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第一章:異世界 アルスタン王国
国の発展と直人の受難
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誤字誤用警報発令中です。
雰囲気で脳内変換してお読み頂けると嬉しいです。
謝辞:誤字誤用報告有難うございます。
誤字は後ほど修正予定です。
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当初の予定では国ごと転移する前の異世界編は3ページぐらいで終わる予定でしたが長くなってしまってこのペースで行くとまだかなり掛かりそうなので多少、辻褄が合いませんがかなり巻いて進めます。次のページで異世界編は終了の予定です。
ご了承下さい。
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■ 国の発展と直人の受難
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直人はこの地でやっていくと決めたからにはこの国を発展させようと思った。
取り敢えずは王都から手を付けることにした。
何にしても陛下の了解が必要になるが、いちいち断っていては非効率すぎるので専門の部署を作ってもらいある程度の権限をおろしてもらうようにジェシカに頼んである。その点、絶対君主制の場合はトップに了解をとればいいので楽だ。
《ナオト様、陛下の了解が取れました。本日付で国土管理局が発足しました。》
「ヨシ! ジェシカよくやったぞ!!」
いいえ、現人神の件も話してありましたから答えは即答でしたよ。ついでにナオト様は話してあった通り今日から伯爵に叙爵されました。姫と結婚したら公爵になりますのでその時にまとめて叙任式も行うそうです。
局長はナオトで次長に宰相がなりました。まあ、暴走しないようにお目付け役でしょう。ちなみに私と姫様は審議官です。アリエルは秘書となりました。
これまでの役職も兼務ですけどね。
「ま、それくらいは仕方ないだろう。
まず王都の開発に入る前にこの国の通信手段を確保したい。どうしても民間は後回しになるが、防衛も考えると通信手段の確保は急務と言える。」
《通信手段ですか?、現在ですと、速度の早いラピッドバードを使ってリレー形式でつなぐか、速度はあまり出ませんけどピゴンを飛ばすかですね。
ラッピドバードは200km前後の速度で飛べますが距離は100kmが限界で主に短距離に使われています。
ピゴンだと70kmの速度ながら1500km以上飛べますので王都からだとどこの国境でも飛ばせますが、疲れたら休みますし高く飛べないこともあり途中で襲われる可能性がかなりあります。》
流石に鳥に任せるには不確定要素が多いのと直接話せないので無線の導入を決めた。
城内の警備用には特小を使いレピータを使うことで城内はカバーできた。一部にはデジタルも導入した。
充電はソーラーでおこなう。
王都内の警備連絡用はアマチュア無線機をつかう。これもレピーターを複数箇所運用してV/Uを使うことで近距離から中距離をカバーできた。レピーターは無論、海外仕様の50Wで2mでもレピータ運用が可能になっている。
電波法が関係ない世界では日本の電波法にすら縛られる必要はない。
ちなみに元の世界だと10Wが50Wになろうがそんな劇的な差はないが不思議なことに異世界では10Wが50Wになると飛びが5倍以上になった。(注1)
王城と領地の貴族間の連絡は7Mhz、21Mhzを主軸にデジタル通信を構築した。国内は常に安定して通話ができる(注2)
元の世界と違って7MHzでも当然だが、がら空きで領地ごとに周波数を割り当てた。
電源はメガソーラを城の横に設置して王都に給電することしているが、なにしろ使う電気製品が照明しかないため十分すぎるほどだが、将来を見越して魔石から発電を計画中だ、錬金術によって魔石を加工することで発電や熱エネルギーとして取り出すことに成功した。
俺だけが出来ても仕方ないので国内の錬金術師に呼びかけて指導してかく領地に帰って作ってもらうことにする。
街道の整備には建設機械を導入...燃料は取り敢えず女神経由で買っているが国内には地表にでてまさしく露天掘り出来るほどある。その他、天然ガスやレアメタルの天然資源には事欠かない。
魔石を使って発電システムが3年後に稼働する予定だ。
魔石を燃料として使うことで現在は実験的に1万キロワット程度だが設備さえ揃えば100万KWと原子力発電所並みの発電が行うことが出来る。
当面は王都とその近郊だけだが10年以内に全ての領地で電気が発電されその恩恵を受けることになる。
上下水道などのインフラも整えて行くが10数年で施工できる予定
農業改革も行っていった、取り敢えずは足踏み式の脱穀機など動力を使わない方式から魔石を燃料としたシステムに以降予定。
注1)受信点の電波強度がぁ~なんてツッコミはなしでお願いします。
注2)異世界では電離層の状態がアルスタン王国に最良な状態で常に安定しています。
この国に残ると決めてからは朝から晩まで働いて中房にブラックな働きをさせんじゃねぇよって思ったが自分で望んだことだから仕方がない。
▼ 直人の受難~嫁は増殖する ▼
そんな改革に着手して忙しい毎日を送ってる時に陛下から呼び出しがあった。
「陛下におかれましては御健勝のご様子なりよりの事とお喜びもしあげます、日々多忙とはいえ不精をいたしてご挨拶にも伺えず大変...」
もう、よい。そなたが礼節を取るなど、体が痒くなるわ、以前通りいたせ。
はぁ、まあいいか?。いやはやお呼び出しって事で来たけど何のようですか?
