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「やっぱり怖いか」
「ちょっと怖い」
「そうか」
「でも、うん、大分落ち着いた。混乱してるし、心臓もどっくんどっくんうるさいけど」
「俺を嫌いになるか」
まだナデナデされていた俺は……びっくりした。
体育教師バージョンよりも、こっ……んな強そうなカラダしてるのに、そんな弱気なこと言うなんて意外だった。
「俺が好きになったのは体育教師の緒方巽(おがたたつみ) センセイ」
床に窮屈そうに跪いてるセンセイと俺は向き直る。
「化け犬バージョンのセンセイは、今、知ったばっかなわけで……ちょっと怖いし、慣れないけど……生まれて以来、久々におぎゃーって叫んじゃったけど……うん……嫌いじゃないよ?」
「本当か?」
えっ。
膝に顎を乗っけてきたセンセイに俺はかたまった。
ネットで見たどの写真動画にも勝る、ド迫力満点の「あごのせ」に釘づけになった。
「よかった」
きゃ……っ……きゃわいい……!!
「かわいい、センセイ」
「は?」
「ワンコみたい」
「俺は化け犬だ」
「撫でてもいい? 耳、さわってもい? うわぁ~、ふかふかだ~、頭の後ろにもタテガミみたいなのあるんだね、ライオンっぽい、うわぁ~、もふもふだ~、もっふもふ~♪」
「……ちょっと怖かったんじゃねぇのか」
化け犬バージョンのモフモフボディをべたべた触っていたら。
センセイに片手をベロリと舐められた。
「ッ……!!」
俺は慌てて手を引っ込めて「あごのせ」センセイを睨む。
「今ッ、俺の手ッ、食べようとした!!」
センセイのご立派なフサフサ尻尾が床をピシャリと打つ。
後頭部から背中にかけてのタテガミがちょっとだけ逆立った。
「人間の姿。この姿。俺は自由自在に変化(へんげ)できる。ただな、猛烈な興奮に陥ると否応なしに化け犬の血が騒いで、この姿にならざるをえなくなる」
「へ……へぇ……ふーーーん? あれ? え!? マジで!!」
「なんだ」
「じゃあセンセイって童貞!?」
「……どうしてそうなる」
「だって興奮したらこの姿になるんでしょ? じゃあエッチのとき、どーしたの……? あ、もしかして……歴代カノジョもこのこと知ってーー」
「誰も知らない」
センセイははっきりそう答えた。
シャツワンピ越しにでっかい両手で俺の太腿を鷲掴みにして。
「家族と犬棲の一部の人間以外、このことは誰も知らない」
「……太腿、ちょっと痛いです」
「言っておくがな、コーイチ。さっきは俺の意志でこの姿に変わったわけじゃねぇ。猛烈な興奮で変わらざるをえなかった」
「それって……」
「お前だけ違う。こんなことは俺も初めてなんだ」
「あ、あれ……ちょっと、センセイってば……」
シャツワンピの下に潜り込んできた、でっかい両手。
力強い掌に太腿をむぎゅむぎゅ、された。
「い、痛い……」
「だから、この一年間、お前にちゃんと触ることができなかった。手を繋ぐのだって相当精神を削ってきたんだからな。泊まらせたときも、どれだけ自分を抑え込んだことか」
「ッ……ガマンしてたの? センセイ、俺に触りたかった? センセイもチューしたかった……?」
「したかったさ」
腰に抱きついてきたセンセイに、俺は……またしても心臓がまろび出そうになった。
「お前はまだまだガキくさい。せめて卒業するまで待とうと思った。もう少し体が大きくなるまで……な」
長い鼻先をお腹に押しつけられる。
「俺をココに受け入れさせるにはまだ酷だろうと自重していた」
「受け入れ? はい? 何をどこに?」
「下手したら壊しかねない」
「壊すって? どーいうこと?」
「でもお前にあんなことをされて、自重を続けるなんて。化け犬が廃る、据え膳喰わぬは化け犬の恥だよな」
逞しい両腕に腰をがっちりホールドされて、ダイレクトに伝わってきたムキムキっぷりに焦っていた俺はパチパチ瞬きした。
センセイは爛々と光る目で俺を見上げる。
ケダモノ感満載の目つきで。
「今日、交尾するぞ、コーイチ」
こ・う・び。
「え、やだ」
「は?」
「やだやだ、むりむり」
「……でかくなった体格に怯むのはわかる、そこはもちろん全身全霊でカバーする」
「ちがくて、俺、元々そんなつもりじゃなかったし」
「……スケベな下着を俺に見せて誘っていたようにしか思えなかったが、それは俺の勘違いか」
「勘違いです!!!!」
ぬ、抜け出せない、この両腕ムキムキ過ぎて解けもしない!!
