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佐江原は答えなかった。
代わりに「ごめんなさぃ」と照れ笑いを浮かべて謝ってきた。
「だけどボクのこと覚えててくれて嬉しかったぁ」
「……何を、飲ませて……」
「お引っ越しのときも思ったけど、イブキくん、かっこぃぃだけじゃなくて礼儀正しくて、あーでもやっぱりかっこぃぃ。ツナギ似合いすぎてやばぃ」
「……離してくれ……」
「地味眼鏡なスッピンのボクに優しくしてくれたアルファ。君が初めて。もぉずっときゅんきゅんしてる。春になってお引っ越ししてからずっとツイてるんだぁ」
伊吹生の言葉を綺麗さっぱり無視してお喋りに興じていた佐江原は。
ふと立ち上がるとベッドの上へ、仰向けになった伊吹生に馬乗りになった。
「イブキくんほしいなぁ」
過度な密着に伊吹生は表情を引き攣らせる。
ウィッグもドレスも全く違和感のない、美少女インフルエンサーの皮を被った狂人オメガは、つらそうに悶える年下の男子高校生に乙女みたいに頬を紅潮させた。
「ココも、もうこぉんな……硬くなってるね……?」
「ッ……やめろ……離せ……」
「やーだ。せっかく捕まえたんだから。ボクとたっぷりいいことしよ……?」
拘束具に捕らわれ、よからぬ効能のせいでずっと頭がグラグラしている伊吹生は、出血する勢いで自身の唇に歯を立てた。
また意識を失わないように。
狂った相手の好き勝手にされないよう、出せる限りの力を振り絞って身を捩らせた。
「こーら。暴れちゃだめ……って言いたいとこだけど。それもそれでコーフンしちゃうんだぁ……」
(こうなったら大声を出して助けを求めるしか――)
自分に馬乗りになっていた佐江原が身を屈め、リップティントで潤う唇が乾いた唇に触れようとした、次の瞬間。
傍若無人な破壊音が軽薄な室内に大きく鳴り響いた。
代わりに「ごめんなさぃ」と照れ笑いを浮かべて謝ってきた。
「だけどボクのこと覚えててくれて嬉しかったぁ」
「……何を、飲ませて……」
「お引っ越しのときも思ったけど、イブキくん、かっこぃぃだけじゃなくて礼儀正しくて、あーでもやっぱりかっこぃぃ。ツナギ似合いすぎてやばぃ」
「……離してくれ……」
「地味眼鏡なスッピンのボクに優しくしてくれたアルファ。君が初めて。もぉずっときゅんきゅんしてる。春になってお引っ越ししてからずっとツイてるんだぁ」
伊吹生の言葉を綺麗さっぱり無視してお喋りに興じていた佐江原は。
ふと立ち上がるとベッドの上へ、仰向けになった伊吹生に馬乗りになった。
「イブキくんほしいなぁ」
過度な密着に伊吹生は表情を引き攣らせる。
ウィッグもドレスも全く違和感のない、美少女インフルエンサーの皮を被った狂人オメガは、つらそうに悶える年下の男子高校生に乙女みたいに頬を紅潮させた。
「ココも、もうこぉんな……硬くなってるね……?」
「ッ……やめろ……離せ……」
「やーだ。せっかく捕まえたんだから。ボクとたっぷりいいことしよ……?」
拘束具に捕らわれ、よからぬ効能のせいでずっと頭がグラグラしている伊吹生は、出血する勢いで自身の唇に歯を立てた。
また意識を失わないように。
狂った相手の好き勝手にされないよう、出せる限りの力を振り絞って身を捩らせた。
「こーら。暴れちゃだめ……って言いたいとこだけど。それもそれでコーフンしちゃうんだぁ……」
(こうなったら大声を出して助けを求めるしか――)
自分に馬乗りになっていた佐江原が身を屈め、リップティントで潤う唇が乾いた唇に触れようとした、次の瞬間。
傍若無人な破壊音が軽薄な室内に大きく鳴り響いた。
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