上 下
82 / 99
その後の話

離れられない2人⑤

しおりを挟む
「はぁっ…はぁ……っ」



「誠二…誠二!!」



「あ……円花…」



「うなされていたよ。大丈夫?」


ホテルに戻って寝ていたら、誠二のうなされた声で目が覚めた。



「……大丈夫。」



「ねぇ、誠二。これで本当にいいの?」



「は?」



「昨日の美緒さんの涙といい、美緒さんを抱きしめた時の誠二の表情といい……」



「……正直10年経ったら美緒は幸せに兄さんと永一と暮らしていて、俺のことなんて忘れているかもってちょっと思ってた。」



「誠二……」



「だけどまさか俺のことをまだ思っているなんて……」



「それは誠二も一緒じゃない。」


年月が経てば薄れてしまうはずの過去
だけど誠二達にとっては年月が経てばたつほど
相手に対する思いが強くなるばかり……
運命の人ってきっとこの二人のことをいうのだろう。




しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

【完結】愛とは呼ばせない

恋愛 / 完結 24h.ポイント:4,167pt お気に入り:6,687

規格外で転生した私の誤魔化しライフ 〜旅行マニアの異世界無双旅〜

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:1,442pt お気に入り:139

仲良しな天然双子は、王族に転生しても仲良しで最強です♪

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:887pt お気に入り:307

処理中です...