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イディが私に完全に背を向けたが、少しは聞いてくれそうな余念を残してくれた。
「イディ。私は生まれる前の記憶がある」
次の言葉が喉をつっかえる感じがしたけど、これを言わないときっとイディとの関係はこのままになってしまう。
ゆっくりと息を吐いて次の言葉を声に出した。
「私は魔王だったのだ。この世界を壊す最悪な存在だったんだ」
「ホロが…?」
私に聞こえないように喋ったつもりだったろうけど、私にはイディの言葉がしっかりと聞こえてきた。
呟いていた言葉が私の話を聞いてくれている様で少し安心した。
「母上の中で私は生まれ、そして世界の全てを壊そうとしていた。母上の方が凄くて私は呆気なく魔王としての力と分断されてしまったがな」
あんなにあっさりと力を封印されるなんて考えもつかなかったからな。
母上は本当凄い人だよ。
「私は意識としての思念体になったのにも関わらず、母上が私を人として産んでくれる事を約束してくれたんだ。だから私はこうしてイディと共に生まれ落ちたんだ」
腹の中にいる時は意識がなかったから、一人で生まれると思っていたがいざ生まれてみると双子だったから驚きだ。
弟ができるとなった時は私も最初はどう接したらいか分からなかった。
私とは違って意思も意識もはっきりしていない存在を、私は最初はどう接すればいいのか分からなかった。
だが私はイディの存在が隣にいる事が心地よいと感じるようになった。
何を考えているか分からないけど、私の隣に居ればニコニコと笑いずっと嬉しそうにしてくれる。
そんなイディの隣にいる事がとても心地良かったのだ。
「私にとってイディと一緒にいる時間はとても心地よくて、隣にいるのが当たり前だったんだ」
天蓋に一歩近づいても何も投げられない。
私が近づいてくるのは気配で分かっているのに、全く物を投げつけてこない。
「血の番もただ本能によって私を求めている可能性もあったから私も時間と距離を置いていたんだ」
「本当に?ホロは本当にそう思ってくれてるの?」
天蓋を捲って私の方に顔を見せてくれた。
「ああ、当たり前だ」
「血の番の本能をホロは知っているんだね。お父様から話を聞いたの?」
「いや、それはなんとなくイディの行動で理解できた。血の番だと判明する前はイディと私は普通の兄弟だった。だが、血の番だと分かった途端イディは私に異常な程の執着を見せる様になったんだ」
そうただの兄弟からイディはただ私を血の番としてしか見なくなった。
ホロとしての私ではなく。
「イディは血の番だと分かってから、私の事を私だと見てくれていたか?」
「そ、それは…」
言葉を詰まらせて私の質問に答えられない。
どうやら私の考えはあっていた様だ。
「イディ少しでもいいんだ…私を私として見てくれないか?血の番としてではなくただのホロ・ツェーリアとして」
これが私からイディへの唯一の願いだ。
「イディ。私は生まれる前の記憶がある」
次の言葉が喉をつっかえる感じがしたけど、これを言わないときっとイディとの関係はこのままになってしまう。
ゆっくりと息を吐いて次の言葉を声に出した。
「私は魔王だったのだ。この世界を壊す最悪な存在だったんだ」
「ホロが…?」
私に聞こえないように喋ったつもりだったろうけど、私にはイディの言葉がしっかりと聞こえてきた。
呟いていた言葉が私の話を聞いてくれている様で少し安心した。
「母上の中で私は生まれ、そして世界の全てを壊そうとしていた。母上の方が凄くて私は呆気なく魔王としての力と分断されてしまったがな」
あんなにあっさりと力を封印されるなんて考えもつかなかったからな。
母上は本当凄い人だよ。
「私は意識としての思念体になったのにも関わらず、母上が私を人として産んでくれる事を約束してくれたんだ。だから私はこうしてイディと共に生まれ落ちたんだ」
腹の中にいる時は意識がなかったから、一人で生まれると思っていたがいざ生まれてみると双子だったから驚きだ。
弟ができるとなった時は私も最初はどう接したらいか分からなかった。
私とは違って意思も意識もはっきりしていない存在を、私は最初はどう接すればいいのか分からなかった。
だが私はイディの存在が隣にいる事が心地よいと感じるようになった。
何を考えているか分からないけど、私の隣に居ればニコニコと笑いずっと嬉しそうにしてくれる。
そんなイディの隣にいる事がとても心地良かったのだ。
「私にとってイディと一緒にいる時間はとても心地よくて、隣にいるのが当たり前だったんだ」
天蓋に一歩近づいても何も投げられない。
私が近づいてくるのは気配で分かっているのに、全く物を投げつけてこない。
「血の番もただ本能によって私を求めている可能性もあったから私も時間と距離を置いていたんだ」
「本当に?ホロは本当にそう思ってくれてるの?」
天蓋を捲って私の方に顔を見せてくれた。
「ああ、当たり前だ」
「血の番の本能をホロは知っているんだね。お父様から話を聞いたの?」
「いや、それはなんとなくイディの行動で理解できた。血の番だと判明する前はイディと私は普通の兄弟だった。だが、血の番だと分かった途端イディは私に異常な程の執着を見せる様になったんだ」
そうただの兄弟からイディはただ私を血の番としてしか見なくなった。
ホロとしての私ではなく。
「イディは血の番だと分かってから、私の事を私だと見てくれていたか?」
「そ、それは…」
言葉を詰まらせて私の質問に答えられない。
どうやら私の考えはあっていた様だ。
「イディ少しでもいいんだ…私を私として見てくれないか?血の番としてではなくただのホロ・ツェーリアとして」
これが私からイディへの唯一の願いだ。
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