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第62話 ゴブリンのお仕事1
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今日も穏やかな朝。ベッドから朝日を浴びて起き上がりお嬢様に挨拶する。
「ゴブ~」(おはよ~ゴブ~)
この何気ない日常が幸せなんだゴブ。
いつか大きなことをしてやるつもりだが今はこの健康で文化的な生活に感謝ゴブ。
当たり前のことにしっかりと感謝の気持ちを持つことが幸せの秘訣ゴブな~。
さて今日も一日が始まりましたし、ゴブリン体操で体をほぐしてライアンでもからかいに行くか。
ばぁん!!
突然、勢いよく扉が開けられた。
「ゴブゥ!?」(びっくぅ!?)
扉の近くにいたわたしは飛び跳ねてすっころんっでしまった。
こっちは魔物ランク最下位の狩られる側の代表選手やぞ。
大きい音たてられたらびっくりしてノミの心臓が止まってしまうわ。
「あら、レイシアお姉様、おはようございます。お戻りになられていたのですか?」
アイラお嬢様のお姉様だったのか。
そして今の大きな音にも動じず冷静に挨拶できるとはアイラお嬢様も貴族としての貫禄が着実に身についておられますね。
そして貴族って自分で扉を開け閉めしないはずでは・・・どこかで見たからいいか。
親子は似ているものだゴブ。
「アイラも少し見ないうちに大人っぽくなったわね~。半年振りくらいかしら?」
カタリナさんがそっと教えてくれる。
「あの方はアイラ様の姉君でレイシア様です。今は王都の高等部騎士科に在学されています。この夏休みは実家に戻らず軍の魔物討伐に見習い補助として参加されていたはずなのですが・・・」
レイシア様がつかつかと歩いてアイラ様を抱きしめた。
「アイラ~。聞いたわよ。テイマーと聖魔法の素質があったんだってね~。よかったわ~。お姉ちゃんは別にスキルなんて無くてもかわいい妹に変わりはないけど。まわりがうるさいからね~」
「ありがとうございます。ご心配をおかけしました、お姉様。お母様もおじい様もとても喜んでくださっています。ところで急に戻られたのは何かあったのですか?」
「う~ん、相変わらずお利巧さんよね。お父様に一番似ているのはあなたかもね」
「よしっ、とりあえずそこのゴブリンちゃんと一緒に王都に戻ろうか」
「はい?」
「ゴブ?」(何を言っているんだ、このお嬢様は)
「いいから、いいから。理由は馬車の中で説明するから。カタリナ、お母様にはアイラちゃんを1日貸してって伝えておいてね。マリーも一緒に行くわよ」
「ふぇぇ~。まだ朝のお着換えもご飯も召し上がっておりませんのに~」
「戦場ではこっちの都合で相手は動いてくれないから。常在戦場ってね」
お嬢様とわたしはパジャマのまま馬車へ放り込まれ王都に向かったのだった。
お嬢様誘拐事件(2回目)。犯人はいつも身近な人間だゴブ。
~~~~~~
馬車で王都に向かうと言っていたが実際は1時間ほどで着いた中継都市に入った。
「さぁ、ここから王都の隣りの町まで転送陣で移動するわよ」
「ふぅ~、馬車内でのお着替えは大変ですぅ~。少し酔っちゃいました~」
「この服は・・・高等部の制服ですね」
アイラお嬢様とレイシア様がお揃いの制服を着ている。
「うふふ、よく似合っているわ~。アイラちゃんは背が高いから高等部に交じっても違和感ないと思うわ」
「ゴブ」(それでこれはどういうことゴブ)
わたしは短パンの軍服みたいな制服を着させられている。
「ぶふぅ!よく似合っていますぅ。初等部に行っている弟みたいですぅ」
「いや~、ごめんごめん。思ってたよりも背が小さかったから・・・いろいろ用意したけど合うのが男児用しか無かったんだよ~。悪いね」
まぁ心は男子みたいなもんだから気にしないけどな!
