【完結】あんこより甘い恋、ください〜吹雪の夜、金髪クールビューティーは、はんなり和菓子職人に甘く抱かれる〜

粗々木くうね

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本編

06 シャワーで戯れて ※R18

「……っん、ちゅ」

「……んっ、ふ……っ」

あれから俊一は、軽やかに柊を抱き上げ、2階の住居スペースへと向かった。
階段を上がるあいだも、ふたりは何度も唇を重ねた。離れるのが惜しいとでもいうように、夢中でキスを繰り返す。

「もっ……南さん、苦しいです……」

「あ、ごめんね。嬉しすぎて、つい……ええ歳して、こらえ性ないなぁ」

「大丈夫です……僕も、嬉しいですから」

甘やかなやり取りのあと、2階のドアを開く。
そこは白を基調とした落ち着いた空間。俊一が暮らす、やわらかな生活の気配が漂う部屋だった。

……けれど、思ったより室内はひんやりとしていて、俊一が肩をすくめる。

「あかん、暖房つけてなかったわ……北村さん。部屋温めてる間に一緒にシャワー浴びよっか。」

「え、一緒に……ですか?」

「うん。一緒に」

いきなり肌を見せ合うことに、多少の恥ずかしさと戸惑いはあった。けれど、俊一の柔らかな微笑みに包まれると、なぜか素直に受け入れられた。

脱衣所で服を脱ぐ間にも、俊一はくすぐったくなるほど頻繁にキスをしたがった。甘えるような仕草に、柊も自然と唇を返す。
でもいい加減お風呂に入らないと寒くて風邪をひいてしまいそうだ。

「……南さん、これじゃあいつまでもお風呂入れないです」

「でも、こうしてくっついてないと寒くて脱げへん」

「どっちにしても寒いですよ……っ」

小さく笑いながら、どうにか服を脱ぎ終え、ふたりは湯気の立ちこめる浴室へと滑り込んだ。
ざぁざぁと土砂降りのようなシャワーの音が響く中、湯気に包まれながら、ふたりは飽きることなく抱き合った。

「ねぇ、北村さん、見て?……こっちも、キスしてる」

「あっ……」

不意に俊一が囁き、柊は視線を落とす。
ぴったりと密着した下腹部同士。
濡れた肌の間で、ゆるりと触れ合っていた。

(……うわ)

思わず息をのむ。
脱衣所では寒さに気を取られて気づかなかったが、今ならはっきりわかる。
俊一の昂りは、彼の穏やかな人柄からは想像もつかないほどに逞しかった。天を仰ぐようにそそり立ち、血管が浮き出て生々しい。
柊自身も小さいわけではない。けれど、圧倒的な雄を前に思わず興奮して身震いする。

「北村さん、ここも上品やね。綺麗……」

「はうっ……」

熱っぽく囁く声に、体の奥がくすぐられる。
腰に手を絡めたまま、俊一はそっと腰を前後に揺らし、柊の分身に緩やかな刺激を送り込んできた。
ぬるり、と互いの先走りが糸を引き、ツゥ、っと落ちていくーー。
シャワーの雨に打たれながらその様子を眺めていると、不意に俊一の手が腰からさらに降って双丘へ流れていく。

「んっ、南さ……ん……」

後ろの窄まりに触れられ、思わずびくりと腰が引けた。

「あ、ごめん。……嫌やった?」

「……ち、違います。びっくりしちゃって」

「ならよかった、……ちょっと向こう向いてもらっていい?」

囁く声に小さくうなずくと、俊一はそっと柊の身体を反転させた。
壁に手をつく姿勢に導かれ、背後からしゃがみ込む気配が近づいてくる。

「へぇ……ここは、やらしいんや」

「な、南さ……んっ……!」

形の良い尻をゆっくりと左右に広げられ、思わず短い悲鳴をあげた。
けれど、驚きはそれだけでは終わらない。
次の瞬間、ぬるりとした湿った感触が、晒された奥に這ってきた。舌だ。俊一の舌だった。

「そ、んな……や、だめです……っ」

菓子職人の命とも言える舌を、こんなところに。
羞恥と申し訳なさが混ざり、涙が滲んで視界がにじむ。
逃げようにも、力が抜けて身体が言うことをきかない。

「や、やめて……南さんの、大事な……っ、舌なのに……」

「そんなこと考えんで。もっと、ここ味合わせてよ」

優しくも強引に、俊一の舌は愛撫を続けた。
ときおり、じゅるりと艶めかしい音が浴室に響く。
快感が怖くて、必死にタイルを掴もうと指を伸ばすも、濡れた床では滑ってしまう。

