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第139話 帰ってきたよコスタリア領2
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教会の中は荘厳とした雰囲気で大きな声で私語をしている人はいないがそれでもざわざわと小声で話が広まり人が集まってきている
「ホンモノ・・・、ホンモノですよね?いつもの演劇と違いますよね!?」
「聖像と一分も違えぬ出で立ち・・・毎朝日の出とともにお参りしておるワシが見間違えるはずはないッッッ!よもや生きているうちに拝顔出来ようとはッッッ!」
「少女から大人へと羽化しようとする一瞬だけの輝き!!僕の毎週集めているミニ聖像なんて所詮は模倣品だったんだ!はぁはぁ・・・本物の動く聖女様だ」
何かあぶねー奴も混じっているな・・・本当に治安がいい街なのか?
それに対応するように黒服さん達が規制線を張り群衆がアイラお嬢様に不用意に近づけないようにガードしてくれる
まるでアイドルがコンサートに入場してくる時みたいです
うちのアイラお嬢様もいつの間にかこんなに人気者になっていたんだ
感動だゴブ~
「他人事みたいに言っていますけど全部ミセッティの仕業でしょう」
「ゴブ~」(わたしは世話になっているお嬢様に頑張って恩を返しているだけゴブ)
断じてお小遣いとお菓子のためではない、ないったらないゴブ
アイラ様像の足元にはこれまた可愛らしい幼女がお花飾りを持ってアイラ像に向かって微笑んでいる、こちらは少々雑な造りだがわたしの像らしい
どうしてもわたしの像も脇に設置したいというので恥ずかしながらイメージ通りに作ったらいつの間にか別の像に取り換えられているし
ボロボロの腰ミノにこん棒を高く掲げ獲物を狙う眼光鋭いカッコイイ像だったのにさ
身長を1.5倍にして筋肉を誇張して表現してしまったからか?
それとも乳首が出ていたのがこの世界のコンプライアンスに抵触してしまったのか
こっちの芸術の規制基準はいまいち分からないゴブ・・・
おかげでわたしのチャームポイントである野性味が全く反映されていない偽物の愛くるしい像が建っているのだ
ちゃんとゴブリンだと説明を付けていないと知らない人だとエルフの子供に見えるぞ
ホーリーウォーター領名物『アイラ様も絶賛!?聖なる温泉饅頭』とか『聖女セレスティーナ最期の晩餐、レッドボアの甘露煮』のパッケージに付いている挿絵も聖女と森の妖精という表題になっていてなんとかゴブリンを隠そうとしてくれているからな
元貧民街の皆様の心遣いには感謝しかないゴブ
「それはゴブリンだと聖女の外聞が悪くなるから隠蔽してるんじゃないですぅ?」
「しっ!マリー、余計なことを言わなくていいのですよ、ミセッティにもゴブリンのプライドがあるようですし、地域の方とミセッティの思惑が丁度良いバランスで均衡を保っている今が一番全員が幸せなのです」
教会の端の方でテトが机を出して何か商売をしている、肩にチュー太もいるな
「新しく移住してこられた皆さ~ん、また結婚して自分の家を持つことになった新婚さん達~、今なら小銀貨5枚であなたの家だけの守護聖獣が手に入りま~す」
「今なら設置が簡単、釘で付けるだけの小さな社型巣箱がセットで大銀貨1枚です」
「チュッチュ~」
机の上にはきれいな小箱に入ったハムスター、もといホーリーラットの子供が可愛らしいくりくりした目で買おうとしている人を覗いている
「ママ-、わたしこの子がいい!すごく賢そうだもん」
「この子にします、どうか新しく人生を出発した私たち夫婦をお守りください」
危険度Aランクのホーリーラットが自然に街角で売られておりますな・・・
すでに一家に一匹いて守護という名の監視と支配が浸透しているのかな
まぁ何度も言うが害意が無ければ問題ないでしょ
「おお~テト殿、今日はこちらでしたか!うちの守護獣様が昨日から様子が変でして・・・今日は外に出せ、テト殿のチュー太様に会わせろと言っているように見えましてな、毎日欠かさず飲み水に聖水と栄養たっぷりのご飯をあげておったのですが」
