはずいぶん泣いたと見えたが、令息が来たと分かるとキッと睨みつけた。
「その目、傷つきますね。抵抗しても無駄ですよ。他国へ留学していることになっている私の屋敷までは、バリバール家の者は来ません。もちろん、両親も私が他国にいると思っていますからね」
そう言うと令息は、気味の悪い目つきをしてスーッとミレイユに手を伸ばした。
「その手を切り落とされたくなければ、今すぐどけろ」
息をすることも躊躇われるような気迫に満ちた声が、令息の背後から聞こえた。
「はっ? お前は誰だ?」
令息は振り向こうとしたが、自分の首筋に鋭い剣の刃が当てられていることに気づく。
(ヤーヴェ! 助けに来てくれたのね)
震える手を令息がゆっくりと引っ込めた途端、ヤーヴェは剣の柄で令息の首の後ろを打ち気絶させた。
「お嬢様!」
急いでヤーヴェはミレイユの拘束を解いた。
泣きはらした目、手首や足首に痛々しい跡が残っている。
ヤーヴェは思わずミレイユを抱き締めたい衝動に駆られたが、それを抑える間もなくミレイユが抱きついた。
「ヤーヴェ……ヤーヴェ、どこに行っていたの? 私、とても、とても怖かったのよ……」
「お嬢様、お許しください――私が未熟なばっかりに」
腕の中に縋りついて泣いているミレイユを、ヤーヴェは恐る恐る自分の腕の中に包み込んだ。
まるで、手を伸ばしてはいけない花を誰にも取られたくないかのように、そっと。
◇
私はヤーヴェに抱かかえられて地下室から上がると、すでにオルメ子爵家はバリバール侯爵家の騎士たちに制圧されていた。
「バリバールの騎士たちだわ」
「お嬢様! よくぞご無事で……」
オーウェンが血相を変えて走って来た。
「ヤーヴェ、お前が寄こした子供たちのお陰でオルメ家に駆け付けることができたぞ」
「子供たちはちゃんとバリバール家へ知らせてくれたのですね」
「ああ、ヤーヴェの信頼を裏切れないと言ってな。良い子たちだ」
――夜会で攫われてから丸二日が経とうとしていた。
(バリバール侯爵家の屋敷……私、助かったのね)
馬車が着くまで待てないとばかりにお父様とお母様が駆け寄って来るのが見えたが、私は安堵からか馬車の中でそのまま気を失ってしまった。
「ミレイユ! ああ、早く部屋に運んでちょうだい」
馬車の扉が開くと、乱れた髪に夜会の姿のままの侯爵夫人は気を失ったミレイユを見て取り乱した。
「ミレイユ……私が運ぼう。執事! すぐに主治医を呼んでくれ」
侯爵は愛おしそうにミレイユを抱え、部屋まで足早に運んだ。
その後を追うようにしてついて行ったヤーヴェは、ミレイユの部屋の前でじっと突っ立っていた。
今回のヤーヴェの失態に激怒した侯爵夫人が、決して部屋の中に入ることを許さなかったのだ。
「侯爵様から話があるそうだ。ついて来い」
後ろ髪を引かれる思いでヤーヴェはオーウェンに従った。
オーウェンに促され執務室へ入ると、侯爵が窓の方を向いて立っている。
「ヤーヴェ、分かっているだろうが、ミレイユの専属護衛を解く。それから……北方の領土で野蛮族との衝突が始まったそうだ。陛下のご命令で、各貴族家から騎士を出すことになっている。ヤーヴェ、そこで戦果を挙げて来い。それが、お前への罰だ」
(分かっていた、お嬢様の専属護衛は続けられないと……。もう、お嬢様を遠くから見守ることすら叶わないのか)
「野蛮族の討伐はすぐに終わるかもしれないし、何年も帰って来られないかもしれない。そして、命の保証は無いぞ。それが嫌なら、バリバール侯爵家の騎士を辞めても構わない。よく考えて選ぶのだ」
「お客さん、まだ店を開ける前だ。酒を飲みたいなら、また夕方に来てくれ」
「悪いな、オヤジ、客じゃないんだ」
「おや? また騎士様ですか? どこの貴族の騎士様かは知りませんが、そう何度も来られると……」
「分かっている、これで最後だよ。聞きたい事があるんだ、これで足りるかな?」
ヤーヴェは銀貨3枚を渡すと、店主から酒場の周りをうろつく浮浪児の情報を手に入れた。
そして、浮浪児たちを見つけると銅貨を渡し、身なりの良い者が入って行った屋敷へ案内するように頼んだ。
ヤーヴェの予想通りやはり子供たちは覚えており、案内された所は瀟洒な屋敷の前だった。
「お兄ちゃんは優しい人だね! 僕たちにお金までくれて、ありがとう」
「俺もガキの頃は同じような事をしていた。でも、この生活から抜け出せる道を諦めちゃダメだ。逃げ足でも、殴られてやり返す根性でも、金持ちを見極める目でも、何だっていい。可能性を信じて、腐るなよ――分かったかい?」
「よく分かんないけど、うん! あっ、頼まれたお使いは任せてよ。それじゃぁ、またね、お兄ちゃん!」
子供たちが駆けて行く後ろ姿を、目を細めてヤーヴェは見つめた。
(ここは……オルメ子爵家じゃないか。お嬢様、何としても助けますから――)
ヤーヴェは子爵家の裏手に回り、警備の手薄そうな場所を選ぶとヒョイっと塀を乗り越えた。
(お嬢様はオルメ家の令息があまりお好きではなかったな。確か、要注意人物リストに入っていたが、少し前に他国へ留学したと聞いて警戒を緩めていたはず……)
使用人が出入りする屋敷の裏口を細工し開けると、静かに中に入った。
(お嬢様が監禁されているとしたら、二階か屋根裏部屋、もしくは地下か……ん?)
