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採取と初討伐
しおりを挟むアリスは指定の採取を終えて一息吐きながら討伐するモンスターの再確認をしていたのだが、後ろの方からズッーードンという音が聞こえて来る。何かしらと振り向くとモンスター同士の縄張り争いが始まっていた。
(ここって絶対初心者は来てはいけないエリアよね?でも、ものは考えようかなモンスター同士の争いを上手く利用すれば討伐部位だけは残るように出来るもの)
「おい、そこの嬢ちゃん早く逃げた方がいいぞ!」
「お構いなく私はアレ2体の討伐に来たので!」
「いやいや、どう見ても君じゃ無理だろ、武器も持って無いようだしどうやって戦う気なんだい?」
「あなたに私の依頼に対してとやかく言われるつもりはないのですが!」
「気の強い嬢ちゃんだな、名前はなんていうんだ?」
「人に名前を聞くときは自ずから名乗るものではないんですか?見も知らぬ人間に名乗るほど安い名前ではありませんので!(あんまり人前で使いたくないんだけどしかたないか)」
アリスはモンスター同士の争いをしてる方を向いて駆け出したと思ったらドンという音が聞こえたかと思うとモンスター同士の争いはモンスターの消滅という形で終わっていたのである。
「はあ?何が起きた?音しかしなかったぞ!」
アリスに話しかけていた人物は何が起きたのかわからずにいた。アリスは駆け出したと同時に2体のモンスターの討伐部位に指定されている部位を削ぎ落とした後軽く蹴って消滅させていた。アリスは説明する必要も無いと判断してモンスターを討伐した後、そのままギルドに戻って行ったのだった。
(ふう~危ない危ない、いつもの調子でやると町まで消し飛ぶところだったわ!)
アリスの元いた世界とこの世界では大きく違うところがある。それは、いわゆる重力と言われているもので元の世界では、今の世界の200倍以上の重力がかかっているのが普通だった為、今の世界ではかなり手加減しないと物が壊れてしまうのである。
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