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甘い罠③
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「……好きだから…愛しているから抱きたいんじゃないの?」
「…そうかもね……そんな人に会ってみたいよ。」
「案外近くにいるかもよ。」
「うん、確かに智樹ならカラダ目的じゃないって信じられるかも。」
「え…?マジで言っている?」
「うん。智樹は優しくて、情もあついし、いい男なんだから…好きな人いるなら教えてよ。応援するから…男でも女でも。」
「……は?男?」
「うん…だって今まで彼女がいないのってそういうことなのかなって…ほらこういうバイトもしてくれているわけだし。」
「バイトはお前が困っていたからであって別に好きでやっているわけじゃ…」
「…本当に?無理してない?」
「どっちかというとこのバイトのほうを無理している。」
「あ、ごめんね今まで……このバイトやめてももう大丈夫だしさ。」
「本当?」
「……本当は売り上げのためにやめてほしくないけど…智子ちゃん人気ナンバーワンですから。」
「ハハッ…いいんだよ。気分転換にもなるし。」
「智樹…本当にありがとう。やっぱり持つべきものは友達だね。」
「……あぁ。そうだな。そういえば俺もお前しかいないわ。」
「確かにそれぐらい一緒にいるよね。」
昔は私だって友達はいた
だけどセフレ作って彼氏作らない私に嫌悪感を抱く友達が増えていって友達はどんどん私から離れていった
だけど智樹だけはずっとそばにいてくれた
私がこんな風になっても何も言わずに変わらずに接してくれる――
「智樹が友達じゃなくなったら嫌だな…」
「え?」
「友達じゃなくて“男”になったらたった一人の友達を失っちゃう…」
「心配すんなよ。ガラにもない。早く片付けしてご飯食べに行こう。」
「うん。」
たった一人の友達だから・・・
智樹のことを“男”としてみたらほかのセフレみたいな扱いをして今までのこの関係が崩れるかと思うと
智樹のことは友達としてしかみれなかった――
というか“男”として見ないようにずっとしてきた
「ねぇ、あの人カッコよくない!?」
夜お店が終わってからご飯を食べに行くと必ずすれ違いにそんな声が聞こえた。
「でも隣の女の人彼女じゃない?」
あ…そうか。私が隣にいるから智樹は彼女ができないのか…
「智樹、私ちょっとコンビニ行ってくるからそこで待ってて。」
「え?俺も行くよ。」
「いいからいいから。」
離れてコンビニの中から智樹を見ていると女の子二人組みが智樹に声をかけてきた。
【私用事できたら、智樹その女の子たちと遊んできなよ。私とずっと一緒に歩いていたらいつまでも彼女できないぞ~】
【彼女…できてもいいのかよ?今までみたいに一緒にいられないぞ。】
【それは寂しいけど…友情はきっと変わらない。あと智樹の幸せを願いたいから。じゃあまた明日ね。】
ラインを送ったあとこっちを見ている智樹に手を振って缶ビールを買って携帯を触りながらコンビニを出た。
【ねぇ、今から会えない?】
【わり、今接待中。】
【隣に彼女いるんだわ。】
【今海外なんだよね~明日ならいいよ。】
「全滅か…てかコイツ彼女いるなら削除。」
彼女とか既婚とか…わかった時点で連絡先は削除するのが自分なりのモットー
「こういう時彼氏がいたらそばにいてくれるのかな…」
すごく寂しい。
智樹もいない、セフレもいない、友達もいない。
こういう夜は寂しくなるから早くお酒飲んで眠りたい・・・
“トントン”
「え?」
肩を叩かれて振り向くと配達の男の子が立っていた。
「今帰りですか?」
「あ…うん。」
「俺もなんです。あ…今から家で飲むんですか?」
「え…あぁ~うん。」
本当はどこかセフレのところにいって飲もうと思って買ったんだけど…家で飲むしかないか
「よかったらあの公園で一緒に飲みませんか?」
男の子もコンビニの袋を持っていて中はビールとおつまみが入っている。
「手当てしてくれたお礼におつまみどうぞ♪」
「……じゃあ。」
一人で飲むよりは…寂しくないし。
「じゃあ…今日も一日お疲れ様です!」
「お疲れ様…」
ブランコに座りながら二人でビールをあけて乾杯…今日であった人と乾杯するってなんか変な感じ。
「さっきは驚きましたよね。俺早坂葵って言います。酒屋で最近バイト始めました。」
「あ、私は富田美咲。あそこで店の手伝いというか店長というか…」
「お父さんのお店だったんですよね。そこをお母さんと一緒に引き継いで…」
「知ってるんだ。まぁ取引先だから知ってるか。」
「一時期閉店するかもってなったみたいらしいですけど、すごいですね。」
「うん…智樹のおかげかな。」
