31 / 194
第三十話 普通の夫婦
しおりを挟む
「二日酔いですか?」
執務室にやって来たマルティンは、こめかみに手を当てて仕事が進まない様子のラウルを見て苦笑する。
「分かってるなら、聞くな」
「時間ありますか?」
「たぶん少し待ってくれれば…ロルフ、後残りはどれぐらいだ?」
「まだ…かなりあります…」
秘書のロルフは、手元の山積みになった書類を軽く叩いてため息をつく。
領地からの報告や決裁が必要な書類をロルフが読み上げ、ラウルが押印したり指示を出したりするといういつもの仕事だが、今日の進み具合はいつもの3分の1ほどの効率だった。
全部ラウルのせいだった。
ロルフは秘書としては優秀だが、上司にこびを売ることには優秀ではない。
今もあからさまに不満そうな表情を浮かべているが、当然それはラウルには見えない。
「時間がかかりそうだから、出直してくれてもいい」
「まあ、待ってます。続けてください」
マルティンはそう言って、近くにあった椅子に腰を下ろす。
ロルフが書類の読み上げを再開したので、それを聞きながら、ラウルはまたいつの間にか頭の中は別のことを考えていた。
シャーレットが持ってきてくれた薬のおかげで、ずいぶんと楽になったはずだが、その後の会話を思い出すたびにロルフの声が遠ざかっていき、書類の内容を聞き返すということを繰り返していた。
つまり、仕事がはかどらない原因は二日酔いではなく、シャーレットとの会話だった。
(言うべきでないことまで言ってしまったかもしれない…)
後から考えると、シャーレットが今すぐここから逃げ出したい気持ちになってもおかしくないようなことまで喋っていた。
なぜか、彼女をこれ以上欺きたくない気持ちになったのだ。
あの時、なにも言わなければ、彼女を傷つけてしまうと思った。
だから普通の人には理解してもらえるはずのないことまで、気がつけば全部話していた。
全部話さなければ、この誤解は解けないと思ったから。
いたずらに怖がらせ、せっかくここになじみ始めた彼女を警戒させてしまうのではないかと思ったが、シャーレットの反応は思っていたものと違った。
『本当のことを話してくださってありがとうございます。頼ってくれないって拗ねるんじゃなくて、もっと信頼してもらえるように頑張りますね』
シャーレットは全てを驚くほど正確に、この家の状況を理解し、受け入れていた。
そのことに、どこかホッとしていた自分がいた。
シャーレットが理解してくれたということが、嬉しかった。
それを伝えようとしたが、どういう言葉で伝えれば良いのかが分からなかった。
(あの時の気持ちを、どう伝えれば良かったのだろう…)
「……閣下、聞いて織られますか?」
ラウルははっとする。
どうやらまたロルフから何度か呼ばれていたようだった。
「あ…悪い。もう一度頼む」
「はい……」
ロルフの重いため息を聞いて、マルティンが苦笑しながら口を挟む。
「今日はもう休まれては?効率の悪い仕事ほど、時間の無駄はありませんよ」
「閣下、マルティン卿が仰るとおり、今日はもう終わりにしてはいかがでしょうか?」
ロルフも苦笑気味に提案する。
「この書類、もう5回読んでます…」
「そうだったか…」
「閣下、秘書いじめはいけませんよ」
いじめているわけではないが…と言いたかったが、結果的にはそうなっている気がして、ラウルは言葉を飲み込んだ。
「ロルフ、今日はもう終わりにしよう。悪かった…」
「はい、では失礼します」
ロルフがホッとしたように去って行くと、執務室にはマルティンだけが残った。
「それで、何か用があって来たんじゃないのか?」
ラウルが用件を聞くと、マルティンは肩をすくめる。
「用は特にないですが、昨日あんな状態だったので心配になって様子を見に来ました」
「見ての通りだ」
「理由は二日酔いだけではないような気がしますが」
マルティンの鋭い指摘に、ラウルは苦笑する。
あまりにも図星過ぎて、否定できなかった。
「シャーレット様と何かあったのですか?」
「いや…問題になるようなことはなにも」
