悲報 スライムに転生するつもりがゴブリンに転生しました

ぽこぺん

文字の大きさ
22 / 155

第22話 侯爵家3

しおりを挟む
「お父様は王都に行かれているのでまずはお母様とおじい様に紹介いたしますわ」

「その前に私と契約した従魔としていろいろな決め事を確認しておきます」

「ゴブ~」(まだその設定でいくゴブか?人としてウソをつくのは良くないゴブ)

「うぐっ。ゴブリンに人としての道を注意されるとは・・ですわ」
「ふふふ、しかし私は人であると同時に責任ある高位貴族家の一員でもあるのです。貴族には少し道を外れようとも、国のため民のために選択しなければいけないこともあるのです!」

「ゴブ~」(一晩経って開き直ったゴブ)

「確かに魔物をテイムできるというのは貴族にとってそんなに値打ちのあるスキルではありません。しかし幼なじみやかなり年下の子供たちまで剣術のスキルがあっただの魔術のスキルがあっただのとお茶会の度に聞かされてお母様は肩身の狭い思いをされていたのです」

「お嬢様!良かったです~。必ず何かお持ちなのはマリーは信じておりました~」
「これでもう図書館で調べものに付き合ったり、ダンジョンに潜ったり、魔物狩りに同行せずに済みます~本当に良かったです~」

「ぐすっ。マリー。信じてくれていてありがとうですわ」

がしっと音がするくらい強く抱擁する姉と妹のような美少女2人、絵になるゴブな~
雇用関係の垣根を越えた美しい友情を見せてもらったゴブ。

・・・スキル探しが結構イヤだったような発言もあったが気のせいゴブ。

「それで私は一晩中考えて[たとえテイム出来ていなくてもサインで意思を伝達し従魔を立派に使役いたします一覧表]を作りました」

「さすがお嬢様。考えることがすでに計算高い上級貴族のようです~」

「ゴブ~」(もういやな予感しかしないゴブ)

「この紙の内容をお母様に会う午後の休憩までに覚えるのですよ」

おおっ。すでにこの世界では紙とインクが一般化しているのか。
あの女神は文明が停滞気味だとかいっていたが結構文化が進んでいるじゃないか。

「・・・ゴブ」(文字?なのかな。分からん)

渡された紙には古代語のような記号がならんでいて、ところどころ消したり付け加えたりしていて完全に暗号化している。
言語理解スキルの恩恵は言葉だけなのか?
だとしたらまた一から単語と文法を覚えなおさなければいけないのか・・面倒ゴブ

「こちらが清書したものになります」

少し年配のメイドさんが新しい紙を渡してくる。

「ゴブ!」(字が汚いだけだったのかゴブ!読めないから焦ったゴブ!)

こっちのメイドさんはマジで優秀だな。アレを読み解いたのか・・・

「もう~お嬢様~。だから文字を書くのをもっと練習して丁寧に書くようにといつも先生に言われているじゃないですか~」

「分かってるわよ。それにマリーだって2つも上なのにもっとひどいじゃないですか
それに私、書くことより読むことの方が得意なのです」

お嬢様は勉強が少し苦手なようだ。
読むことや話すことは楽勝でしょうよ、翻訳スキルがあるからな。言わないけど。

「ゴブ」(ふ~面倒だけど付き合ってやるゴブ)

1.右目をつむったら良しの合図
2.左目をつむったらあいまいにする合図
3.両目をつむったら否定の合図
4.右ひじをさすったら傍にすぐ来る
5.左ひじをさすったらその場から離れる
6.  ・
7.  ・
8.  ・



20.ひとさし指をくるくる回したら回復魔法

ふざけんなゴブ!
こんな野球のサインみたいなのを20項目も覚えられないゴブ。
こっちは知力1やぞ。
途中から読むのも面倒になったわ。

「ゴブ~」(普通に言葉が通じるゴブ。そっちは本当に全部覚えてるゴブ?)

「も、もちろん覚えておりますわよ。くるくる回したら回復魔法ですわ」
「とりあえず渡した紙を返していただきますわ」

「こちらに1枚お嬢様にご用意してあります、小さくメモ書きにしました、どうぞ」

このメイドさんマジで優秀だな。

「わたしにも1枚欲しいです~」

「ゴブ」(お前は少し黙っていろゴブ)
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~

きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。 前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。

第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。

黒ハット
ファンタジー
 前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。  

捨てられた前世【大賢者】の少年、魔物を食べて世界最強に、そして日本へ

月城 友麻
ファンタジー
辺境伯の三男坊として転生した大賢者は、無能を装ったがために暗黒の森へと捨てられてしまう。次々と魔物に襲われる大賢者だったが、魔物を食べて生き残る。 こうして大賢者は魔物の力を次々と獲得しながら強くなり、最後には暗黒の森の王者、暗黒龍に挑み、手下に従えることに成功した。しかし、この暗黒龍、人化すると人懐っこい銀髪の少女になる。そして、ポーチから出したのはなんとiPhone。明かされる世界の真実に大賢者もビックリ。 そして、ある日、生まれ故郷がスタンピードに襲われる。大賢者は自分を捨てた父に引導を渡し、街の英雄として凱旋を果たすが、それは物語の始まりに過ぎなかった。 太陽系最果ての地で壮絶な戦闘を超え、愛する人を救うために目指したのはなんと日本。 テンプレを超えた壮大なファンタジーが今、始まる。

現代知識と木魔法で辺境貴族が成り上がる! ~もふもふ相棒と最強開拓スローライフ~

はぶさん
ファンタジー
木造建築の設計士だった主人公は、不慮の事故で異世界のド貧乏男爵家の次男アークに転生する。「自然と共生する持続可能な生活圏を自らの手で築きたい」という前世の夢を胸に、彼は規格外の「木魔法」と現代知識を駆使して、貧しい村の開拓を始める。 病に倒れた最愛の母を救うため、彼は建築・農業の知識で生活環境を改善し、やがて森で出会ったもふもふの相棒ウルと共に、村を、そして辺境を豊かにしていく。 これは、温かい家族と仲間に支えられ、無自覚なチート能力で無理解な世界を見返していく、一人の青年の最強開拓物語である。 別作品も掲載してます!よかったら応援してください。 おっさん転生、相棒はもふもふ白熊。100均キャンプでスローライフはじめました。

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

【モブ魂】~ゲームの下っ端ザコキャラに転生したオレ、知識チートで無双したらハーレムできました~なお、妹は激怒している模様

くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
よくゲームとかで敵を回復するうざい敵キャラっているだろ? ――――それ、オレなんだわ……。 昔流行ったゲーム『魔剣伝説』の中で、悪事を働く辺境伯の息子……の取り巻きの一人に転生してしまったオレ。 そんなオレには、病に侵された双子の妹がいた。 妹を死なせないために、オレがとった秘策とは――――。

異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい

ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。 強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。 ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。

レベルアップは異世界がおすすめ!

まったりー
ファンタジー
レベルの上がらない世界にダンジョンが出現し、誰もが装備や技術を鍛えて攻略していました。 そんな中、異世界ではレベルが上がることを記憶で知っていた主人公は、手芸スキルと言う生産スキルで異世界に行ける手段を作り、自分たちだけレベルを上げてダンジョンに挑むお話です。

処理中です...