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第24話 侯爵家5
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コンコン。
「失礼いたします。アイラお嬢様がお見えになりました」
「入ってちょうだい」
執務室だろうか。重厚な扉をメイドさんが開けてくれる。
「ふう~少し休憩にしましょう。アイラちゃん、スキルが発現したそうね?
良かったわ~。随分と危険なこともしたみたいじゃない。
ママは別にスキルが無くても構わなかったのよ」
お嬢様の名前はアイラっていうのか、覚えとこう。
このゆるふわおっとり系の美人さんがお母様ですな。
「お母様、本日もご機嫌麗しくございます。ご公務に忙しい中お時間いただきありがとうございます」
おお。結構きちんと挨拶ができている。さすが貴族の娘ゴブ。
「このアイラ今まで自分のスキルを見つけるためたくさんの方にお助けいただいてきましたが、この度の遠征に同行しテイマーのスキルに目覚めました」
「こちらが私の忠実な従魔になります。さあお母様へご挨拶なさい」
ここはしっかりと仕事をこなそうじゃないかゴブ。
月に大銀貨1枚をもらえる契約をしたゴブし。
給料以上の仕事をするのが日本のサラリーマンの矜持ゴブ。
「ゴブ」
わたしはスッとお嬢様の後ろより進み、目を合わせないようにうつ向きながら優雅にカーテシーを決めて挨拶した。
「あら、とってもお利巧なのね。それに礼儀正しい。アイラちゃんの教育がしっかりと行き届いているのね。最初はゴブリンを従魔にしたと聞いて少し心配いたしましたがよけいな思い過ごしだったようですね」
お嬢様の目が若干細くなってこっちを見ている気もするが気にしないゴブ。
「お父様もお喜びになるに違いありません。早めにご挨拶に伺いなさいな」
「分かりました、早いうちにおじい様にも時間を作っていただきます」
「それでは少し早いですがお茶の時間にいたしましょう」
お茶会のセリフを言うが早いかメイドさんたちがさっと準備に動いた。
奥様のメイドたちは洗練されていますな~。
どこかのお嬢様のお付きにも見習ってもらいたいゴブ。
「なんでしょう~」
「ゴブ」(自分で考えるゴブ)
一人奥様の傍から動かないメイドさんがいるなゴブ。
さっきからわたしの一挙一動全てに神経をとがらせて警戒しているようだ。
メイドというより護衛騎士のようゴブ。
「さあお座りなさい、お茶が入りますよ」
バルコニーにある小さな円テーブルに案内された。
お嬢様の隣りにわたしも座るよう椅子が差し出された。
「ゴブ」(失礼いたしますゴブ)
「ゴブリンさんも紅茶とクッキーを楽しんでいってね」
「ゴブ」(ありがとうございますゴブ)
ぺこりとお辞儀をしたがすぐにがっつくような下品なマネはしませんゴブ。
こういうのは偉い人が先に手を付けてからいただくのが礼儀ゴブ。
「ふふふ、本当にお行儀がいいのね、それに私たちの言葉もよく分かっているわ」
「お茶をどうぞ」
先ほどの目つきが鋭いメイドさんが左手でお茶を置いてくれた。
左利き?いや違うな、右手だけに白い手袋をしているがどうやら
右手はひじから先が義手のようだ。
金属のきしむ音がする。この世界、あまり義手の技術は発展していないようだな。
「ところでアイラちゃん。あなた本当はテイマーじゃないでしょ」
ほっと和やかな雰囲気になって油断していたところに奥様が笑顔でぶっこんできた。
「ななな、どど、どうしてそんなことをおっしゃるのかしら。私たちはきちんと魂でつながっておりますわ。主人と従魔として」
おいおい、動揺しすぎだゴブ。
所詮は背伸びしても小学生高学年レベルだゴブ。
「それに名前もつけたのですわ。ミセッティ、そうよね?」
「ゴブ」(ちゃんと契約してるゴブ・・・給料制だけどゴブ)
「私たちは国を支える貴族。侯爵である位をいただいている以上、生半可な立場では他の貴族たちに示しがつかないのよ?仲良しだけで役にたたないのであれば・・・」
先ほどの護衛メイドから殺気がもれる・・・
「こっこの子はとても役にたちます!それに私の命の恩人でもあるのです」
お嬢様が右手ひとさし指で髪をくるくると回して必死に説明している。
これはアレだ、20項目目の回復の合図ゴブ。
分かったゴブ。役に立つことを証明すれば良いんだゴブな。
気合いれるゴブ!
聖魔法 レベル6
「ゴブッ」(復活 完全ヒール)
まばゆい光があたりを覆う。くぅ~また全身やけどになるゴブ。
ガシャン!!
護衛メイドの右手が床に落ちた。
いや正確には右手につけていた金属の義手が床に落ちた。
「え・・」
護衛メイドさんの右手には本来あるはずの生身の右手が復元されていた。
「ゴブ」(まぁ本気を出せばこんなもんゴブ。役に立つゴブ)
「失礼いたします。アイラお嬢様がお見えになりました」
「入ってちょうだい」
執務室だろうか。重厚な扉をメイドさんが開けてくれる。
「ふう~少し休憩にしましょう。アイラちゃん、スキルが発現したそうね?
良かったわ~。随分と危険なこともしたみたいじゃない。
ママは別にスキルが無くても構わなかったのよ」
お嬢様の名前はアイラっていうのか、覚えとこう。
このゆるふわおっとり系の美人さんがお母様ですな。
「お母様、本日もご機嫌麗しくございます。ご公務に忙しい中お時間いただきありがとうございます」
おお。結構きちんと挨拶ができている。さすが貴族の娘ゴブ。
「このアイラ今まで自分のスキルを見つけるためたくさんの方にお助けいただいてきましたが、この度の遠征に同行しテイマーのスキルに目覚めました」
「こちらが私の忠実な従魔になります。さあお母様へご挨拶なさい」
ここはしっかりと仕事をこなそうじゃないかゴブ。
月に大銀貨1枚をもらえる契約をしたゴブし。
給料以上の仕事をするのが日本のサラリーマンの矜持ゴブ。
「ゴブ」
わたしはスッとお嬢様の後ろより進み、目を合わせないようにうつ向きながら優雅にカーテシーを決めて挨拶した。
「あら、とってもお利巧なのね。それに礼儀正しい。アイラちゃんの教育がしっかりと行き届いているのね。最初はゴブリンを従魔にしたと聞いて少し心配いたしましたがよけいな思い過ごしだったようですね」
お嬢様の目が若干細くなってこっちを見ている気もするが気にしないゴブ。
「お父様もお喜びになるに違いありません。早めにご挨拶に伺いなさいな」
「分かりました、早いうちにおじい様にも時間を作っていただきます」
「それでは少し早いですがお茶の時間にいたしましょう」
お茶会のセリフを言うが早いかメイドさんたちがさっと準備に動いた。
奥様のメイドたちは洗練されていますな~。
どこかのお嬢様のお付きにも見習ってもらいたいゴブ。
「なんでしょう~」
「ゴブ」(自分で考えるゴブ)
一人奥様の傍から動かないメイドさんがいるなゴブ。
さっきからわたしの一挙一動全てに神経をとがらせて警戒しているようだ。
メイドというより護衛騎士のようゴブ。
「さあお座りなさい、お茶が入りますよ」
バルコニーにある小さな円テーブルに案内された。
お嬢様の隣りにわたしも座るよう椅子が差し出された。
「ゴブ」(失礼いたしますゴブ)
「ゴブリンさんも紅茶とクッキーを楽しんでいってね」
「ゴブ」(ありがとうございますゴブ)
ぺこりとお辞儀をしたがすぐにがっつくような下品なマネはしませんゴブ。
こういうのは偉い人が先に手を付けてからいただくのが礼儀ゴブ。
「ふふふ、本当にお行儀がいいのね、それに私たちの言葉もよく分かっているわ」
「お茶をどうぞ」
先ほどの目つきが鋭いメイドさんが左手でお茶を置いてくれた。
左利き?いや違うな、右手だけに白い手袋をしているがどうやら
右手はひじから先が義手のようだ。
金属のきしむ音がする。この世界、あまり義手の技術は発展していないようだな。
「ところでアイラちゃん。あなた本当はテイマーじゃないでしょ」
ほっと和やかな雰囲気になって油断していたところに奥様が笑顔でぶっこんできた。
「ななな、どど、どうしてそんなことをおっしゃるのかしら。私たちはきちんと魂でつながっておりますわ。主人と従魔として」
おいおい、動揺しすぎだゴブ。
所詮は背伸びしても小学生高学年レベルだゴブ。
「それに名前もつけたのですわ。ミセッティ、そうよね?」
「ゴブ」(ちゃんと契約してるゴブ・・・給料制だけどゴブ)
「私たちは国を支える貴族。侯爵である位をいただいている以上、生半可な立場では他の貴族たちに示しがつかないのよ?仲良しだけで役にたたないのであれば・・・」
先ほどの護衛メイドから殺気がもれる・・・
「こっこの子はとても役にたちます!それに私の命の恩人でもあるのです」
お嬢様が右手ひとさし指で髪をくるくると回して必死に説明している。
これはアレだ、20項目目の回復の合図ゴブ。
分かったゴブ。役に立つことを証明すれば良いんだゴブな。
気合いれるゴブ!
聖魔法 レベル6
「ゴブッ」(復活 完全ヒール)
まばゆい光があたりを覆う。くぅ~また全身やけどになるゴブ。
ガシャン!!
護衛メイドの右手が床に落ちた。
いや正確には右手につけていた金属の義手が床に落ちた。
「え・・」
護衛メイドさんの右手には本来あるはずの生身の右手が復元されていた。
「ゴブ」(まぁ本気を出せばこんなもんゴブ。役に立つゴブ)
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