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第78話 コスタリア領都の日常7
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女騎士さんに抱えられたまま地下へと続く階段を下りていく。
「ゴブ~」(まさか他人の治療をした後に自分が治療を受けるようになるとは)
「もう、お母様たちと一緒に毎日お菓子ばかり食べているから・・・少しは自分の体のことも考えなさい。まだまだ一緒にいたいんだから」
「ゴブ~」(分かっているゴブ~)
アイラお嬢様は優しいですな~。家族っていいもんだゴブ。
地下2階まで降りてくるとそこは地下牢になっていた。
本当にこんなところで歯の治療をしているのかな~。
地下牢は今は誰もいないみたいゴブ。
戦争とかもう何十年もしていないっていうし平和な世の中なんだな。
「リアーナ、起きてる?入りますよ」
地下牢の一番奥の鋼鉄製の重厚な扉をギギギと開いてカタリナさんが声をかける。
開けたとたん血と肉が焼けたような臭いがふわっと鼻につく。
奥にはどこかで見たような鉄製の台やいかつい道具が並んでいる。
「ゴブー!」(ひぃぃ~!もしかしなくても拷問部屋だゴブ~)
歯の治療じゃなかったんだゴブ?
じたばたもがいて逃げようとするが女騎士さんががっちりと離してくれない。
「う~ん、朝ですか~昨日は道具を磨くのに夢中でそのままここで寝ちゃいました
、新しいお客さんです~くふふ」
目の下に大きなクマができた髪も整えていない低血圧そうな女がのそっと出てきた。
「リアーナ、また部屋に戻らずに籠っていたのですか、身なりぐらいきちんとしなさい。コスタリア侯爵家に仕えている自覚が薄いですよ」
リアーナと呼ばれた若い女がこっちを見てニチャァと舌なめずりして見てくる。
「今回はまたかわいいお客さんだね~。魔物を相手するなんて初めてだよ~。意思の疎通は出来るのかな~、くふ、くふふ」
「ゴブ、ゴブー!」(今、獲物をみるような目でこっちを見たゴブ~)
「落ち着きなさい、ミセッティ。リアーナは歯医者もとても上手なのよ」
歯医者もってなんなんだゴブ。
「本職は拷問官だけどね~。くふ、くふふ。なんだ~今回は治療なんだね~。
それでも歓迎するよ~。ゆっくり楽しんでいってね~。くふ」
「ゴブー!」(やっぱりゴブ!拷問官じゃねーか)
ひぃぃ~。ヤバい、ヤバいぞ。この女。
素材は良さそうだが髪のぼさぼさ加減といい、目の下のおおきなクマもあるし。
引きこもり陰キャ、粘着系どS系女子(理系)に違いないゴブ。
「今回はあまりゆっくり楽しまないでちょうだい、この後には奥様たちとのお茶会が控えていますので」
「ふ~ん、分かったよ・・・、それじゃあさっさと始めるよ、くふ」
リアーナ女史が女騎士からわたしを受け取り、イスに座らせて手足をベルトで拘束した。
「ゴブ!?」(速い!?それにすごい力だゴブ!)