「だ、め……うそ……そ、こは……だめ……!」

震える声をよそに、ついに舌先がその奥へと忍び込んできた。
半べそになりながらも抗えず、柊はただ壁に手をついて身体を支えるしかなかった。

俊一の舌は、まるで味を確かめるように、執拗に内側をなぞってくる。
何度も唾液を含ませては、その奥を丁寧に解していった。
やがて、ぬるんだ感触の奥に、別の硬質なものが滑り込んでくる。

ゴツゴツと節ばった感触。俊一の指だった。

「あっ、かたい……っ」

そのひとさしに、無意識にぎゅっと締めてしまう。
まるで、それが嬉しいとでも言うように、指先を咥え込んだ。

「……うん、痛くはなさそうやね」

やわらかく微笑むような声とともに、俊一の指がゆっくりと動き出す。
ゴツゴツとした男らしい指がゆっくりと暴いていく。

夢にまで見た光景だった。
……きっと俊一は分かっただろう。縦に割れた窄まりの形を見て「非処女」だということに。
散々美しい、上品だと褒め称えてくれたのに、蓋を開けてみたらただの浅ましい男なのだ。
それでも俊一は、それはそれは丁寧にゆっくりと身体を拓いてくれている。
一本だった指は、いつの間にか2本、3本と増えていた。
狭い場所をグッと広げるような動きに、身体の内側から熱がじんわりと滲み出し、思考がゆるやかにほどけていく。

「ひっ……ああっ……!」

ある一点をなぞられた瞬間、全身に電流が走るような衝撃が貫いた。
頭のてっぺんからつま先まで、じわりと痺れるような快感が広がっていく。

「ここ……北村さんの、気持ちええとこやんね?」

「……っ、あ……ああ……っ」

まともな返事などできなかった。
喉の奥で震える吐息が、微かな声になって漏れるだけ。
崩れそうになる身体を、どうにか支えようとするが、もはや足に力が入らない。

「……おっと」

ふらついた瞬間、すぐに逞しい腕が支えてくれた。
その腕の中はあたたかく、力の入らない身体をしっかりと受け止めてくれる。

「……大丈夫? もう少し、頑張ろね」

優しい声とは裏腹に、俊一の手は、ゆっくりと柊の昂ぶりを包みこんでくる。
そのまま、ぬるんだ表面をやさしく、けれど逃がさぬように擦られた。
熱と甘さが混じる快感に、情けない声がでる。

「い、いや、そこ、やぁ……っ」

「気持ちええね。泣いちゃうくらい、気持ちええね?」

背中から押し寄せる刺激に合わせて、前もゆるやかに責め立てられ、
先端からはとめどなく蜜がこぼれ落ちる。
俊一の指が先端をきゅっと搾るたび、くちゅっと淫らな音が生まれて、胸の奥がじわりと疼いた。

「南さ……やぁ……これ、も、おかしくなる……」

「可愛いなぁ、北村さん。もう、限界やろ……一回、イこか」

その言葉を合図に、後ろをゆるくなぞっていた指が動きを変える。
今度はリズムを刻むように、強く、深く。
ひどく敏感なところを何度も擦られ、声が漏れるのを止められなかった。

前への愛撫もなお続き、先端からは粘ついた先走りがとろりと溢れて糸を引く。
じわじわと、限界が近づいてくるのが分かった。

「あ、あ……っ、も、い、イク……っ」

壁に手をつき、お尻だけ突き出すような格好で、無意識に腰を揺らしてしまう。
頭では「はしたない」と分かっていても、身体はもう、欲しがることをやめられなかった。

「うん……北村さんの、イクとこ……見せてね」

そっと囁かれ、同時に首筋にやさしい口づけが落ちる。
その瞬間だった。

「ん……あ、ああっ……!」

背中を強くのけぞらせ、柊の身体が大きく跳ねる。
声にならない吐息とともに、欲が迸る。
張り詰めていたものがほどけて、糸が切れた人形のように、全身から力が抜けていった。

「……がんばったね。めっちゃ、綺麗やったよ」

耳元に落ちてきた、優しい声。
息のかかる距離でそう言われて、柊はただ、ぼんやりと頷くだけで精一杯だった。

シャワーの音が止まり、ふたりの世界を包んでいた水音が消える。

俊一はそっと柊の頬を撫でて、ちゅっ、と口付けた。
そしてふと、手のひらに視線を落とす。
柊が放ったものが、べっとりと熱を帯びたまま残っていた。

それを俊一は何気ない仕草で、ぺろりと舐めとる。
まるで甘味を味見する時のような姿に、柊は何が起きたかわからなかった。

「……青臭さもまろやかで、ほんのり甘い味がする」

ぽつりと零されたその言葉に、柊はばちんと目を見開いた。

「っ、なっ……! そ、そんなの、味見しなくていいですからっ……!」

「ごめんごめん、つい……」

にこにこと笑う様子に、柊はただ顔を真っ赤にすることしかできなかった。
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