お助けキャラに転生したのに主人公に嫌われているのはなんで!?

菟圃(うさぎはたけ)

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授業参観

ようやく始まった授業は今まで受けていた授業よりもゆっくりだった。
どうしてここまでゆっくりになったのか分からない。

あの魔道具作成が大好きな先生がここまでゆっくりの授業を行う理由が分からない。
今日は一つも魔道具の作成を行うことなく座学だけだった。

不満なんて一つも上がることもなく、淡々と座学の授業が終わった時は何事かと思ってしまった。
あのフレット先生が何もなく授業を終わらせて、内容を間違えても誰も怒らずに授業を終了させるなんて思っても見なかった。

見たこともない先生を見ても誰も困惑しないのはなんでだろう。

「ファミリエ…」

「ルドくんどうしたの?もしかしてルドくん貼り紙を見てなかったの?」

貼り紙?
首を傾げたら優しいファミリエは質問するまでもなく全てを答えてくれた。

どうやら貴族の親が学校が安全なのかを確認する為に、参観が急遽決まったとの事だ。
領地が遠い貴族もいるのにどうやって来たのかというと、高価な転移魔法を使用して学校に訪れたそうだ。

金だけはあまり余っていると言わんばかりに転移魔法を使って学校に来るなんて…。
だからフレット先生は本来の姿とは異なった授業を見せているのか。

あんな授業をするなんてフレット先生にとっては苦痛でしかないだろう。
それでもあんな授業をするのは学校を守るためだと思う。

普段の通りの授業を行うときっと貴族の親から苦情が入ると思う。
だから今回の授業は落ち着いた座学の授業だけを行ったんだと思う。

まあ普段から行われている授業と比べたら圧倒的に暇で堪らないけど新鮮な授業だった。
取り敢えずノンビリとした授業を受けながら、誰からも被害を受けないようにとだけを考えながら平凡を装った。

参観という割には誰も来てないように思うんだが…。
その代わりにとふよふよと魔道具が宙を漂っている。

わざわざ教室に来るのではなく、別の部屋で受けている授業を見ているってこと?
それって授業参観の意味があるのかな?

一応は授業を受けている姿は見ることができるけど、それって物によっては破壊されているかもしれない壁は映されない可能性もあるし、本当に安全なのかを確認できない可能性があるのにそれを見にこようとは思わないのかな。
本当に子供を心配しているなら教室にまで来て、見に行くだろうにそんな事をしない時点でそういう事なんだろうな。

心配している振りで、ただのポーズとして来ているだけ。
それでいて優雅にどこか安全な部屋で見ているのだからタチが悪い。

ただ無事である事を書状で貰えば良いだけなのにね。
そんなくだらないポーズを取るためにお金だけを掛けて本来の授業ではない事を受けさせられて、真面目に授業を受けたいだけの生徒にとってはこんな行動は邪魔なだけなんだ。
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