アリス・フィールドの異世界探索記

白凰院皇子

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初報酬とギルドマスター

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 アリスはモンスターの討伐部位を持ってギルドに戻って来ると、そこには先ほど討伐の邪魔をしたらしい人物が立っていたのだが気にせず依頼達成の報告をしに受付に顔を出していた。

 「ねえ、1つ聞きたいんだけどあの人何者?」

 「えっ?ここのギルドのギルドマスターですが何かありましたか?もし、何か失礼があったのならお詫びします」

 「討伐依頼をしに行ったら声かけられて気持ち悪かった!」

 「はぁ~ またですか?新規の人に討伐依頼をさせたく無いらしく依頼を失敗させようとするんですよあの人は!」

 「まあ、いいわ。私の事は普通のお嬢ちゃんとか誤解させとくに越したこと無いから!」

 「えっ?いいんですかそれで?」

 「だって、私の力なんて本来の1%くらいでも暮らして行けるもの!全力を出せとか言わないでね、たぶん街、いや大陸ごと消し飛ぶなんてありえるからね!」

 「あのう~アリスさんって何者なんですか?」

 「簡単に言えば違う世界に住んで居た人間よ!私の居た世界で私は大して強く無いもの本当よ」

 「違う世界ですか?でも、っこの世界の言葉話していますし理解もしていますよね?」

 アリスは説明するのがめんどくさいのか私には解析の能力がありますからと受付嬢に説明するが納得してもらえずにいたのだった。さらにめんどうが起きそうな予感がしたのかアリスは報酬を受け取って逃げるようにギルドを出ようとした時に見つかりたくない人物に遭遇するのだった。

 「よう、嬢ちゃん、また会ったな!ちょっと話を聞きたいんだがいいか?」

 「ん?私は何もしてないしあなたとは初対面のはずだけど?」

 「良い度胸だな嬢ちゃん!さっきあったばかりだろうが!」

 「分からない人ですね、私はと言ったのですが?」

 「おい、嘘はいけねぇな!さっき会ったばかりだろうが!!」

 「そうですか?おかしいですね、私はあなたの顔を見た覚えがないんですよ!」

 「ほう、相手の顔を見ずに会話をしてモンスターを倒せると?」

 「倒せますよ、あたりまえじゃないですか!そもそも、戦闘中に会話していた所で相手の居場所さえわかっていれば倒せるでしょ」

 「それにさっきから偉そうな態度をとっている貴方は何者でなんという名前なのかしら?ここでは名前も名乗らずに話しかけるのが一般常識なのかしら?とても信じられない世界だわ!」

 アリスは2度も名乗らずに声をかけて来た人物に常識というものが欠けてるのか、それとも名乗らずに声をかけるのが常識ならこの世界の常識は信じられないと言い退けたのだった。そもそも、声をかけて来た人物が怒ってはいるがアリスは依頼書を確認している時に声をかけられたので顔は見ていないしモンスターの場所も事前に把握済みだった為、嘘は言ってないし倒せたからここにいるのである。
 

 
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