44 / 155
第44話 戻ってきました侯爵家4
しおりを挟む
「ふぅ~。午前のお勉強時間も終わりましたし、今日はお父様が屋敷にいらっしゃるからご挨拶にお伺いいたしましょう。何かお土産があるそうですし」
「ゴブ」(新作のお菓子がいいゴブ)
「ミセッティのことも正式に紹介しなければいけませんですし、私のテイマースキルとミセッティの聖魔法のこともお話したいですわ」
「ゴブ~」(そろそろ正直に生きていこうゴブ)
「た、確かにおじい様にはともかくお父様にはミセッティが従魔では無いことを正直に話しておいた方が良いかもしれませんね・・・」
「お嬢様、世の中にはみんなが幸せになる嘘というものもあるのでございます。この国のため、領地に生きる全ての民のために尽くそうとつく嘘であれば貴族の務めの一部ではありませんか」
カタリナさんがお嬢様を優しく諭している。
「そのようなものでしょうか。確かに今のところは誰も不利益は出ていませんが」
「それでよいのです。そして秘密を守る私にもどうかミセッティ様の施術を何卒!」
「ゴブ~」(結局は自分のためゴブ)
最初からも眼光鋭い出来るメイドさんだったけど最近はまた違う感じで眼光に圧を感じるゴブ。
~~~~~~
コンコン。
「お父様、アイラです。午後からお時間いただけると聞いてお伺いいたしました」
お父様は机の前で書類に目を通して何やら書き込んでいる。
たまに帰った休日なのに朝から休まず仕事をしていたようだ。
「やぁアイラ、わざわざすまないね。しばらく留守の間に書類が溜まっていてね。明日には王都に帰らなけらばいけないから急いで確認していたんだよ。部屋に行けなくてごめんよ」
「領地の書類はお母様も毎日見られていますわよ?計算が大変で疲れるといつもおっしゃっておられますわ」
「・・・そちらのかわいい小鬼さんが今回報告にあった従魔なのかい。ずいぶんとかわいくおめかししてアイラに妹ができたようで微笑ましいね」
露骨に話題を変えたな・・・。奥方様は書類仕事が得意ではないようだ。
「ゴブ」
わたしは一歩進んでカーテシーをゆっくりとしながら挨拶した。
「うん、本当にお利巧で行儀がいいね。よく躾がされていてどこに出しても恥ずかしくないりっぱな従魔だね」
「くっ、お父様。申し上げにくいことですが、私に本当にテイマースキルがあるかまだはっきりしていないのです。このミセッティとは言葉が通じるのですが・・・」
お嬢様が少し涙目になりながら不安を口にし始めた。
「アイラ、私たち貴族は様々な義務や責任がたくさんあるけど全て一人で出来るなんて思ってはいけないよ。まわりで支える家族やメイドたち、従魔として仕えてくれるミセッティの好意に甘えてもいい。大切なのはこの与えられた状況に感謝して何をしていくか、、ということだと僕は思うね」
「・・・はい。アイラはこれからも皆のため力を尽くすつもりです。ぐすっ」
お父様はどうやらお嬢様がテイマースキルを持っていないことや聖魔法が使えないことも気づいておられるようだ。
貴族はスキル重視の差別社会と言っていたがここのお館様はきちんと人として大切なものが何かわかってらっしゃる高潔な人間のようだゴブ。
「そうそう、最近王都で流行りだしたものをお土産に買ってきたんだ」
そう言ってきれいな薄い木箱を取り出して机の上に置いた。
フタを開けると碁盤の目のように正方形のマス目があり、表裏で白と黒に色付けされた丸い駒があった。
これは・・・アレですな。オ〇ロ、いや商標登録上その名称を使うのはマズかったか。リバーシだな。仰々しくきれいな木箱になっているから何かと思ったゴブ。
「2人でお互いの盤面の駒数を競い合う白黒大逆転というゲームだそうだよ」
「ゴブッ」(だっさッ。とんでもないネーミングセンスのやつがいたゴブ)
「まぁ、ミスリルとアダマンタイトを張り合わせて裏表が違う色になるように作られているのですね。同じ駒を使ってどう競い合うのかしら」
「ゴブッ?」(ミスリルとアダマンタイトだと?なんて無駄なことをしているゴブ)
「しかも盤はエルダートレントを使っているそうだからね。削ってマス目を作るのも一苦労らしいよ。おかげで1台が金貨50枚したんだよ。とりあえずうちには2台買ってきたから1台はアイラが好きに使いなさい」
金貨50枚!ざっくり500万円だということか!いくら素材にこだわってもリバーシごときで自動車1台分じゃねーか。転生、いや転移者の方か・・早速やってんな。
「説明がフタの裏に刻印してあるけど結構遊び方は簡単みたいだよ。まずは真ん中に2枚づつ置いて、同じ色で挟まれるとひっくり返して最後に多く自分の色があった方が勝ちになるとか」
「なるほど、全て同じ駒なのはそういうことなのですね」
やっぱりそのまんまリバーシだな。お嬢様は何となくルールを理解されたようだ。
「とりあえず貴族の方々には行き渡ったようで、王様の許可しだい領民向けに木材で作った一般向けの製品も作るらしいよ。そっちは大銀貨1枚だというからこれから流行るんじゃないかな。練習して強くなっておくといいよ」
貴族家がほとんど持っているだと?どれだけの貴族がいるか知らんがクッソ儲けてるじゃないか。こっちが腐った肉を食べているうちに勝ち組確定している奴がいるようだゴブ。
しかも庶民用が大銀貨1枚ってこっちの月給と同じじゃないかゴブ!
「ゴブ」(新作のお菓子がいいゴブ)
「ミセッティのことも正式に紹介しなければいけませんですし、私のテイマースキルとミセッティの聖魔法のこともお話したいですわ」
「ゴブ~」(そろそろ正直に生きていこうゴブ)
「た、確かにおじい様にはともかくお父様にはミセッティが従魔では無いことを正直に話しておいた方が良いかもしれませんね・・・」
「お嬢様、世の中にはみんなが幸せになる嘘というものもあるのでございます。この国のため、領地に生きる全ての民のために尽くそうとつく嘘であれば貴族の務めの一部ではありませんか」
カタリナさんがお嬢様を優しく諭している。
「そのようなものでしょうか。確かに今のところは誰も不利益は出ていませんが」
「それでよいのです。そして秘密を守る私にもどうかミセッティ様の施術を何卒!」
「ゴブ~」(結局は自分のためゴブ)
最初からも眼光鋭い出来るメイドさんだったけど最近はまた違う感じで眼光に圧を感じるゴブ。
~~~~~~
コンコン。
「お父様、アイラです。午後からお時間いただけると聞いてお伺いいたしました」
お父様は机の前で書類に目を通して何やら書き込んでいる。
たまに帰った休日なのに朝から休まず仕事をしていたようだ。
「やぁアイラ、わざわざすまないね。しばらく留守の間に書類が溜まっていてね。明日には王都に帰らなけらばいけないから急いで確認していたんだよ。部屋に行けなくてごめんよ」
「領地の書類はお母様も毎日見られていますわよ?計算が大変で疲れるといつもおっしゃっておられますわ」
「・・・そちらのかわいい小鬼さんが今回報告にあった従魔なのかい。ずいぶんとかわいくおめかししてアイラに妹ができたようで微笑ましいね」
露骨に話題を変えたな・・・。奥方様は書類仕事が得意ではないようだ。
「ゴブ」
わたしは一歩進んでカーテシーをゆっくりとしながら挨拶した。
「うん、本当にお利巧で行儀がいいね。よく躾がされていてどこに出しても恥ずかしくないりっぱな従魔だね」
「くっ、お父様。申し上げにくいことですが、私に本当にテイマースキルがあるかまだはっきりしていないのです。このミセッティとは言葉が通じるのですが・・・」
お嬢様が少し涙目になりながら不安を口にし始めた。
「アイラ、私たち貴族は様々な義務や責任がたくさんあるけど全て一人で出来るなんて思ってはいけないよ。まわりで支える家族やメイドたち、従魔として仕えてくれるミセッティの好意に甘えてもいい。大切なのはこの与えられた状況に感謝して何をしていくか、、ということだと僕は思うね」
「・・・はい。アイラはこれからも皆のため力を尽くすつもりです。ぐすっ」
お父様はどうやらお嬢様がテイマースキルを持っていないことや聖魔法が使えないことも気づいておられるようだ。
貴族はスキル重視の差別社会と言っていたがここのお館様はきちんと人として大切なものが何かわかってらっしゃる高潔な人間のようだゴブ。
「そうそう、最近王都で流行りだしたものをお土産に買ってきたんだ」
そう言ってきれいな薄い木箱を取り出して机の上に置いた。
フタを開けると碁盤の目のように正方形のマス目があり、表裏で白と黒に色付けされた丸い駒があった。
これは・・・アレですな。オ〇ロ、いや商標登録上その名称を使うのはマズかったか。リバーシだな。仰々しくきれいな木箱になっているから何かと思ったゴブ。
「2人でお互いの盤面の駒数を競い合う白黒大逆転というゲームだそうだよ」
「ゴブッ」(だっさッ。とんでもないネーミングセンスのやつがいたゴブ)
「まぁ、ミスリルとアダマンタイトを張り合わせて裏表が違う色になるように作られているのですね。同じ駒を使ってどう競い合うのかしら」
「ゴブッ?」(ミスリルとアダマンタイトだと?なんて無駄なことをしているゴブ)
「しかも盤はエルダートレントを使っているそうだからね。削ってマス目を作るのも一苦労らしいよ。おかげで1台が金貨50枚したんだよ。とりあえずうちには2台買ってきたから1台はアイラが好きに使いなさい」
金貨50枚!ざっくり500万円だということか!いくら素材にこだわってもリバーシごときで自動車1台分じゃねーか。転生、いや転移者の方か・・早速やってんな。
「説明がフタの裏に刻印してあるけど結構遊び方は簡単みたいだよ。まずは真ん中に2枚づつ置いて、同じ色で挟まれるとひっくり返して最後に多く自分の色があった方が勝ちになるとか」
「なるほど、全て同じ駒なのはそういうことなのですね」
やっぱりそのまんまリバーシだな。お嬢様は何となくルールを理解されたようだ。
