102 / 116
第四章 内政
【北米支局長就任】
しおりを挟む
【北米支局長就任】
エレンとゴブリンハンティングに行き、そこで北米支局長の打診をされたエレンは魔法を使えるようになるという話を聞いて北米支局長への就任を受け入れたのだった。
♪゚*☆*゚♪*☆*゚♪゚*☆*♪゚*☆*゚♪*☆*゚♪゚*☆*゚♪
廃鉱山ーゴブリンの巣
「じゃ、屋敷に帰ってもう少し詳しい話をしようか?」
「えぇ、そうね、でも、ここはこのままでも良いの?、まだ、ゴブリンは沢山いるみたいだけど・・・」
この廃鉱山のゴブリンは定期的に討伐しているという話をしていたのでエレンはこのまま放置して帰って良い物かと思ったのだろう。
「大丈夫、後はギルドに依頼を出して冒険者に頑張って貰うよ。」
それを聞いたエレンはちょっと不思議そうにしていた。..
「ねぇ、貴方たちならここのゴブリンを一掃するぐらいなんて事はないんじゃないの?」
「あぁ、そうだね、うちの戦闘に特化した部下なら一人でも楽勝だと思うよ。」
「ただ、単に効率って問題じゃないんだ、領内の経済の事も考えないと行けないんだ、冒険者に報酬を払って冒険者には領内でお金を落として貰う事で地域経済は潤うしね、それにこっちで何でも討伐したら冒険者がいなくなるだろう。冒険者は何も討伐だけが仕事じゃないんだ、領民の雑用もあるし、薬草の採集から治安維持まで・・それ全部をこちらでまかなう余裕はないしね。
確かに冒険者がいるデメリットもあるけど、それを考えても冒険者の存在は必要なんだよ。」
「ふーん、それってまるで為政者の考えよね。」
「は、は、は、だって、そっち側の人間だから仕方ないじゃない・・・」
「でも、久志は日本側の窓口なんでしょ、そこまで考える必要があるの?」
エレンは俺が内政を考えている事が不思議みたいに首をひねっていた。
「まあ、その辺はすぐにわかるよ。屋敷に戻ろう。」
「はい。」
。・゚・。。・゚・。。・゚・。。・゚・。・゚・。。・゚・。。・゚・。。・゚・。。・゚・
領内の屋敷へと転移して来た。
「お疲れ様、何か飲み物を持ってこさせるよ。」
メイドの取り敢えず何か冷たい物を持ってくるように伝えた。.
「取り敢えず、領主の従者になって貰いたいんだ、わかりやすく言えば社員になって守秘義務の契約を結ぶって事になるかな?」
「うん、まあ、軍にいても守秘義務はあるからその辺はわかるわ。」
「ん、じゃ、問題ないね。」
「ねぇ、それで魔法が使えるようになるの?」
「あぁ、為るよ、もう少し詳しく説明すると、この国で魔法が使える人って言うのは大体1000人に一人って言われてる。攻撃魔法ってなると1万人に一人って言われてる、さらに上級の攻撃魔法となると10万人に一人かな。ま、その殆どが貴族で締めているのが現状です。
つまり魔法が使えるようには素質が必要なんですが、素質は遺伝しやすいので、逆に言えば素質がなければ放逐される場合もあり得る、逆に平民に素質がある者が生まれたりすると貴族に取り込まれたり騎士や魔道士になったりって事になるので結果として貴族ばかりが魔法を使えるって事になってるのかなぁ...」
「従者になると本人の中に眠る素質を顕現させる事が出来るから、その人の特性に合った魔法が顕現するよ。」
「それって誰でも、従者になると魔法が使えるってわけ?」
「いや、それはちがうな、その人に素質がなければ無理、元から引き出す物がなければどうしようもない。」
「えっ、そうなの?、じゃ、私が従者になっても出来るかどうかは分からないじゃない...」
「いや、あるよ、って言うか無いなら初めから声かけてないしね。」
「えぇーーーっ、そうなの?」
「うん、うん、大丈夫だよ。」
「わかったわ、お願いします。」
「創造神フィーネの名の下に置いて汝、エレノーラ・モーズリーをルーカス・ハミルトンの従者として仕える事を命じる」
「We gladly accept your offer.」
「へっ、えっ、何?、変な感じ・・・大丈夫なの?」
エレンの頭の中に声が響きだした。
時空魔法、Lv5を取得しました。
火魔法:Lv3を取得しました。
水魔法:Lv5を取得しました。
風魔法:Lv5を取得しました。
光魔法:Lv3を取得しました。
念話:Lv5を取得しました。
「あっ、あぁ...頭の中に変な声が聞こえるんですけど・・・」
「あぁ、大丈夫すぐに収まるよ。」
「ねぇ、これで魔法が使えるの?」
「いや、いや、練習は必要ですよ。使える要素が出来ただけで行き成り使える訳ではありませんから...」
「でも、頭の中に聞こえてきた魔法はちょっと練習すれば使えるようになりますので心配は要らないです。」
「それとこれは大事な事なんですが、うちの機密事項に関しては他人に対して喋れなく為ります、これは喋ろうと思っても口に出せない制限が魔法で掛かります、逆を言えば喋れる相手には話してもOKって事になりますね。」
「ふぅ、つまり、普通に書類で守秘義務を結ぶんじゃなくて魔法で強制的に喋れなく為ったという解釈で良いのよね。」
「はい、そうです、それとこの契約で従者になると自己修復と不老になりますので200年ぐらいは現在のまま老化はしません、寿命が近づくと次第に老化しますけど・・・ざっくり、一般の人より2倍以上、寿命が延びると思って下さい。」
「へぇーーっ、そうなの?」
「それと覚えて置いて欲しいんですが、うちの従者には二通りの従者がいます、エレンのように神との盟約を通じて従者になった者と普通に採用されて従者になった者もいます、後者は単なる社員と変わらず、不老や魔法の恩恵はありません。」
「早速、仕事して貰おうかな?」
「えっ、えぇ...何するんですか?」
エレンは行き成り仕事と言われてかなり不安そうにして居る。
「何も心配しなくて良いですよ、本来の業務と言って良いです。つまり、米国側との交渉をやって貰いたいんです。」
「えーーーっ、無理、無理、私はまだ、右も左も分かんないんですよ。」
エレンは仕事の内容を聞いて不安そうな顔から、顔が青ざめてきていた。確かに先日まで任務を依頼されてた相手に交渉などというのはかなりハードルが高いのだろうと思う。
「心配は要りません、交渉の内容や金額、支払い方法などはきちんとレクチャーしておきますし、いざというときの為に見えない所には一応いますので。..」
エレンに対してこちらが現在、要望を出している小火器のリストなどをみせて、支払い方法、受け渡しの場所は何処でも良い事や、実際の受け渡し時には領主が直接一緒に出向く事など、交渉に必要な情報をその日、一杯掛けてレクチャーした。
エレンがわからない所や疑問に思う事などはそのたび、そのたびに話して納得して貰った。
「わかったわ、やってみる、それで困ったりした時は助けてくれるんでしょ。」
「あぁ、もちろん、今回は当然だし、馴れるまでは当面はサポートするので心配は要らない。」
その言葉を聞いて少しは安心したようで、多少は吹っ切れたのか?、ソファーに深く座り直してお茶を飲み出した...
「それから米国内での拠点なんだけど自宅を使って貰っても良いし、こちらで事務所を用意してもいい。自宅を使う場合には当然、家賃は支払うよ。その辺はエレンの思うとおりにして良い。どうせ、交渉なんかは別の場所でやるから拠点自体は何処でもあまり変わりはない、日本の場合は来る時によったマンションを使っているけどね。」
それを聞いたエレンはどうしたものか悩んでいるようだった。
(うーん、どうしたものかしら、人を招かないのなら自宅って言うのも有りよねぇ、取り敢えず自宅で初めて、必要に応じて事務所を用意して貰うって感じで良いのかな?)
「ねぇ、当初は自宅で初めて、不都合があれば事務所を準備して貰うって事も可能かしら?」
「もちろん、構わないよ。」
「場所の指定はあるの?」
「何処でも構わないけど、ある程度、都市部に近い方が良いと思うよ、交渉ごとや移動の際に不便だと思うから・・・」
「わかったわ、取り敢えず、自宅を拠点にするわ」
「じゃ、うちの主要メンバーを紹介するから王都の屋敷に移動しようか?」
「わかったわ...、ここに来てメイド以外には会わなかったからちょっと不思議に感じてたの...」
「まあ、従者にならない場合はあまり知られたくはないからね。」
「じゃ、いこうか?」
転移質にある固定の転移門から王都の屋敷の転移室へと異動した。
「いつでもここに来れるように北米支局にもこれと同じ様な固定点慰問を設置するので会議などで来る時に活用して欲しい。」
「もう、呆れて何も言う事はないわ。心の中で整理するまでは暫くは時間が掛かりそうだわ。」
エレンはもう、一気にあり得ない事の連続なので驚くのを通り越してあきらめの境地になっていた・・・
(きっと、こう言うものなので、今までの固定概念が一切通用しないって言うのがわかっただけでもヨシとしないと。..)
王都の転移室からジェシカの案内でリビングへ下りていくと都合の良い事に皆そろっていた。
「恐らくこうなるだろうと思い、皆様にお声がけしておきました。」
メイドのジェシカがちょっと早めながら皆を集めていたらしい・・
「今度、新しく従者になった、エレノーラ・モーズリーだ、今後は北米支局を担当して貰う、現在は米海軍の広報担当士官をやっている、皆、仲良くしてやってくれ・・・」
「初めまして、今後は皆様と一緒にお仕事をさせて頂くエレノーラ・モーズリーです、エレンと呼んで下さい。宜しくお願いします。」
「えっと、左からアメリア、ソフィー、奈津、愛彩、留美、留美、アトリア、恵、美琴さんだ...」
「恵さん以外は全て眷属で恵さんと美琴さんは従者だ。美琴さんは現在、旦那を日本に残して単身赴任中だけどね。」
皆が一通り、自己紹介を行った。
皆の自己紹介が終わった後、俺は姿をルーカスに変えた。.
「「「えっ、えぇーーーっ、」」」
エレンは壮絶に驚いている、口は大きく開いたままで、ムンクの叫びを思い起こさせてしまった。それを見ている他のメンバーはニヤニヤと笑っている。
「な、なに、どうなってるの?、へっ...」
必死に戻ってこようとするがエレンはなかなか復帰出来そうもない。.
「うん、俺は姿を帰る事が出来るんだ、これは領主としての姿でルーカス・ハミルトン、さっきの姿は日本人としての篠崎久志だ、早い話が二人は同一人物だよ。」
「は、はぁ、はぁ、もう、昨日から驚きっぱなしだけど今回が一番驚いたわ、心臓が止まるかと思ったわ。ふぅ、本当に何でもありなのね...」
「ちなみにこれは最大とも言える機密事項なのでそこの所、宜しく!!」
。・゚・。。・゚・。。・゚・。。・゚・。・゚・。。・゚・。。・゚・。。・゚・。。・゚・
最後まで読んで頂きましてありがとう御座います。
誤字、脱字等ありましたらお知らせ頂けると助かります。
ブックマークの方もご検討頂けると嬉しいです。
。・゚・。。・゚・。。・゚・。。・゚・。・゚・。。・゚・。。・゚・。。・゚・。。・゚・
エレンとゴブリンハンティングに行き、そこで北米支局長の打診をされたエレンは魔法を使えるようになるという話を聞いて北米支局長への就任を受け入れたのだった。
♪゚*☆*゚♪*☆*゚♪゚*☆*♪゚*☆*゚♪*☆*゚♪゚*☆*゚♪
廃鉱山ーゴブリンの巣
「じゃ、屋敷に帰ってもう少し詳しい話をしようか?」
「えぇ、そうね、でも、ここはこのままでも良いの?、まだ、ゴブリンは沢山いるみたいだけど・・・」
この廃鉱山のゴブリンは定期的に討伐しているという話をしていたのでエレンはこのまま放置して帰って良い物かと思ったのだろう。
「大丈夫、後はギルドに依頼を出して冒険者に頑張って貰うよ。」
それを聞いたエレンはちょっと不思議そうにしていた。..
「ねぇ、貴方たちならここのゴブリンを一掃するぐらいなんて事はないんじゃないの?」
「あぁ、そうだね、うちの戦闘に特化した部下なら一人でも楽勝だと思うよ。」
「ただ、単に効率って問題じゃないんだ、領内の経済の事も考えないと行けないんだ、冒険者に報酬を払って冒険者には領内でお金を落として貰う事で地域経済は潤うしね、それにこっちで何でも討伐したら冒険者がいなくなるだろう。冒険者は何も討伐だけが仕事じゃないんだ、領民の雑用もあるし、薬草の採集から治安維持まで・・それ全部をこちらでまかなう余裕はないしね。
確かに冒険者がいるデメリットもあるけど、それを考えても冒険者の存在は必要なんだよ。」
「ふーん、それってまるで為政者の考えよね。」
「は、は、は、だって、そっち側の人間だから仕方ないじゃない・・・」
「でも、久志は日本側の窓口なんでしょ、そこまで考える必要があるの?」
エレンは俺が内政を考えている事が不思議みたいに首をひねっていた。
「まあ、その辺はすぐにわかるよ。屋敷に戻ろう。」
「はい。」
。・゚・。。・゚・。。・゚・。。・゚・。・゚・。。・゚・。。・゚・。。・゚・。。・゚・
領内の屋敷へと転移して来た。
「お疲れ様、何か飲み物を持ってこさせるよ。」
メイドの取り敢えず何か冷たい物を持ってくるように伝えた。.
「取り敢えず、領主の従者になって貰いたいんだ、わかりやすく言えば社員になって守秘義務の契約を結ぶって事になるかな?」
「うん、まあ、軍にいても守秘義務はあるからその辺はわかるわ。」
「ん、じゃ、問題ないね。」
「ねぇ、それで魔法が使えるようになるの?」
「あぁ、為るよ、もう少し詳しく説明すると、この国で魔法が使える人って言うのは大体1000人に一人って言われてる。攻撃魔法ってなると1万人に一人って言われてる、さらに上級の攻撃魔法となると10万人に一人かな。ま、その殆どが貴族で締めているのが現状です。
つまり魔法が使えるようには素質が必要なんですが、素質は遺伝しやすいので、逆に言えば素質がなければ放逐される場合もあり得る、逆に平民に素質がある者が生まれたりすると貴族に取り込まれたり騎士や魔道士になったりって事になるので結果として貴族ばかりが魔法を使えるって事になってるのかなぁ...」
「従者になると本人の中に眠る素質を顕現させる事が出来るから、その人の特性に合った魔法が顕現するよ。」
「それって誰でも、従者になると魔法が使えるってわけ?」
「いや、それはちがうな、その人に素質がなければ無理、元から引き出す物がなければどうしようもない。」
「えっ、そうなの?、じゃ、私が従者になっても出来るかどうかは分からないじゃない...」
「いや、あるよ、って言うか無いなら初めから声かけてないしね。」
「えぇーーーっ、そうなの?」
「うん、うん、大丈夫だよ。」
「わかったわ、お願いします。」
「創造神フィーネの名の下に置いて汝、エレノーラ・モーズリーをルーカス・ハミルトンの従者として仕える事を命じる」
「We gladly accept your offer.」
「へっ、えっ、何?、変な感じ・・・大丈夫なの?」
エレンの頭の中に声が響きだした。
時空魔法、Lv5を取得しました。
火魔法:Lv3を取得しました。
水魔法:Lv5を取得しました。
風魔法:Lv5を取得しました。
光魔法:Lv3を取得しました。
念話:Lv5を取得しました。
「あっ、あぁ...頭の中に変な声が聞こえるんですけど・・・」
「あぁ、大丈夫すぐに収まるよ。」
「ねぇ、これで魔法が使えるの?」
「いや、いや、練習は必要ですよ。使える要素が出来ただけで行き成り使える訳ではありませんから...」
「でも、頭の中に聞こえてきた魔法はちょっと練習すれば使えるようになりますので心配は要らないです。」
「それとこれは大事な事なんですが、うちの機密事項に関しては他人に対して喋れなく為ります、これは喋ろうと思っても口に出せない制限が魔法で掛かります、逆を言えば喋れる相手には話してもOKって事になりますね。」
「ふぅ、つまり、普通に書類で守秘義務を結ぶんじゃなくて魔法で強制的に喋れなく為ったという解釈で良いのよね。」
「はい、そうです、それとこの契約で従者になると自己修復と不老になりますので200年ぐらいは現在のまま老化はしません、寿命が近づくと次第に老化しますけど・・・ざっくり、一般の人より2倍以上、寿命が延びると思って下さい。」
「へぇーーっ、そうなの?」
「それと覚えて置いて欲しいんですが、うちの従者には二通りの従者がいます、エレンのように神との盟約を通じて従者になった者と普通に採用されて従者になった者もいます、後者は単なる社員と変わらず、不老や魔法の恩恵はありません。」
「早速、仕事して貰おうかな?」
「えっ、えぇ...何するんですか?」
エレンは行き成り仕事と言われてかなり不安そうにして居る。
「何も心配しなくて良いですよ、本来の業務と言って良いです。つまり、米国側との交渉をやって貰いたいんです。」
「えーーーっ、無理、無理、私はまだ、右も左も分かんないんですよ。」
エレンは仕事の内容を聞いて不安そうな顔から、顔が青ざめてきていた。確かに先日まで任務を依頼されてた相手に交渉などというのはかなりハードルが高いのだろうと思う。
「心配は要りません、交渉の内容や金額、支払い方法などはきちんとレクチャーしておきますし、いざというときの為に見えない所には一応いますので。..」
エレンに対してこちらが現在、要望を出している小火器のリストなどをみせて、支払い方法、受け渡しの場所は何処でも良い事や、実際の受け渡し時には領主が直接一緒に出向く事など、交渉に必要な情報をその日、一杯掛けてレクチャーした。
エレンがわからない所や疑問に思う事などはそのたび、そのたびに話して納得して貰った。
「わかったわ、やってみる、それで困ったりした時は助けてくれるんでしょ。」
「あぁ、もちろん、今回は当然だし、馴れるまでは当面はサポートするので心配は要らない。」
その言葉を聞いて少しは安心したようで、多少は吹っ切れたのか?、ソファーに深く座り直してお茶を飲み出した...
「それから米国内での拠点なんだけど自宅を使って貰っても良いし、こちらで事務所を用意してもいい。自宅を使う場合には当然、家賃は支払うよ。その辺はエレンの思うとおりにして良い。どうせ、交渉なんかは別の場所でやるから拠点自体は何処でもあまり変わりはない、日本の場合は来る時によったマンションを使っているけどね。」
それを聞いたエレンはどうしたものか悩んでいるようだった。
(うーん、どうしたものかしら、人を招かないのなら自宅って言うのも有りよねぇ、取り敢えず自宅で初めて、必要に応じて事務所を用意して貰うって感じで良いのかな?)
