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7 終章 秋冬コレクション
7-1. 終章 秋冬コレクション
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セイヴの街中の至る所に花と、コンテストに向けた王家と十三貴族の旗が掲げられ、お祭りムードが高まっていた。
上空には、水平展開された空壁を媒体にした映像表示により、コンテストの開催日と会場の案内が街の何処からでも確認できる。この広告が、日に数回、数分間セイヴの情報広告機関の施設である、街中にある塔の上から投影されている。
エルフの国、このイグドラム国は一年中多くの花が咲いているが、初夏のこの時期はひと際花が多く咲き乱れ、また、ポプラや柳の木のように、綿毛で種子を飛ばす樹木からは、三センチほどの丸い白いフワフワが舞い上がり、浮遊する様子がよく見られる。
多いと雪の様に降り注ぐが、街の各所にある巻き上げ装置が作動して、人への害が出ないように、綿毛は上空へ飛ばされてしまう。
ソゴゥは、遥か上空を白いフワフワがゆったり流れていくのを見るのが好きだった。夜にはこれらのフワフワが薄く発光して、幻想的な光景に変わる。
休みの日に、テラスにデッキチェアとサイドテーブルを出して寝転び、フルーツジュース片手に南国のビーチリゾートで寛ぐかの如く、フワフワを何時間も見て過ごすこともある。
イグドラム国立図書館、通称イグドラシルは、枯れて折れた世界樹を利用して作られた建物である。この世界樹は既に枯れてはいるが、樹精獣たちが触れた部分は生命力を持っていて、変形したり、成長したりする。
いつもの様にテラスで寝転んでいると、ソゴゥが居る場所より上方の壁に、樹木の幹に着生する、半月状のサルノコシカケのような巨大な出っ張りが出来ており、肉球の肢が、ソゴゥを呼ぶように、おいでおいでしているのを見つけた。
飛行魔法でその上に飛んで見に行くと、ソゴゥが居るテラスと同じくらいの広さのその新たな場所で、樹精獣たちがハンモックに寝そべり、ソゴゥを呼んだスミスがドヤ顔をして、空間を案内する。
洗濯物を干すためのテラスより、こちらは上方に木の枝が張り出して絶妙にいい感じの木陰を作っており、ハンモックが吊るせる。ソゴゥは早速テラスから自分のデッキチェアをこちらへ移動させて、樹精獣たちの寛ぎ空間にお邪魔することにした。
しばらくすると、大きな枝とハンモックが増えていて、ヨルが翼を虫干ししていた。
広がった網目から翼を下へ通して横になれるように工夫されている。
「ハンモックずりぃ」
「自作である」
ずるいと言いつつ、ソゴゥは安定しないのが好きではないので、一人デッキチェアに寝そべり、ふと、ヨルの翼の羽のカラーリングが変化していることに気付いた。
羽の根元が赤く、先が黒い。
「翼の色変わった?」
「翼だけではないぞ、尻尾も変わったのである」
ヨルが尻尾も出す。
「本当だ、龍の尻尾みたいになってる」
「樹精獣たちが、ソゴゥの血によりイグドラシルからの魔力が魔導書に流れる際に、我の体をイグドラシルの聖骸だけでなく、ガルダ王の羽と、龍の鱗を用いて、その特徴を組み込んで構成されるように、魔導書に体組織図を付け加えたのだ」
「え? 樹精獣達が?」
「イグドラシルの知識を、樹精獣たちは使いこなすようである。そのおかげで、今回は色々と助けられたのだ」
「ヨルが直ぐに復活できたのも、ヨルが俺を止めてくれたのも樹精獣達のおかげなんだね。ルキがいてくれたことは本当に幸運だったけれど、それも精霊の森の樹精獣たちのおかげだ。本当に樹精獣、ヨル、ルキ、それとガルダ王には感謝している」
「あと、この体はもっとカスタマイズできるらしいのだ。角や、爪の素材を、伝説の生き物のパーツで揃えるのも悪くない」
