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第38話 辺境伯家8
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「ミセッティ、ミセッティ、もう起きなさい。朝食の用意が出来たと辺境伯家からお呼びがかかりましたわ。辺境伯様をお持たせする訳には参りませんわよ」
「ゴ、ゴブ~」(ううぅ~。眠たいし体の芯がまだ痛いゴブ~)
お嬢様に揺さぶられて座布団から起き上がる。
これでももう2時間くらいは寝てたゴブか?
昨日の夜はひどい目にあったゴブ。
辺境伯の奥様のこだわりはすさまじく、5回もやり直しさせられたゴブ。
最後の方は全身ヤケド気味になって意識がもうろうとしてきたところを近くの花瓶に裸で突っ込まれて中級ポーションを注がれたゴブ。
花瓶に生けられたまま護衛騎士さんに抱えられて魔法を行使したゴブ。
おかげで外傷はほぼ無いところまで回復したが頭の芯がまだ痛いゴブ。
そしていつ間に寝てしまっていたのか気が付いたらお嬢様の部屋で横になっていた。
「お嬢様、申し訳ありません。私も少し寝坊いたしました。昨日は我々下働きにも辺境伯奥様の秘蔵のお酒なるものをいただきましたから。ついついハメを外していただき過ぎたようです。お恥ずかしいかぎりです」
「ええ、昨日はお母様もハッテンダム子爵様もいつになく酔われておりましたわね。今朝はみんなお寝坊かしら?」
「ふふふ、それでも私たちは遅刻する訳にはいきません、支度を急ぎましょう」
~~~~~~
食事室に行くとすでに辺境伯様とお母様が着席され、談笑されていた。
「おはようございます。ハイブリンガー辺境伯、昨日は楽しい宴をありがとうございました」
「うむ。昨日のアイラ嬢の回復魔法には我ら一同、改めて御礼を申す」
「まぁミセッティの分まで席が用意してくださりありがとうございます」
背の高い子供用のイスがお嬢様の隣りに用意され、テーブルにもかわいい食事が置いてある。
「ゴブ」(お心遣い感謝するゴブ)
わたしは優雅にカーテシーでお辞儀をしメイドさんに持ち上げられてイスに乗せてもらった。
次にマゼンタ嬢が入室してきた。
「お父様、ハイブリンガー様、奥方様もおはようございます。そしてサミエル様・・おはようございます」
あの殺気全開のぶち切れ騎士がすっかり恋する乙女になっているゴブ。
そして当たり前のようにサミエル様の隣りの席に座る。
「ミセッティ。あの二人はもう夫婦みたいですね」
「ゴブ」(昨日の出会いは正解だったんだゴブ~)
一見、和やかな雰囲気ではあるが、皮1枚剥けば狂気なのはもう知っているゴブ。
「おほほほ、迎える側なのに遅れて申し訳ありません。皆さまと今日で一旦お別れかと思い少しばかりお化粧に時間をかけてしまいましたわ」
辺境伯の奥様が入室された。
みんなの視線が奥様に集中する。
そこにはうちの奥方様よりも年下にしか見えない〔お嬢様〕が姿勢よく立っている。
若さもそうだが昨日よりも華奢になり背も高くなっているような気もする。
ほぼ別人だゴブ・・・。あえていうならほわほわした雰囲気だけ残っているゴブな。
「ミセッティ・・・。あなた・・・やったわね」
お嬢様がジト目でこちらを見てくる。
「ゴブ~?」(わたしは何も知らないしやってないゴブ。何のことゴブ?)
見る人が見ると本人と分かるところまで止めるつもりが何回も何回もやり直すうちに最初の印象が薄れてしまったんゴブな。
わたしは何も悪くないゴブ。言われた通りにやっただけゴブ。
さっきまで奥様に集中していた目線が今度はこちらに集中しているゴブ。
「ゴブ~」(奥様、おはようございますゴブ)
全身から大量の冷や汗をかきながら奥様にご挨拶して笑顔でごまかすゴブ。
「あら~。ゴブリンさんも今日もおめかししてかわいいわね~。昨日はお屋敷で迷子になっているところをたまたま保護して仲良くなれましたものね~」
「ふ~ん。たまたま渡り廊下まで渡って北館にある奥様のお部屋にねぇ~?」
お嬢様がものすごく疑ってきている。
「ゴッゴブ~」(そう、たまたま迷いこんでしまったゴブ~)
「ゴブブブブ」(奥様は叱りもせずに仲良くしてくれていい人なんだゴブ)
身振り手振りで一生懸命に説明した。これで分かってもらえたゴブ。
「フフフ、私どもとしてもパトライア様が若く美しくなられたのに何も異論はありません。私が日々の鍛錬と控えめな食事で美しくなったのがお分かりになられたようですわね。傍の二人も随分と今日は顔色が良いようですし」
「はい。サイネリア様のおっしゃった通りにして少しは見せられるようになりました、ありがとうございます」
さすがは辺境伯奥様の傍仕えのメイドさんゴブ。そこらの貴族令嬢には負けない美しさゴブ。あんなメイドさん昨日までいたっけかな~う~ん何も思い出せないゴブ。
昨日は何も無かったゴブ。
これで不法侵入、窃盗、暴行未遂の重い十字架を背負わなくて済んだゴブ。
異世界といっても人が集まり社会を形成している以上、法律を守り常識をもって行動するのは当たり前ゴブ。
見られていないからといって犯罪行為は良くないゴブ。
「ゴ、ゴブ~」(ううぅ~。眠たいし体の芯がまだ痛いゴブ~)
お嬢様に揺さぶられて座布団から起き上がる。
これでももう2時間くらいは寝てたゴブか?
昨日の夜はひどい目にあったゴブ。
辺境伯の奥様のこだわりはすさまじく、5回もやり直しさせられたゴブ。
最後の方は全身ヤケド気味になって意識がもうろうとしてきたところを近くの花瓶に裸で突っ込まれて中級ポーションを注がれたゴブ。
花瓶に生けられたまま護衛騎士さんに抱えられて魔法を行使したゴブ。
おかげで外傷はほぼ無いところまで回復したが頭の芯がまだ痛いゴブ。
そしていつ間に寝てしまっていたのか気が付いたらお嬢様の部屋で横になっていた。
「お嬢様、申し訳ありません。私も少し寝坊いたしました。昨日は我々下働きにも辺境伯奥様の秘蔵のお酒なるものをいただきましたから。ついついハメを外していただき過ぎたようです。お恥ずかしいかぎりです」
「ええ、昨日はお母様もハッテンダム子爵様もいつになく酔われておりましたわね。今朝はみんなお寝坊かしら?」
「ふふふ、それでも私たちは遅刻する訳にはいきません、支度を急ぎましょう」
~~~~~~
食事室に行くとすでに辺境伯様とお母様が着席され、談笑されていた。
「おはようございます。ハイブリンガー辺境伯、昨日は楽しい宴をありがとうございました」
「うむ。昨日のアイラ嬢の回復魔法には我ら一同、改めて御礼を申す」
「まぁミセッティの分まで席が用意してくださりありがとうございます」
背の高い子供用のイスがお嬢様の隣りに用意され、テーブルにもかわいい食事が置いてある。
「ゴブ」(お心遣い感謝するゴブ)
わたしは優雅にカーテシーでお辞儀をしメイドさんに持ち上げられてイスに乗せてもらった。
次にマゼンタ嬢が入室してきた。
「お父様、ハイブリンガー様、奥方様もおはようございます。そしてサミエル様・・おはようございます」
あの殺気全開のぶち切れ騎士がすっかり恋する乙女になっているゴブ。
そして当たり前のようにサミエル様の隣りの席に座る。
「ミセッティ。あの二人はもう夫婦みたいですね」
「ゴブ」(昨日の出会いは正解だったんだゴブ~)
一見、和やかな雰囲気ではあるが、皮1枚剥けば狂気なのはもう知っているゴブ。
「おほほほ、迎える側なのに遅れて申し訳ありません。皆さまと今日で一旦お別れかと思い少しばかりお化粧に時間をかけてしまいましたわ」
辺境伯の奥様が入室された。
みんなの視線が奥様に集中する。
そこにはうちの奥方様よりも年下にしか見えない〔お嬢様〕が姿勢よく立っている。
若さもそうだが昨日よりも華奢になり背も高くなっているような気もする。
ほぼ別人だゴブ・・・。あえていうならほわほわした雰囲気だけ残っているゴブな。
「ミセッティ・・・。あなた・・・やったわね」
お嬢様がジト目でこちらを見てくる。
「ゴブ~?」(わたしは何も知らないしやってないゴブ。何のことゴブ?)
見る人が見ると本人と分かるところまで止めるつもりが何回も何回もやり直すうちに最初の印象が薄れてしまったんゴブな。
わたしは何も悪くないゴブ。言われた通りにやっただけゴブ。
さっきまで奥様に集中していた目線が今度はこちらに集中しているゴブ。
「ゴブ~」(奥様、おはようございますゴブ)
全身から大量の冷や汗をかきながら奥様にご挨拶して笑顔でごまかすゴブ。
「あら~。ゴブリンさんも今日もおめかししてかわいいわね~。昨日はお屋敷で迷子になっているところをたまたま保護して仲良くなれましたものね~」
「ふ~ん。たまたま渡り廊下まで渡って北館にある奥様のお部屋にねぇ~?」
お嬢様がものすごく疑ってきている。
「ゴッゴブ~」(そう、たまたま迷いこんでしまったゴブ~)
「ゴブブブブ」(奥様は叱りもせずに仲良くしてくれていい人なんだゴブ)
身振り手振りで一生懸命に説明した。これで分かってもらえたゴブ。
「フフフ、私どもとしてもパトライア様が若く美しくなられたのに何も異論はありません。私が日々の鍛錬と控えめな食事で美しくなったのがお分かりになられたようですわね。傍の二人も随分と今日は顔色が良いようですし」
「はい。サイネリア様のおっしゃった通りにして少しは見せられるようになりました、ありがとうございます」
さすがは辺境伯奥様の傍仕えのメイドさんゴブ。そこらの貴族令嬢には負けない美しさゴブ。あんなメイドさん昨日までいたっけかな~う~ん何も思い出せないゴブ。
昨日は何も無かったゴブ。
これで不法侵入、窃盗、暴行未遂の重い十字架を背負わなくて済んだゴブ。
異世界といっても人が集まり社会を形成している以上、法律を守り常識をもって行動するのは当たり前ゴブ。
見られていないからといって犯罪行為は良くないゴブ。
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