「あえてあまり詳しくは聞きませんが…シャーレット様は良い奥様だと思いますよ。もっと甘えても良いのではないでしょうか?」
「そんなことできるわけないだろう」
「なぜですか?」
「カイルのことも任せっきりで、今回の突然の皇女の訪問でも負担を掛けている。これ以上の負担はかけられない」
「シャーレット様のほうは、閣下が甘えることを負担とは感じないのではないでしょうか?むしろ、閣下がもっと頼ってくれることを望んでおられるかもしれませんよ」
まるで今朝のシャーレットとの会話を聞いていたようなマルティンの言葉に、ラウルはため息をついた。
「一応既婚者の先輩として言わせてもらいますが、お二人はもっと普通の夫婦になっていいと思いますよ。閣下もシャーレット様のことはお好きなのでしょう?」
「私は…」
執務室にやって来たマルティンは、こめかみに手を当てて仕事が進まない様子のラウルを見て苦笑する。
「分かってるなら、聞くな」
「時間ありますか?」
「たぶん少し待ってくれれば…ロルフ、後残りはどれぐらいだ?」
「まだ…かなりあります…」
秘書のロルフは、手元の山積みになった書類を軽く叩いてため息をつく。
領地からの報告や決裁が必要な書類をロルフが読み上げ、ラウルが押印したり指示を出したりするといういつもの仕事だが、今日の進み具合はいつもの3分の1ほどの効率だった。
全部ラウルのせいだった。
ロルフは秘書としては優秀だが、上司にこびを売ることには優秀ではない。
今もあからさまに不満そうな表情を浮かべているが、当然それはラウルには見えない。
「時間がかかりそうだから、出直してくれてもいい」
「まあ、待ってます。続けてください」
マルティンはそう言って、近くにあった椅子に腰を下ろす。
ロルフが書類の読み上げを再開したので、それを聞きながら、ラウルはまたいつの間にか頭の中は別のことを考えていた。
シャーレットが持ってきてくれた薬のおかげで、ずいぶんと楽になったはずだが、その後の会話を思い出すたびにロルフの声が遠ざかっていき、書類の内容を聞き返すということを繰り返していた。
つまり、仕事がはかどらない原因は二日酔いではなく、シャーレットとの会話だった。
(言うべきでないことまで言ってしまったかもしれない…)
後から考えると、シャーレットが今すぐここから逃げ出したい気持ちになってもおかしくないようなことまで喋っていた。
なぜか、彼女をこれ以上欺きたくない気持ちになったのだ。
あの時、なにも言わなければ、彼女を傷つけてしまうと思った。
だから普通の人には理解してもらえるはずのないことまで、気がつけば全部話していた。
全部話さなければ、この誤解は解けないと思ったから。
いたずらに怖がらせ、せっかくここになじみ始めた彼女を警戒させてしまうのではないかと思ったが、シャーレットの反応は思っていたものと違った。
『本当のことを話してくださってありがとうございます。頼ってくれないって拗ねるんじゃなくて、もっと信頼してもらえるように頑張りますね』
シャーレットは全てを驚くほど正確に、この家の状況を理解し、受け入れていた。
そのことに、どこかホッとしていた自分がいた。
シャーレットが理解してくれたということが、嬉しかった。
それを伝えようとしたが、どういう言葉で伝えれば良いのかが分からなかった。
(あの時の気持ちを、どう伝えれば良かったのだろう…)
「……閣下、聞いて織られますか?」
ラウルははっとする。
どうやらまたロルフから何度か呼ばれていたようだった。
「あ…悪い。もう一度頼む」
「はい……」
ロルフの重いため息を聞いて、マルティンが苦笑しながら口を挟む。
「今日はもう休まれては?効率の悪い仕事ほど、時間の無駄はありませんよ」
「閣下、マルティン卿が仰るとおり、今日はもう終わりにしてはいかがでしょうか?」
ロルフも苦笑気味に提案する。
「この書類、もう5回読んでます…」
「そうだったか…」
「閣下、秘書いじめはいけませんよ」
いじめているわけではないが…と言いたかったが、結果的にはそうなっている気がして、ラウルは言葉を飲み込んだ。
「ロルフ、今日はもう終わりにしよう。悪かった…」