メルクリートとの婚礼の直前だがちょっと困ったことがあってのう。
お主も知っておると思うが海の向こうの友好国イスマニアが姫を嫁に寄越すそうだ、グリズリア帝国も寄越すと言ってきておる。数日後には着くからとにかく会ってみろ。
「陛下、この話、断ることも可能ですか?」
『ん、無理じゃの?。戦争になるだろうしこの大陸中の国から侵略の意思ありと思われるだろう。諦めろ3人も5人も対して変わらん。』
「……はぁ……」
『特にイスマニアは獣人の国だ、お主は王都にいるからほとんど獣人を見たことがないと思うが、獣人を見ても不快な表情を表さないように気をつけろよ。』
「へっ、獣人ですか?種族は何でしょう?」
『イスマニアの王家は代々、狼の獣人か猫の獣人で確か嫁候補の娘は猫の獣人だったと思うが……なにか問題か?』
「いえ、いえ、結構なお話でしかと承りました。
では、他になければこれで失礼します。」
ふん、ふん、ふん!!っと、猫の獣人が嫁かぁ……可愛いと良いなぁ……
町で見かけた猫の獣人は可愛かったからなぁ~
あ、あやつもしかして獣人好きなのか?うん、人はわからんものなのだなぁ~
まあ、毛嫌いするよりはマシだわい。うん。
国王はないひげをなでながらスキップしながら立ち去っていくナオトを見送っていた。
▼ 直人の部屋 ▼
直人の部屋では会談が行われていた。
「陛下から呼び出しを受けてさぁ……あの~ぅ……じつは~ぁ」
『ご心配いりませんよ、嫁が増えるんですよね、皆知っておりますから、今回のことは所謂政治柄みでナオトのが増やしたんじゃないのはわかってますから心配いりません。』
メルクリートの優しい言葉に正直ホッとしたけど、彼女の目は笑っていない。
ジェシカとアリエルは笑っている。
『それにイスマニアのロミアーナ王女はお友達ですし、私は彼女からの手紙で知ったんです。彼女はとてもいい子ですよ。スタイルもすごく良いですし。
獣人なんでそこは好みがあるとは思いますが。』
『私達は気にしてませんって元々からこの3人で済むなんて思ってもいませんでしたし5人と言うのは予想よりずっと少ないです。
出来れば10人以内にしてほしいなぁって皆で相談していたんですよ。』
何と優しい嫁たちだろう……まだ、候補だけど
そうかぁ、この世界、一夫多妻が認められてるんだよなぁ。貴族はそれが普通だって言うし王族に至ってはむしろ義務とさえなってるらしいから……
ちなみにグリズリア帝国の姫は仮想敵国でもあり付き合いもなく全然知らないらしい。
▼ 遠方より嫁候補きたる ▼
イスマニア国王女 ロミアーナとグリズリア帝国 イルザナ
二人どちらと先に会うかで揉めたので面倒くさいので一緒に会うことにした、どうせ嫁にもらうなら関係ないだろうと思って、でも、間違いだったかもと思ったのは後の祭りだったりする。
ロミアーナは従者を二人、イルザナは3人の従者を連れている。イルザナの連れている従者の男の一人は只者でない雰囲気がある。
「遠いところはるばるお越し頂き大変ありがとうございます。先程紹介にあずかりました。ナオト・シドウ・アルバント伯爵です。お見知りおきをお願いします。
さて、海路は静かでしたか?、イスマニアの船は優秀だとお聞きしておりますが如何でした?」
取り敢えずは向こうの従者もいるし猫をかぶっておかないとね。
