多人種ファンタジー世界でレア称号を手にした俺は一攫千金を目指し旅に出る

昭和の残党

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序章 同情するなら金をくれ

第1話

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様々な人種が生きる世界アルファ

その中にある小さな町で俺 京極竜胆は今日も便利屋としてあくせく働いている

今日も今日とて三件隣の家の屋根の修理から商店街にある看板の塗り替え、夜は建設現場で左官業の手伝いを終え重い体を引きずって帰っている途中だ。

「今日もきつかったなー、商店街のおっちゃん注文多くて怒りっぽいけど、いつも帰りにあまりもんくれるし、左官のおっちゃんもいつもブツブツ言いながらジュース奢ってくれるから、何だかんだ言いながらいい人達だよなー」
まだ二十歳を迎えたばかりだか町の人たちの優しさに支えられてる感謝を実感し、既に暗くなっている空がやけに明るく見える中やっと家路に着くと親父とお袋がテーブルに揃って座り俺を待っていた。
それを見た俺は何とも言えない悪寒がし身震いする、これはまた何かやらかしたやつだ。

両親が話し出す前に簡単に我が家の紹介しとく、代々生活用品などを扱う雑貨屋を営んでいたが先代の祖父が引退し当代になった親父が後を継いだ瞬間経営方針を変え魔道具を仕入れるようになった、
初めは物珍しさから客足は伸びたが親父が仕入れてくる商品がどれもこれもガラクタ同然な上ぼったくり価格で販売する始末、その結果店の業績は右肩下がり、その上親父は何で売れないんだと頭を悩ませてるが俺はアンタに頭悩まされてるよ。

お袋は昔からどこかポワッとした人で悪徳商法に騙されるわ店番すれば代金取らないで商品渡すわのぶっちゃけポンコツだ。

そんな訳で食うにも困る生活を送ってたんだが親父をどうにか説得して元の生活用品を仕入れ直しお客様にも再度挨拶回りを行い、
元どおりとはいかないけどもある程度の利益が出るようになった、それでも店が傾いていた期間の借金があり手先が器用だった俺が便利屋をやって借金を返していく今の生活に落ち着いた、そう、落ち着いたはずだったんだ

が、何を思ったか親父はたまにガラクタ同然の魔道具を仕入れてくる、この前は飲むと素早さが上がるが副作用で一歩も動けなるなんてわけのわからない霊薬を大量に仕入れて俺にしばかれたばかりだ。
そのせいでうちの借金は未だ返済の見通しが立たず、本来なら将来雑貨屋を継ぐ為実家の店で働いているはずの俺が未だに便利屋を続けている理由だ。
そんなポンコツな両親でも俺にとってはめちゃくちゃいい親なんだ、親父は商才はないけど男気があって町のみんなから相談を受け頼られてるしお袋は天然どころじゃないボケかますけど優しくて町のみんなから好かれてる、そんな両親を俺は心の中で尊敬している。

そう、尊敬しているはずなんだが..
その両親のうち親父が今何かを話す前に俺の前で土下座している、、
「すまん竜胆、またやっちまった!」
「あらあら、あなた、竜胆ちゃんが何かを察して顔が青くなってますよ」
「親父、、とりあえず何があったのか一から説明してくれ」
俺は対面の椅子に座り親父に説明を求める、それを受け椅子に戻った親父は俺にこう言う
「絶対に儲かると思って閃光ホタルのランタンを仕入れたんだが途中で全部脱走しちまった」
閃光ホタルとはその名の通り蛍の一種で強い光を放ち冒険者が緊急時に目眩しとして使う程だ、もちろんランタンの火種代わりになんてなるわけない。
いや、その前に・・・この親父こいつ今なんて言った?

「その上追加融資受けた分も含めて全額前払いしちまって、もうこの店ごと売るしかなくなっちまった、すまねぇ」

・・・正気か親父こいつ
「じゃあ今日空がやけに明るいのはまさか..」
「そう、脱走した閃光ホタルのせいだ、ついでに言うとこの件で国からホタルの駆除代含めた賠償もあるらしい」

もはや殴る気力も何か話す気力もない俺は静かに家を出て行った
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