「はい、では失礼します」
ロルフがホッとしたように去って行くと、執務室にはマルティンだけが残った。
「それで、何か用があって来たんじゃないのか?」
ラウルが用件を聞くと、マルティンは肩をすくめる。
「用は特にないですが、昨日あんな状態だったので心配になって様子を見に来ました」
「見ての通りだ」
「理由は二日酔いだけではないような気がしますが」
マルティンの鋭い指摘に、ラウルは苦笑する。
あまりにも図星過ぎて、否定できなかった。
「シャーレット様と何かあったのですか?」
「いや…問題になるようなことはなにも」
「あえてあまり詳しくは聞きませんが…シャーレット様は良い奥様だと思いますよ。もっと甘えても良いのではないでしょうか?」
「そんなことできるわけないだろう」
「なぜですか?」
「カイルのことも任せっきりで、今回の突然の皇女の訪問でも負担を掛けている。これ以上の負担はかけられない」
「シャーレット様のほうは、閣下が甘えることを負担とは感じないのではないでしょうか?むしろ、閣下がもっと頼ってくれることを望んでおられるかもしれませんよ」
まるで今朝のシャーレットとの会話を聞いていたようなマルティンの言葉に、ラウルはため息をついた。
「一応既婚者の先輩として言わせてもらいますが、お二人はもっと普通の夫婦になっていいと思いますよ。閣下もシャーレット様のことはお好きなのでしょう?」
「私は…」
32
あなたにおすすめの小説
虐げられ続けてきたお嬢様、全てを踏み台に幸せになることにしました。
ラディ
恋愛
一つ違いの姉と比べられる為に、愚かであることを強制され矯正されて育った妹。
家族からだけではなく、侍女や使用人からも虐げられ弄ばれ続けてきた。
劣悪こそが彼女と標準となっていたある日。
一人の男が現れる。
彼女の人生は彼の登場により一変する。
この機を逃さぬよう、彼女は。
幸せになることに、決めた。
■完結しました! 現在はルビ振りを調整中です!
■第14回恋愛小説大賞99位でした! 応援ありがとうございました!
■感想や御要望などお気軽にどうぞ!
■エールやいいねも励みになります!
■こちらの他にいくつか話を書いてますのでよろしければ、登録コンテンツから是非に。
※一部サブタイトルが文字化けで表示されているのは演出上の仕様です。お使いの端末、表示されているページは正常です。
【完結】姉に婚約者を奪われ、役立たずと言われ家からも追放されたので、隣国で幸せに生きます
よどら文鳥
恋愛
「リリーナ、俺はお前の姉と結婚することにした。だからお前との婚約は取り消しにさせろ」
婚約者だったザグローム様は婚約破棄が当然のように言ってきました。
「ようやくお前でも家のために役立つ日がきたかと思ったが、所詮は役立たずだったか……」
「リリーナは伯爵家にとって必要ない子なの」
両親からもゴミのように扱われています。そして役に立たないと、家から追放されることが決まりました。
お姉様からは用が済んだからと捨てられます。
「あなたの手柄は全部私が貰ってきたから、今回の婚約も私のもの。当然の流れよね。だから謝罪するつもりはないわよ」
「平民になっても公爵婦人になる私からは何の援助もしないけど、立派に生きて頂戴ね」
ですが、これでようやく理不尽な家からも解放されて自由になれました。
唯一の味方になってくれた執事の助言と支援によって、隣国の公爵家へ向かうことになりました。
ここから私の人生が大きく変わっていきます。
【完結】熟成されて育ちきったお花畑に抗います。離婚?いえ、今回は国を潰してあげますわ
との
恋愛
2月のコンテストで沢山の応援をいただき、感謝です。
「王家の念願は今度こそ叶うのか!?」とまで言われるビルワーツ侯爵家令嬢との婚約ですが、毎回婚約破棄してきたのは王家から。
政より自分達の欲を優先して国を傾けて、その度に王命で『婚約』を申しつけてくる。その挙句、大勢の前で『婚約破棄だ!』と叫ぶ愚か者達にはもううんざり。
ビルワーツ侯爵家の資産を手に入れたい者達に翻弄されるのは、もうおしまいにいたしましょう。
