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第19話「大馬鹿野郎だった」
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想力を使い果たし光也の幻身が解かれそのまま地面へ倒れ込む。
「まーじで死ぬかと思った……助かったぜ達樹……」
達樹へ話しかけるも返事がない。
「そういやこいつ毒モロに食らってんだった……!!おい!!しっかりしろ!!」
――――――――――
それから時が立ち。達樹の目がかすかに開いていく。だが目に映るのは病室などではなかった。何もない真っ白な空間。この景色には見覚えがあった。
(昨日の夜の……想像してうんたらなあれだ。夢の中だけど夢の中だって自覚があるっていうあの……あれ……なんだっけ。めいさ……めいしょ……いやちがう。めい……なんだっけ?)
そんなどうでもいい事を考えてると両頬に激痛が走る。
「いでででででで!!!」
両頬を思い切り引っ張られた激痛で勢い良く上体を起こす。すると目の前にいたのは達樹の中に宿るアイドル因子。サイテちゃん(仮称)だった。
サイテちゃんは片頬を膨らませて怒りを露わにしている。
「私怒ってます!!」
「な、なんで」
「死んでもおかしくなかったんですよ!!」
達樹は先ほどの戦闘を思い出す。サイテの真剣な表情に達樹の表情も自然と強張る。
汚穢との戦闘は光也との共闘でなんとか勝利したが自分の身体は毒を負い限界を超えて瀕死の状態である事を。
「必死に呼びかけてるのに達樹さん全然聞こえてなくって……私どうしていいかわかんなくって……」
サイテの頬に涙が伝う。死に物狂いだったからと言って忘れてしまっていた。
(俺は一人で戦ってるわけじゃない……俺の命を顧みない行為が彼女を酷く悲しませてしまった……)
達樹は泣きじゃくるサイテの頭に片手を乗せる。
「ごめん。後先考えて無さすぎた。俺の命は俺だけのもんじゃない」
「えへへ。わかってくれたらいいですっ……でもいい加減名前で呼んで欲しいですよ~~!」
「俺だって呼びたいよ。良い機会だしここらでもっかい聞かせてくんね?」
「はいっ!こほんっ行きますよ~~?私の名前は!」
――――――――――
「おはこんはろちゃ⚪︎~~!!」
「はっ……!!」
耳元で炸裂した爆音挨拶で目が覚めた。広がる光景はTHE・病室。達樹は意識を取り戻してしまったらしい。
「良いところだったのにいいいぃぃぃぃ!!!」
「あれ?もしかしてなんかタイミング悪かった?めんごめんご」
そう軽々しく言い放つのは最愛恋。達樹達奏者が所属する「Dilight」の上司である。
「まぁ……いいってあだだだ!!」
「派手に動かない方がいいよ。まだ完全には治りきってない」
あの闘いの後隼人含む達樹達は最愛恋により回収され専門の医療施設へと運び込まれていた。
憎愚の固有能力による攻撃は普通の病院だと対処できない故に達樹達が入寮しているのはDilightの大型医療機関である。
「あ!隼人は!隼人は大丈夫だったのか!?」
「隣で寝てるけどお前がうるさいから起きちゃったっぽいぞ」
「恋さんのさっきので起きました」
「ありゃりゃ」
隣を見てみると同じく包帯をありとあらゆる所に巻かれた隼人がいた。深い傷などもないようで達樹は安堵の息をこぼす。
「三人とも命に別状はないよ。明日には元気ピンピンになってるはず」
「三人……光也はどこ行ったんだ?」
「あぁ……彼なら」
――――――――――
同日 都立総合病院 13:33
「あら光也。久しぶりね。そんなに怪我して……また喧嘩でもしたの?」
「まぁ、そんなとこかな」
一足遅れてある程度怪我が治った光也は母親が入院する都立総合病院へ訪れていた。美乃梨とは行き違いになったようで病室には二人きりだった。
「俺……やりたい事が見つかった。身体も張る仕事だから怪我とかもすると思う。でもお袋や美乃梨に迷惑かけるような事は絶対しない。絶対迷惑かけたりしないから!やる前にこれだけ言っときたくて」
母親への決意表明。真剣かつ前を見据えたその志には一つだけ翳りが見えた。詩織にはその翳りの原因が何なのか明白にわかりきっていた。
「そんな顔しないで」
「私は光也の事をほんの少しだって恨んだりしてないわ。断言してあげる」
「でも……言ってただろ!アイドルとしてみんなの前に立ってる自分が好きだって!それを……その機会を俺が奪った!……それだけじゃない。美乃梨にだって悲しい思いをさせた……全部俺がバカだったからだ……」
5年前のあの事件は一部界隈を大いに賑わせた。突如として起こった過激なファンによるアイドル襲撃事件はアイドル業界のセキュリティ意識をより強固な物とした。
その事件から5年間。光也は常に罪の意識に囚われていた。自分の無知すぎるが故の行動によって母親と妹に深い傷を負わせてしまったと。
「美乃梨も恨んだりなんてしてないわ。さっきだって苦手なオクラ入れても絶対残さず食べきってくれるんだって嬉しそうに言ってたわよ」
「そんなもん口でならなんとでも言えるだろ……」
母親も妹も心優しい人間であると光也は理解している。そう簡単な理由で人を憎みさ蔑むような人間ではないと。
だが自分の犯した罪の大きさはそんな優しさだけで補える物では決してないと。
築き上げてきた家族への信頼すらも負の思考は無情にも飲み込んでしまう。
「アイドルをしてた数年間。楽しかっただけじゃない。理不尽なことや辛い事もたくさんあったわ。でも、それも込みでお母さんはやっぱり……アイドルしてて良かったなって思う。あんな事があってもね」
「現役を退いて数十年経つのに、それでも私の事を応援してくれてるファンの人がいる。全部知った上で受け入れてくれて、それでも支えたいって思ってくれてる人がいる。それってとっても素敵な事だと思わない?」
「人間中には悪どい人もいて、ついそういう人ばかり目立ってしまうけど……優しい人もたくさんいるわ。光也が思ってるよりもきっとね」
「私も美乃梨も光也を憎んでないんかない。ほんの少しだって。絶対に。だからもう自分自身を責めないで。お母さんも美乃梨も……光也の事が大好きだから」
必死に抑えていた感情が爆発する。今までの自分への怒りと家族の温もりに涙がとめどなく溢れてくる。
(俺は……大馬鹿野郎だった……)
世界に光が差した感覚だった。長年暗く澱みきっていた過去の呪いが解かれ、光也の心はようやく澄み切った綺麗な青空のように眩い世界へと変わってゆく。
「光也がやりたい事だって言うならお母さん止めないわ。心配じゃないって言ったら嘘になるけど……止めたって聞かないでしょ」
「ははっ……大丈夫……!俺、頑張るから」
鼻水をすすって力強く言い切る。
「もう……でも危ない仕事するならこれだけ約束しなさい。お母さんより早く死なない事。光也の孫の顔見るまでは絶対生きるって決めてるんだから!」
「孫はどうなるかわかんないけど……わかった」
そろそろ戻る時間だと光也は母親に背を向けて病室を出ようと歩き出し扉へと手を伸ばす。
「最後に!」
ぴたりと扉にやった手を止めて光也は立ち止まる。
「頑張ってね。お母さん応援してるから」
小さく二回頷いて扉を閉める。無言で病室から出ていき少し早歩きで歩き始める。
『案外涙脆いのね』
「……うるせぇ……聞いてんじゃねぇよ」
病室を出て最早ここは大衆の目が届く場。男がそう易々と泣いている所を見られるわけには行かないと光也は全身に強張らせながら歩く。
「瑠璃華……」
『なに?』
「頑張ろう……俺達、二人で」
不器用な光也なりに必死に今の感情をまとめきった上での言葉だった。言わずにはいられなかった。
「当然でしょ。あんたこそるりの足引っ張ったら許さないから」
「その言葉……そっくりそのまま返すぜ」
光也は握り拳にぐっと力を込めて自分自身を鼓舞する。
そのままの勢いで都立総合病院を後にした。
「まーじで死ぬかと思った……助かったぜ達樹……」
達樹へ話しかけるも返事がない。
「そういやこいつ毒モロに食らってんだった……!!おい!!しっかりしろ!!」
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それから時が立ち。達樹の目がかすかに開いていく。だが目に映るのは病室などではなかった。何もない真っ白な空間。この景色には見覚えがあった。
(昨日の夜の……想像してうんたらなあれだ。夢の中だけど夢の中だって自覚があるっていうあの……あれ……なんだっけ。めいさ……めいしょ……いやちがう。めい……なんだっけ?)
そんなどうでもいい事を考えてると両頬に激痛が走る。
「いでででででで!!!」
両頬を思い切り引っ張られた激痛で勢い良く上体を起こす。すると目の前にいたのは達樹の中に宿るアイドル因子。サイテちゃん(仮称)だった。
サイテちゃんは片頬を膨らませて怒りを露わにしている。
「私怒ってます!!」
「な、なんで」
「死んでもおかしくなかったんですよ!!」
達樹は先ほどの戦闘を思い出す。サイテの真剣な表情に達樹の表情も自然と強張る。
汚穢との戦闘は光也との共闘でなんとか勝利したが自分の身体は毒を負い限界を超えて瀕死の状態である事を。
「必死に呼びかけてるのに達樹さん全然聞こえてなくって……私どうしていいかわかんなくって……」
サイテの頬に涙が伝う。死に物狂いだったからと言って忘れてしまっていた。
(俺は一人で戦ってるわけじゃない……俺の命を顧みない行為が彼女を酷く悲しませてしまった……)
達樹は泣きじゃくるサイテの頭に片手を乗せる。
「ごめん。後先考えて無さすぎた。俺の命は俺だけのもんじゃない」
「えへへ。わかってくれたらいいですっ……でもいい加減名前で呼んで欲しいですよ~~!」
「俺だって呼びたいよ。良い機会だしここらでもっかい聞かせてくんね?」
「はいっ!こほんっ行きますよ~~?私の名前は!」
――――――――――
「おはこんはろちゃ⚪︎~~!!」
「はっ……!!」
耳元で炸裂した爆音挨拶で目が覚めた。広がる光景はTHE・病室。達樹は意識を取り戻してしまったらしい。
「良いところだったのにいいいぃぃぃぃ!!!」
「あれ?もしかしてなんかタイミング悪かった?めんごめんご」
そう軽々しく言い放つのは最愛恋。達樹達奏者が所属する「Dilight」の上司である。
「まぁ……いいってあだだだ!!」
「派手に動かない方がいいよ。まだ完全には治りきってない」
あの闘いの後隼人含む達樹達は最愛恋により回収され専門の医療施設へと運び込まれていた。
憎愚の固有能力による攻撃は普通の病院だと対処できない故に達樹達が入寮しているのはDilightの大型医療機関である。
「あ!隼人は!隼人は大丈夫だったのか!?」
「隣で寝てるけどお前がうるさいから起きちゃったっぽいぞ」
「恋さんのさっきので起きました」
「ありゃりゃ」
隣を見てみると同じく包帯をありとあらゆる所に巻かれた隼人がいた。深い傷などもないようで達樹は安堵の息をこぼす。
「三人とも命に別状はないよ。明日には元気ピンピンになってるはず」
「三人……光也はどこ行ったんだ?」
「あぁ……彼なら」
――――――――――
同日 都立総合病院 13:33
「あら光也。久しぶりね。そんなに怪我して……また喧嘩でもしたの?」
「まぁ、そんなとこかな」
一足遅れてある程度怪我が治った光也は母親が入院する都立総合病院へ訪れていた。美乃梨とは行き違いになったようで病室には二人きりだった。
「俺……やりたい事が見つかった。身体も張る仕事だから怪我とかもすると思う。でもお袋や美乃梨に迷惑かけるような事は絶対しない。絶対迷惑かけたりしないから!やる前にこれだけ言っときたくて」
母親への決意表明。真剣かつ前を見据えたその志には一つだけ翳りが見えた。詩織にはその翳りの原因が何なのか明白にわかりきっていた。
「そんな顔しないで」
「私は光也の事をほんの少しだって恨んだりしてないわ。断言してあげる」
