アリス・フィールドの異世界探索記

白凰院皇子

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アリスの初依頼

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 受付嬢に依頼を見繕ってもらったアリスは依頼書を見てこれとこれをお願いというと受付嬢は承りましたと言い受諾の印を押す。

 「この場所の地図とかありますか?」

 「はい、ございます!依頼の場所の地図はこちらとこちらになります!」

 「ありがとうございます。じゃあ、行って来る!」

 (あの子大丈夫かしら?」

 アリスが受けた依頼は採取と討伐だったのだが、その場所が初心者が行くような場所ではなかった。ベテラン冒険者ですら危険と言われる場所である。なぜ?こんな依頼を見繕っていたのかというとアリスが装置を壊したのを見ていたからである。それに最終的に依頼を選んだのはアリス本人であり、受付嬢は依頼書を持って来ただけに過ぎないのだから。

 「たぶん、ここら辺で合ってると思うんだけど自信ないな~」

 「・・・・・」

 「何かしら?妙な視線と気配を感じるんだけど、それよりも今は依頼、依頼と!この絵の草だか葉のような物を採取すればいいのね。後はこの絵にあるモンスターを数体討伐して討伐した証として指定部位を持ち帰るということね!」

 妙な視線と気配を感じながらも依頼書を確認するアリスなのだが、採取はいいとして討伐はどうしたものかと頭を抱えていた。討伐部位として指定された部位を持ち帰ることがアリスにとって難しくしているのはアリスの力ではぶつかっただけで相手が粉みじんになるからである。

 「やっぱり討伐は相手に攻撃させて受け流すしかないかな?採取はふつうに千切れば問題無いわね」

 アリスはモンスターに攻撃させて討伐部位とされている所を攻撃を受け流して刈り取るしかないと考えていた。討伐部位さえあれば問題ないと判断したためである。

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