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しおりを挟むまぁ究極、それはいいのだ。
親玉であるムシウルを失ったせいか、虫たちは統制を失い、以前ほど手強くはなくなったという。
それこそアルメリアのポーションが後押しとなって、冒険者たちの士気も高かった。棍滅は時間の問題だろう。
(なんだかんだ言って、レドも頑張ってくれてるみたいだし……。あと少し。ここが正念場だと思って……!)
気合を入れ直し、ギルダやスーランにも改めて協力をお願いした。
「分かりましたわ。アルメリアさんがそう仰るのでしたら」
「そうだね、敵の幹部もあと一人だけなんだし! あともうひと踏ん張りだ、頑張ろう!」
「ギルダ、スーラン……! ごめんね、本当にありがとう!」
一番忙しかったときから、ずっと手伝ってくれている2人には感謝しかない。
チーム、アルメリア店として一丸に。
3人でエイエイオーしたものだが。
あくる日のこと。
アルメリアは一人、森の奥に向かって歩いていた。
付近からなにか妙な気配がすると植物たちからタレコミがあり、様子を見に行ったのだ。やがて地下へ通じる岩窟の入り口を見つける。
(森にこんな鍾乳洞みたいなところがあったんだ……。あったっけ?)
不審に思いつつ。
ピチョンピチョンと水音の反響するその奥へ、奥へと踏み込んだのだが。
(何コレ……?)
そこで、変なものを見つける。
見つけてしまう。
とても迷惑なものだ。
できれば関わり合いにもなりたくない、どう考えても厄介ごとのタネ。
「……どうしよ」
対処に迷った末、踵を返す。
(とりあえずこの場はそっとしておいて、レドに相談してみる……とかが良さそうよね?)
もちろんレドックス当人の意見を仰ぎたいのではなく、そこからライナルトに取り次いでもらうことが目的。
さらに言えば。
(次男の人じゃテンで話にならなそうだし……)
消去法でそうするしかないからなのだが。
「――止まれ」
スタスタと急ぎめだった足取りがピタと止まったのは、行手の岩陰から予期せぬ人物が現れたからだ。
「ちょっと、あなた……」
「貴様、何のつもりだ……? これは一体どういうことだ」
シャリンと澄んだ音を奏で、銀剣が抜き放たれる。
氷のように冷たい眼差しとともに。
その切先は迷いなく、揺るがぬ標的――アルメリアの喉元へと定められ。
「分かるように説明しろ……!」
銀剣、ジルクリフ・ガレイアがそこに佇んでいた。
どうやら後を付けられていたらしいが。
(こんなときに……!)
心から思う。
(……再放送やめて)
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