44 / 54
バーベキュー①【ビター男子編】
しおりを挟む
「はぁ…」
27日、土曜日。
元カノと上司の結婚のお祝いバーベキュー
上司のサプライズ誕生日もかねてとか…
何が誕生日だよ――
早苗とは一緒に計画を立てたものの
会議室でキスをしてからぎこちなくて…
キスをしたからぎこちないのか
それとも課長が――
扉を開けた瞬間聞こえた
『…早苗。』
俺がいない間に課長と何かあったからぎこちないのか…
バーベキューの会場までも俺が送るっていったのに先輩の車に乗っていくとかいうし…
「どうすればいいんだよ…」
自分も誕生日だけどスルーされているのも悲しかった
やっぱり早苗に一言でいいからお祝いしてほしいのかもしれない…
「結局は俺もガキか…」
「田所君、おはよう!こっちこっち!」
「…おはよう。」
「課長はあと10分くらいしたら来るみたいだから火おこしておこうと思って…こっちは田所君お願いね。」
「はいはい。そういえばケーキは?」
「あ、私がちゃんと受け取りにいったよ。」
「…サンキュ。」
(結婚おめでとうとか書かれているケーキ受け取って何もおもわねぇのかな…それとも吹っ切れたのか?俺がとりに行くっていったのに絶対いいとかいうし。。。)
「あの~」
「はい?」
「田所社長のご子息…ですよね。」
「あぁ…はい。」
「私たち秘書課のものです。いつもお世話になっております。」
「いえ…こちらこそいつも父を支えてくださってありがとうございます。」
「いつこちらにいらっしゃるんですか?私たちすごく楽しみにしているんです。」
「…近いうちに戻りたいとは思っています。」
そうだ――
いつかは親父の会社に戻らないといけない
香と顔を合わせるのが嫌でこの会社に入ったけど
今は香のことは落ち着いたとしても
早苗と課長をおいて親父の会社にいくのは気がかりだ…
「あ、課長たちが来た。」
課長と香が車から降りてきて、課長は不思議そうな表情をしながらこちらに向かってくる。
「「「池上課長、香さん、ご結婚おめでとうございます!」」」
「これは…」
「入籍祝いってことで、合同で親睦も深めるってことでバーベキューでお祝いです。田所君と如月さんが企画してくれたんですよ。」
尾上さんの肩を組んで私たちの前に連れてきてくれた。
「…田所君、如月さん、ありがとう。」
「課長、香さん――」
「ご結婚おめでとうございます。」
ずっと言わなくちゃと思いながら言えなかった言葉――
この言葉を口することで少しは気持ちが軽くなった。
27日、土曜日。
元カノと上司の結婚のお祝いバーベキュー
上司のサプライズ誕生日もかねてとか…
何が誕生日だよ――
早苗とは一緒に計画を立てたものの
会議室でキスをしてからぎこちなくて…
キスをしたからぎこちないのか
それとも課長が――
扉を開けた瞬間聞こえた
『…早苗。』
俺がいない間に課長と何かあったからぎこちないのか…
バーベキューの会場までも俺が送るっていったのに先輩の車に乗っていくとかいうし…
「どうすればいいんだよ…」
自分も誕生日だけどスルーされているのも悲しかった
やっぱり早苗に一言でいいからお祝いしてほしいのかもしれない…
「結局は俺もガキか…」
「田所君、おはよう!こっちこっち!」
「…おはよう。」
「課長はあと10分くらいしたら来るみたいだから火おこしておこうと思って…こっちは田所君お願いね。」
「はいはい。そういえばケーキは?」
「あ、私がちゃんと受け取りにいったよ。」
「…サンキュ。」
(結婚おめでとうとか書かれているケーキ受け取って何もおもわねぇのかな…それとも吹っ切れたのか?俺がとりに行くっていったのに絶対いいとかいうし。。。)
「あの~」
「はい?」
「田所社長のご子息…ですよね。」
「あぁ…はい。」
「私たち秘書課のものです。いつもお世話になっております。」
「いえ…こちらこそいつも父を支えてくださってありがとうございます。」
「いつこちらにいらっしゃるんですか?私たちすごく楽しみにしているんです。」
「…近いうちに戻りたいとは思っています。」
そうだ――
いつかは親父の会社に戻らないといけない
香と顔を合わせるのが嫌でこの会社に入ったけど
今は香のことは落ち着いたとしても
早苗と課長をおいて親父の会社にいくのは気がかりだ…
「あ、課長たちが来た。」
課長と香が車から降りてきて、課長は不思議そうな表情をしながらこちらに向かってくる。
「「「池上課長、香さん、ご結婚おめでとうございます!」」」
「これは…」
「入籍祝いってことで、合同で親睦も深めるってことでバーベキューでお祝いです。田所君と如月さんが企画してくれたんですよ。」
尾上さんの肩を組んで私たちの前に連れてきてくれた。
「…田所君、如月さん、ありがとう。」
「課長、香さん――」
「ご結婚おめでとうございます。」
ずっと言わなくちゃと思いながら言えなかった言葉――
この言葉を口することで少しは気持ちが軽くなった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
69
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる