悲報 スライムに転生するつもりがゴブリンに転生しました

ぽこぺん

文字の大きさ
21 / 155

第21話 侯爵家2

しおりを挟む
フフフ・・・鏡の前で笑顔とかわいいポーズをとってみる。
前世のオレの面影を残しつつ女神様の雰囲気もあり、なかなか美人じゃないか。
肌は薄い緑色だけどな・・・髪も金髪だし(枯草色ともいう)
人間だったら勝ち組確定の姿だな。
緑色だけど。

窓の外を見てみる。
澄み渡るような青い空だ。
心が洗われるようだ。

肌の色や髪の色、種族や男や女、オスメスに何の意味があるっていうんだゴブ。

今時そんな時代遅れなことにこだわっているとハラスメント案件で訴えられるゴブよ
・・・自分が当事者になるとは思ってもみなかったがな。

転送間際で種族変更に間に合ったと思っていたのに、実際には性別選択ボタンだったらしい。だから最後に確かに変更した感触があったのにゴブリンのままだったのか。

何かおかしいとは思ってたゴブ。

同じくらいに生まれたやつらは早々に外廻りに駆り出されていたのにオレはいつまでも奥に居てよかったし。

ゴブリンマザーの強力な催淫スキルにも反応しなかったもんなー。
まだ幼生だし、実の子供だから効果が無いのかな~とか思ってスルーしてたけど。

まわりのやつらが優しくて肉を恵んでくれていたのも今思えばオレを嫁候補だとしての行動だったのかも。
あと半年もあそこで暮らしていたらと思うとゾッとするぜ。
童貞を捨てる前に純潔を散らすってどんな人生だよ。

「ゴブフフフ・・・」


「小鬼さん~。おーい。・・・アレは大丈夫なんっすか?さっきから鏡の前で変なポーズしたり笑ったり、窓の外を遠い目をしてため息ついたかと思ったらまた椅子に座って薄ら笑いし始めてるっすよ。声かけても返事しないっすし」

「出会った時からおかしいはおかしいのですが、今朝は特におかしいですわね・・・さっきからずっとこんな感じでうろうろしながら笑ったり泣いたりしているのです」

少し年配のメイドがお嬢様に近づきそっと報告する。

「どうやら自分のことをオスだと思っていたらしくメスだったことに気づいて相当なショックを受けているようでございます」

「何かボーっと立ち尽くしていたから着替えさせるのは楽だったです~」

「ぶははっ。どっからどう見てもメスだったっす。それに普通、ションベンした時に気付くっしょ」

「ゴブ!」(下品なことを言うなゴブ。こっちは繊細な乙女ゴブ)

「ゴブリンさんが怒っていますわよ、女の子に対して下品なこと言うなって」

「ぶははっ~。悪いっす。またお腹がすいているかと思って俺っちの朝ご飯の残りだけど持ってきたっす」

「ゴブ~」(いつも悪いゴブな~。優しさにふれると少し元気が出るゴブ)

手渡されたのは肉の全くついていないホネだった。

「ゴブ!」(残飯ですら無くて食べかすゴブ!)

べしっと床にホネをたたきつけて抗議した。

「ちょっと!!私の部屋にゴミを捨てないでくださいまし!!」

「ゴブ!」(もうどうでもいいゴブ!好きに犯せばいいゴブ)

「私の部屋で卑猥な発言はやめてくださいまし!」

「ぶははっ。ゴブリンの、しかも幼生体に手を出すやつなんていないっす。
全人種を制覇したって自慢している大お館様でもゴブリンを相手にしたっていう話は聞いたことがないっす」

「・・・お母様がお待ちですから早く参りますわよ」

「そういえばあなたのお名前を決めていません、もう名前があるなら教えてくださいまし」

名前か~。やっぱり人として社会生活を送るには固有名詞って大事ゴブな。
魔物に名前ってネームドモンスターって感じで違う意味があったりするが。
キャラメイク画面でそこまで入力する時間が無くて(未設定)のままなんだよな~。

「ゴブ」(名前は未設定なんだゴブ)

「あら、ミセッティなんておしゃれな名前じゃない」

「ゴブ!?」(未設定ゴブ!ってやばいこの流れは・・・ステータスオープン!」

名前 ミセッティ
種族 ゴブリン
職業 ゴブリンヒーラー
 ・
 ・

ぐはっ・・やっぱり名前登録されてしまったゴブ。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~

きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。 前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。

第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。

黒ハット
ファンタジー
 前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。  

捨てられた前世【大賢者】の少年、魔物を食べて世界最強に、そして日本へ

月城 友麻
ファンタジー
辺境伯の三男坊として転生した大賢者は、無能を装ったがために暗黒の森へと捨てられてしまう。次々と魔物に襲われる大賢者だったが、魔物を食べて生き残る。 こうして大賢者は魔物の力を次々と獲得しながら強くなり、最後には暗黒の森の王者、暗黒龍に挑み、手下に従えることに成功した。しかし、この暗黒龍、人化すると人懐っこい銀髪の少女になる。そして、ポーチから出したのはなんとiPhone。明かされる世界の真実に大賢者もビックリ。 そして、ある日、生まれ故郷がスタンピードに襲われる。大賢者は自分を捨てた父に引導を渡し、街の英雄として凱旋を果たすが、それは物語の始まりに過ぎなかった。 太陽系最果ての地で壮絶な戦闘を超え、愛する人を救うために目指したのはなんと日本。 テンプレを超えた壮大なファンタジーが今、始まる。

現代知識と木魔法で辺境貴族が成り上がる! ~もふもふ相棒と最強開拓スローライフ~

はぶさん
ファンタジー
木造建築の設計士だった主人公は、不慮の事故で異世界のド貧乏男爵家の次男アークに転生する。「自然と共生する持続可能な生活圏を自らの手で築きたい」という前世の夢を胸に、彼は規格外の「木魔法」と現代知識を駆使して、貧しい村の開拓を始める。 病に倒れた最愛の母を救うため、彼は建築・農業の知識で生活環境を改善し、やがて森で出会ったもふもふの相棒ウルと共に、村を、そして辺境を豊かにしていく。 これは、温かい家族と仲間に支えられ、無自覚なチート能力で無理解な世界を見返していく、一人の青年の最強開拓物語である。 別作品も掲載してます!よかったら応援してください。 おっさん転生、相棒はもふもふ白熊。100均キャンプでスローライフはじめました。

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

【モブ魂】~ゲームの下っ端ザコキャラに転生したオレ、知識チートで無双したらハーレムできました~なお、妹は激怒している模様

くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
よくゲームとかで敵を回復するうざい敵キャラっているだろ? ――――それ、オレなんだわ……。 昔流行ったゲーム『魔剣伝説』の中で、悪事を働く辺境伯の息子……の取り巻きの一人に転生してしまったオレ。 そんなオレには、病に侵された双子の妹がいた。 妹を死なせないために、オレがとった秘策とは――――。

異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい

ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。 強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。 ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。

レベルアップは異世界がおすすめ!

まったりー
ファンタジー
レベルの上がらない世界にダンジョンが出現し、誰もが装備や技術を鍛えて攻略していました。 そんな中、異世界ではレベルが上がることを記憶で知っていた主人公は、手芸スキルと言う生産スキルで異世界に行ける手段を作り、自分たちだけレベルを上げてダンジョンに挑むお話です。

処理中です...