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母さんの傘
しおりを挟む「そういえばココアのコップ忘れちゃった。ボク取ってくるね。」
あ!
私は石につまずいてコップを忘れてきていた。
『ごめんなさい。』
「気にしないで。そこで待ってて。」
ユハは森の入口へコップを取りに行った。
ウサギが傍へ寄ってきて
化けていたくせに普通に懐いてくれた。
その頃ユハは
コップを見つけて持って帰ろうとしていたが、
ミキが森の入口の門を閉めたかが気になり、
門を見に行った。
すると、緑色の傘が落ちていた。
緑色の傘はどこにでもあるが、
傘の石突き(傘の先端部分)が欠けていて
色あせている箇所もユハの母親の傘と同じでそれを少し古くした感じで
彼は母親の温もりさえもその傘から感じ取れた。
ずっと昔、ユハが森に来る前に母親が使っていたものだった。
この傘を何年ぶりに見ただろうか。
「これは…母さんの傘だ。なんで?」
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