「ねぇ、当初は自宅で初めて、不都合があれば事務所を準備して貰うって事も可能かしら?」
「もちろん、構わないよ。」
「場所の指定はあるの?」
「何処でも構わないけど、ある程度、都市部に近い方が良いと思うよ、交渉ごとや移動の際に不便だと思うから・・・」
「わかったわ、取り敢えず、自宅を拠点にするわ」
「じゃ、うちの主要メンバーを紹介するから王都の屋敷に移動しようか?」
「わかったわ...、ここに来てメイド以外には会わなかったからちょっと不思議に感じてたの...」
「まあ、従者にならない場合はあまり知られたくはないからね。」
「じゃ、いこうか?」
転移質にある固定の転移門から王都の屋敷の転移室へと異動した。
「いつでもここに来れるように北米支局にもこれと同じ様な固定点慰問を設置するので会議などで来る時に活用して欲しい。」
「もう、呆れて何も言う事はないわ。心の中で整理するまでは暫くは時間が掛かりそうだわ。」
エレンはもう、一気にあり得ない事の連続なので驚くのを通り越してあきらめの境地になっていた・・・
(きっと、こう言うものなので、今までの固定概念が一切通用しないって言うのがわかっただけでもヨシとしないと。..)
王都の転移室からジェシカの案内でリビングへ下りていくと都合の良い事に皆そろっていた。
「恐らくこうなるだろうと思い、皆様にお声がけしておきました。」
メイドのジェシカがちょっと早めながら皆を集めていたらしい・・
「今度、新しく従者になった、エレノーラ・モーズリーだ、今後は北米支局を担当して貰う、現在は米海軍の広報担当士官をやっている、皆、仲良くしてやってくれ・・・」
「初めまして、今後は皆様と一緒にお仕事をさせて頂くエレノーラ・モーズリーです、エレンと呼んで下さい。宜しくお願いします。」
「えっと、左からアメリア、ソフィー、奈津、愛彩、留美、留美、アトリア、恵、美琴さんだ...」
「恵さん以外は全て眷属で恵さんと美琴さんは従者だ。美琴さんは現在、旦那を日本に残して単身赴任中だけどね。」
皆が一通り、自己紹介を行った。
皆の自己紹介が終わった後、俺は姿をルーカスに変えた。.
「「「えっ、えぇーーーっ、」」」
エレンは壮絶に驚いている、口は大きく開いたままで、ムンクの叫びを思い起こさせてしまった。それを見ている他のメンバーはニヤニヤと笑っている。
「な、なに、どうなってるの?、へっ...」
必死に戻ってこようとするがエレンはなかなか復帰出来そうもない。.
「うん、俺は姿を帰る事が出来るんだ、これは領主としての姿でルーカス・ハミルトン、さっきの姿は日本人としての篠崎久志だ、早い話が二人は同一人物だよ。」
「は、はぁ、はぁ、もう、昨日から驚きっぱなしだけど今回が一番驚いたわ、心臓が止まるかと思ったわ。ふぅ、本当に何でもありなのね...」
「ちなみにこれは最大とも言える機密事項なのでそこの所、宜しく!!」
。・゚・。。・゚・。。・゚・。。・゚・。・゚・。。・゚・。。・゚・。。・゚・。。・゚・
最後まで読んで頂きましてありがとう御座います。
誤字、脱字等ありましたらお知らせ頂けると助かります。
ブックマークの方もご検討頂けると嬉しいです。
。・゚・。。・゚・。。・゚・。。・゚・。・゚・。。・゚・。。・゚・。。・゚・。。・゚・
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
神様、ちょっとチートがすぎませんか?
ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】
未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。
本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!
おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!
僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。
しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
---------------
※カクヨムとなろうにも投稿しています
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる