お助けキャラに転生したのに主人公に嫌われているのはなんで!?

菟圃(うさぎはたけ)

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真実を話すことに

「それで、いつルドから話しても貰える物だと思っていたけど、私が呼ぶまでまさか話すらしてくれないなんてお父さんはとても悲しいよ」

泣き真似だと分かっていても父さんがそんな手段を取るなんて思ってなかったから、ただその場でオロオロする事しかできなかった。
普段ずっと待ってくれていたから…そんな悲しむなんて考えてなかった。

「その、ごめんなさい…。自分の事しか考えてなかったです…」

「私も意地悪を言いすぎたようだね。ソファに座って話をしようか」

てっきり書斎には母さんもいると思っていたんだけど、父さんしかいない状態だ。

「母さんはどうしたの?」

「お母さんにはきっと耐えられない話だと思ったから、席を外させたんだけど私の推測は間違っていたかな?」

父さんの問いかけに首を横に振った。
父さんが言っていることは間違いない。

これから話そうと思っているのは、幼少期から受けてきたサミュエルからの被害だからだ。
そして、奇跡の光が顕現した理由についてもだ。

父さんは柔らかな態度から想像できないぐらい芯の強い人で、母さんは思っている以上に弱い人だ。
そんな母さんに今回の話をしてしまったら、きっと自分を責めてしまう。

自身を責めさせるような事をさせたくない。
柔らかいソファに腰を掛けて、父さんの方に向いた。

ノルヴェスがかけてくれた言葉を思い出す。
素直に話したほうが言って言葉を信じて、俺は今までサミュエルにされた事を、そして今回起こった事件を話した。

俺が話している間は父さんは黙って聞いてくれた。
思い出すだけでも吐き出しそうになる出来事や、大量に負った怪我などを淡々と話し続けた。

父さんの表情は険しくなる一方だけど、それでも最後まで黙って聞いてくれるのはありがたかった。
きっと聞いているのは苦痛だったろう。

友人からこんな話を聞くのも苦痛だろう事を、子供である俺から聞く父さんの気持ちを推しはかることもできない。
ただひたすら俺の話を聞き続けてくれる父さんがとてもありがたい。

「これが俺に今日まで起こった出来事だよ」

「そんな事まであったのか…」

父さんに上がっていた報告は表面的な物だけだろう。
誰にも見られないようにと徹底されていた行動に関しては本当に何も知らなかったんだろう。

過去の事を遡るのは難しいとは分かっていたけど、ここまで調べられてなかったということはサミュエルが行動をした場所は隠し場所であったのは間違いない。
ただあの場所をどうしてサミュエルが知っているのかは全く分からない。
たまたま知ったのかそれともゲームの知識で知ったかは本人に問わない限りは分からないことだ。

「ルドはサミュエルをどうしたい?」

「俺は……ーーーーーしたいと思っています」

俺からそんな言葉が出るとは思って居なかったようで父さんは驚いた表情をした後、ニヤリと面白そうに笑った。
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