「とりあえず貴族の方々には行き渡ったようで、王様の許可しだい領民向けに木材で作った一般向けの製品も作るらしいよ。そっちは大銀貨1枚だというからこれから流行るんじゃないかな。練習して強くなっておくといいよ」
貴族家がほとんど持っているだと?どれだけの貴族がいるか知らんがクッソ儲けてるじゃないか。こっちが腐った肉を食べているうちに勝ち組確定している奴がいるようだゴブ。
しかも庶民用が大銀貨1枚ってこっちの月給と同じじゃないかゴブ!
41
あなたにおすすめの小説
【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~
きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。
前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
捨てられた前世【大賢者】の少年、魔物を食べて世界最強に、そして日本へ
月城 友麻
ファンタジー
辺境伯の三男坊として転生した大賢者は、無能を装ったがために暗黒の森へと捨てられてしまう。次々と魔物に襲われる大賢者だったが、魔物を食べて生き残る。
こうして大賢者は魔物の力を次々と獲得しながら強くなり、最後には暗黒の森の王者、暗黒龍に挑み、手下に従えることに成功した。しかし、この暗黒龍、人化すると人懐っこい銀髪の少女になる。そして、ポーチから出したのはなんとiPhone。明かされる世界の真実に大賢者もビックリ。
そして、ある日、生まれ故郷がスタンピードに襲われる。大賢者は自分を捨てた父に引導を渡し、街の英雄として凱旋を果たすが、それは物語の始まりに過ぎなかった。
太陽系最果ての地で壮絶な戦闘を超え、愛する人を救うために目指したのはなんと日本。
テンプレを超えた壮大なファンタジーが今、始まる。
現代知識と木魔法で辺境貴族が成り上がる! ~もふもふ相棒と最強開拓スローライフ~
はぶさん
ファンタジー
木造建築の設計士だった主人公は、不慮の事故で異世界のド貧乏男爵家の次男アークに転生する。「自然と共生する持続可能な生活圏を自らの手で築きたい」という前世の夢を胸に、彼は規格外の「木魔法」と現代知識を駆使して、貧しい村の開拓を始める。
病に倒れた最愛の母を救うため、彼は建築・農業の知識で生活環境を改善し、やがて森で出会ったもふもふの相棒ウルと共に、村を、そして辺境を豊かにしていく。
これは、温かい家族と仲間に支えられ、無自覚なチート能力で無理解な世界を見返していく、一人の青年の最強開拓物語である。
別作品も掲載してます!よかったら応援してください。
おっさん転生、相棒はもふもふ白熊。100均キャンプでスローライフはじめました。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
【モブ魂】~ゲームの下っ端ザコキャラに転生したオレ、知識チートで無双したらハーレムできました~なお、妹は激怒している模様
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
よくゲームとかで敵を回復するうざい敵キャラっているだろ?
――――それ、オレなんだわ……。
昔流行ったゲーム『魔剣伝説』の中で、悪事を働く辺境伯の息子……の取り巻きの一人に転生してしまったオレ。
そんなオレには、病に侵された双子の妹がいた。
妹を死なせないために、オレがとった秘策とは――――。
異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい
ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。
強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。
ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。
レベルアップは異世界がおすすめ!
まったりー
ファンタジー
レベルの上がらない世界にダンジョンが出現し、誰もが装備や技術を鍛えて攻略していました。
そんな中、異世界ではレベルが上がることを記憶で知っていた主人公は、手芸スキルと言う生産スキルで異世界に行ける手段を作り、自分たちだけレベルを上げてダンジョンに挑むお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる