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魔人 ニケ編
神島とニケⅣ
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――5年後 大広間
「なんだとおおおおおおおおお!」
神島さんの大きな声にいつものように私だけがびっくりする。私以外の魔人も驚いていたものの、その驚きは声量に対してではなく、神選の委員長のおじいちゃんの発言内容に対しての驚きだった。
神選の委員長に召集をかけられた私たちは、大広間に集まっていた。広間のモニターの前には、神様の神島さん、そして、私たち魔人が100人ほどがいる。
「とにかく、そういうことじゃ! これは決定事項なのじゃ!」
モニターの中で、おじいちゃんが興奮する。内容よりも私はおじいちゃんの入れ歯の方が心配だった。
「てめぇ! この老い先短いジジイがよ!」
この中で最も関係のある神島さんが、モニターの向こうのおじいちゃんに噛みつくように文句を言う。
その文句にものともせず、モニターのおじいちゃんは、
「お前さんも立派なジジイじゃぞ。」
「ふふっ」
その諭すような言い方がツボに入り、思わず笑ってしまった。私の吹き出しに、神島さんが怒りに満ちた顔でこちらをにらむ。
「……」
思わず下を向く。いつ拳や足が飛んでくるか分からない。
「とにかくじゃ! 今回の神選別委員会で候補の対象となる人物は『人間界』の人間たちも対象とする!」
もう一度、念を押すようにおじいちゃんは言う。本来、神様は『天界』に住む者たちの中から選ばれるらしい。選考の概要は魔人の私たちが知る由もなく、神選の候補者のみが知らされていたみたい。
「だから、納得できるわけねーだろ!」
今回の特例に神島さんは納得出来ないようだった。確かに、私も不安だ。人間は何も能力を持っていない。それに、野蛮で凶暴で、特に、男の人は女性をエロい目で四六時中なめるように見ているという噂だ。もちろん、そんな男の人がいる『人間界』で対等な存在である女の人も、相当変わっているのかもしれない。
「何も『人間界』の人間『だけ』を神候補の対象するといっているわけじゃない。この『天界』からも多くの者たちが本選に向けて、予選に出場するじゃろう。ほれ、お前さんの息子もでるじゃろ?」
小さい子供をなだめるように、おじいちゃんが言う。おじいちゃんがおじいちゃんになだめている姿はかなりシュールだ。
「ったりめーじゃねーか! 神島一族は、俺を筆頭にこれからもこの天界を仕切らせてもらう!」
分かりやすいように上機嫌になる。
そこに水を差すように、
「……。まぁ、それはその自慢の息子が本選を勝ち上がってからの話じゃがな」
とおじいちゃんは伝えた。
……私としてはそれは現実になって欲しくないことだ。神島さんの息子さんには前に一度会ったことがある。性格は、神島さん以上にクズだ。
「うっせー! んなこと、分かってるんだよ!」
神島さんはイライラしている。
「あと……今回は、魔人の諸君、君たちにも協力してもらうことにした」
「!?」
突然の宣告に、私たち魔人がどよめく。そんなことはお構いなしに、おじいちゃんは続ける。
「君たちは、それぞれ『人間界』の候補者のところに行き、手助けをしてあげなさい。自らの能力を今回に限り、使用を許可する」
……こんなことは聞いたことがなかった。そもそも、魔人が『人間界』に行くことさえ、前代未聞のことだった。
「なんだと! こいつらも出るのか! あ、あぶねーだろ!」
この人は多分、魔人の心配ではなく、自分の世話係がいなくなることを危惧しているのだろう。
「『人間界』の者が、『天界』の者にまともに立ち向かえるわけなかろう。もちろん、天界からの出場者は魔人のサポートは禁止じゃ。それぞれに特殊な能力をすでに持っているからな。これぞ、特例というやつじゃ」
神島さんとおじいちゃんのやりとりを聞きながら、周りの魔人たちは、歓喜していた。魔人たちにとって、『人間界』は未知の世界。私のように怖がっている者は誰もいなかった。
「まぁ、あいつらは何も出来ねぇからな。だから、俺たちが『天界』であいつらの世話をしてやってんじゃねぇか」
「……お前さん、もう少し、言葉遣いは何とかならんのか」