おっとり気だるそうな喋り方に反して動きは素早いゴブ。
あっという間にイスに固定されてしまった。
めちゃくちゃ手慣れているゴブ。
「ゴ・・・」
抗議の声を発する前に口に金属の器具を突っ込まれた。
きりきりとハンドルを回すと口が勝手に開いていく。
「・・・!・・・!!」
「それでは治療を始めまーす、くふふ。痛かったら手を挙げるか痛いって言って教えてくださいね~、くふふ」
そう言ってリアーナ女史はひとさし指に土魔法で回転する尖った石を生成する。
だんだんとキュィィーンと甲高い音になり高速で回転しているのが分かる。
「暴れると口の中やベロがズタズタになるからじっとして動かないでね~くふ」
さっきまで眠そうな目をしていたのに治療を始めたとたん瞳孔が開いて興奮が抑えられなくなっているゴブ。
「・・・!!ゥッー!」
「え~?何かな~よく聞こえないな~。あぁ~けっこう深く進んじゃってるね~。あとこっちとこっちも治療が必要だねぇ~。けっこう削らないと~くふ、くふ」
こ、こいつ~。手足を拘束してから痛かったら手を挙げてください、などという定番のボケをかましやがって。
開口器具で口をふさがれているから声も出せないじゃないかゴブ。
「それでは後はリアーナに任せましょうか、お嬢様はお茶会に向かいましょう。私たちは治療が終わりしだいお伺いいたしますので。この音は私も苦手です」
「それじゃあ、ミセッティまた後でね。いい子にして頑張るのよ」
お嬢様とカタリナさんたちは部屋から出ていってしまった。
ギギィ~といやな音を立てて扉が閉まると他の音が消えて回転音だけが響く。
「ゥッフー!・・・#$%!」(いやー!二人きりにしないでゴブー)
「くふ、ゴブリンの治療なんて初めてだよ~。人間とどう違うのかな~。とりあえずやりながら試すしかないよね~、くふ」
手を挙げようとしてもがっちりとベルトで固定されピクリとも動かせない。
「そう焦らなくてもいいよ~、まだ始めてないじゃない。怯えちゃってかわいい~、ゴブリンでもこんな表情するんだね~勉強になるよ~くふ、くふふ」
キュィィーン。ガリガリガリ。
キュィィィーーーン。
~~~~~~~
結論。
この人めっちゃ優秀だゴブ。
全然痛くないうえに削ったあとに土魔法で欠損部を生成して歯を元通りにフタをするのにかけた時間は体感で1,2分もかかっていなかったゴブ。
3か所あったという虫歯を全部治療して5分もかかっていないのではないだろうか。
なんで王妃様はこんな簡単に楽になる治療を全力で嫌がっていたのか・・・
部屋とリアーナ女史の風貌にびびって3適ほどちびってしまったのは内緒だゴブ。
「次は患者じゃなくて来てね~。一晩中ゆっくり楽しみましょ~。くふ、くふふ」
なんだか気に入られちゃったようだけど絶対いやゴブ。
~~~~~~
ちなみにほとんどの魔物は歯が抜けるとすぐに次の歯が生え始めます。
欠損したり折れたりすると自然に抜け落ち生え替わります。
食べれないということはそのまま死に直結するため重要器官扱いになっています。
治療の必要はありませんでしたね。
「ゴブ~」(まさか他人の治療をした後に自分が治療を受けるようになるとは)
「もう、お母様たちと一緒に毎日お菓子ばかり食べているから・・・少しは自分の体のことも考えなさい。まだまだ一緒にいたいんだから」
「ゴブ~」(分かっているゴブ~)
アイラお嬢様は優しいですな~。家族っていいもんだゴブ。
地下2階まで降りてくるとそこは地下牢になっていた。
本当にこんなところで歯の治療をしているのかな~。
地下牢は今は誰もいないみたいゴブ。
戦争とかもう何十年もしていないっていうし平和な世の中なんだな。
「リアーナ、起きてる?入りますよ」
地下牢の一番奥の鋼鉄製の重厚な扉をギギギと開いてカタリナさんが声をかける。
開けたとたん血と肉が焼けたような臭いがふわっと鼻につく。
奥にはどこかで見たような鉄製の台やいかつい道具が並んでいる。
「ゴブー!」(ひぃぃ~!もしかしなくても拷問部屋だゴブ~)
歯の治療じゃなかったんだゴブ?
じたばたもがいて逃げようとするが女騎士さんががっちりと離してくれない。
「う~ん、朝ですか~昨日は道具を磨くのに夢中でそのままここで寝ちゃいました
、新しいお客さんです~くふふ」
目の下に大きなクマができた髪も整えていない低血圧そうな女がのそっと出てきた。
「リアーナ、また部屋に戻らずに籠っていたのですか、身なりぐらいきちんとしなさい。コスタリア侯爵家に仕えている自覚が薄いですよ」
リアーナと呼ばれた若い女がこっちを見てニチャァと舌なめずりして見てくる。
「今回はまたかわいいお客さんだね~。魔物を相手するなんて初めてだよ~。意思の疎通は出来るのかな~、くふ、くふふ」
「ゴブ、ゴブー!」(今、獲物をみるような目でこっちを見たゴブ~)
「落ち着きなさい、ミセッティ。リアーナは歯医者もとても上手なのよ」
歯医者もってなんなんだゴブ。
「本職は拷問官だけどね~。くふ、くふふ。なんだ~今回は治療なんだね~。
それでも歓迎するよ~。ゆっくり楽しんでいってね~。くふ」
「ゴブー!」(やっぱりゴブ!拷問官じゃねーか)
ひぃぃ~。ヤバい、ヤバいぞ。この女。
素材は良さそうだが髪のぼさぼさ加減といい、目の下のおおきなクマもあるし。
引きこもり陰キャ、粘着系どS系女子(理系)に違いないゴブ。
「今回はあまりゆっくり楽しまないでちょうだい、この後には奥様たちとのお茶会が控えていますので」
「ふ~ん、分かったよ・・・、それじゃあさっさと始めるよ、くふ」
リアーナ女史が女騎士からわたしを受け取り、イスに座らせて手足をベルトで拘束した。
「ゴブ!?」(速い!?それにすごい力だゴブ!)
おっとり気だるそうな喋り方に反して動きは素早いゴブ。
あっという間にイスに固定されてしまった。
めちゃくちゃ手慣れているゴブ。
「ゴ・・・」
抗議の声を発する前に口に金属の器具を突っ込まれた。
きりきりとハンドルを回すと口が勝手に開いていく。
「・・・!・・・!!」
「それでは治療を始めまーす、くふふ。痛かったら手を挙げるか痛いって言って教えてくださいね~、くふふ」
そう言ってリアーナ女史はひとさし指に土魔法で回転する尖った石を生成する。
だんだんとキュィィーンと甲高い音になり高速で回転しているのが分かる。
「暴れると口の中やベロがズタズタになるからじっとして動かないでね~くふ」
さっきまで眠そうな目をしていたのに治療を始めたとたん瞳孔が開いて興奮が抑えられなくなっているゴブ。
「・・・!!ゥッー!」
「え~?何かな~よく聞こえないな~。あぁ~けっこう深く進んじゃってるね~。あとこっちとこっちも治療が必要だねぇ~。けっこう削らないと~くふ、くふ」
こ、こいつ~。手足を拘束してから痛かったら手を挙げてください、などという定番のボケをかましやがって。
開口器具で口をふさがれているから声も出せないじゃないかゴブ。
「それでは後はリアーナに任せましょうか、お嬢様はお茶会に向かいましょう。私たちは治療が終わりしだいお伺いいたしますので。この音は私も苦手です」
「それじゃあ、ミセッティまた後でね。いい子にして頑張るのよ」
お嬢様とカタリナさんたちは部屋から出ていってしまった。
ギギィ~といやな音を立てて扉が閉まると他の音が消えて回転音だけが響く。
「ゥッフー!・・・#$%!」(いやー!二人きりにしないでゴブー)
「くふ、ゴブリンの治療なんて初めてだよ~。人間とどう違うのかな~。とりあえずやりながら試すしかないよね~、くふ」
手を挙げようとしてもがっちりとベルトで固定されピクリとも動かせない。
「そう焦らなくてもいいよ~、まだ始めてないじゃない。怯えちゃってかわいい~、ゴブリンでもこんな表情するんだね~勉強になるよ~くふ、くふふ」
キュィィーン。ガリガリガリ。
キュィィィーーーン。
~~~~~~~
結論。
この人めっちゃ優秀だゴブ。
全然痛くないうえに削ったあとに土魔法で欠損部を生成して歯を元通りにフタをするのにかけた時間は体感で1,2分もかかっていなかったゴブ。
3か所あったという虫歯を全部治療して5分もかかっていないのではないだろうか。
なんで王妃様はこんな簡単に楽になる治療を全力で嫌がっていたのか・・・
部屋とリアーナ女史の風貌にびびって3適ほどちびってしまったのは内緒だゴブ。
「次は患者じゃなくて来てね~。一晩中ゆっくり楽しみましょ~。くふ、くふふ」
なんだか気に入られちゃったようだけど絶対いやゴブ。
~~~~~~
ちなみにほとんどの魔物は歯が抜けるとすぐに次の歯が生え始めます。
欠損したり折れたりすると自然に抜け落ち生え替わります。
食べれないということはそのまま死に直結するため重要器官扱いになっています。
治療の必要はありませんでしたね。
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