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忽那ホテル&リゾートが運営するホテルを伊吹生は初めて訪れた。
招かれた先はエグゼクティブスイートのダブル。
夜景が一望できる高層階に位置し、内装はモダンで落ち着いた雰囲気、だだっ広い室内にはソファやテーブルセット・間接照明などがバランスよく配置されていた。
「こんな立派な部屋、今まで泊まったことがない」
「今夜、一緒に泊まってくれるつもりなの?」
洗練されたインテリアを物珍しそうに見回していた伊吹生は口をつぐむ。
すぐ背後に立った凌貴に肩を掴まれ、意味深な至近距離で向かい合わされると、つい目を伏せた。
「うん。泊まってほしいな」
顎を持ち上げて目線の共有を強請ってきた凌貴をしぶしぶ見返す。
「夜景、見せてくれないのか」
凌貴は答えなかった。
ドレープカーテンが閉ざされた一際大きな窓のそばで伊吹生の腰をしっかり抱き寄せ、代わりにキスをしてきた。
「……夜景、見てみたいんだが」
「そんなに気になるもの? 別にいいけど」
無造作に開けられたカーテン。
しかし伊吹生は夜景を満喫するどころではなかった。
「ん……っ」
窓際で凌貴にしつこく口づけられた。
静かな部屋だと水音が鼓膜に誇張されるようで伊吹生は眉根を寄せる。
「ッ……ッ……ッ」
頻りに動く舌先が互いの唇の狭間に見え隠れした。
口内で生じる柔らかな摩擦。
凌貴に抱かれた腰がジンジンしてきて伊吹生は呻吟する。
「ンっ」
両手にぐっと力を込められ、正面同士が強く擦れ合い、伊吹生は薄目がちに凌貴を睨んだ。
ずっと伊吹生を見下ろしていた凌貴はキスを解かずに、さらなる悪戯に及ぶ。
「んっ……!」
買い与えられた黒のイージーパンツ越しに引き締まった尻を鷲掴みにされて、伊吹生は、喉を詰まらせた。
深い皺を刻んで布地に埋まった真珠色の五指。
弾力を楽しむように撫で回しては揉みしだき、じっくり愛撫してくる。
仕舞いには長い指の先で尻たぶの狭間をカリカリと引っ掻かれた。
「ッ……ッ……痴漢みたいに触るな」
「伊吹生君、痴漢されたことあるの?」
「ないッ、あるわけないだろッ……ちょ……凌貴……」
いきなり凌貴に抱き上げられて伊吹生はどきっとした。
「これやめろッ、居心地が悪いッ」
「僕は好きなんだけど。王子様にでもなった気分。ただし君のね」
「お前な……」
いつぞやのように軽々とお姫様抱っこされて仕切られたベッドルームへ、これでもかと存在感を示すワイドキングサイズの広々としたベッドと対面すると伊吹生の心臓はぎゅっと縮こまった。
そのまま壊れ物のように丁重に……ではなく、豪快に放り投げられ、すぐさま後を追ってきた凌貴にまた深々と口づけられた。
(靴、履いたままだぞ……)
丁寧に設えられていた寝具が汚れるのを一瞬気にした伊吹生だが、唇がふやけていくような欲深いキスに次第に思考は麻痺していった。
「ふ……」
自分に嬉々として覆い被さる凌貴の背にぎこちなく両手を回す。
舌尖を絡ませ合って自らも積極的に濃厚なキスを綴った。
「ン……ぅ」
舌の付け根ごと奪われるみたいな甘い錯覚に声が洩れる。
非日常感しかない贅沢なベッドルームで凌貴と共に長い口づけに夢中になった。
招かれた先はエグゼクティブスイートのダブル。
夜景が一望できる高層階に位置し、内装はモダンで落ち着いた雰囲気、だだっ広い室内にはソファやテーブルセット・間接照明などがバランスよく配置されていた。
「こんな立派な部屋、今まで泊まったことがない」
「今夜、一緒に泊まってくれるつもりなの?」
洗練されたインテリアを物珍しそうに見回していた伊吹生は口をつぐむ。
すぐ背後に立った凌貴に肩を掴まれ、意味深な至近距離で向かい合わされると、つい目を伏せた。
「うん。泊まってほしいな」
顎を持ち上げて目線の共有を強請ってきた凌貴をしぶしぶ見返す。
「夜景、見せてくれないのか」
凌貴は答えなかった。
ドレープカーテンが閉ざされた一際大きな窓のそばで伊吹生の腰をしっかり抱き寄せ、代わりにキスをしてきた。
「……夜景、見てみたいんだが」
「そんなに気になるもの? 別にいいけど」
無造作に開けられたカーテン。
しかし伊吹生は夜景を満喫するどころではなかった。
「ん……っ」
窓際で凌貴にしつこく口づけられた。
静かな部屋だと水音が鼓膜に誇張されるようで伊吹生は眉根を寄せる。
「ッ……ッ……ッ」
頻りに動く舌先が互いの唇の狭間に見え隠れした。
口内で生じる柔らかな摩擦。
凌貴に抱かれた腰がジンジンしてきて伊吹生は呻吟する。
「ンっ」
両手にぐっと力を込められ、正面同士が強く擦れ合い、伊吹生は薄目がちに凌貴を睨んだ。
ずっと伊吹生を見下ろしていた凌貴はキスを解かずに、さらなる悪戯に及ぶ。
「んっ……!」
買い与えられた黒のイージーパンツ越しに引き締まった尻を鷲掴みにされて、伊吹生は、喉を詰まらせた。
深い皺を刻んで布地に埋まった真珠色の五指。
弾力を楽しむように撫で回しては揉みしだき、じっくり愛撫してくる。
仕舞いには長い指の先で尻たぶの狭間をカリカリと引っ掻かれた。
「ッ……ッ……痴漢みたいに触るな」
「伊吹生君、痴漢されたことあるの?」
「ないッ、あるわけないだろッ……ちょ……凌貴……」
いきなり凌貴に抱き上げられて伊吹生はどきっとした。
「これやめろッ、居心地が悪いッ」
「僕は好きなんだけど。王子様にでもなった気分。ただし君のね」
「お前な……」
いつぞやのように軽々とお姫様抱っこされて仕切られたベッドルームへ、これでもかと存在感を示すワイドキングサイズの広々としたベッドと対面すると伊吹生の心臓はぎゅっと縮こまった。
そのまま壊れ物のように丁重に……ではなく、豪快に放り投げられ、すぐさま後を追ってきた凌貴にまた深々と口づけられた。
(靴、履いたままだぞ……)
丁寧に設えられていた寝具が汚れるのを一瞬気にした伊吹生だが、唇がふやけていくような欲深いキスに次第に思考は麻痺していった。
「ふ……」
自分に嬉々として覆い被さる凌貴の背にぎこちなく両手を回す。
舌尖を絡ませ合って自らも積極的に濃厚なキスを綴った。
「ン……ぅ」
舌の付け根ごと奪われるみたいな甘い錯覚に声が洩れる。
非日常感しかない贅沢なベッドルームで凌貴と共に長い口づけに夢中になった。
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