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嫌な予感というのはこうも当たるものなのだろうか。
僕は森の中で一人迷子になっている。
一応森自体はどこの森なのかは分かっているけど、森のどこの部分にいるかわからない状態。
なんでこうなったかというと本の30分前に遡る。
ーーーーーーーーー
今日はAクラスと合同の授業。
グループを組んで学院の裏にある森にいるゴブリンの討伐の授業だった。
担当の先生はSクラスのレラッサ先生と、Aクラスの先生に、他のクラスではある対魔物戦闘学の先生だ。
Aクラスの先生は隣の教室である事もあって、たまにお会いする事もあるけど対魔物戦闘学の先生は初めて見た。
対魔物戦闘学の先生が前に出てきた。
「まずはSクラスの諸君初めまして。対魔物戦闘学を担当しているハーゲストだ。今日は魔物の戦闘を受ける為の時間として今日の午前と午後の授業を合同授業としてさせてもらった」
ハーゲスト先生はぐるりと整列している生徒たち全員を見回してから次の言葉を紡いだ。
「SクラスとAクラスを合わせても他の1クラス分の人数にも満たない為今から3チームに分けさせてもらう。力の均等化を図るためにこちらでチームを組んでいるので従うように」
名前を順々に呼ばれていき、各々そのチームの担当の先生の元に向かっていく。
呼ばれるのを待っていると残っている人たちを見て今朝感じた嫌な予感がよぎった。
その予感は当たっていたみたいで、僕のいるチームに愛とハルト、そして第三王子がいた。
朝から嫌な臭いを漂わせていた愛。
ハルトとはここ数日話をできていないけど、僕に対しては何もしてこないから今のところは大丈夫だと思っている。
第三王子は同じ学年だったけど、会話をほとんどしたことがないからどのような人であるかも良く理解していない。
今朝の騒動で微妙な印象を抱いてはいるけど…
「それでは3チーム問題なく分かれたな。それでは先生方の指示に従うように」
僕のチームはレラッサ先生が対応してくれるみたいで、それだけは僕の安心要素になってくれた。
「第三王子に、問題児、それに超問題児か。完全に私に押し付けたとは言え、これらを一人ずつ監視するのも難しいことだろうから私に任せたのは正解だろうな」
レラッサ先生それ生徒の前で言ってもいいことなのかな?
「問題児ってきっとネヴィレントの事ね!」
愛の言葉は間違ってないけど、君はその問題児の上をいく超問題児枠にいる事を気づいてないのかな?
それとも超問題児を違う人だと思っているんだけどだろうか。
「愛授業中だから静かにしよう?」
「あ、ごめんね」
ハルトのいうことは聞くようで、少しは手綱を持って操れる存在ではあるみたいだ
問題行動を起こせば聖女見習いといえど、簡単にその称号が剥奪される立場でもあるのだから少しは大人しくしてほしいものである。
「では学院裏の森まで歩いていくぞ」
レラッサ先生の言葉に従って、みんながゾロゾロと森に向かって歩き始めた。
今日は全員各々が得意な武器を持っていて、腰に剣をぶら下げている者もいれば杖を持っている者もいる。
僕はもちろん杖一択だよ!
剣術の練習もしたけど、体の成長が遅いせいで無理な事が一切できない。
他の武器も成長が大きな壁となって、練習自体を多く行う事ができなくて現在は見送り状態である。
だから僕は魔法を重点に置いて戦うスタイルを取っている。
仕方ない戦闘スタイルなんだけどね?
森に到着すると学院から見ていた森とはまた違った印象を受けた。
上から見れた森はそこまで暗くない印象を受けてたのにだけど、いざ森を見ると陽の光が全く入っていなくて思っている以上に真っ暗な環境だった。
「点灯」
先生が生活魔法の一つの魔法を唱えてくれると、森の中が少しだけ明るくなった。
「森はこうして陽の光が入りにくい構造になっている。各自点灯を使用するように」
みんなが点灯を使用している中、愛が全く魔法を使えずにいた。
まだここに来て一週間も経っていないから魔法がまだ使えないのだろうか?
ハルトが愛の代わりに点灯を唱えて、愛の周りに漂うように補助魔法までかけていた。
「では全員点灯を唱えれたみたいだから森の中に入る。お互い見失わないようにしっかりとついてくるように」
先生が森の中に入っていくので、ゆっくりとみんなが先生について森の中に入って行った。
僕も森の中に入ると、見た目の薄暗さとは違って何か心地よい感じに包まれた気がした。
僕は森の中で一人迷子になっている。
一応森自体はどこの森なのかは分かっているけど、森のどこの部分にいるかわからない状態。
なんでこうなったかというと本の30分前に遡る。
ーーーーーーーーー
今日はAクラスと合同の授業。
グループを組んで学院の裏にある森にいるゴブリンの討伐の授業だった。
担当の先生はSクラスのレラッサ先生と、Aクラスの先生に、他のクラスではある対魔物戦闘学の先生だ。
Aクラスの先生は隣の教室である事もあって、たまにお会いする事もあるけど対魔物戦闘学の先生は初めて見た。
対魔物戦闘学の先生が前に出てきた。
「まずはSクラスの諸君初めまして。対魔物戦闘学を担当しているハーゲストだ。今日は魔物の戦闘を受ける為の時間として今日の午前と午後の授業を合同授業としてさせてもらった」
ハーゲスト先生はぐるりと整列している生徒たち全員を見回してから次の言葉を紡いだ。
「SクラスとAクラスを合わせても他の1クラス分の人数にも満たない為今から3チームに分けさせてもらう。力の均等化を図るためにこちらでチームを組んでいるので従うように」
名前を順々に呼ばれていき、各々そのチームの担当の先生の元に向かっていく。
呼ばれるのを待っていると残っている人たちを見て今朝感じた嫌な予感がよぎった。
その予感は当たっていたみたいで、僕のいるチームに愛とハルト、そして第三王子がいた。
朝から嫌な臭いを漂わせていた愛。
ハルトとはここ数日話をできていないけど、僕に対しては何もしてこないから今のところは大丈夫だと思っている。
第三王子は同じ学年だったけど、会話をほとんどしたことがないからどのような人であるかも良く理解していない。
今朝の騒動で微妙な印象を抱いてはいるけど…
「それでは3チーム問題なく分かれたな。それでは先生方の指示に従うように」
僕のチームはレラッサ先生が対応してくれるみたいで、それだけは僕の安心要素になってくれた。
「第三王子に、問題児、それに超問題児か。完全に私に押し付けたとは言え、これらを一人ずつ監視するのも難しいことだろうから私に任せたのは正解だろうな」
レラッサ先生それ生徒の前で言ってもいいことなのかな?
「問題児ってきっとネヴィレントの事ね!」
愛の言葉は間違ってないけど、君はその問題児の上をいく超問題児枠にいる事を気づいてないのかな?
それとも超問題児を違う人だと思っているんだけどだろうか。
「愛授業中だから静かにしよう?」
「あ、ごめんね」
ハルトのいうことは聞くようで、少しは手綱を持って操れる存在ではあるみたいだ
問題行動を起こせば聖女見習いといえど、簡単にその称号が剥奪される立場でもあるのだから少しは大人しくしてほしいものである。
「では学院裏の森まで歩いていくぞ」
レラッサ先生の言葉に従って、みんながゾロゾロと森に向かって歩き始めた。
今日は全員各々が得意な武器を持っていて、腰に剣をぶら下げている者もいれば杖を持っている者もいる。
僕はもちろん杖一択だよ!
剣術の練習もしたけど、体の成長が遅いせいで無理な事が一切できない。
他の武器も成長が大きな壁となって、練習自体を多く行う事ができなくて現在は見送り状態である。
だから僕は魔法を重点に置いて戦うスタイルを取っている。
仕方ない戦闘スタイルなんだけどね?
森に到着すると学院から見ていた森とはまた違った印象を受けた。
上から見れた森はそこまで暗くない印象を受けてたのにだけど、いざ森を見ると陽の光が全く入っていなくて思っている以上に真っ暗な環境だった。
「点灯」
先生が生活魔法の一つの魔法を唱えてくれると、森の中が少しだけ明るくなった。
「森はこうして陽の光が入りにくい構造になっている。各自点灯を使用するように」
みんなが点灯を使用している中、愛が全く魔法を使えずにいた。
まだここに来て一週間も経っていないから魔法がまだ使えないのだろうか?
ハルトが愛の代わりに点灯を唱えて、愛の周りに漂うように補助魔法までかけていた。
「では全員点灯を唱えれたみたいだから森の中に入る。お互い見失わないようにしっかりとついてくるように」
先生が森の中に入っていくので、ゆっくりとみんなが先生について森の中に入って行った。
僕も森の中に入ると、見た目の薄暗さとは違って何か心地よい感じに包まれた気がした。
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