「俺は!! チューしたかっただけ!! センセイと初キスがしたかっただけ!!」
「わざわざこんなスケベな下着を掃いてきてキスだけか」
「悪いか!! 単なるムードづくりだもんッ……んな、本番とか考えてなかったし……ちょ……センセイってば……上に来んなぁ……」
ソファにごろんと仰向けにされた。
真上にやってきたセンセイに見下ろされる。
ケダモノめいた吐息が顔中にかかって、全身がどっきんどっきんした。
「俺の全身全霊でもってその気にさせてやる」
ほっぺたを舐められた。
長くて厚くて太い舌に。
「ふぇぇ」
「あんなことしなきゃあ、な。これまで通りの生温い夜を過ごせただろうに」
「今すぐ着替えてくる……萎えるパンツ掃いてくる……」
「今更何したって、もう萎えねぇぞ……おら、念願だったキスしてやる」
「んぶぶっ……こんなんっ……チューじゃな……っ……んぷ……ぅ……!」
唇まで、べろんべろん、された。
こんな初キス喪失ありえないです。
ケダモノ感ありすぎて、なんかもう、食べらてれる気分です。
それなのに。
「ん、ぶ……っ……んん……ふ……っ……ぅぅ……ン、ん、ん……っ」
ぬるぬるした大きな舌で口の中までぬるぬるのびちゃびちゃにされて、どっちのほっぺたもべろんべろん舐められて、また口の中をしつこく舐め回されて。
あっという間に、どうしようもなく……エッチな気分になってきた。
このケダモノキスやばいーーー……!!
「ちょっと怖い」
「そうか」
「でも、うん、大分落ち着いた。混乱してるし、心臓もどっくんどっくんうるさいけど」
「俺を嫌いになるか」
まだナデナデされていた俺は……びっくりした。
体育教師バージョンよりも、こっ……んな強そうなカラダしてるのに、そんな弱気なこと言うなんて意外だった。
「俺が好きになったのは体育教師の緒方巽(おがたたつみ) センセイ」
床に窮屈そうに跪いてるセンセイと俺は向き直る。
「化け犬バージョンのセンセイは、今、知ったばっかなわけで……ちょっと怖いし、慣れないけど……生まれて以来、久々におぎゃーって叫んじゃったけど……うん……嫌いじゃないよ?」
「本当か?」
えっ。
膝に顎を乗っけてきたセンセイに俺はかたまった。
ネットで見たどの写真動画にも勝る、ド迫力満点の「あごのせ」に釘づけになった。
「よかった」
きゃ……っ……きゃわいい……!!