「マジか、楽しそうだな」
樹精獣たちも話を聞いていて「いい素材が入ったら持って来て!」とソゴゥにキュキュッと鳴いて伝えてくる。
「また、何処かに冒険に出かけられたらね」
ソゴゥは答え、冒険でなくても、南の島とかに旅行に出かけてみたいと思った。
レベル5の司書であるアベリアは休日、食料の買い出しに街へ出かけていた。
陽の高いうちに、イグドラシルの外に出られることは滅多にない。
街は花の良い匂いに満ち、浮足立つ人々の表情はみんな明るい。目抜き通りを歩くだけで、とても幸福な気持ちになれる。
これで、館長と並んで歩けたなら。
アベリアはソゴゥを尊敬していた。一つしか歳が違わないのに、全司書の代表である第一司書であり、ゆくは大司書となる。重責を受け止め、その在り方を正しく体現するばかりか、まだ館長となって二年しかたたないのに、ゼフィランサス王からの信頼も厚く、幾度となく大きな功績を残して来た。すでに、エリート揃いの十三貴族や、歴代の大司書と比べても、その存在は抜きん出ている。
セイヴの街は地方都市に比べ、エルフ以外の人種が多く暮らしており、また、観光で訪れる外国人もよく見かけ、ソゴゥの様に、黒系統の髪色をした人も多く行き交う。
丁度、こちらへ歩いて来る少女は黒く長い髪、人間の様に耳は丸く、エルフの国では珍しい、鮮やかな赤い色の豪華なワンピースを着ており、複雑に編まれた髪は左右二つにリボンでまとめられている。
ハッとするほど美しいその容姿を見て、アベリアは固まった。
すれ違う直前、その緋色の瞳と目が合う。
「か、か、か、館長!?」
アベリアの声に、少女が立ち止まって振り返る。
長い睫毛は、音がしそうなほどぱちぱちと瞬き、再び目が合う。
アベリアの前には、その思考のほとんどを占めるソゴゥと思われる女性がいた。瞳の色や髪の長さを変え、女性ものの服を着用している。
女装して街を散策されるご趣味がおありだったとは・・・・・・全く問題ありません、何故なら、国宝級に美しいので。
そんなことを、コンマの間に考えて、アベリアは「館長、今日はどちらへお出かけですか? もしよかったら私もお供してもよろしいでしょうか?」と驚くべき早口で告げる。
上空には、水平展開された空壁を媒体にした映像表示により、コンテストの開催日と会場の案内が街の何処からでも確認できる。この広告が、日に数回、数分間セイヴの情報広告機関の施設である、街中にある塔の上から投影されている。
エルフの国、このイグドラム国は一年中多くの花が咲いているが、初夏のこの時期はひと際花が多く咲き乱れ、また、ポプラや柳の木のように、綿毛で種子を飛ばす樹木からは、三センチほどの丸い白いフワフワが舞い上がり、浮遊する様子がよく見られる。
多いと雪の様に降り注ぐが、街の各所にある巻き上げ装置が作動して、人への害が出ないように、綿毛は上空へ飛ばされてしまう。
ソゴゥは、遥か上空を白いフワフワがゆったり流れていくのを見るのが好きだった。夜にはこれらのフワフワが薄く発光して、幻想的な光景に変わる。
休みの日に、テラスにデッキチェアとサイドテーブルを出して寝転び、フルーツジュース片手に南国のビーチリゾートで寛ぐかの如く、フワフワを何時間も見て過ごすこともある。
イグドラム国立図書館、通称イグドラシルは、枯れて折れた世界樹を利用して作られた建物である。この世界樹は既に枯れてはいるが、樹精獣たちが触れた部分は生命力を持っていて、変形したり、成長したりする。
いつもの様にテラスで寝転んでいると、ソゴゥが居る場所より上方の壁に、樹木の幹に着生する、半月状のサルノコシカケのような巨大な出っ張りが出来ており、肉球の肢が、ソゴゥを呼ぶように、おいでおいでしているのを見つけた。
飛行魔法でその上に飛んで見に行くと、ソゴゥが居るテラスと同じくらいの広さのその新たな場所で、樹精獣たちがハンモックに寝そべり、ソゴゥを呼んだスミスがドヤ顔をして、空間を案内する。