あれ?なんだかすごくスムーズに話していてついついペラペラしゃべっちゃう…居心地がいい。
「…そうかもね……そんな人に会ってみたいよ。」
「案外近くにいるかもよ。」
「うん、確かに智樹ならカラダ目的じゃないって信じられるかも。」
「え…?マジで言っている?」
「うん。智樹は優しくて、情もあついし、いい男なんだから…好きな人いるなら教えてよ。応援するから…男でも女でも。」
「……は?男?」
「うん…だって今まで彼女がいないのってそういうことなのかなって…ほらこういうバイトもしてくれているわけだし。」
「バイトはお前が困っていたからであって別に好きでやっているわけじゃ…」
「…本当に?無理してない?」
「どっちかというとこのバイトのほうを無理している。」
「あ、ごめんね今まで……このバイトやめてももう大丈夫だしさ。」
「本当?」
「……本当は売り上げのためにやめてほしくないけど…智子ちゃん人気ナンバーワンですから。」
「ハハッ…いいんだよ。気分転換にもなるし。」
「智樹…本当にありがとう。やっぱり持つべきものは友達だね。」
「……あぁ。そうだな。そういえば俺もお前しかいないわ。」
「確かにそれぐらい一緒にいるよね。」
昔は私だって友達はいた
だけどセフレ作って彼氏作らない私に嫌悪感を抱く友達が増えていって友達はどんどん私から離れていった
だけど智樹だけはずっとそばにいてくれた
私がこんな風になっても何も言わずに変わらずに接してくれる――
「智樹が友達じゃなくなったら嫌だな…」
「え?」
「友達じゃなくて“男”になったらたった一人の友達を失っちゃう…」
「心配すんなよ。ガラにもない。早く片付けしてご飯食べに行こう。」
「うん。」
たった一人の友達だから・・・
智樹のことを“男”としてみたらほかのセフレみたいな扱いをして今までのこの関係が崩れるかと思うと
智樹のことは友達としてしかみれなかった――
というか“男”として見ないようにずっとしてきた
「ねぇ、あの人カッコよくない!?」
夜お店が終わってからご飯を食べに行くと必ずすれ違いにそんな声が聞こえた。
「でも隣の女の人彼女じゃない?」
あ…そうか。私が隣にいるから智樹は彼女ができないのか…
「智樹、私ちょっとコンビニ行ってくるからそこで待ってて。」
「え?俺も行くよ。」
「いいからいいから。」
離れてコンビニの中から智樹を見ていると女の子二人組みが智樹に声をかけてきた。
【私用事できたら、智樹その女の子たちと遊んできなよ。私とずっと一緒に歩いていたらいつまでも彼女できないぞ~】
【彼女…できてもいいのかよ?今までみたいに一緒にいられないぞ。】
【それは寂しいけど…友情はきっと変わらない。あと智樹の幸せを願いたいから。じゃあまた明日ね。】
ラインを送ったあとこっちを見ている智樹に手を振って缶ビールを買って携帯を触りながらコンビニを出た。
【ねぇ、今から会えない?】
【わり、今接待中。】
【隣に彼女いるんだわ。】
【今海外なんだよね~明日ならいいよ。】
「全滅か…てかコイツ彼女いるなら削除。」
彼女とか既婚とか…わかった時点で連絡先は削除するのが自分なりのモットー
「こういう時彼氏がいたらそばにいてくれるのかな…」
すごく寂しい。
智樹もいない、セフレもいない、友達もいない。
こういう夜は寂しくなるから早くお酒飲んで眠りたい・・・
“トントン”
「え?」
肩を叩かれて振り向くと配達の男の子が立っていた。
「今帰りですか?」
「あ…うん。」
「俺もなんです。あ…今から家で飲むんですか?」
「え…あぁ~うん。」
本当はどこかセフレのところにいって飲もうと思って買ったんだけど…家で飲むしかないか
「よかったらあの公園で一緒に飲みませんか?」
男の子もコンビニの袋を持っていて中はビールとおつまみが入っている。
「手当てしてくれたお礼におつまみどうぞ♪」
「……じゃあ。」
一人で飲むよりは…寂しくないし。
「じゃあ…今日も一日お疲れ様です!」
「お疲れ様…」
ブランコに座りながら二人でビールをあけて乾杯…今日であった人と乾杯するってなんか変な感じ。
「さっきは驚きましたよね。俺早坂葵って言います。酒屋で最近バイト始めました。」
「あ、私は富田美咲。あそこで店の手伝いというか店長というか…」
「お父さんのお店だったんですよね。そこをお母さんと一緒に引き継いで…」
「知ってるんだ。まぁ取引先だから知ってるか。」
「一時期閉店するかもってなったみたいらしいですけど、すごいですね。」
「うん…智樹のおかげかな。」
あれ?なんだかすごくスムーズに話していてついついペラペラしゃべっちゃう…居心地がいい。
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