「でも……言ってただろ!アイドルとしてみんなの前に立ってる自分が好きだって!それを……その機会を俺が奪った!……それだけじゃない。美乃梨にだって悲しい思いをさせた……全部俺がバカだったからだ……」
5年前のあの事件は一部界隈を大いに賑わせた。突如として起こった過激なファンによるアイドル襲撃事件はアイドル業界のセキュリティ意識をより強固な物とした。
その事件から5年間。光也は常に罪の意識に囚われていた。自分の無知すぎるが故の行動によって母親と妹に深い傷を負わせてしまったと。
「美乃梨も恨んだりなんてしてないわ。さっきだって苦手なオクラ入れても絶対残さず食べきってくれるんだって嬉しそうに言ってたわよ」
「そんなもん口でならなんとでも言えるだろ……」
母親も妹も心優しい人間であると光也は理解している。そう簡単な理由で人を憎みさ蔑むような人間ではないと。
だが自分の犯した罪の大きさはそんな優しさだけで補える物では決してないと。
築き上げてきた家族への信頼すらも負の思考は無情にも飲み込んでしまう。
「アイドルをしてた数年間。楽しかっただけじゃない。理不尽なことや辛い事もたくさんあったわ。でも、それも込みでお母さんはやっぱり……アイドルしてて良かったなって思う。あんな事があってもね」
「現役を退いて数十年経つのに、それでも私の事を応援してくれてるファンの人がいる。全部知った上で受け入れてくれて、それでも支えたいって思ってくれてる人がいる。それってとっても素敵な事だと思わない?」
「人間中には悪どい人もいて、ついそういう人ばかり目立ってしまうけど……優しい人もたくさんいるわ。光也が思ってるよりもきっとね」
「私も美乃梨も光也を憎んでないんかない。ほんの少しだって。絶対に。だからもう自分自身を責めないで。お母さんも美乃梨も……光也の事が大好きだから」
必死に抑えていた感情が爆発する。今までの自分への怒りと家族の温もりに涙がとめどなく溢れてくる。
(俺は……大馬鹿野郎だった……)
世界に光が差した感覚だった。長年暗く澱みきっていた過去の呪いが解かれ、光也の心はようやく澄み切った綺麗な青空のように眩い世界へと変わってゆく。
「光也がやりたい事だって言うならお母さん止めないわ。心配じゃないって言ったら嘘になるけど……止めたって聞かないでしょ」
「ははっ……大丈夫……!俺、頑張るから」
鼻水をすすって力強く言い切る。
「もう……でも危ない仕事するならこれだけ約束しなさい。お母さんより早く死なない事。光也の孫の顔見るまでは絶対生きるって決めてるんだから!」
「孫はどうなるかわかんないけど……わかった」
そろそろ戻る時間だと光也は母親に背を向けて病室を出ようと歩き出し扉へと手を伸ばす。
「最後に!」
ぴたりと扉にやった手を止めて光也は立ち止まる。
「頑張ってね。お母さん応援してるから」
小さく二回頷いて扉を閉める。無言で病室から出ていき少し早歩きで歩き始める。
『案外涙脆いのね』
「……うるせぇ……聞いてんじゃねぇよ」
病室を出て最早ここは大衆の目が届く場。男がそう易々と泣いている所を見られるわけには行かないと光也は全身に強張らせながら歩く。
「瑠璃華……」
『なに?』
「頑張ろう……俺達、二人で」
不器用な光也なりに必死に今の感情をまとめきった上での言葉だった。言わずにはいられなかった。
「当然でしょ。あんたこそるりの足引っ張ったら許さないから」
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