もっと注意してほしい。
「へいへい」
神島さんには何も届いていない。こういう人なんだ、この人は。もう期待もしていない。
「では、何か質問はないか? なければ……」
「あ……あのー」
私は手を挙げる。一つ聞きたいことがあった。
「そこの黒髪の乙女、なんじゃ?」
魔人の中では珍しい黒髪を指摘されて、私だとすぐわかった。
「……能力のない魔人はどうすればいいんですか?」
そう、私にはなぜか能力がなかった。魔人には一つずつ能力がある。それは、魔人によって異なり、どんな能力を持っているかは私たちの中で一種のステータスとなっていた。当然、能力のない私は、一番下だ。
「……。そうか、君が、あの……」
おじいさんが言葉に詰まる。神島さんや周りの魔人もニヤニヤしている。
「君は……神島を支えたまえ! 天界は魔人たちもここを離れることになる」
「わ、私も魔人なんですけど……」
「そういうことだそうだ! な、ニケ! 頼むわ!」
私の肩に手をまわす神島さん。なんだか、お酒臭い。
「……はい」
私は納得せざるをえなかった。
「他には何もないか?」
「では、開始は、明後日からとする。『人間界』の候補者については、事前にこちらでリストアップしておいた! 今晩中に選抜予選の要項をデータで送る。各自、確認し、それぞれ出発するように!」
「よし、頑張ろ!」
「私、人間界、初めて行くわ!」
「イケメンだったらいいなぁ! 私の候補者様!」
それぞれが想いを馳せている。
大広間から続々と出ていく魔人の一番後ろで、私も出ていこうとする。そうだ、まだ、掃除が残ってたんだった。と、その時、再び煙の音がした。振り向くと、小さくモニターが現れている。
「……あー、あー。てすてす。神島、ちょっといいかの」
モニターの出現に気づいている者は私以外にいない。おじいちゃんの声も限りなく抑えれらている。
「んだよ!」
「実はな……。」
「はぁ!? アイツの……。まじかよ。生きてたのか……」
おじいちゃんの声はさっきよりも小さく、何を言ったのか分からなかった。ただ、神島さんは驚いた表情でそう言っていた。私には関係ない話だと思い、私は広間を出た。
――翌日
「じゃあな! お前ら!」
広間に昨日と同じように魔人が集められた。神島さんは、『神の座』という少し高い位置から皆を見下ろしている。今日は出発の日だ。私は、そっち側ではなく、神島さんの後ろに静かに立っていた。魔人たちは、皆期待に満ち溢れた顔をしている。……私には関係ないことだ。
「はい!」
魔人たちが一同に返事をする。手にはそれぞれ『魔法のランプ』を持っていた。あれを候補者の近くに落としておいて、拾わせる。魔人と人間が出会う時はそれが定番だと習った。ランプには、魔法がかけられており、『対象者は拾わずにはいられない』という。本当かどうかは知らない。
「はあああああああああああああああああ」
神島さんが手を挙げる。魔人たちの周りを光が包み込む。転送の魔法だ。神様特権の魔法の一つ。
「はっ!」
その掛け声で、魔人たちは消えた。
「行ってしまいましたね……」
沈黙に耐えられずに、神島さんに声をかける。神島さんが振り向き、手をあげる。また、殴られる……。
「……。なぁ、ニケよ。お前も、『人間界』に行きたいか?」
目をつぶっていた私の肩に手を置き、神島さんはそう言った。
「え!?」
予想もしていなかったので、突然のことに驚く。
「で、でも……。わ、私、能力が……!」
そう、だから、私は残ったんだ。
「いや、大丈夫だ」
にこやかな笑顔で言う神島さん。あっ、もしかしたら、能力がなくても大丈夫になったのかしら!
「能力なんてなくても大丈夫だ」
やっぱりそうだ! やった! 私もいける! 『人間界』に!
「すぐ終わるから、能力なぞいらん」
そう言うと、ポケットから一枚の写真を取り出した。その写真を私に渡してきた。
「写真?」
表を向けると、そこには同い年くらいの男の子が写っていた。お世辞にもイケメンとは言えない。うん、普通の男の子。いや、この場合、青年っていうのかな。
「誰ですか? この子は?」
神島さんにそう聞くと、神島さんはにこやかな表情から一転し、真面目な顔になった。
「こいつはな……お前が慕っていた『元』神の子どもだ」
「!?」
え……。神様の……。子ども…!?
「そして……」
神島さんが続けていった一言に私は絶句した。
「お前には、コイツを殺してきてほしいのだ!」
こうして、私は大好きだった人の大切な人を殺すように命じられた。
「なんだとおおおおおおおおお!」
神島さんの大きな声にいつものように私だけがびっくりする。私以外の魔人も驚いていたものの、その驚きは声量に対してではなく、神選の委員長のおじいちゃんの発言内容に対しての驚きだった。
神選の委員長に召集をかけられた私たちは、大広間に集まっていた。広間のモニターの前には、神様の神島さん、そして、私たち魔人が100人ほどがいる。
「とにかく、そういうことじゃ! これは決定事項なのじゃ!」
モニターの中で、おじいちゃんが興奮する。内容よりも私はおじいちゃんの入れ歯の方が心配だった。
「てめぇ! この老い先短いジジイがよ!」
この中で最も関係のある神島さんが、モニターの向こうのおじいちゃんに噛みつくように文句を言う。
その文句にものともせず、モニターのおじいちゃんは、
「お前さんも立派なジジイじゃぞ。」
「ふふっ」
その諭すような言い方がツボに入り、思わず笑ってしまった。私の吹き出しに、神島さんが怒りに満ちた顔でこちらをにらむ。
「……」
思わず下を向く。いつ拳や足が飛んでくるか分からない。
「とにかくじゃ! 今回の神選別委員会で候補の対象となる人物は『人間界』の人間たちも対象とする!」
もう一度、念を押すようにおじいちゃんは言う。本来、神様は『天界』に住む者たちの中から選ばれるらしい。選考の概要は魔人の私たちが知る由もなく、神選の候補者のみが知らされていたみたい。
「だから、納得できるわけねーだろ!」
今回の特例に神島さんは納得出来ないようだった。確かに、私も不安だ。人間は何も能力を持っていない。それに、野蛮で凶暴で、特に、男の人は女性をエロい目で四六時中なめるように見ているという噂だ。もちろん、そんな男の人がいる『人間界』で対等な存在である女の人も、相当変わっているのかもしれない。
「何も『人間界』の人間『だけ』を神候補の対象するといっているわけじゃない。この『天界』からも多くの者たちが本選に向けて、予選に出場するじゃろう。ほれ、お前さんの息子もでるじゃろ?」
小さい子供をなだめるように、おじいちゃんが言う。おじいちゃんがおじいちゃんになだめている姿はかなりシュールだ。
「ったりめーじゃねーか! 神島一族は、俺を筆頭にこれからもこの天界を仕切らせてもらう!」
分かりやすいように上機嫌になる。
そこに水を差すように、
「……。まぁ、それはその自慢の息子が本選を勝ち上がってからの話じゃがな」
とおじいちゃんは伝えた。
……私としてはそれは現実になって欲しくないことだ。神島さんの息子さんには前に一度会ったことがある。性格は、神島さん以上にクズだ。
「うっせー! んなこと、分かってるんだよ!」
神島さんはイライラしている。
「あと……今回は、魔人の諸君、君たちにも協力してもらうことにした」
「!?」
突然の宣告に、私たち魔人がどよめく。そんなことはお構いなしに、おじいちゃんは続ける。
「君たちは、それぞれ『人間界』の候補者のところに行き、手助けをしてあげなさい。自らの能力を今回に限り、使用を許可する」
……こんなことは聞いたことがなかった。そもそも、魔人が『人間界』に行くことさえ、前代未聞のことだった。
「なんだと! こいつらも出るのか! あ、あぶねーだろ!」
この人は多分、魔人の心配ではなく、自分の世話係がいなくなることを危惧しているのだろう。
「『人間界』の者が、『天界』の者にまともに立ち向かえるわけなかろう。もちろん、天界からの出場者は魔人のサポートは禁止じゃ。それぞれに特殊な能力をすでに持っているからな。これぞ、特例というやつじゃ」
神島さんとおじいちゃんのやりとりを聞きながら、周りの魔人たちは、歓喜していた。魔人たちにとって、『人間界』は未知の世界。私のように怖がっている者は誰もいなかった。
「まぁ、あいつらは何も出来ねぇからな。だから、俺たちが『天界』であいつらの世話をしてやってんじゃねぇか」
「……お前さん、もう少し、言葉遣いは何とかならんのか」
もっと注意してほしい。
「へいへい」
神島さんには何も届いていない。こういう人なんだ、この人は。もう期待もしていない。
「では、何か質問はないか? なければ……」
「あ……あのー」
私は手を挙げる。一つ聞きたいことがあった。
「そこの黒髪の乙女、なんじゃ?」
魔人の中では珍しい黒髪を指摘されて、私だとすぐわかった。
「……能力のない魔人はどうすればいいんですか?」
そう、私にはなぜか能力がなかった。魔人には一つずつ能力がある。それは、魔人によって異なり、どんな能力を持っているかは私たちの中で一種のステータスとなっていた。当然、能力のない私は、一番下だ。
「……。そうか、君が、あの……」
おじいさんが言葉に詰まる。神島さんや周りの魔人もニヤニヤしている。
「君は……神島を支えたまえ! 天界は魔人たちもここを離れることになる」
「わ、私も魔人なんですけど……」
「そういうことだそうだ! な、ニケ! 頼むわ!」
私の肩に手をまわす神島さん。なんだか、お酒臭い。
「……はい」
私は納得せざるをえなかった。
「他には何もないか?」
「では、開始は、明後日からとする。『人間界』の候補者については、事前にこちらでリストアップしておいた! 今晩中に選抜予選の要項をデータで送る。各自、確認し、それぞれ出発するように!」
「よし、頑張ろ!」
「私、人間界、初めて行くわ!」
「イケメンだったらいいなぁ! 私の候補者様!」
それぞれが想いを馳せている。
大広間から続々と出ていく魔人の一番後ろで、私も出ていこうとする。そうだ、まだ、掃除が残ってたんだった。と、その時、再び煙の音がした。振り向くと、小さくモニターが現れている。
「……あー、あー。てすてす。神島、ちょっといいかの」
モニターの出現に気づいている者は私以外にいない。おじいちゃんの声も限りなく抑えれらている。
「んだよ!」
「実はな……。」
「はぁ!? アイツの……。まじかよ。生きてたのか……」
おじいちゃんの声はさっきよりも小さく、何を言ったのか分からなかった。ただ、神島さんは驚いた表情でそう言っていた。私には関係ない話だと思い、私は広間を出た。
――翌日
「じゃあな! お前ら!」
広間に昨日と同じように魔人が集められた。神島さんは、『神の座』という少し高い位置から皆を見下ろしている。今日は出発の日だ。私は、そっち側ではなく、神島さんの後ろに静かに立っていた。魔人たちは、皆期待に満ち溢れた顔をしている。……私には関係ないことだ。
「はい!」
魔人たちが一同に返事をする。手にはそれぞれ『魔法のランプ』を持っていた。あれを候補者の近くに落としておいて、拾わせる。魔人と人間が出会う時はそれが定番だと習った。ランプには、魔法がかけられており、『対象者は拾わずにはいられない』という。本当かどうかは知らない。
「はあああああああああああああああああ」
神島さんが手を挙げる。魔人たちの周りを光が包み込む。転送の魔法だ。神様特権の魔法の一つ。
「はっ!」
その掛け声で、魔人たちは消えた。
「行ってしまいましたね……」
沈黙に耐えられずに、神島さんに声をかける。神島さんが振り向き、手をあげる。また、殴られる……。
「……。なぁ、ニケよ。お前も、『人間界』に行きたいか?」
目をつぶっていた私の肩に手を置き、神島さんはそう言った。
「え!?」
予想もしていなかったので、突然のことに驚く。
「で、でも……。わ、私、能力が……!」
そう、だから、私は残ったんだ。
「いや、大丈夫だ」
にこやかな笑顔で言う神島さん。あっ、もしかしたら、能力がなくても大丈夫になったのかしら!
「能力なんてなくても大丈夫だ」
やっぱりそうだ! やった! 私もいける! 『人間界』に!
「すぐ終わるから、能力なぞいらん」
そう言うと、ポケットから一枚の写真を取り出した。その写真を私に渡してきた。
「写真?」
表を向けると、そこには同い年くらいの男の子が写っていた。お世辞にもイケメンとは言えない。うん、普通の男の子。いや、この場合、青年っていうのかな。
「誰ですか? この子は?」
神島さんにそう聞くと、神島さんはにこやかな表情から一転し、真面目な顔になった。
「こいつはな……お前が慕っていた『元』神の子どもだ」
「!?」
え……。神様の……。子ども…!?
「そして……」
神島さんが続けていった一言に私は絶句した。
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こうして、私は大好きだった人の大切な人を殺すように命じられた。
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