『ご丁寧な挨拶痛み入ります。私はイスマニア王国第2王女、ロミアーナ・ロギンス・イスマニアでございます。これからは長く可愛がって頂きとうございます。どうかひさしくお願いいたします。』
<ルーザン達、下がっていいわ。あなた達がいたらナオト伯爵様と謙遜のない話が出来ないでしょう。>
<しかし、姫様、万が一の事があっては!!>
『心配は無用です。何かあれば伯爵様が守ってくださいます。それともあなた達は伯爵様が私に害をなすとでも言うのですか?』
<いぇ、失礼いたします。>
うん、うん、なかなかのお嬢だな、気に入った。流石に俺が害をなすかと問われればハイと言えんよなぁ~いえば不敬罪は確定だ。
ロミアーナ姫、身長は160cmぐらいとまあ、普通だが、巨乳だ。。メロンとか例えるんではなくしまってそうな気がする。
やっぱりケモミミは正義だ……しっぽにくるまってみたい。
『従者もいなくなったことだし聞くけど伯爵様は獣人には偏見はないのかニャ!』
「おおーーっ!、やっぱり猫の獣人は語尾に”ニャ”をつけるんだぁ~、あっ、俺のことはナオトで良いよ。」
『残念!、普通は付けません。ナオト様はニホンという国から召喚されたと聞きましたからニャを付けたら喜ばれるかと思って付けてみました。
『偏見はないようですね、ニホンの方は獣人を含めて亜人には偏見がないって聞きますし。』
「うん、偏見はないよ。別に種族が違っても俺は気にしない。そもそも種族がちがうからなに?って感じだし同じ種族だって嫌なやつは嫌だからね。」
片方ばかりと話していてもイルザナ姫に悪いだろうとイルザナ姫にも話を振った。
だって開始早々、ずっと睨んでるんだもん。
「さて、イルザナ姫、陸路とはいえ、馬車の長旅お疲れさまでした。もう、砕けた姿勢を見せたからこれで行こうと思う。嫁に来るのならそれでいいかな?」
《はい、伯爵様がそうするのなら私にはお止めする権利はございませんからお好きになさってよろしいかと……本来なら帝国の姫たる私に対してその様な扱いは許されるはずはありませんが、ここは収めて置きましょう》
あちゃーーっ、この人、駄目な人だ……あぁ、めんどくさぁ~
あらあら、従者は顔を青ざめて姫を見ているよ、従者も大変だなぁ~
「そっかぁ、収めてくれるのか、ま、納得してくれればいいよ。国が違うしお互い色々有るだろうけど、少しづつでもなんとか仲良くやって行こうな。」
俺の様子を見て、イルザナの従者はほっと胸をなでおろしている、ま、ある程度は予想していたからねこれくらいでは切れんよ。俺は……寛大だもん。
イルザナは直人の様子を見ておもった。どうやら伯爵といえども所詮平民あがりの男、私の高貴さにまいったわね、お父様は取り入ってなんて言ってたけどこの調子なら、始めから押さえておいたほうが後々やりやすいはずだわ。
《納得はいってませんけど仕方ないってことですわ。》
《それより、そこの獣人も娶るって気は確かですの?、獣を妻に娶るなんて考えられませんけど、そこは国の政治、色々と都合が有るので仕方なく形式的に娶って後は飼って於けばいいですわ。むろん、私の屋敷とその獣の小屋は遠くに離して下さいましね。》
プチン……俺の中で何かが切れる音がした。
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