少し小太りのおっさんが汗をかきながらりっぱな銀の箱に入ったホーリーラットを抱えて相談にきている
身なりも良さそうだし結構金持ちの商人さんなのかな
「は~い、分かったよ~チュー太、これってアレだよね?この子も新しいクィーンになれるんだよね~?」
「チュッ!チュチュゥ~」
チュー太の目が赤く光ったかと思うと商人さんに抱えられていたホーリーラットが淡く輝き一回り以上大きくなった
「おお~まさか、まさか私の家の守護獣様が新たなクィーンに任命されようとは・・・!望外の喜びです!これで我が家の商売も安泰ですぞ!」
「これからもおいしいご飯と聖水をよろしく~」
商人さんは誇らしげに銀の箱からはみ出ているホーリーラットクィーンを抱えて帰っていった
・・・ホーリーラットクィーンの巣分けの瞬間を見てしまったゴブ
この子も、とか言っていたな、今回が初めてじゃなさそうゴブ
チュー太を鑑定してみるとホーリーラットクィーンからホーリーラットエンプレスに格上げになっていました
いいなぁ、チュー太、わたしももっと頑張ればゴブリンクィーンの称号が付くかな~
ゴブリンマザーは勘弁してもらいたいけど
そうこうしていると教会の入口から10人以上のケガ人がぞろぞろと入ってきた
自分で歩けない状態だったり片腕がだらりと垂れ下がったり結構重症な人もいるぞ
これはわたしの出番ですかね?ちらりとお嬢様を見る
でもなんかケガ人も周りの人も様子がおかしい
普通だったら「早くケガ人を中へ!!」とか「キャー、あなた!しっかりしてぇ!」などと怒号が飛び交うような気がするがケガした本人も周りもニコニコしている
「ドノバン様、今日もこの聖水の湧き出る祝福された街を脅かす不遜な賊を根絶やしにしてきました、これからも女神の祝福がこの街に注ぎ続けられますよう報告に参りました次第です、今回も死者は出ておりませぬゆえご安心ください」
その中の少し年配のまとめ役っぽい人がドノバンに話しかけている
「お、おう、今回はどんな奴らだったんだ」
「今回は小規模な盗賊団でしたな、テト様から街の西区で潜伏して今夜にでもコトを起こすとの情報をいただいたので動ける若い衆50人程で囲いこんで皆殺しにしてやりましたわい」
「相変わらず対応が早いな・・・いや早すぎねぇか?今夜に犯罪を起こそうって相談してたんだろ?まだ何も盗ってないんじゃ・・・」
「はっはっは、ドノバン様はお優しいですな、しかしそれでは少々甘いですぞ、この街は聖水が全てなのです!『悪いことをすると聖水が薄まるぞ、悪人が使うと聖水が止まるぞ』との神託もありますからな~どんな些細な悪事も早く目を摘んでおきませんと・・・女神様の機嫌を損なうことがあってはいけないのです」
何か笑顔で恐いこと言ってる、ドノバンも愛想笑いしながら口元はひきつっている
「パパ~ケガしちゃったの?お外は危ないの~悪い人がいたの~?」
小さな女の子と若い奥さんらしき人がケガをしている男性の元に寄り添う
「ははは、心配かけてごめんよ、パパは今悪いことしようとした人たちと闘ってきたんだ、事前に特製ポーションを飲めばケガしてもすぐに治って闘い続けられるし今回は深手を負ってしまったけど1週間も源泉に浸かれば問題無いしね、むしろ滅多に行けない源泉に入れて女神様の御力をこの身に享受できて誇らしいぐらいさ」
「もう、あなたったらいつも無茶して血だらけで帰ってくるんですもの、心配です」
「ははは、首を刎ねられない限り問題ないさ、今回も相手の槍を腹で受けてから思いっきりハンマーでどついてやったら相手は泣いて許しを請うてきたよ、まぁ許されるはずも無いんだけどね、パパは今の暮らしと子供たちの未来にこの聖水を残すことができたらケガや死ぬことなんてちっとも怖くはないさ」
「パパ、すごーい」
「あなた・・・愛してるわ、早く治してまたお勤め頑張ってくださいね」
・・・ここは感動するところなのか?
聖水の名の元に狂信者とバーサーカーが量産されている
「まったくしょうがない奴らじゃ、競って一番に乗り込んでケガを自慢して帰ってきよるわい、首さえ守れば何とかなるのも問題じゃのう、まぁ聖水の泉を守るためじゃ仕方ないといえば仕方ないがのぅ」
まとめ役さんは役目を果たして満足気な表情だ
え~と・・・この人たちはただ街に住んでいる一般人さんですよね?
教会のために特別に洗脳、戦闘教育されている特務部隊とかじゃないですよね
「ゴブ・・・」(ドノバン・・・)
「ミセッティ、何も言ってくれるな、俺だって怖いんだよ、マジで」
「住人全員が信奉者かつ準戦闘員か・・・もはや小規模な宗教国家じゃな」
セレステーヌさんがやれやれといった表情でお手上げのポーズをする
最初の頃は窃盗や暴行事件も多発していたそうだが片っ端から地域住民の自警団による制裁(抹殺)が行われ現在は万引きすら起きず犯罪率0を達成しているらしい
幕末のどこかの剣客集団のように「悪・即・斬」だと悪人はいなくなりますね
「これは万が一にも聖水の供給が止まったら暴動がおきますねぇ」
「そんなことが起きたら俺の施政に悪事があったとか断定されて裁判を受ける間もなく八つ裂きにされるんじゃねぇか?マジで」
「まぁ間違いないですね、一族郎党皆殺しになるのは避けられないでしょうねぇ」
「先に言っておくが一族郎党の中にはてめぇらも全員入ってるからな、マジで」
「ホンモノ・・・、ホンモノですよね?いつもの演劇と違いますよね!?」
「聖像と一分も違えぬ出で立ち・・・毎朝日の出とともにお参りしておるワシが見間違えるはずはないッッッ!よもや生きているうちに拝顔出来ようとはッッッ!」
「少女から大人へと羽化しようとする一瞬だけの輝き!!僕の毎週集めているミニ聖像なんて所詮は模倣品だったんだ!はぁはぁ・・・本物の動く聖女様だ」
何かあぶねー奴も混じっているな・・・本当に治安がいい街なのか?
それに対応するように黒服さん達が規制線を張り群衆がアイラお嬢様に不用意に近づけないようにガードしてくれる
まるでアイドルがコンサートに入場してくる時みたいです
うちのアイラお嬢様もいつの間にかこんなに人気者になっていたんだ
感動だゴブ~
「他人事みたいに言っていますけど全部ミセッティの仕業でしょう」
「ゴブ~」(わたしは世話になっているお嬢様に頑張って恩を返しているだけゴブ)
断じてお小遣いとお菓子のためではない、ないったらないゴブ
アイラ様像の足元にはこれまた可愛らしい幼女がお花飾りを持ってアイラ像に向かって微笑んでいる、こちらは少々雑な造りだがわたしの像らしい
どうしてもわたしの像も脇に設置したいというので恥ずかしながらイメージ通りに作ったらいつの間にか別の像に取り換えられているし
ボロボロの腰ミノにこん棒を高く掲げ獲物を狙う眼光鋭いカッコイイ像だったのにさ
身長を1.5倍にして筋肉を誇張して表現してしまったからか?
それとも乳首が出ていたのがこの世界のコンプライアンスに抵触してしまったのか
こっちの芸術の規制基準はいまいち分からないゴブ・・・
おかげでわたしのチャームポイントである野性味が全く反映されていない偽物の愛くるしい像が建っているのだ
ちゃんとゴブリンだと説明を付けていないと知らない人だとエルフの子供に見えるぞ
ホーリーウォーター領名物『アイラ様も絶賛!?聖なる温泉饅頭』とか『聖女セレスティーナ最期の晩餐、レッドボアの甘露煮』のパッケージに付いている挿絵も聖女と森の妖精という表題になっていてなんとかゴブリンを隠そうとしてくれているからな
元貧民街の皆様の心遣いには感謝しかないゴブ
「それはゴブリンだと聖女の外聞が悪くなるから隠蔽してるんじゃないですぅ?」
「しっ!マリー、余計なことを言わなくていいのですよ、ミセッティにもゴブリンのプライドがあるようですし、地域の方とミセッティの思惑が丁度良いバランスで均衡を保っている今が一番全員が幸せなのです」
教会の端の方でテトが机を出して何か商売をしている、肩にチュー太もいるな
「新しく移住してこられた皆さ~ん、また結婚して自分の家を持つことになった新婚さん達~、今なら小銀貨5枚であなたの家だけの守護聖獣が手に入りま~す」
「今なら設置が簡単、釘で付けるだけの小さな社型巣箱がセットで大銀貨1枚です」
「チュッチュ~」
机の上にはきれいな小箱に入ったハムスター、もといホーリーラットの子供が可愛らしいくりくりした目で買おうとしている人を覗いている
「ママ-、わたしこの子がいい!すごく賢そうだもん」
「この子にします、どうか新しく人生を出発した私たち夫婦をお守りください」
危険度Aランクのホーリーラットが自然に街角で売られておりますな・・・
すでに一家に一匹いて守護という名の監視と支配が浸透しているのかな
まぁ何度も言うが害意が無ければ問題ないでしょ
「おお~テト殿、今日はこちらでしたか!うちの守護獣様が昨日から様子が変でして・・・今日は外に出せ、テト殿のチュー太様に会わせろと言っているように見えましてな、毎日欠かさず飲み水に聖水と栄養たっぷりのご飯をあげておったのですが」
少し小太りのおっさんが汗をかきながらりっぱな銀の箱に入ったホーリーラットを抱えて相談にきている
身なりも良さそうだし結構金持ちの商人さんなのかな
「は~い、分かったよ~チュー太、これってアレだよね?この子も新しいクィーンになれるんだよね~?」
「チュッ!チュチュゥ~」
チュー太の目が赤く光ったかと思うと商人さんに抱えられていたホーリーラットが淡く輝き一回り以上大きくなった
「おお~まさか、まさか私の家の守護獣様が新たなクィーンに任命されようとは・・・!望外の喜びです!これで我が家の商売も安泰ですぞ!」
「これからもおいしいご飯と聖水をよろしく~」
商人さんは誇らしげに銀の箱からはみ出ているホーリーラットクィーンを抱えて帰っていった
・・・ホーリーラットクィーンの巣分けの瞬間を見てしまったゴブ
この子も、とか言っていたな、今回が初めてじゃなさそうゴブ
チュー太を鑑定してみるとホーリーラットクィーンからホーリーラットエンプレスに格上げになっていました
いいなぁ、チュー太、わたしももっと頑張ればゴブリンクィーンの称号が付くかな~
ゴブリンマザーは勘弁してもらいたいけど
そうこうしていると教会の入口から10人以上のケガ人がぞろぞろと入ってきた
自分で歩けない状態だったり片腕がだらりと垂れ下がったり結構重症な人もいるぞ
これはわたしの出番ですかね?ちらりとお嬢様を見る
でもなんかケガ人も周りの人も様子がおかしい
普通だったら「早くケガ人を中へ!!」とか「キャー、あなた!しっかりしてぇ!」などと怒号が飛び交うような気がするがケガした本人も周りもニコニコしている
「ドノバン様、今日もこの聖水の湧き出る祝福された街を脅かす不遜な賊を根絶やしにしてきました、これからも女神の祝福がこの街に注ぎ続けられますよう報告に参りました次第です、今回も死者は出ておりませぬゆえご安心ください」
その中の少し年配のまとめ役っぽい人がドノバンに話しかけている
「お、おう、今回はどんな奴らだったんだ」
「今回は小規模な盗賊団でしたな、テト様から街の西区で潜伏して今夜にでもコトを起こすとの情報をいただいたので動ける若い衆50人程で囲いこんで皆殺しにしてやりましたわい」
「相変わらず対応が早いな・・・いや早すぎねぇか?今夜に犯罪を起こそうって相談してたんだろ?まだ何も盗ってないんじゃ・・・」
「はっはっは、ドノバン様はお優しいですな、しかしそれでは少々甘いですぞ、この街は聖水が全てなのです!『悪いことをすると聖水が薄まるぞ、悪人が使うと聖水が止まるぞ』との神託もありますからな~どんな些細な悪事も早く目を摘んでおきませんと・・・女神様の機嫌を損なうことがあってはいけないのです」
何か笑顔で恐いこと言ってる、ドノバンも愛想笑いしながら口元はひきつっている
「パパ~ケガしちゃったの?お外は危ないの~悪い人がいたの~?」
小さな女の子と若い奥さんらしき人がケガをしている男性の元に寄り添う
「ははは、心配かけてごめんよ、パパは今悪いことしようとした人たちと闘ってきたんだ、事前に特製ポーションを飲めばケガしてもすぐに治って闘い続けられるし今回は深手を負ってしまったけど1週間も源泉に浸かれば問題無いしね、むしろ滅多に行けない源泉に入れて女神様の御力をこの身に享受できて誇らしいぐらいさ」
「もう、あなたったらいつも無茶して血だらけで帰ってくるんですもの、心配です」
「ははは、首を刎ねられない限り問題ないさ、今回も相手の槍を腹で受けてから思いっきりハンマーでどついてやったら相手は泣いて許しを請うてきたよ、まぁ許されるはずも無いんだけどね、パパは今の暮らしと子供たちの未来にこの聖水を残すことができたらケガや死ぬことなんてちっとも怖くはないさ」
「パパ、すごーい」
「あなた・・・愛してるわ、早く治してまたお勤め頑張ってくださいね」
・・・ここは感動するところなのか?
聖水の名の元に狂信者とバーサーカーが量産されている
「まったくしょうがない奴らじゃ、競って一番に乗り込んでケガを自慢して帰ってきよるわい、首さえ守れば何とかなるのも問題じゃのう、まぁ聖水の泉を守るためじゃ仕方ないといえば仕方ないがのぅ」
まとめ役さんは役目を果たして満足気な表情だ
え~と・・・この人たちはただ街に住んでいる一般人さんですよね?
教会のために特別に洗脳、戦闘教育されている特務部隊とかじゃないですよね
「ゴブ・・・」(ドノバン・・・)
「ミセッティ、何も言ってくれるな、俺だって怖いんだよ、マジで」
「住人全員が信奉者かつ準戦闘員か・・・もはや小規模な宗教国家じゃな」
セレステーヌさんがやれやれといった表情でお手上げのポーズをする
最初の頃は窃盗や暴行事件も多発していたそうだが片っ端から地域住民の自警団による制裁(抹殺)が行われ現在は万引きすら起きず犯罪率0を達成しているらしい
幕末のどこかの剣客集団のように「悪・即・斬」だと悪人はいなくなりますね
「これは万が一にも聖水の供給が止まったら暴動がおきますねぇ」
「そんなことが起きたら俺の施政に悪事があったとか断定されて裁判を受ける間もなく八つ裂きにされるんじゃねぇか?マジで」
「まぁ間違いないですね、一族郎党皆殺しになるのは避けられないでしょうねぇ」
「先に言っておくが一族郎党の中にはてめぇらも全員入ってるからな、マジで」
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