でもこれだとまだ人間社会に溶け込めないゴブ。
「ゴブ」([結界]偽装)
わたしは結界を自分のまわりに薄く展開し肌の色だけ自然な色白美人にした。
「わぉ!すごい。噂に聞いていたけど本当に聖魔法を自在に使うのね。これは期待できるわね・・・」
「うわぁ~。これじゃ本当に町にいても気付きませんね~。けっこう可愛い育ちのいいとこの子供かな~ってところですね」
「ゴブ!」(まぁ元の素材がいいゴブからな~。少しピリピリするけど)
「さぁさぁ、急ぎましょ!時間がもったいないわ!こうしてる間にも刻一刻と事態は進んでしまって取り返しのつかないことになってしまうわ」
「お姉さまがここまで焦っておられるのです。緊急事態なのは理解していますわ」
「ゴブ~?」(そこまで急ぐなら屋敷の地下から移動すればよいのでは?)
「ミセッティ。王都へ直通の転送陣は王家の許可なく封印を解けなくなっています」
「誰でもいきなり潜入されたら王都の防衛に関わりますからね~」
「同じ理由で各主要領都も直通の転送陣は無いのよね~。普通は」
「ゴブ~」(じゃあ屋敷に転送陣があるのは普通じゃないゴブ?)
「領都に、さらに自分の屋敷に転送陣を設けているのは誰がいつでも乗り込んできても返り討ちにするから問題無いって思っている私ら軍閥の貴族ぐらいよね~」
「ゴブ・・・」(確かに辺境伯の屋敷に転送しても何か出来るとは思えないゴブ)
「あはは、一応は転送陣ってお互いに同時に魔力を供給してキーワードを入れないと発動しないとはいいますけどね~。どれも王都には直通は出来ないはずですが」
「とにかく早く王都にいるというその重病患者様のところへ急ぎましょう」
「ゴブ!」(役に立つゴブ!気合いれていくゴブ)
「ゴブ~」(おはよ~ゴブ~)
この何気ない日常が幸せなんだゴブ。
いつか大きなことをしてやるつもりだが今はこの健康で文化的な生活に感謝ゴブ。
当たり前のことにしっかりと感謝の気持ちを持つことが幸せの秘訣ゴブな~。
さて今日も一日が始まりましたし、ゴブリン体操で体をほぐしてライアンでもからかいに行くか。
ばぁん!!
突然、勢いよく扉が開けられた。
「ゴブゥ!?」(びっくぅ!?)
扉の近くにいたわたしは飛び跳ねてすっころんっでしまった。
こっちは魔物ランク最下位の狩られる側の代表選手やぞ。
大きい音たてられたらびっくりしてノミの心臓が止まってしまうわ。
「あら、レイシアお姉様、おはようございます。お戻りになられていたのですか?」
アイラお嬢様のお姉様だったのか。
そして今の大きな音にも動じず冷静に挨拶できるとはアイラお嬢様も貴族としての貫禄が着実に身についておられますね。
そして貴族って自分で扉を開け閉めしないはずでは・・・どこかで見たからいいか。
親子は似ているものだゴブ。
「アイラも少し見ないうちに大人っぽくなったわね~。半年振りくらいかしら?」
カタリナさんがそっと教えてくれる。
「あの方はアイラ様の姉君でレイシア様です。今は王都の高等部騎士科に在学されています。この夏休みは実家に戻らず軍の魔物討伐に見習い補助として参加されていたはずなのですが・・・」
レイシア様がつかつかと歩いてアイラ様を抱きしめた。
「アイラ~。聞いたわよ。テイマーと聖魔法の素質があったんだってね~。よかったわ~。お姉ちゃんは別にスキルなんて無くてもかわいい妹に変わりはないけど。まわりがうるさいからね~」
「ありがとうございます。ご心配をおかけしました、お姉様。お母様もおじい様もとても喜んでくださっています。ところで急に戻られたのは何かあったのですか?」
「う~ん、相変わらずお利巧さんよね。お父様に一番似ているのはあなたかもね」
「よしっ、とりあえずそこのゴブリンちゃんと一緒に王都に戻ろうか」
「はい?」
「ゴブ?」(何を言っているんだ、このお嬢様は)
「いいから、いいから。理由は馬車の中で説明するから。カタリナ、お母様にはアイラちゃんを1日貸してって伝えておいてね。マリーも一緒に行くわよ」
「ふぇぇ~。まだ朝のお着換えもご飯も召し上がっておりませんのに~」
「戦場ではこっちの都合で相手は動いてくれないから。常在戦場ってね」
お嬢様とわたしはパジャマのまま馬車へ放り込まれ王都に向かったのだった。
お嬢様誘拐事件(2回目)。犯人はいつも身近な人間だゴブ。
~~~~~~
馬車で王都に向かうと言っていたが実際は1時間ほどで着いた中継都市に入った。
「さぁ、ここから王都の隣りの町まで転送陣で移動するわよ」
「ふぅ~、馬車内でのお着替えは大変ですぅ~。少し酔っちゃいました~」
「この服は・・・高等部の制服ですね」
アイラお嬢様とレイシア様がお揃いの制服を着ている。
「うふふ、よく似合っているわ~。アイラちゃんは背が高いから高等部に交じっても違和感ないと思うわ」
「ゴブ」(それでこれはどういうことゴブ)
わたしは短パンの軍服みたいな制服を着させられている。
「ぶふぅ!よく似合っていますぅ。初等部に行っている弟みたいですぅ」
「いや~、ごめんごめん。思ってたよりも背が小さかったから・・・いろいろ用意したけど合うのが男児用しか無かったんだよ~。悪いね」
まぁ心は男子みたいなもんだから気にしないけどな!
でもこれだとまだ人間社会に溶け込めないゴブ。
「ゴブ」([結界]偽装)
わたしは結界を自分のまわりに薄く展開し肌の色だけ自然な色白美人にした。
「わぉ!すごい。噂に聞いていたけど本当に聖魔法を自在に使うのね。これは期待できるわね・・・」
「うわぁ~。これじゃ本当に町にいても気付きませんね~。けっこう可愛い育ちのいいとこの子供かな~ってところですね」
「ゴブ!」(まぁ元の素材がいいゴブからな~。少しピリピリするけど)
「さぁさぁ、急ぎましょ!時間がもったいないわ!こうしてる間にも刻一刻と事態は進んでしまって取り返しのつかないことになってしまうわ」
「お姉さまがここまで焦っておられるのです。緊急事態なのは理解していますわ」
「ゴブ~?」(そこまで急ぐなら屋敷の地下から移動すればよいのでは?)
「ミセッティ。王都へ直通の転送陣は王家の許可なく封印を解けなくなっています」
「誰でもいきなり潜入されたら王都の防衛に関わりますからね~」
「同じ理由で各主要領都も直通の転送陣は無いのよね~。普通は」
「ゴブ~」(じゃあ屋敷に転送陣があるのは普通じゃないゴブ?)
「領都に、さらに自分の屋敷に転送陣を設けているのは誰がいつでも乗り込んできても返り討ちにするから問題無いって思っている私ら軍閥の貴族ぐらいよね~」
「ゴブ・・・」(確かに辺境伯の屋敷に転送しても何か出来るとは思えないゴブ)
「あはは、一応は転送陣ってお互いに同時に魔力を供給してキーワードを入れないと発動しないとはいいますけどね~。どれも王都には直通は出来ないはずですが」
「とにかく早く王都にいるというその重病患者様のところへ急ぎましょう」
「ゴブ!」(役に立つゴブ!気合いれていくゴブ)
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