目には目をアルファにはアルファを

石月煤子

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8-7

「――伊吹生君、今日はいつもと違うね」


唇を過ぎて下顎、顔の輪郭に沿って耳たぶへ、順々に小刻みに口づけていく凌貴に囁かれる。

「正体不明のおやつを食べさせられて興奮していたときとも違うかも」
「……今日はお前の誕生日だから……」

(後悔していたはずなのに)

照明が落とされているベッドルーム、ほの暗い天井を伊吹生は悔し紛れに睨みつけた。

(凌貴にキスされて体が舞い上がってる)

「……あ……」

カットソーを捲り上げられて胸元にまで及んだキス。
外気に露になった突起の縁を焦らすように啄まれていたかと思えば、突起自体を傾くほどに舐め上げられた。

「んんンっ」
「もう立派な性感帯になったね、君の……可愛い」
「……どこが……」
「食べちゃいたい」

凌貴の器用な舌が四方から纏わりついてきて伊吹生は堪らなさそうに仰け反った。

くすぐったい中に紛れていた快感が徐々に強くなっていく。
構われている胸だけではなく下半身まで露骨に疼き出した。

「……可愛くて綺麗な色……」

逐一感想を口にして凌貴は堪能する。
刺激に忠実にツンと芽吹いた乳首に吸いつき、啜り、むしゃぶりついてきた。
ヒイキせずに片方も同じようにご奉仕を施す。
びっしょりと濡れそぼった突起を指と指で挟み込み、クニクニと捏ねながら、もう片方も見る間にびしょ濡れにした。

「あっ……ぁ……ぅぅ……」

胸元ばかり集中的にキスされて伊吹生は腰まで反らす。
凌貴のものと服越しに擦れ、互いに発情しきっていることを思い知らされて、さらに頬を上気させた。

「……伊吹生君……」

手を伸ばして触れてみれば、胸元に顔を埋めていた凌貴はご奉仕を中断し、伊吹生のシャープな瞳を上目遣いに見つめてきた。

「大胆だね」
「……誕生日だろ」
「ふふ。そればっかり」

不意に身を起こした凌貴に顔を覗き込まれて伊吹生の心臓は震えた。

「ほしいの?」

昂揚感で火照った闇夜色の双眸に射竦められる。
体どころか心まで舞い上がりそうになる……。

「……ほしい、凌貴……」

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