オルメ家令息と思われる者がキョロキョロと辺りを窺い、人の気配が無いことを確認すると、廊下の何の変哲もない壁を手で押した。
すると、驚くことに壁の一部が音も無く開いた。
「クソッ、思ったより早くあの侍従が口を割ったようだな。ミレイユ嬢を乗せる船はまだ到着していないと言うのに……」
不満げに呟きながら、令息は壁の奥へと消えて行った。
急いでヤーヴェも後を追いかけようとしたが、もう壁の入り口は閉じられてしまっている。
(しまった! 遅かったか。この壁はどんなカラクリなんだ? 落ち着け……落ち着いて考えろ……)
壁の表面を指先でなぞりながら、軽く叩いたり押したりしてみる。
ふと足元に目を遣ると、小さな突起があるのに気づいた。
迷わず突起を踏むと、先ほどと同じように壁の一部が開き、地下へと続く階段が現れた。
腰の剣を抜刀すると、慎重に階段を下りる。
「んんっ、うーっ、ううっ」
「ミレイユ嬢、大人しくして頂かないと、手荒なマネをすることになりますよ。ああ、『白薔薇の乙女』は僕だけのものだ」
角に隠れ様子を窺うと、ミレイユは猿轡をされた状態で手足を縛られている。
(クソッ、獣め。お嬢様に何てことを!)
ミレイユはずいぶん泣いたと見えたが、令息が来たと分かるとキッと睨みつけた。
「その目、傷つきますね。抵抗しても無駄ですよ。他国へ留学していることになっている私の屋敷までは、バリバール家の者は来ません。もちろん、両親も私が他国にいると思っていますからね」
そう言うと令息は、気味の悪い目つきをしてスーッとミレイユに手を伸ばした。
「その手を切り落とされたくなければ、今すぐどけろ」
息をすることも躊躇われるような気迫に満ちた声が、令息の背後から聞こえた。
「はっ? お前は誰だ?」
令息は振り向こうとしたが、自分の首筋に鋭い剣の刃が当てられていることに気づく。
(ヤーヴェ! 助けに来てくれたのね)
震える手を令息がゆっくりと引っ込めた途端、ヤーヴェは剣の柄で令息の首の後ろを打ち気絶させた。
「お嬢様!」
急いでヤーヴェはミレイユの拘束を解いた。
泣きはらした目、手首や足首に痛々しい跡が残っている。
ヤーヴェは思わずミレイユを抱き締めたい衝動に駆られたが、それを抑える間もなくミレイユが抱きついた。
「ヤーヴェ……ヤーヴェ、どこに行っていたの? 私、とても、とても怖かったのよ……」
「お嬢様、お許しください――私が未熟なばっかりに」
腕の中に縋りついて泣いているミレイユを、ヤーヴェは恐る恐る自分の腕の中に包み込んだ。
まるで、手を伸ばしてはいけない花を誰にも取られたくないかのように、そっと。
◇
私はヤーヴェに抱かかえられて地下室から上がると、すでにオルメ子爵家はバリバール侯爵家の騎士たちに制圧されていた。
「バリバールの騎士たちだわ」
「お嬢様! よくぞご無事で……」
オーウェンが血相を変えて走って来た。
「ヤーヴェ、お前が寄こした子供たちのお陰でオルメ家に駆け付けることができたぞ」
「子供たちはちゃんとバリバール家へ知らせてくれたのですね」
「ああ、ヤーヴェの信頼を裏切れないと言ってな。良い子たちだ」
――夜会で攫われてから丸二日が経とうとしていた。
(バリバール侯爵家の屋敷……私、助かったのね)
馬車が着くまで待てないとばかりにお父様とお母様が駆け寄って来るのが見えたが、私は安堵からか馬車の中でそのまま気を失ってしまった。
「ミレイユ! ああ、早く部屋に運んでちょうだい」
馬車の扉が開くと、乱れた髪に夜会の姿のままの侯爵夫人は気を失ったミレイユを見て取り乱した。
「ミレイユ……私が運ぼう。執事! すぐに主治医を呼んでくれ」
侯爵は愛おしそうにミレイユを抱え、部屋まで足早に運んだ。
その後を追うようにしてついて行ったヤーヴェは、ミレイユの部屋の前でじっと突っ立っていた。
今回のヤーヴェの失態に激怒した侯爵夫人が、決して部屋の中に入ることを許さなかったのだ。
「侯爵様から話があるそうだ。ついて来い」
後ろ髪を引かれる思いでヤーヴェはオーウェンに従った。
オーウェンに促され執務室へ入ると、侯爵が窓の方を向いて立っている。
「ヤーヴェ、分かっているだろうが、ミレイユの専属護衛を解く。それから……北方の領土で野蛮族との衝突が始まったそうだ。陛下のご命令で、各貴族家から騎士を出すことになっている。ヤーヴェ、そこで戦果を挙げて来い。それが、お前への罰だ」
(分かっていた、お嬢様の専属護衛は続けられないと……。もう、お嬢様を遠くから見守ることすら叶わないのか)
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