洗濯物を干すためのテラスより、こちらは上方に木の枝が張り出して絶妙にいい感じの木陰を作っており、ハンモックが吊るせる。ソゴゥは早速テラスから自分のデッキチェアをこちらへ移動させて、樹精獣たちの寛ぎ空間にお邪魔することにした。
しばらくすると、大きな枝とハンモックが増えていて、ヨルが翼を虫干ししていた。
広がった網目から翼を下へ通して横になれるように工夫されている。
「ハンモックずりぃ」
「自作である」
ずるいと言いつつ、ソゴゥは安定しないのが好きではないので、一人デッキチェアに寝そべり、ふと、ヨルの翼の羽のカラーリングが変化していることに気付いた。
羽の根元が赤く、先が黒い。
「翼の色変わった?」
「翼だけではないぞ、尻尾も変わったのである」
ヨルが尻尾も出す。
「本当だ、龍の尻尾みたいになってる」
「樹精獣たちが、ソゴゥの血によりイグドラシルからの魔力が魔導書に流れる際に、我の体をイグドラシルの聖骸だけでなく、ガルダ王の羽と、龍の鱗を用いて、その特徴を組み込んで構成されるように、魔導書に体組織図を付け加えたのだ」
「え? 樹精獣達が?」
「イグドラシルの知識を、樹精獣たちは使いこなすようである。そのおかげで、今回は色々と助けられたのだ」
「ヨルが直ぐに復活できたのも、ヨルが俺を止めてくれたのも樹精獣達のおかげなんだね。ルキがいてくれたことは本当に幸運だったけれど、それも精霊の森の樹精獣たちのおかげだ。本当に樹精獣、ヨル、ルキ、それとガルダ王には感謝している」
「あと、この体はもっとカスタマイズできるらしいのだ。角や、爪の素材を、伝説の生き物のパーツで揃えるのも悪くない」
「マジか、楽しそうだな」
樹精獣たちも話を聞いていて「いい素材が入ったら持って来て!」とソゴゥにキュキュッと鳴いて伝えてくる。
「また、何処かに冒険に出かけられたらね」
ソゴゥは答え、冒険でなくても、南の島とかに旅行に出かけてみたいと思った。
レベル5の司書であるアベリアは休日、食料の買い出しに街へ出かけていた。
陽の高いうちに、イグドラシルの外に出られることは滅多にない。
街は花の良い匂いに満ち、浮足立つ人々の表情はみんな明るい。目抜き通りを歩くだけで、とても幸福な気持ちになれる。
これで、館長と並んで歩けたなら。
アベリアはソゴゥを尊敬していた。一つしか歳が違わないのに、全司書の代表である第一司書であり、ゆくは大司書となる。重責を受け止め、その在り方を正しく体現するばかりか、まだ館長となって二年しかたたないのに、ゼフィランサス王からの信頼も厚く、幾度となく大きな功績を残して来た。すでに、エリート揃いの十三貴族や、歴代の大司書と比べても、その存在は抜きん出ている。
セイヴの街は地方都市に比べ、エルフ以外の人種が多く暮らしており、また、観光で訪れる外国人もよく見かけ、ソゴゥの様に、黒系統の髪色をした人も多く行き交う。
丁度、こちらへ歩いて来る少女は黒く長い髪、人間の様に耳は丸く、エルフの国では珍しい、鮮やかな赤い色の豪華なワンピースを着ており、複雑に編まれた髪は左右二つにリボンでまとめられている。
ハッとするほど美しいその容姿を見て、アベリアは固まった。
すれ違う直前、その緋色の瞳と目が合う。
「か、か、か、館長!?」
アベリアの声に、少女が立ち止まって振り返る。
長い睫毛は、音がしそうなほどぱちぱちと瞬き、再び目が合う。
アベリアの前には、その思考のほとんどを占めるソゴゥと思われる女性がいた。瞳の色や髪の長さを変え、女性ものの服を着用している。
女装して街を散策されるご趣味がおありだったとは・・・・・・全く問題ありません、何故なら、国宝級に美しいので。
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