十二英雄伝

ぷるっと企画

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小説説明

説明・用語集

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 2011年に販売したPCゲーム「ハーレム殿下」の正式続編、「十二英雄伝」の小説です。



 シリーズもので、「野良肉」から数万年後(およそ四万)を描いた「ハーレム殿下」から「十二英雄伝」とつながり、最終章である「賊王街」までで一つの大きな物語となります。各作品独立しているので、十二英雄伝だけ読まれてもまったく問題ありません。

 シリーズもので細かい世界観が存在していますので、ここはその用語集のページです。


シリーズ用語集

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■人間の滅亡と再生(PCゲーム「野良肉」2005年)

 旧時代の大破壊を受けて世界はほとんど滅亡の中にあった。その中でもわずかに人間は生き残っていたが、【魔神(まじん)】と呼ばれる異形の者に苦しめられ日々その数を減らしていく。
 一方、人間はマスタープランによって生み出された人間が十人に分かれた存在「十王」を中心に神々(母)との戦いを続けていた。人間としての白楼もまたその組織の一員であり神を狩る立場にあった。

 また、十王筆頭の閻羅王(えんらおう)は人間を再生する計画も進めており、死神システムを使って再び無垢なる人間を生みだそうとしていた。(人間による種の再生計画)
 そのために自らに宿る母の因子を改良して新しい人間の始祖となるべき二人の女神、マリスとマグリアーナを生み出す(残ったすべての可能性を二人に宿す。そのために始祖であった人間が十人に分かれてしまう)。

 最終的に人間は(一部の人間側に組みした神を除いて)神々を滅ぼす。すでに神々もまた汚染されており、正しい役目を果たすことができなくなっていたのである。
 しかし、母を滅ぼすことはできないだけでなく、神々を殺し、星にダメージを与えたことで母もまた正常な状態を失い星は崩壊する。

 その後、さまざまな葛藤によって覚醒した女神マリスによって母は復活。残った人間に星の管理を任せて自身は星の海に戻っていく。(太陽神霊との合一)

 そして人は再び無限の因子を解放し、新しいステージに入ったのである。

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□ガネリア動乱(PCゲーム「ハーレム殿下」2011年)







 大陸暦7176年に世界の東にあるガネリア地方で起こった戦争。二人の英雄、ハーレムとゼッカー、そしてアリエッサの出会いが描かれる。

 世界で初めて大規模MG戦闘が行われた戦争であり、小さな地方ながら世界中から注目されていた。この戦いでハーレムは大きく成長し、ゼッカーもアリエッサとともに理想を追う。
 しかし、宿命の螺旋には勝てず、ゼッカーはアリエッサと英雄としての理想を失い、世界を焼く悪魔の道を選ぶことになる。(史実END)

※本作品は、この後の物語を描いたもの。

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□第一次魔人機大戦(小説「十二英雄伝」 この小説)


※ゼッカーのもとに集まるバーンたち。彼らは世界を燃やす者たちであった。
 (バーン序列七位のジェイド)


※ついに完成する終末機。反応兵器が世界を焼いていく。
 コクオウの完成版、メイオウ。搭乗者はレイアース。

 星の再生のために人間の自浄作用を促す役割をもったラーバーンが世界を燃やし、人の中にあった善の心を引き出そうとした戦い。ただし、このやり方は過激であり危険も伴うために十二英雄が用意され、均衡を図るように意図されている。

 全世界を巻き込む戦いとなったのは、人がまだそれだけ未熟であったからである。悪の要素が強すぎたために自浄作用も強烈になる。結果として全人口の半数が死亡(あるいは隔離)される結果となり、人々は疲弊していく。

 数多くの英雄たちが激しく戦い、もっとも進化が燃え上がった時代である。

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□ラーガの介入と宿命の螺旋の破壊、人は完全なる自由へ(PCゲーム「賊王街」2007年~)




※介入するラーガ、王の中の王


※彼らは愛であり正義であり法であった
 それに対抗する地上人類は悪なのか


 第一次魔人機大戦を終えても人々の進化は進まず、さまざまな負の遺産により人は活力を失っていく。その地上のあまりの酷さに、ついに女神は一つの決断を下す。ラーガ(昇華する者)の介入許可である。

 人間は自分の星のことしか考えないが、宇宙は惑星間、銀河間においても協調している。以前から女神の星、「炎の星」が他の惑星にも悪影響を及ぼしていることを危惧していた太陽人たちは、女神の許可を受けて太陽の王、【王の中の王】を炎の星に送る。
 王の中の王は、女神の子である。しかし、霊格が非常に高く向上した彼は宇宙の進化の仕事に従事するため、太陽人たちの下で修行をしていた。ラーガは介入しにきたのではない。星を導く正統なる王の帰還が起こったにすぎない。

 王の中の王は宿命の螺旋をより強くすることを提唱し、人の進化を一時的に止めてでも地上に正義と正しい知識、絶対なる愛を確立しようとする。それは地上人類を失敗作としないための苦渋の策であった。(ガン細胞を切り取る外科療法の提唱)

 一方、霊的に荒廃しつつある地上、かつて光の子マリスが降り立ったアヴェロン神王朝において、一人の王が現れる。その名を賊王(ぞくおう)ザウス・カイン。すべての破壊者であった。ザウスはラーガと対立。人は自らの意思で痛みを受けながら正していくべきと唱え、介入を拒否。

 さまざまな戦いを経て、ついにザウスたちは宿命の螺旋を破壊することに成功する。それは人類がさらに上のステージに上がるために必要なものであった。(真の意味での人の解放)

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□大陸暦から太陽暦へ(賊王街後~新世紀)

 その後、大陸暦は五千年続くが、徐々に人々の悪弊は消えていき、最後の紛争がなくなったことを記念して新しい暦、太陽暦が生まれる。その象徴となったのは王の中の王「太陽の王」と光の子マリスであった。マリスの霊脈がついに終着を見つけたのである。

 太陽暦においてもさまざまな問題は発生するが、今までのように破壊的ではなく協調性をもった解決方法が使われ、人々の中で完全な人権と平等が確立されている。
 霊的にも進化しており、ほぼすべての人間が心霊能力を解放することになる(全員が術者や武人としての能力を解放し、正しく使っている)。人間も獣性をほぼ完全に統御し、地上はすでに幽界のレベルにまで引き上げられていく。

 この頃になると太陽のエネルギーをそのまま燃料にする技術も発達しており、神機に代わる存在「太陽機」も日光があれば実質無限に活動することができるようになっている。もちろん戦いに使われるのではなく、人や動物の進化のために使われるのである。

 このレベルに達すると動物とテレパシーで会話ができるようになっていて動物も立派な相棒となっている。(当然だが悪弊である肉食もなくなる)
 霊視能力も強化されており妖精や指導霊程度のものならば普通に見えるようになる。再生も今のように記憶を失うものではなく、ほぼ幽体の脱皮に近い状態で行われる。過去の記憶をもっていても困惑しないほど進化したからである。

 その後、地上においてもラーガと同じく神人と呼ばれる者が大勢出現し、星はさらに数段階進化。辺境の星から他の惑星を導く星へと成長していく。
 そして、第二新人類が最後の進化を遂げた時、女神たちは銀河系霊界へと旅立ち、代わって光の子マリスによって星が管理されることになる。

 これは「造られた者が造る側に回る」という霊の愛の徳性の象徴でもある。こうして霊の進化は永遠に続いていくのである。宇宙が完成する永遠の中のその日まで。

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□偉大なる者

 世界再生の時に現存していた旧人類の中で特に霊的に進化していた者たち。「野良肉」の主人公たちを指す。
 彼らは星創神(せいそうしん)たる【母】によってすべての因子を解放されており、無限の進化を可能とした新人類となる。(もともと人間はそうした因子を宿していたが、度重なる神法違反によって自ら堕落の道を歩み可能性を閉ざしていた)

 母の意思が完全に消えると同時に霊的に劇的に向上。星の管理を任される。愛の園(その)と呼ばれる高級霊界(神界)から星と人間の進化を見守る神のような存在になる。
 ただし、彼らも人間であることは変わらない。人は永遠に死なないのである。それと同時に、人が進化するとまさに神のような人間、慈悲と愛と、星を創造する力すら与えられる存在となることを証明した。

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□光と闇の女神

 偉大なる者の中で最高の霊格を持つ二人、光の女神マリスと闇の女神マグリアーナを指す。

 第二新人類(偉大なる者以降の新人類)はマリスの神性の光をマグリアーナの子宮(闇)に閉じ込める形で生み出された。これは無限なる因子を象徴している。
 人は闇の中、無知の中での苦しみや痛みを知ることで叡智を宿し、自らの体験を通じてマリスの光を外部に顕現することで成長する、という意味である。

 それは土の中で太陽の光を目指して突き進む植物と同じ進化の道。人生の二極性によって人は無限に進化できるようになるのである。
 闇はけっして悪ではない。すべての生命を優しく包み、進化を促す役目を負った存在である。

 現在、光の女神マリスが愛の園の最上界で霊的太陽の役割を果たしており、すべての生命に愛と力を与えている一方、闇の女神マグリアーナは星の進化に携わっており、実質的に星の最高指導者の立場にある。(マリスは象徴としての仕事を果たしている)

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□ラーバーン【世界を燃やす者たち】

 アーズ【飢えざる者】をゼッカーが粛清して生まれた組織。といっても、その中身はほぼ別物である。

 最終的な構成員はおよそ五百名あまりで、うち103名がバーン、72名がメラキ、それ以外がロキや技術者などが占めている。ロキは欠員が出るごとに補充して一定の数を維持する。

 数は少ないが、すべてが天才や秀才、突出した才能の持ち主で占められている。一番弱いバーンでさえ小国の筆頭騎士団長を凌ぐ力を持つ。バーンはゼッカーが直接勧誘する者も多いが、メラキに勧誘された者、いわゆる宿命によって導かれた者などが加わっていく。

 また、巨大戦艦ランバーロを根城にして常時移動しているので捕捉が難しい。基本的には彼らが表に出ることは少なく、各国の組織を利用して動いている。そのため数は少ないがラーバーンに操られて動いている者を含めれば相当な戦力を有することになる。

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□ヴェルニース【黒と赤の双剣】・自由解放連合

 世界の混乱の元凶がラーバーンであると気づいた者たち、十二英雄によって作られた抵抗組織。
 基本的にラーバーンの被害に遭った者たちによって構成されており、十二英雄以外にも各組織のメンバーが加わって、最終的には小規模国家の騎士団程度の戦力を有することになる。
 非公式ながら各国の有力者たちも力を貸しており、次第にラーバーンと対等に戦えるだけの組織となっていく。

 また、このネーミングによってメリルのブラック・ザ・ナイト、ジャンヌのフランベルジュは各々「黒の英雄機」「赤の英雄機」と呼ばれ、自由の象徴、弱者を救う存在の象徴としての立場を得る。メリルの息子バルディが移民に熱烈な人気があるのはこのためである。

 ただし、歴史家の評価でいえばラーバーンよりも低く、むしろ世界の混乱を長引かせた要因として名指しされることもある。(ラーバーンほどまとまりがなかったともいえる。それだけゼッカーによって統一されたラーバーンの理想が高かったのである)

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□MG えむじー


※量産型MGガダラゴン

 魔人ギアの略。正式名称は魔人機(まじんき)。
 およそ7メートル~15メートルのロボットの名称。

 アフラライトという鉱物から抽出される燃料と、搭乗者の生体エネルギーを動力に変換するジュエルモーターを使った兵器。最大の特徴は、乗る武人によって性能が変わること。限界はあるが、乗る武人の力によって数倍以上の性能差が生まれ、人類の戦いの歴史を大きく変えていく。

 人型が多いのは、人こそが最高の存在である、という意味が込められているのと、MGのモデルとなった神機が人型が多いため。第一次魔人機大戦前のWGからの【情報流出事件】によって一気に技術が拡散し、大量のMGが生まれることになる。

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□神機 しんき




※ルシア帝国象徴機 エンペラーガイン(天帝の権威)
 (ラフィーナ初陣)

 MGのオリジナル。すべてのMGはこれのレプリカである。

 意思を持っており、搭乗者を自ら選ぶシステムが搭載されている。また、両者を身体的、精神的に強烈に結びつけるために、機体が負ったダメージはそのまま搭乗者に還元される。ただし、それを補って余りある性能を持つ。

 多くは遺跡や地下から発掘されたもので、失われた部分を現在の技術で改修して使っている。前文明のものだといわれているが詳細は不明。

 例外的にWG(ウルフガーディアン)という組織だけが生産可能。



※ザウス・カイン搭乗機 ISB
 目覚めたては赤子程度の知能しかないことも。

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□戦気 せんき

 肉体が発する生体磁気と精神エネルギーの化合物。正確に言えば、そこに普遍的流動体(無限に存在する神の粒子)が加わって意思が力として具現化する現象。
 戦気は主に戦いのための力であり、武人での戦闘においては非常に重要な要素。さらに濃縮化した闘気、かつての神が放っていたという神気、覇王のみが扱える最高の気、覇気などが存在する。(闘気が変質した鬼気など、細かく分けるといろいろとある)

 戦気は通常赤い物理的な力を発するが、練り上げることで炎や水などに性質を変化させることができる。このあたりはもともとゲームだったので、属性付きの攻撃を表現したもの。

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□武人 ぶじん

 偉大なる者たちから受け継いだ因子をより覚醒させた者たち。
 人は本来無限の可能性と強大な力を持つが、現在の人類はほとんど使いこなせていない。その中でより可能性を引き出した者、特に武の分野で覚醒させた者たちを武人と呼ぶ。潜在的な意味でいえば、すべての人間が武人であり、武人になる可能性を秘めている。

 極限まで因子を高めた武人(覇王)だと、核兵器でも無傷でやり過ごせる。それだけ精神エネルギーが強いからである。そのため武人を倒すためには武人で対抗するのが一般的である。

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□覇王技・剣王技、魔王技

・覇王技、そのまま「はおうわざ」と読んでもいいし「ロードスキル」と読んでも可。主に戦士が肉体のみを使って放つ技の系統で、戦士の頂点である歴代覇王が編み出した技の数々。
 戦士はもともと肉弾戦が主体なので、出が速い技や身体強化が多い。剣士との戦闘などに対応できるように戦気を放出する技も多彩だが、基本は拳や蹴りなどを使った直接攻撃の技が真骨頂。

・剣王技、そのまま「けんおうわざ」と読んでもいいし「ソードスキル」と読んでも可。主に剣士が剣あるいは刀剣類の武具を使って放つ技の系統で、剣士の頂点である歴代剣王が編み出した技の数々。
 剣士は戦士に比べて身体能力が落ちるが、攻撃力は最強なので強みを生かした攻撃重視の技が多い。遠距離あるいは全方位に放つ技、一撃必殺の技が真骨頂。
 「心眼」など防御主体の技もある。

・魔王技、そのまま「まおうわざ」と読んでもいいし「マスタースキル」と読んでも可。主に術士が法則を用いて使う技の数々。術士の頂点である魔王が編み出した技の数々。
 この世界にある法則を用いた現象を意図的に具象化する技。理(ことわり)に干渉できるコードを使用したり、精霊や妖精などを行使して自然現象を発生させる。また、癒しや戦闘補助の術なども多い。
 高度なものは人間には使用不可。より理に直結した魔王城の支配者(マスター)や代行者(メイガス)たちがよく使用する。

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