「かわいい、センセイ」
「は?」
「ワンコみたい」
「俺は化け犬だ」
「撫でてもいい? 耳、さわってもい? うわぁ~、ふかふかだ~、頭の後ろにもタテガミみたいなのあるんだね、ライオンっぽい、うわぁ~、もふもふだ~、もっふもふ~♪」
「……ちょっと怖かったんじゃねぇのか」
化け犬バージョンのモフモフボディをべたべた触っていたら。
センセイに片手をベロリと舐められた。
「ッ……!!」
俺は慌てて手を引っ込めて「あごのせ」センセイを睨む。
「今ッ、俺の手ッ、食べようとした!!」
センセイのご立派なフサフサ尻尾が床をピシャリと打つ。
後頭部から背中にかけてのタテガミがちょっとだけ逆立った。
「人間の姿。この姿。俺は自由自在に変化(へんげ)できる。ただな、猛烈な興奮に陥ると否応なしに化け犬の血が騒いで、この姿にならざるをえなくなる」
「へ……へぇ……ふーーーん? あれ? え!? マジで!!」
「なんだ」
「じゃあセンセイって童貞!?」
「……どうしてそうなる」
「だって興奮したらこの姿になるんでしょ? じゃあエッチのとき、どーしたの……? あ、もしかして……歴代カノジョもこのこと知ってーー」
「誰も知らない」
センセイははっきりそう答えた。
シャツワンピ越しにでっかい両手で俺の太腿を鷲掴みにして。
「家族と犬棲の一部の人間以外、このことは誰も知らない」
「……太腿、ちょっと痛いです」
「言っておくがな、コーイチ。さっきは俺の意志でこの姿に変わったわけじゃねぇ。猛烈な興奮で変わらざるをえなかった」
「それって……」
「お前だけ違う。こんなことは俺も初めてなんだ」
「あ、あれ……ちょっと、センセイってば……」
シャツワンピの下に潜り込んできた、でっかい両手。
力強い掌に太腿をむぎゅむぎゅ、された。
「い、痛い……」
「だから、この一年間、お前にちゃんと触ることができなかった。手を繋ぐのだって相当精神を削ってきたんだからな。泊まらせたときも、どれだけ自分を抑え込んだことか」
「ッ……ガマンしてたの? センセイ、俺に触りたかった? センセイもチューしたかった……?」
「したかったさ」
腰に抱きついてきたセンセイに、俺は……またしても心臓がまろび出そうになった。
「お前はまだまだガキくさい。せめて卒業するまで待とうと思った。もう少し体が大きくなるまで……な」
長い鼻先をお腹に押しつけられる。
「俺をココに受け入れさせるにはまだ酷だろうと自重していた」
「受け入れ? はい? 何をどこに?」
「下手したら壊しかねない」
「壊すって? どーいうこと?」
「でもお前にあんなことをされて、自重を続けるなんて。化け犬が廃る、据え膳喰わぬは化け犬の恥だよな」
逞しい両腕に腰をがっちりホールドされて、ダイレクトに伝わってきたムキムキっぷりに焦っていた俺はパチパチ瞬きした。
センセイは爛々と光る目で俺を見上げる。
ケダモノ感満載の目つきで。
「今日、交尾するぞ、コーイチ」
こ・う・び。
「え、やだ」
「は?」
「やだやだ、むりむり」
「……でかくなった体格に怯むのはわかる、そこはもちろん全身全霊でカバーする」
「ちがくて、俺、元々そんなつもりじゃなかったし」
「……スケベな下着を俺に見せて誘っていたようにしか思えなかったが、それは俺の勘違いか」
「勘違いです!!!!」
ぬ、抜け出せない、この両腕ムキムキ過ぎて解けもしない!!
「俺は!! チューしたかっただけ!! センセイと初キスがしたかっただけ!!」
「わざわざこんなスケベな下着を掃いてきてキスだけか」
「悪いか!! 単なるムードづくりだもんッ……んな、本番とか考えてなかったし……ちょ……センセイってば……上に来んなぁ……」
ソファにごろんと仰向けにされた。
真上にやってきたセンセイに見下ろされる。
ケダモノめいた吐息が顔中にかかって、全身がどっきんどっきんした。
「俺の全身全霊でもってその気にさせてやる」
ほっぺたを舐められた。
長くて厚くて太い舌に。
「ふぇぇ」
「あんなことしなきゃあ、な。これまで通りの生温い夜を過ごせただろうに」
「今すぐ着替えてくる……萎えるパンツ掃いてくる……」
「今更何したって、もう萎えねぇぞ……おら、念願だったキスしてやる」
「んぶぶっ……こんなんっ……チューじゃな……っ……んぷ……ぅ……!」
唇まで、べろんべろん、された。
こんな初キス喪失ありえないです。
ケダモノ感ありすぎて、なんかもう、食べらてれる気分です。
それなのに。
「ん、ぶ……っ……んん……ふ……っ……ぅぅ……ン、ん、ん……っ」
ぬるぬるした大きな舌で口の中までぬるぬるのびちゃびちゃにされて、どっちのほっぺたもべろんべろん舐められて、また口の中をしつこく舐め回されて。
あっという間に、どうしようもなく……エッチな気分になってきた。
このケダモノキスやばいーーー……!!
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