地獄のような人生から巻き戻ったと気付き、新たなスタートを切ったエレーナは⋯⋯幸せを掴むために全ての力を振り絞ります。
全てを捨てるのか、それとも叩き壊すのか⋯⋯。
祖父、母、エレーナ⋯⋯三世代続いた王家とビルワーツ侯爵家の争いは、今回で終止符を打ってみせます。
ーーーーーー
ゆるふわの中世ヨーロッパ、幻の国の設定です。
完結迄予約投稿済。
R15は念の為・・
忘れられた幼な妻は泣くことを止めました
帆々
恋愛
アリスは十五歳。王国で高家と呼ばれるう高貴な家の姫だった。しかし、家は貧しく日々の暮らしにも困窮していた。
そんな時、アリスの父に非常に有利な融資をする人物が現れた。その代理人のフーは巧みに父を騙して、莫大な借金を負わせてしまう。
もちろん返済する目処もない。
「アリス姫と我が主人との婚姻で借財を帳消しにしましょう」
フーの言葉に父は頷いた。アリスもそれを責められなかった。家を守るのは父の責務だと信じたから。
嫁いだドリトルン家は悪徳金貸しとして有名で、アリスは邸の厳しいルールに従うことになる。フーは彼女を監視し自由を許さない。そんな中、夫の愛人が邸に迎え入れることを知る。彼女は庭の隅の離れ住まいを強いられているのに。アリスは嘆き悲しむが、フーに強く諌められてうなだれて受け入れた。
「ご実家への援助はご心配なく。ここでの悪くないお暮らしも保証しましょう」
そういう経緯を仲良しのはとこに打ち明けた。晩餐に招かれ、久しぶりに心の落ち着く時間を過ごした。その席にははとこ夫妻の友人のロエルもいて、彼女に彼の掘った珍しい鉱石を見せてくれた。しかし迎えに現れたフーが、和やかな夜をぶち壊してしまう。彼女を庇うはとこを咎め、フーの無礼を責めたロエルにまで痛烈な侮蔑を吐き捨てた。
厳しい婚家のルールに縛られ、アリスは外出もままならない。
それから五年の月日が流れ、ひょんなことからロエルに再会することになった。金髪の端正な紳士の彼は、彼女に問いかけた。
「お幸せですか?」
アリスはそれに答えられずにそのまま別れた。しかし、その言葉が彼の優しかった印象と共に尾を引いて、彼女の中に残っていく_______。
世間知らずの高貴な姫とやや強引な公爵家の子息のじれじれなラブストーリーです。
古風な恋愛物語をお好きな方にお読みいただけますと幸いです。
ハッピーエンドを心がけております。読後感のいい物語を努めます。
※小説家になろう様にも投稿させていただいております。
私と義弟の安全は確保出来たので、ゆっくり恋人を探そうと思います
織り子
恋愛
18歳で処刑された大公家の令嬢、セレノア・グレイス。
目を覚ますと――あの日の6年前に戻っていた。
まだ無邪気な弟ルシアン、笑う両親。
再び訪れる“反逆の運命”を知るのは、彼女だけ。
――大公家に産まれた時点で、自由な恋愛は諦めていた。だが、本当は他の令嬢達の話を聞くたびにうらやましかった。人生1度きり。もう少し花のある人生を送りたかった。一度でいいから、恋愛をしてみたい。
限られた6年の中で、セレノアは動き出す。
愛する家族を守るため、未来を変えるために。
そして本当の願い(恋愛)を叶えるために。
【完】私の初恋の人に屈辱と絶望を与えたのは、大好きなお姉様でした
迦陵 れん
恋愛
「俺は君を愛さない。この結婚は政略結婚という名の契約結婚だ」
結婚式後の初夜のベッドで、私の夫となった彼は、開口一番そう告げた。
彼は元々の婚約者であった私の姉、アンジェラを誰よりも愛していたのに、私の姉はそうではなかった……。
見た目、性格、頭脳、運動神経とすべてが完璧なヘマタイト公爵令息に、グラディスは一目惚れをする。
けれど彼は大好きな姉の婚約者であり、容姿からなにから全て姉に敵わないグラディスは、瞬時に恋心を封印した。
筈だったのに、姉がいなくなったせいで彼の新しい婚約者になってしまい──。
人生イージーモードで生きてきた公爵令息が、初めての挫折を経験し、動く人形のようになってしまう。
彼のことが大好きな主人公は、冷たくされても彼一筋で思い続ける。
たとえ彼に好かれなくてもいい。
私は彼が好きだから!
大好きな人と幸せになるべく、メイドと二人三脚で頑張る健気令嬢のお話です。
ざまあされるような悪人は出ないので、ざまあはないです。
と思ったら、微ざまぁありになりました(汗)
元使用人の公爵様は、不遇の伯爵令嬢を愛してやまない。
碧野葉菜
恋愛
フランチェスカ家の伯爵令嬢、アンジェリカは、両親と妹にいない者として扱われ、地下室の部屋で一人寂しく暮らしていた。
そんな彼女の孤独を癒してくれたのは、使用人のクラウスだけ。
彼がいなくなってからというもの、アンジェリカは生きる気力すら失っていた。
そんなある日、フランチェスカ家が破綻し、借金を返すため、アンジェリカは娼館に売られそうになる。
しかし、突然現れたブリオット公爵家からの使者に、縁談を持ちかけられる。
戸惑いながらブリオット家に連れられたアンジェリカ、そこで再会したのはなんと、幼い頃離れ離れになったクラウスだった――。
8年の時を経て、立派な紳士に成長した彼は、アンジェリカを妻にすると強引に迫ってきて――!?
執着系年下美形公爵×不遇の無自覚美人令嬢の、西洋貴族溺愛ストーリー!
【完結済】結婚式の夜、突然豹変した夫に白い結婚を言い渡されました
鳴宮野々花@書籍4作品発売中
恋愛
オールディス侯爵家の娘ティファナは、王太子の婚約者となるべく厳しい教育を耐え抜いてきたが、残念ながら王太子は別の令嬢との婚約が決まってしまった。
その後ティファナは、ヘイワード公爵家のラウルと婚約する。
しかし幼い頃からの顔見知りであるにも関わらず、馬が合わずになかなか親しくなれない二人。いつまでもよそよそしいラウルではあったが、それでもティファナは努力し、どうにかラウルとの距離を縮めていった。
ようやく婚約者らしくなれたと思ったものの、結婚式当日のラウルの様子がおかしい。ティファナに対して突然冷たい態度をとるそっけない彼に疑問を抱きつつも、式は滞りなく終了。しかしその夜、初夜を迎えるはずの寝室で、ラウルはティファナを冷たい目で睨みつけ、こう言った。「この結婚は白い結婚だ。私が君と寝室を共にすることはない。互いの両親が他界するまでの辛抱だと思って、この表面上の結婚生活を乗り切るつもりでいる。時が来れば、離縁しよう」
一体なぜラウルが豹変してしまったのか分からず、悩み続けるティファナ。そんなティファナを心配するそぶりを見せる義妹のサリア。やがてティファナはサリアから衝撃的な事実を知らされることになる──────
※※腹立つ登場人物だらけになっております。溺愛ハッピーエンドを迎えますが、それまでがドロドロ愛憎劇風です。心に優しい物語では決してありませんので、苦手な方はご遠慮ください。
※※不貞行為の描写があります※※
※この作品はカクヨム、小説家になろうにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる